大手家具店【大塚家具】にてお家騒動が勃発しているとか。
しかも、会長である父(71歳)と社長である娘(46歳)とのバトルという、一風変わった構図です。
この娘ってのが、どの程度の商才を持っているのかは知りません。
別に二代目が全部が全部ダメってわけでもないし。
パッと思いついた有能な二代目と言えば【星野リゾート】とか【ホッピービバレッジ】とかありますよね。
まぁ、大金も絡んでいるでしょうし、庶民には分からない事情も多かろうとは思いますので、単純な父娘ケンカとは言えないのでしょうが、社員はたまったもんじゃありません。
とくに僕は20年ほど、北欧を中心としたヨーロッパ家具を扱って来ましたので、同業として看過出来ないネタなのです。

過去の関連記事。
インテリアの巻。
細かい事を申し上げますと、北欧家具はオリジナル商品を扱っているわりに、コルビュジエやミースの家具なんかはジェネリックを扱うといった非常にブレを感じる企業だなぁ、という印象。
とんでもない量の在庫もあるでしょうし、近年のIKEAやニトリといった安価家具の台頭もあるでしょうから、そりゃ上手くいかないのは当然でしょうね。
さて、71歳の父と46歳の娘。僕もアラフィフのオジサンなので良く分かりますが、昔は父娘って仲が悪かったもんです。
妹も父を毛嫌いしていました。
ところが今は真逆らしい。
いや、実際『お父さん大好き!』っていう若いオンナのコってかなり多い。
この事象は自分なりに分析した事がありました。
例えば、現在50歳の父と20歳の娘がいたとします。
娘が生まれた時、すなわち父が30歳の時のニッポンと、現在ってほとんど何も変わっていない様な気がするんですね。
せいぜいITまわりくらい。
政治は政治屋が無能で変わり様がないのは置いといて、経済だって1995年時と日経平均はほとんど同じです。
生活なんて便利にも不便にもなっていません。
東京メトロや都営地下鉄の新線は開通しても、その分、駅がもの凄ぇ混んでいます。
文化も【ミュージックステーション】観りゃ、サザン・B’z・福山・SMAP・安室ちゃんなんか、今でも現役です。
要するに“価値観が20年間ほとんど変わっていない”という事。
ところが、僕らは違う。
僕らが20歳の頃が1980年代後半。生まれたのは当然1960年代後半です。
モノがあふれ、バブルにわいていた時代と、混迷する日米安保に端を発した学生運動・なかなか処理されない戦後問題・深刻な公害…等々、カオスと言い換えても差し支えない状況だった時代。
そんな時代の差が、父娘の価値観の差を招いていたのでしょう。
価値観の遠近が、軋轢の大小に影響を与えるという事です。
僕も橋本環菜ちゃんみたいな娘と、仲良く父娘デートでもしたいな。

過去の関連記事。
橋本環菜ちゃんの巻。

環菜ちゃんは1999年生まれ。16年前なんて“おととい”ってなもんです。
『娘の美しさは父親にとってこの上ないものである。息子はより秀でた魂を宿していても、思いやりと情愛の深さでは娘に劣る』エウリピデス(古代アテナイの詩人・BC480~BC406)