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荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

正義の巻、ふたたび。

2015年03月08日 | 日毎ニュースに正義の理想を



川崎で起きた中1殺害事件。

様々な波紋を呼んでいる様であります。

このテの極悪非道なガキの犯罪が起きた場合に問題になるのが、少年法の改正。

現在の少年法は重大犯罪を起こしたガキに対して、更生・教育を施すという名目で、数え切れないガキをリリースして来た悪法。

だからと言って、ネットによる私刑・一般人による加害者サイドへの誹謗中傷は決して良い事ではないでしょう。

また、送検されてもいない事実関係がハッキリしていない状態で、外野がガタガタ言うのもお門違いかも知れません。

ただし、それと少年法を改正しない方が良い、という考えはまったく次元が違うと思います。

よそ様の国の事はよく存知上げませんが、少なくともこの国・ニッポンではガキとキチガイはヒトを殺しても良い事になっております。

ホントに【過保護>正義】な国だと情けなく感じます。

過去の記事。
誰も守ってくれないの巻。



仮に僕の子どもがガキに殺されたとしましょう。

現行の少年法であれば、まず極刑はなく、それどころか数年後にはシャバに出て来て、のうのうとし始めます。

そうしたら僕はありとあらゆるテを使って、そのガキの居場所を探し出してブチ殺す事でしょう。

そのガキを親が守ろうとするなら、その親もろともブチ殺す事でしょう。

シャバに出て来た時点で、罪を償ったという事ですから、当然司法に弓を引く行為とみなされ、重い罰を受けるに違いありません。

もちろん、その行為が正義ともまったく思いません。

ひょっとしたら死刑になるかも。

でも僕は殺すでしょう。

安いドラマだと『ガキを殺しても、あなたの子どもは戻って来ません』とかいう陳腐なセリフがあります。

じゃあ、司法がなんとかしろよ、と言いたい。

それにガキを殺す事と、子どもが戻って来ないという事はまったくベクトルが違います。

しょせん、この世の正義なんてクソほどの役にも立たないのです。

過去の記事。
正義の巻。


2006年公開【太陽の傷】。未見ですが、少年法について描かれているそうです。

白夜行の巻。

2015年03月08日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


GYAO!にて東野圭吾原作【白夜行】を観ました。

2時間半の長尺作品ですが、いや疲れた。

長いってのもあるんですが、やはりその内容。

児童虐待、そしてそれに伴う連続殺人…疲れないわけがありません。

どことなく天童荒太の小説を思い出しました。

過去の記事。
天童荒太の巻。



東野圭吾作品は1作しか読んだ事がありません。

作品タイトルも忘れてしまいました。

その作品があまりにつまらなかったので、東野作品は避ける様になったのです。

なので【ガリレオシリーズ】も【加賀恭一郎シリーズ】も読んだ事がありません。

ちなみに図書館のランキングを見ますと、圧倒的に東野作品が貸し出しを占めています。

人気作家ですね。



さて、当該作品ですが時代考証、すなわちファッション・建築等の世相風俗が良く描かれています。

こないだ観た【初恋】なんかヒドかったもんなぁ。

過去の記事。
三億円事件の巻、みたび。



パトカーの変遷・刑事部屋の備品・ロンTをインする高良健吾・戸田恵子のスナックに飾ってある鶴田一郎の絵…。

鶴田一郎なんて良いですねぇ、いかにも当時のスナックって感じ。しかも平成10年時にはお店から消えてるトコも芸が細かい。

篠塚邸のビリヤード台もポケットではなく、四ツ玉ってトコも分かってますね。

ちょっと引っかかったのはウォークマン。

当時のウォークマンはもうちょっと進化していた記憶があります。



皆さんのレビューを見ますと、総じて評価が低いですな。

逆に【初恋】は異様に評価が高かった。

僕には映画を語る資格がないんすかね。

まぁ、視点が皆さんと違うって事で許してつかぁさい。



はっきり申し上げまして、今作は非常に面白かった。

長尺もさほど気になりません。

船越英一郎のお芝居も2時間サスペンスのそれと違い、抑えた表現が良かったです。

堀北真希と高良健吾の絡みが少な過ぎる、って意見もありましたが2時間半では十分かな、と。

まぁ、それなりに登場人物が多いんで、とりとめがないというか…多視点過ぎるきらいはありました。

おそらく原作も一人称多視点なんすかね。

過去の記事。
吉田修一の巻。

レビューによれば、ドラマ版の山田孝之&綾瀬はるかという【セカチュー】コンビの方が全然良かった、という意見がまことに多い。

今度、観てみます。



その異様な環境下ゆえに、哀しみを共有し、奇妙な連帯を感じて堀北真希のために殺人を繰り返して来た高良健吾ですが、社会的に成功した堀北真希を脅していたらどうなっていたんでしょう。

そんな下衆な関係じゃねぇんだよ、と言われちゃうとそれっきりになっちゃいますが。



長髪の高良健吾って三浦春馬に似ています。

この頃の堀北真希は顔がシンメトリーじゃないんですねぇ。