Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

ギャラリー砂翁(東京 日本橋) 個展  作品コンセプト

2016-05-30 09:31:24 | 展覧会情報

          

        作品     コンセプト

 

20年近くも青を主体の個展を続けている。この青を最初に意識したのは

1997年スペインマドリッドの個展のときだったと思う。

青ばかりを壁面に並べた。(正確には、一点だけ赤を入れた)青を強調するための

赤だったが、赤はいらないといわれた記憶がある。

その後、ずっと青の個展を続けている。青という色は幅が広く、すべての感情を含んだ色彩

と感じている。つまり、描いても描いても飽きることはなく、それどころか、描き足りない

思いが次の作品へと駆り立ててくれる。

抽象画を描くので、目に見えないこころの思いを表現するのに、内省的な色とされる青は

ふさわしい色と感じている。

このたびの東京個展は6年ぶりになる。今現在の、三沢かずこの青の作品を観て欲しいと思う。

観てくださる方々の想像の広がりや、そのなかで何か生まれるものがあったらとても嬉しいと思う。

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  三沢かずこ展 -青の世界-  ギャラリー砂翁

2016-05-15 10:22:24 | 展覧会情報

        ☆ 東京個展のお知らせ

今回は6年ぶりの東京個展になります。

海外での個展活動を長い間続けてきましたが、久しぶりの東京での個展発表です。

ブルーは依然飽きることなく私の傍らに在ります。

ブルーが好きでたまらない方々にこの青が届きますように。

 

 

          

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怒った時絵が描けた

2016-05-11 09:18:00 | アトリエから

憤まんやるかたないといった感情が湧き上ってきて、これはとても制作などできないと思った。何よりもこころがざわざわして落ち着かない。

アトリエに行って中の空気を入れかえてこようか、と重い腰をあげた。相変わらずの描きかけの作品、何枚も立てかけてある。どれもだめだ、

と思いながらそのなかの一枚に色をのせ始めた。タッチは粗いけど、強い感情がどんどん押し寄せてきて意外なことに、制作の波に乗れた。次

の一枚にまた移り、色を置く。仕上げようという、自分の性格に不向きな行動などどこかへとんでしまって、こころは怒ったまま、絵に向かっ

た。短時間だけど、絵は確実に、先に進んだようだ。

故津高和一さんの、怒りを絵にする、との内容の文章を思い出した。ああ、こういうことかもしれない。何年も経って、その著述の大切な部分

に触れられた思いがした。何かをこえたもの、創作という世界は、自分の意志をこえた何かでもある。その何かが分からないから、また、筆を

持ち続けるのだろう。

 

 

                                                     フォト  2014

 

                                                        

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