Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

柿の黄葉

2016-09-29 18:28:01 | アトリエから

秋の長雨だろうか。台風が去ってもすっきりしない天気、雨ばかりだ。アトリエへ行く途中、石段の真ん中あたりに、柿の

黄葉が雨に濡れて落ちている。どんよりとした空気感の中で、オレンジ色を帯びた黄色の柿の葉が目立っている。一枚を拾

う。もう一枚、少し、緑色がかった黄色の葉も拾う。周りから色が呼びかけてくれたような、少しはずんだ気持ち。

アトリエで、描きかけの25号の黄緑に近いグリーンに、少しだけ、オレンジがかった黄色を入れてみる。だめな時は、す

ぐ絵の雰囲気が壊れてしまうので入れた色を拭い去るのだが、この黄色、画面にすっと収まった。ああ、うれしい。

季節の変わり目だ。抽象画を描いていても季節や、環境や、いろいろなものとの出会いに影響される。影響される作品で

いいと思っている。絵は、生きている人間が描くものだから。少し風が冷たくなってくると、黄色や、くすんだオレンジ

を自然に使う。西脇の作品は、青にグリーンが多かったな....。 今からの季節に描く絵は、来年の発表のためのものになる

だろう。ファッションのように季節先取りの世界ではないのですね。

 

                  フォト  2015

 

                                                      

 

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金木犀の香り

2016-09-27 08:57:56 | アトリエから

朝、外に出ると、かすかに金木犀の香りが鼻先に届いた。ああ、秋がきたんだ。ほっとする。体調と闘ったあの猛暑、これ

からは少しづつ体をいたわれる気がする。

引き算すること。大切なことだ。多数の目に平均的に作品を理解してもらうことなど、本当のところ実に空しいことだ。伝

わる心だけに伝えることができたら、それでいいと思うようになった。その考えの変化を後押ししてくれる声がこのところ

多くなった。あまり、人に自分の創作上の考えを言わないほうだと思うが、作品を長い間、見続けてくれるひとたちが存在

することに勇気をもらう。具象から、抽象へ、必然的に(むりにでなく)進んでいった過程を感じとれます、という歌人の

方からのお便り。30年も前の出会いから、作品を見てくれているひとの文章が本当に嬉しい。

陽が高くなると暑さがまた戻ってくる。もう個展まで一週間を切り、追い込み中の追い込みだ。焦ってはいけない。

だから、ブログ。   

 

                  フォト   2016

 

                                                       

 

 

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西脇の自然の影響力

2016-09-25 20:12:27 | アトリエから

アトリエで作品の梱包を続けている。昨日は、西脇の個展の出品作を2、3点を除いて梱包し終えた。ここまでくると心底

ホッとする。今日は今回の個展で出番がない作品を端から包み直して箱に入れている。この作品たちを片付けなければ先に

進めない。5か月後に神戸の個展が迫っている。仕切り直して、また次へ。その前に、休息したい ! ! 

この秋は、展覧会出品が、西脇、京都、姫路、神戸と4か所もある。個展は西脇だけだが、他に、ギャラリーオープン展、

チャリティー展が2か所と、きついスケジュールになっている。どうしたことか今年はこんなに重なっている。ヨーロッパ

での個展を中止して国内に気持ちを切り替えた途端....。猛暑の中での追い込みから、秋の虫が鳴き始めたこの頃まで心身

ともに高速で走っている状態だ。

もう少しで、西脇の個展が始まる。昨日、岡之山美術館の緑と三沢ブルーの作品のハーモニーが楽しみです、というメール

をいただいた。そういえば、西脇の作品は、青の中に緑を結構使っている。意識したわけでは全くないのだけど。西脇の自

然の影響力なのかしら。

 

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個展は年に一度に

2016-09-20 17:31:38 | アトリエから

激しい雨と強風が去り、閉めた雨戸の向こう側にかすかに明るさを感じる。昼過ぎに近畿地方に最接近という予報だったの

でけさ、7時台にアトリエに行く。西脇の個展の作品準備があり、今日やるべき作業を続けなくてはならない。早くから取

り掛かり、家にいる母親のことも気がかりなので、いつもより早い時間に帰宅する予定にした。

1時前に、雨音が少し穏やかになったと思われた時に、アトリエを出たのだが、外は、傘もさせないような強風、そしてま

たしても横なぐりの雨。5分ぐらいの距離なのに、2回も樹木や建物の下で避難状態。

それにしても、時間の余裕がない個展の日程だ。年に2回も新作個展を入れている。全ては自分の決定なのだけど、体力も

気力もきついスケジュールだ。いつの間にか、若くはなくなって、体力も気力も減り気味なのに、そのことを忘れている。

今年は、11月のパリ個展を中止したので、国内の個展を増やすことに神経がいきすぎたのかも。

こんなわけで、来年から、多くても、年に一度の個展にするしかない。お断りしなければいけないところも出てくる。外国

より国内の個展の方が体力的にやりやすいので、数を増やしてもオーケーかと思ったのだが、それは、かなり浅はかな、考

えのようだった。

 

 

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西脇市岡之山美術館  三沢かずこ展

2016-09-05 18:21:41 | 展覧会情報

   西脇市岡之山美術館 個展

       アトリエシリーズ VOL.5

 

                 

 

 * 美術館の個展なので、50号 麻キャンバス、100号大の和紙作品を中心に展示します。(全て油彩)

 * 2016年の新しい意識による青の作品をご覧いただきます。

 *   初日、最終日は在館の予定です。(台風などないことを祈ります)

 * 遠方ではありますが、ご高覧よろしくお願いいたします。

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