Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

絵が歓んでいる

2017-01-16 09:29:03 | 展覧会情報

三年前の神戸市のギャラリー島田での個展会場、ギターを抱えた若い女性が飛び込んでくるなり、絵の前で演奏をしたいといわれた。実力派ギタリ

ストの木村モモさん。NHKの夕方の番組で演奏した帰りと聞いた。エネルギーをすべて使った後であったろうに(多分)...その時在廊のお客さんと

ギャラリーの関係者と、私が贅沢な贅沢なコンサートを味った。壁面の、絵が、絵が泣きそうなくらいに歓んでいた。絵が音を浴びて、リズムを吸

収して....素晴らしい忘れられない夕べになった。何年ぶりかのギャラリー島田での個展で、体重も何キロか減って知人に心配されたが、ああ、頑

張っていると、こんなに大きなプレゼントが天からやってくるんだ。至福、という言葉が決して大げさでない心境だった。

この100号の作品は、現在、神戸市のポートピアホテルの1階に常設展示されている。あまり、情報を流していなかったが、見ました、というお便り

やメールをかなりいただく。びっくりしている。モモさんの今年の年賀状にも、見ました、と添え書きがあり、お知らせしていなかったのに....とて

も嬉しい。

三年ぶりのギャラリー島田での個展が今年の3月18日(土)から29日(水)まで行われる。今追い込み中の追い込みだ。新作でやりたい。準備期間

がとても少ないのだが、やれるだけやるしかない。モモさんの、エネルギッシュな曲、『ファイヤーダンス』をかけよう。アトリエに着いたら。

 

 

                                

 

              水のいのち  F100 (部分)                   木村モモさんの演奏  ギャラリー島田「三沢かずこ展』

                   2014                                                                          2014

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サザンカ

2017-01-14 17:10:27 | アトリエから

寒に入って本格的な寒さがやってきている。今日の土曜日、道路に車まで少ない。昼間、雪がちらついて積もるかなと心配したが、ほどなく雪はや

んでほっとした。なにしろ、六甲山の裏側で、六甲山に続くあたりに住んでいるので寒さがきつい。北区は寒いでしょう、と確信を込めて言われる

この頃だ。確かに寒いけれど、夏の熱中症になりかけた体がこの辺りの駅に降りた途端、見事に蘇るから、夏の過ごしやすさを思い出してがまん、

がまんの毎日 !

アトリエから首をすくめて出るとき、入り口の植え込みに何かぽっと明るいものを感じ、振り返った。見ると、サザンカが一輪濃い緑の葉の中に

花弁を大きく広げている。緑の中のピンク色がかった赤が鮮やかだ。

この花は寒風に耐えて頑張っている。冬に咲くように決められているといえばそれまでだが、寒さとのたたかいは、毅然とした気配を花弁に漲らせ

て、とても美しい。この赤がなかったら、冬を越すのに辛すぎる、かもしれない。特に、この寒さのきついところでは。

我が家の食卓の横にもサザンカやツバキが咲いてくれていて、母親の冬の安らぎに、大いになっていると思う。

 

 

                    フォト  2016

 

                                                       

 

 

    

                  

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寄り添う三日月と星

2017-01-03 09:08:16 | アトリエから

新春、 3日になった、世間も通常に向けて動き出すだろう。いただいた年賀状の返礼に時間が少しかかる。100枚年賀状と一昨年から決めているの

だが、印刷のチェック漏れがあったり、仕事関係で新たにいただいた方もあり、どうしても追加が出てしまう。また追加の、追加があり、今日郵便

局に行かなくては。返礼は失礼してしまいたいところだが、日頃お会いしていない方には無理、でしょうね。でもこちらからお出しした賀状のお返

しは、一切お気遣いないように。

昨夜、三日月に寄り添う星のシーンに魅せられた。なんかほほえましいような一対の輝き。20何年も前に描いた水墨画を載せた詩画集を棚からひっ

ぱり出した。こういうとき。緊張するのですね。今の目で耐えられるような作品か、って。 大丈夫だった。フウウ...よかった。

寄り添うって好きな言葉、絵もそうありたい。昨年末、三木市の堀光美術館での個展(2014年)で絵を見てくださった方から丁寧なお手紙をいただ

いた。その時のその方の心に寄り添うことが少し、できたかもしれない。作者の方こそ、こんな出来事に力づけられる。ありがとうございます、と

こちらからお礼を言いたい。がんばって未来を切り開いてくださいね。

 

                      フォト  2017

 

                                                                  

 

 

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暮れも正月もなく

2017-01-01 20:19:13 | アトリエから

今日元旦、初日の出も美しく、穏やかなスタートになった。暮れから大掃除、制作の時間をひねり出すため、頑張る。何日か前から、自宅の片付け

をどうしても必要なところだけを集中してやった。やらないとアトリエに行けない。年中行事を守りたい母親と同居しているので、付き合えるとこ

ろは付き合うしかない。キッチン、お風呂、洗面所、玄関周りは必須。そのつど必死に終わらせて、必死で家を出る。アトリエは、とうとう31日に

なって、慌ただしく掃除機をかけたのみ。それと、玄関と階段の手すりと、集合のポストにさっと雑巾をかけただけ。

とにかく新年になって、午後から制作をした。絵描きには、暮れも正月もないとつくづく感じる。

新年になったので、個展のための100号を完成させなくてはいけない。エネルギー充実の状態で筆を持ちたい。今日は、元旦ということもあって

少し引き締まった感覚であったかもしれない。近所の氏神様にもお参りに行ったし。

それにしても、年齢を重ねて自分自身が融通がきくようになった気がする。20代の頃は、大掃除、何日も前から分けてやるなんて考えられなかっ

た。31日に朝から、泣きそうになって大掃除をしていた。旧年の汚れはギリギリ31日にしようなんて...ストイックすぎた。

充分に年を重ねて、柔軟になれたのはいいのだけど、体力は減るばかり。大切なことに使うしかないなあ、このエネルギー。

 

                              フォト  2016

 

                                                              

 

                                             

 

 

 

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