梅雨らしい日になった。しばらく真夏のような日が続いていた。晴れの日が長く続いていて、雨不足の心配が
ニュースで度々報じられていた。晴れすぎても、降りすぎても困るのが我々の暮らし。でも今日は、9時ごろ
雨が降っていなかったので、クリーン作戦という名称の自治会の清掃が無事に終了した。やれやれほっとす
る。夏になればなったで、猛暑に体力が持つかという心配があるが、季節の流れは、自然に、自然に、ゆきす
ぎてくれるのが望ましいと思う。この時期、あじさいがみずみずしい。アトリエに通う小道は、色とりどりの
あじさいが花を咲かせて、あじさいストリートだ。今年は、額あじさいが主役のように輝いている。
フォト2016
Art Selection 2017 ー語りかけるArtたちー 三木市立堀光6.18(日）-7.2（日）
2014年の個展の際に寄贈させていただいたM100号を2点、2階の展示室に展示していただいています。この作品を2点同時に見るのは3年ぶりで、ホワイトの絵の具もしっかり乾いており、懐かしさがこみ上げてきました。本当にありがとうございます。
二ヶ月以上もいわゆる充電、的な期間を過ごした。創作、発表に追われてきた身には珍しいことだ。充電から制作の感覚に戻る
までの大変さというのを経験している。何か、自分の絵の感覚にいき着かない。どうしたのだろう、何も浮かばない。不安が一
瞬よぎる。これで描けなくなるということは、ない、と打ち消す。アトリエでダラダラと過ごし、夕方になって、何か少しでも
今日の仕事を、と自分に言い聞かせて立ち上がる。目の前にあるのは、5歳のままの絵。残り絵の具を筆につけて画面に体をぶ
つけるように塗りつけた。少し、ほんの少し空気が変わった。希望の青は、絶望を通り越さないと生まれないのだろうか。
フォト2017
つくづく成長する絵だと思う。人間が一挙に5歳から10歳になれないように、絵も5歳から6歳、そして7歳へとゆっくりとした
変化を見せていくのだろう。ああ、ようやく完成だ。帰宅する足取りも軽快で、あれもしよう、あれもできる、と弾んだ思いが
次々膨らんでいく。翌日絵を見ると、まるで出来上がっていない。愕然とする。こんな時はかなり落ち込みがきつい。ふと考え
た。絵は、成長していくものか、と。描き手も昨日知らなかったことに今日気がつく。こちらも日々成長しているのだ。今日
は、5歳だね。と終い際につぶやくと、ちょっと気が楽になる。また、違った表情を見せてね。今日の仕事はここまで。
フォト 2016
また次の個展に向けて制作を始めている。しばらくの間、遊ぶように制作を、などと言っていたが、これは全く、気休めだっ
た。遊ぶようにでは、作品が仕上がるわけはない。何もないところから何かを導き出さなくては作品は仕上がらない。気持ちを
全て制作する人、に持っていかなくては無理なのだ。この次の神戸の個展は、２年後の2019年だが、100歳に近い母親と同居す
る以上、早め早めの制作を心がける必要がある。その日その日で、年老いた母親の体調は大きく変わる。頑張るしかない。結局
旅にも出られずに、可能な時間に近郊で、花の咲く光景を楽しむ。どこへ行っても青や紫の花に心惹かれている。
フォト 2017
