モノを購入しますと、国内外を問わず在庫がない場合、そのモノが届くまでの【納期】というタームが生じます。
当り前の事ですね。
僕は以前、北欧を中心としたヨーロッパ家具を扱っていた事があります。
国内に在庫を持つなどという、大塚家具みたいな豪気で強気な企業ではなかったので、常に受注発注という形を取っていました。
お客様から発注を頂いた場合の簡単な流れをご覧頂きましょう。
お客様からの発注
僕から海外メーカーへの発注
メーカーが商品の製作にかかります
商品が完成し、メーカーから通関業者に商品が移動します
船に商品が積まれ出港、どんぶらこ~
東京とか神戸の港に入港
商品の通関、んで納品
と相成ります。
この間~まで、おおむね3か月ちょっと。
ヨーロッパのメーカーはサマーバカンスに1ヶ月も取りやがりますので、その時期が重なると、4か月となるわけです。
商品そのものの製作に、より時間がかかった場合は5ヶ月にも6か月になる事もありました。
さて、そんなこんなで当時感じたのが
【お金持ちほど納期は待ってくれる】
【貧乏人ほどモノをすぐ欲しがる】
という事です。
過去の記事。
貧乏人の巻。
やはり、お金持ちほど心に余裕があるのでしょうか。
貧乏人が何にでも急くってのは分かり易いと思います。
僕は思いました。
『なんとなく【鰻】みたいだな』と。
高級店と言われる鰻屋さんで鰻を頼めば、1時間は要します
その間、お酒とつまみで時間を潰すわけです。
誰も急くお客なんていません。
一方、 激安スタンド鰻屋などは、牛丼屋と変わらぬスピードで出て来ます。
別に激安スタンド鰻屋で食っているヒトを貧乏人扱いしているわけでは断じてありません。
僕だって牛丼食いますから。
さすがに激安スタンド鰻屋では食いませんけど。
ま、モノやサービスを待つのにキーキー言わんと、ドーンと構えていりゃ良いって事です。
『忍耐強く待つことも戦い』早乙女貢(ニッポンの小説家・1926~2008)