荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

復讐の巻。

2017年02月07日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを




『復讐しようと思ったら、相手を立てて得意の絶頂まで持っていって、それから叩き落さなきゃ意味がありません』永六輔(ニッポンの放送作家・1933~2016)



本日、2月7日は【復讐ヲ嚴禁ス(敵討禁止令)】が公布された日であります。

時は1873年。

江戸時代は、この敵討が法制化されていました。

有名なトコでは【忠臣蔵】がありますね。



勿論、あくまで法律なので手続きは役所のソレ。

まず、町奉行所に届出すると、敵討帳というのに記載されます。

その後、謄本を受け取り、決行となる訳です。

無届の敵討もありましたが、役人が調査し、認定されなければ殺人として罰せられました。

又、討たれた側の関係者が更に復讐をする重敵討は禁止されていたそうです。



【女敵討】というのもありました。

浮気した女房と、その間男を殺しても良いって制度です。

武士でなくともOK、殺人罪にはなりませんでした。

要するに、中村昌也は矢口真里と梅田賢三をブチ殺しても良かった訳です。江戸時代ならね。



ニッポン映画に【ひとごろし】という作品があります。

松田優作の記念すべき初主演作品で、原作は山本周五郎の時代小説。



武芸はまるでダメで臆病な武士が、自分が役に立つ事を証明する為に上意討ちを決意、凄腕の剣客を心理的に追い詰める、って内容でした。

普段はハードな役が多い優作さんですが、この役はとてもユーモラス。

数少ない優作さんの時代劇という事も含め、ご覧頂く事をお薦めします。

ホント、面白いですから。



世の中には【死刑制度廃止】とワメくバカが居ますが、仮に死刑が廃止されたら、この敵討制度を復活させたら良いでしょう。

『死んで良い人間など居ない』などという、頭にウジが湧いてる意見がありますが、そんな事ぁありません。

世の中、死んでも良いクズがたっくさん居ますよ。



『やられたらやり返す、倍返しだ!』半沢直樹(ニッポンの銀行員・2013)

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