Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

ダロール火山の黄緑色

2017-07-30 16:01:11 | アトリエから

できたと思っても、最終的には、どこかまだ、というF100号。今日写真を写そうと思ってイーゼルに乗せたら、案の定、まだ違

うと感じた。ふと、見ないまま積んであった、新聞の日曜版のカラーページに目が奪われた。エチオピアのダロール火山という

海底火山の写真。鮮やかな緑がかった黄色の色彩がその光景一面から溢れていた。硫黄や鉱物などがその色彩を生み出している

らしい。この緑がかった透明感のある黄色 !  絵の具入れをみると、余り使ったことのない黄緑系の色がある。それをすぐ筆につ

けて、仕上がっていない画面に。微かだけど、この色が助けてくれる、という予感があった。そして、とても助けられた。

                    フォト 2016      神戸


ミニアチュール神戸展開催中

2017-07-28 21:14:59 | 展覧会情報

ようやく今日、ぎゃらりー島田のミニアチュール展を見に行った。自分の出品作を壁面で見届けないと落ち着かないものがある。

ほっと一安心した。今年のテーマ、昨年にもまして、より文学的になっている。わたしのかふか.....なんて重いのだろう。可か不

可かの言葉が頭に、心に、広がり続けた。普段の制作ではこのようなテーマ設定はほとんどしない。年に一度の自分への挑戦だ

可か不可でなく、可も不可も両者が存在する世界を描こうと思った。絵が重たいのは、毎度のこと、今更、軽やかになどと考え

ると、自分の絵でなくなってしまう(気をつけなければ) 可も不可も、人間の存在の核にある。ああ、やはり、重たい世界。

           ( ミニアチュール神戸展は、8月2日までです)

                                                         WORKS-そこにあるもの  27.3×27.3cm   油彩    2017


ミニ額

2017-07-27 21:19:08 | アトリエから

知人の個展に行った際、その画廊にアンティークのミニ額が置いてあって、興味を惹かれて購入した。手のひらに乗るくらいの

ミニ額。可愛らしさと、趣のある雰囲気に惹かれ、アトリエに戻ってから大きな作品をカットしてその額に入れてみた。何だか

楽しい。額が絵を選ぶ !   今までもどこかでミニ額との出会いがあると、ひとつ、ふたつと買っていた。なかなかたくさんは手

に入らず、まとまった発表には繋がらない。先日、名古屋の画廊を訪ねて、その帰りにミニ額との出会いを大いに期待して、額

縁店に行くつもりが暑さでダウン。諦めた。ミニ額とは、こちらから探すものでなく、きっと向こうからやってくるものなのだ。

                       ポストカードアート  油彩  2015

 


久しぶりに越前和紙

2017-07-26 21:03:32 | アトリエから

前回の個展の時に制作が間に合わなくて、完成しないまま放っておいた越前和紙の作品をふと、引っ張り出してみた。久しぶり

に見た画面にはなかなか新鮮なものがある。時が経ち目が冷静さを取り戻している。100号大の越前和紙を下地処理をし、パネ

ルに張らないでそのまま描いた作品だ。どうしても、紙ジワがよる。ピシッと張ったパネル張りの画面形態に慣れている身とし

てはどうも気になって制作が進まなかった。今は、シワも味のうちと思えるようになった。波打つような凹凸感が、立体感や流

動感、そしてまた独特の味わいを放つ気がする。再び描き続けてようやく自分の絵の雰囲気になる。得ることばかりの日々だ。

                    フォト 2017     (姫路)


教室は研究会

2017-07-25 07:39:50 | 日々の思い

神戸新聞カルチャーセンターの60周年記念合同展が無事終了した。夏の暑い時期、搬入出だけでも大変な作業だが、教室の生徒

たちは皆元気そうだ。私の自由画・抽象画教室、19名が全員ジャンル、傾向が異なるものを展示していて、いつも、それぞれの

個性を伸ばしていて....という褒め言葉をいただく。この教室、かなり、特徴があるといえる。10年以上の在籍者が多く、何人も

が画廊やカフェギャラリーでの個展、グループ展などで活動している。講師の私には把握できないほど、頻繁に、展覧会を行っ

ている。最初は、様々に気がかりだったが、今は、教室というより研究会だろうな、との位置付けで生徒たちを見守っている。

 

                     フォト     2017 (名古屋)