Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

個展終了

2017-03-31 10:02:18 | アトリエから

三年ぶりだった神戸のギャラリー島田の個展が無事に、とても良い結果で終了した。ご来場くださった方々、ネットで応援して

くださった皆様、本当にありがとうございました。個展の成果というのは、次に向かう力をもらえる、ということだろう。この

個展は、そんな力をたくさんいただいた。もう一度原点に帰って、自分を見つめてみる。もっと深く自分を掘り下げてみる。

この課題は、個展期間中、頭の中をぐるぐる巡っていた。少し休養と、通院などが必要なのに、もう自分の向かうべき道の深遠

さへの緊張感に包まれている。

休んで、考えて、個展の後の雑事をひとつひとつ終わらせて、先に向かおう。三沢かずこを遊ばせる会(?)というのを、作り

たいと言っている声を聞いたけど....。(ご心配をかけて本当にありがとうございます)

個展の最中、現代美術家の堀尾貞治さんが、二度見に来てくれて、変わったなあ、と言いながら、頭をぐるぐるとなでてくれた

のが照れくさかったけど嬉しかった。よく頑張ったという堀尾さん流のエールと受け取った。そういえば、郷里の善光寺のお

朝勤(あさじ)は頭にお数珠か.....飛躍しすぎかな。

 

                           フォト   2017

 

                                                        

 

 

 

 

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会期中、展示壁を移動

2017-03-27 21:33:20 | 展覧会情報

個展が始まって4日目、急遽、展示壁が移動した。ギャラリー島田の慣例の火曜サロンの準備で、展示壁の移動が行われた。参

加の方々が座る椅子を並べるために入り口を広く取るためだった。あっという間に絵をかけた分厚い壁が縦方向に動かされた。

こんな経験は初めてで、息をのむ思いだったが、奥行きが何倍も深くなったようで、とっさに考えて、ずっとこのままの形で展

示をお願いしますと、スタッフに頼んだ。内心、ライティングの変更までは無理だし、最初の形の方が、安定感があるかも....と

不安もあったのだが、ライティングを少々犠牲にしても、入り口から気が通り抜けるような空間構成に、と心を決めた。

結果は、入り口から奥の壁の100号が見えるようになり、雰囲気がガラリと変わった。毅然と物事の選択ができたことも嬉しい

ことだった。

個展を二度見に来られた方は、空間が広がった、と驚いてくださった。口コミで、広めてくださっている。

画業を30年以上続けているが、会期中での展示空間変えはまったく初体験。何があっても前向きに行こう、と心から思う日々

である。スタッフの皆様、お手数をおかけしました。ありがとうございました。

 

                      入って正面にあった50号を右側に !

                                  奥に向かって縦方向に壁が動いた !

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個展真っ最中

2017-03-24 09:16:08 | 展覧会情報

連日、多くのお客様とお話をしている。地元の個展は、本当に大勢の方々が見にきてくださる。ありがたい毎日である。

一昨日、休養のための休みを取ったのだが、30人を超える署名があり、その中には是非お会いしたい方々もおられ、ああ、と

嘆いた。でも、連続12日間の在廊はやはり、無理だ。すみません皆様。

今回も、モネを思い起こさせるという感想が多い。私は意識していないのだが。どこが似ているのかしら....。

一昨年のパリでの個展時も、パリの美術館の館長だった方が、帰国する前に是非オルセー美術館に寄ってください、と半ば、

強制的(?)の感じで、モネを見るべし、のメッセージをくださった。なんとか都合をつけて見てきた。深いものを探してい

る画面だなと感じながら。

この度の個展で、美術の専門家の方が、二人ほど、モネとは違う、とおっしゃってくれてなんだか嬉しかった。私は空間に興

味がある。水や、植物を超えたもう少し先にあるものを探している。わからない何かをブルーやブルー以外の色を使いながら

探している。

 

                     

 

 

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オオイヌフグリ

2017-03-06 09:37:05 | アトリエから

オオイヌフグリを道端で見つけた。この小さな花はうつむき加減に歩いていないと見逃してしまう。アトリエからの帰り道、やはりうつむき加減な

のかしら。でも、この花が咲くと春が来たという弾んだ気持ちになる。ようやく春だ、今年はすごく寒かった...。

足元に爽やかな優しい青、小花の可愛らしさ。この花は私の青の原点かもしれない。生まれ故郷の北信濃、雪解けの濡れた土のそこかしこで青の

花が咲いている。側には解け残ったガリガリに固まった雪がプリズムのようなきらめきを放っている。青と白と、キラキラとした早春の陽光が原風

景のように、浮かんでくる。待ち遠しくて、待ち遠しくて、このオオイヌフグリを見つけた日は、子供心にとても嬉しかった。

青にこだわっているが、青を支える色としての白も不可欠な存在かもしれない。白に助けられていると常々感じている。

青にはもう一つ原点がある。摩周湖の青、あの神秘的な湖水。不意に、晴れ始めた霧に包まれた深い、近寄れない青。高校の修学旅行で訪れた摩周

湖の水の色はこころの中で生き続けてくれている。

こんな風に絵を描く仕事につくとは考えもしなかった。摩周湖から帰った私は、『摩周ブルー』という短文を書いて周りの人に見せたりしていた。

あの頃は文筆家志望だったから。

 

                   フォト  2017

 

                                                      

 

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青の色

2017-03-04 09:53:21 | アトリエから

ようやく、DMの発送などの広報作業が終了しつつある。手わたしをする方々からは、ほぼ100パーセントに近く、"青の色いつもと違う"と言われ

ている。最初にお渡しした方々には、印刷の関係で濃いですが....と伝えていたのだが、なんとも弁解がましくて、もう何も言わないでお渡ししてい

た。でも、先方から、言われる。言われる。濃い ! と。

実際の色は、前回の西脇の個展の明るい青とは少し違い、ウルトラマリンブルーも加えて出した色。今年の心境の青といえるだろうか。毅然とした

感じを出したかった。でもDMの色とは全く違っている。青の画面上に配している、白や、緑ががった黄色との全体のハーモニーの中での私の青の

姿を見てもらうのが一番だと思っている。

体調を厭う余裕もなく追い込みの真っ最中。ある人が言ってくれた。

青の色を確かめるために、たくさん来てくれますよ。

DMのコメント(島田誠氏)が素晴らしく深いから、青の印刷も濃くなったのですよ.....と。(つまり、気合が入った)

きっとそうですね。皆様にご覧いただけるのを、作者として祈るばかりです。

 

                  フォト  2017

 

                                                   

 

 

 

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