荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

あきれた刑事の巻。

2015年02月07日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


【あぶデカ】復活!というニュースを聞き、喜んでいるオッサンは多い事でしょう。

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あぶない刑事の巻。

放映当初は舘ひろしのカッコつけは鼻につくし、柴田恭兵のジョークは滑りまくるし、で、本腰入れて視聴はしておりませんでした。

しかしながら、中盤より舘ひろしが二枚目半に変貌していくにつれ、どんどん面白くなっていくのです。

また、彼らのファッションやクルマ・タバコといった小物・小道具もフィーチャーされました。

僕が未だにダブルカフスのシャツを着用するのは、舘ひろし=タカの影響です。

そんなこんなで人気は跳ね上がり、すっかり【あぶデカ】ブランドというものが確立しました。

そうしますと、二匹目のどじょうを狙うのは商売の常識。

日テレ&セントラル・アーツという【あぶデカ】製作チームは、正統派後継ドラマと言うべき【あきれた刑事】を製作するんです。

これがまさに大失敗作。

景気の良い時代ならではの、勢いだけで製作された様な珍作でした。

主役の時任三郎は【刑事】と謳ってはいるものの、設定としてはアンダーカヴァーコップ、すなわち潜入捜査官なので普段は【探偵】を名乗っています。

相棒の永島敏行は闇社会の人間で、スポットで時任三郎の捜査協力をする謎のオトコ。

このふたりが事件を解決するわけなんですが、僕が当作品でいちばん気に食わないのがこのキャスティング。

時任三郎と永島敏行って全っっっ然お洒落なイメージがないんです。

【ふぞろいの林檎たち】のダサいヤツと軍隊俳優が無理して【あぶデカ】の真似してみましたって感じ。

あと、これはほとんど言いがかりなんですが【ちびっこギャング】っていう当時人気のお笑いコンビが出演してたのですが、これがホントにムカつきました。

コメディリリーフとしての働きを求めたのかどうか知りませんが、まったく不要なキャスト。

まったく笑えなかったという理由もありますが、越川大介という片割れが大嫌いだったからというのが最大の理由です。

また、サブタイトルが【あぶデカ】が二字熟語であったのに対し、当作品は四字熟語。

当然ネタ切れとなり、作品の路線変更も相まって凡庸なサブタイトルになっちゃいました。

とにかく作品全体がダサかったですね。ホント、バブルの仇花って感じ。

最終回がどうなったのかも知りません。



ちなみに、同じセントラル・アーツ製作のVシネで【あ・キレた刑事】とかいう作品があるそうです。

【あきれた刑事】とは別物らしいですが、なんと主演コンビが小沢仁志・菅田俊…。

誰が観んだろ。