荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

子ども番組の巻、みたび。

2015年09月25日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




過去の記事。
子ども番組の巻。
子ども番組の巻、ふたたび。

歳を取ると涙もろくなると言いますが、僕は大昔っから涙もろく出来ています。

僕がテレビ番組を観、初めて泣いたのは【昆虫物語 みなしごハッチ】だそうです。

『だそうです。』といささか歯切れが怪しいのは、お袋が言ってたから。

ウィキで確認しますと当時4歳。感受性の豊かなガキだったわけです。

何度も何度も再放送されていましたが、内容はほとんど覚えていません。

とにかく【母をたずねて三千里】のマルコみたいに、お母さんを探して回ってた事くらい。

あとは、最終回にお母さんと会え、抱き合ってるトコ。

ま、これは後年、【みんなが選ぶ 名作アニメ ベスト100シーン】みたいな雨傘番組で観たのかも知れませんが。

さて、実際はかなりの幼少期にこのテの子ども番組を観ていたはずなのですが、どちらかと言うと、小学生時代にテレビ東京で再放映されていたモノを記憶しております。

上記【ハッチ】以外に放映されていたのが、【樫の木モック】や【けろっこデメタン】。

このみっつの作品は、どれもジメーっっっ…としていましたな。

な~んかスカっ!としていない。

ニッポン独特の湿度の高さを感じました。

子ども心に『あ~、おんなじ会社で製作しているんだろうな』と思ったものです。

とくに【モック】は、主人公のモックがあまりに傍若無人の馬鹿野郎なので、ヤツの手足を引きちぎりたくなりました。

一方で【デメタン】なんかは毎回毎回虐げられまくり。

ガールフレンドのお父さんがすげぇ嫌なヤツなんです。

【フランダースの犬】もそうでしたね。

…こうしてみるとタツノコプロと【世界名作劇場】ってカブってたんだなぁ…。



世代論は嫌いですが、最近はこういう子ども番組って明らかにないですよね。

『イジメに直結する』だの『差別につながる』だのギャーギャー喚くヤツがいるのでしょう。【みなしご】なんぞ放送禁止用語でしょ。どうせ。【めくら】【びっこ】は…当り前ぇか。

来たるべき未来をオトナが示せない。だから、その代わりにキレイで純粋なモノを観せときゃ良いんでしょ、ってトコか?あ?

なかなか進まない戦後処理、蔓延する公害、混迷する安保…、そんな世情の中、タツノコプロはジメーっっっ…とした作品を創り続けました。



夜中になっても、気持ち悪い声出すオトコとオンナが、中学生だか高校生を演じてるアニメを観かけると、ホント憂鬱になっちまいます。

『きれいはきたない、きたないはきれい。闇と汚れの中を飛ぼう』ウィリアム・シェイクスピア(英国の劇作家・1564~1616)