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Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

画集出版  その6 全て校了

2019-03-05 07:19:44 | アトリエから

先週、色校正で青の色を調整してもらった4点の原稿が出版社から送られてきた。封を開けるのが怖い。朝の雑事を片付けてから二階の部屋の絨毯に掃除機をかけ

る。その上に広げて見よう。気合いが入って何度も掃除機をかけた。そのあとで開封。良かった。指摘したところが調整されている。全体の青の流れが(様々な青

の流れが)よどんでないといった感想をもった。本全体に通底音のように様々な青が響き合っていたらもうそれでオーケーだと思う。とにかくほっとした。感謝。

この日は、月2回の教室日、1時間半の時間をかけてそこに向かう。家を出る前に、慌ただしく校正オーケーのメールを出版社の担当者に入れた。 色校正の原稿を

見ていた時、あるページの文字の配置が少し気になった。本の原寸大の刷り上がりの原稿を見て初めて気がついた。ああ、今さらという思い。この変更が可能かど

うか、メールを入れた。担当者の方が言われた言葉を思い出しながら。校了後でも印刷の輪転機にかける前でしたら...という親切な言葉を。その部分も無事直し

ていただいて、終わった。終了の意思表示をするとき、また不安になりかかったが、きりがない、と無視した。

                         フォト    2018                  撮影場所   関市


画集出版  その5 文字校正終了

2019-02-25 18:52:53 | アトリエから

先週、画集の文字校正が終了した。終了OKのメールを入れる時、かなり不安になった。もうこれで終わりなのだ。あそこは直したから大丈夫だろう。もう他に誤

りはないだろうか....などと気になって仕方ない。が、決めなければ先に進まないから、やるべきことが山積みだから、終了に決めた。何事にも完璧はない、と自

分に言い聞かせた。昨年の秋からの急な出版作業だったが、ようやく、山を超えたような気配。あとは、印刷の色が雰囲気良く仕上がればいいとしよう。3月の上

旬に本ができあがる予定だ。出版記念個展は3月30日から。いろいろとすべきことが待ち構えている。本づくりが一段落したら、ようやく個展に向き合える。出品

作を考えて、取捨選択して、また、搬入間際の息詰まるような制作の日々が続くだろう。 栄養剤を3種類買った。漢方薬局の方が、お守りですよ、と言った。

                   フォト  2019            撮影場所    神戸市北区

 


フジコ・ヘミングの音

2019-02-23 20:48:40 | アトリエから

一昨日全く仕上がらなかった絵は、揺らぎの絵になった。この行き着くところが見えてくると希望がもてる。なんとかこれで進んでいける。お手上げ状態で、前か

らある絵を使うしかないと考えた。それで少し気が楽になったのだろうか、落ち着きがもどったようだ。絵は、揺らぎの感じを見せ始め、気持ちも乗り始めた。昨

日の私の誕生日、家族でのお祝い会も延期。ひたすら、絵をつぶし続けた。夕刻、揺らぎの世界が、自分らしいものになってきて筆を置いた。外はもう暗くなって

いる。安堵感のなか、帰り支度を始めた。音が綺麗だ。フジコ・ヘミングのピアノの曲。焦りまくっているときはこの音など耳に届かない。この曲に同調できるこ

ころが戻ったのだろうか。平常心をどこかへ失っていた。外の暗さを見ながらCDを再び聞く。

                    フォト   2019            撮影場所  神戸市北区


絵の仕上げ

2019-02-19 10:06:01 | アトリエから

今日は朝から雨だ。春の雨には少し遠い冷たさを含む風。アトリエに早く行って制作を、の心境なのだがなんだか元気が出ない。家のなかでぼんやりとしている。

甘酒を作って母親を呼び、元気が出るかと思いながら飲む。先日いただいた桃の果汁の金平糖を二人で口に入れる。とても美味しい。こんな金平糖は初めて。

なんて深い味わいなんだろう。小さなインク瓶のようなガラス瓶にこのごく淡い桃色の金平糖を入れてアトリエに持って行こうと思った。ちょっと気持ちが弾ん

だ。絵の仕上げの時期、最も必要なものは、気持ちの高まり。こころに響くものをつかまえなくては。それが簡単でなくて、今すぐアトリエに行っても、何も先に

進まないことが想像できる。今日の雨は暗めで....なおさら。でも、このブログに文章を載せ終わったら、金平糖とお弁当を持って雨のなか、出かける。

                    フォト    2018                 撮影場所   安曇野市


画集出版 その4 色校正まできた!

2019-02-15 18:36:48 | アトリエから

昨日出版社と打ち合わせをした。文字原稿の校正がまだ完全に終わってないが、印刷会社からA1版での色校正原稿が届いていた。追われる。タイトな日数。でも

色校正原稿は、全体をパッと見まわしたところ、様々なブルーがモザイクのように連なって目に飛び込んだ。一瞬ほっとした。助かった。20年の青の流れが出て

る。青の色の違いも出てる。思わず、口走る。これが皆同じブルーだったら、なんのために20年だったのかしらね....と。出版社の担当の方も即座に様々で飽きま

せん、と応えてくれた。ありがとう。 その後、文字原稿を2部と、筒ケースに入った色校正紙を持ち、冷たい風のなかハンター坂を上がって出版記念個展をする

ギャラリーに向かった。ここでの打ち合わせも無事すみ、暗くなりかかるころ、北区の自宅に帰り着いた。今日は制作時間ゼロだったなと思う、足引きずった。

                   フォト   2018             撮影場所   神戸市北区