Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

正真正銘 百寿

2020-08-23 14:41:25 | 日々のくらし

昨日実母が100歳になった。酷暑にもコロナウイルスの恐怖にもめげないで、正真正銘百寿である。昨日今日とその行事に追われ

る。お手紙や、お花や、お菓子や、お赤飯やら様々なものが届く。お祝いの電話もかかってくる。娘の私が取り仕切るしかなく、

とても忙しい。合間にリュックを背負って、二ヶ月分の母の目薬を眼科にもらいにいく。そこでもスタッフの方々に100歳おめで

とうございます、と口々に言われ、頭をたくさん下げて御礼を申し上げた。帰宅したら、届き物の連続だった。気が抜けない。嗚

呼。今朝からは頂いた花と100歳の母とを写真に撮る。何枚も取る。この辺は、昔、写真スタジオで顔写真を写していた経験から

か良い表情が撮れるまで撮り直してしまう。100歳には見えない、と本人もぬけぬけと言う写真が撮れた。まあ一生に一度のこと

だからやれることはやろうとは思う。まさに老老介護に突入の感ありで、人生100年時代などという風潮は全く根無し草的だと痛

感している。そんな簡単なことじゃないよと叫びたい。ともあれ、家族に100歳が出たことに、感謝したい。全ての存在にこころ

から感謝です。        

             フォト  2020                 撮影場所     神戸市北区

 

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写真日記  -ステイホーム-

2020-08-20 12:01:56 | 展覧会情報

写真日記を先日、モトコーに展示した。宝箱展というタイトルの展覧会。壁に60×60cmのテープが貼ってあって、そのなかに

展示してきた。その日も連日の猛暑で、元町駅で冷房のきいた電車から降りて少し歩いただけで、クラクラして、足がもつれたよ

うになった。倒れて救急車を呼ばれないように頑張って少しでも早くと、急ぎ足でギャラリーに向かった。高架下も暑いし、ギャ

ラリーも負けずに暑かった。頭や首に熱がどんどん押し寄せてくる。熱中症になりかけの感じ、とスタッフの人に伝えた。倒れて

からでは迷惑をかけるので、とにかく早く伝えた。氷入りの水をいただいて、椅子に座って休み、扇風機を強くしてもらって、マ

スクを口からずらし.....救急車のお世話にならずにすんだ。 -モトコーのスタッフの方々、お世話をおかけいたしました-

この写真日記、前に書いた通り、全然趣味にはなりそうもなく、これからも続くものではないと思う。今年の梅雨時の頃、コロナ

流行の自粛によるステイホーム、ベランダの竿にとめどもなく落ちる雨粒の動きをデジカメに写した。ある時、近くの公園に散歩

に行ったら、ふわふわのピンクの花の群れが目に飛び込んできて、あ、ネムの花だと大樹を見上げた。また、自然に大きな力をも

らった。      

           MISAWA     写真日記  -ステイホーム-        2020           撮影場所  神戸市北区

 

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一年リンドウの花を待った

2020-08-12 15:25:56 | アトリエから

リンドウの咲く季節になった。去年リンドウをスケッチする必要を感じたときは、もう季節が終わり、探しても手に入らなかっ

た。種を蒔くしかないと思いつつ、体調が悪かったりで一年が巡った。今年は母に頼まれたお盆の花と一緒にリンドウを買った。

紫がかった優しい青である。信州の高原に咲くリンドウのイメージは野原一面といったものだが、買ったものは、この暑さに少し

疲れているようだ。アトリエに花を持って行き、制作の終わりにスケッチした。今、新しい作品を描こうとしている。ここ何年も

個展の予定が詰まりすぎていて、出品の作品を仕上げることが精一杯で、なかなか新しい挑戦ができなかった。去年の個展後の体

調の悪さによる休養(100号キャンバスが動かせないので制作はストップのまま)に始まり、新型コロナでの自粛、個展の計画は

自然に遠いものになり、仕方ないという諦めが、大きな休養をくれたのかもしれない。より自由に描きたいと思っている。このリ

ンドウのスケッチはそのために必要な道筋。できるかもしれない。新しい作品が。

               フォト  2020              撮影場所   神戸市 北区

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教室の熱気

2020-08-08 09:16:59 | 日々のくらし

気まぐれに更新しているブログだけれど読者の方々がとても増えてきている。読んでいただきありがとうございます。

昨日はコロナ第2波ともいえる状況下での教室日。マスク着用、アルコール消毒は守れるのだが、お互いの距離を保つとい

うところまでは無理なようだ。保っていては仕事にならない。年齢の高い人の絵にかける情熱をひしひしと感じるとき、

伝えるべきものを伝えたい、こちらも距離のことなど頭から飛んでしまう。とにかく空気がエネルギッシュなので、生徒さん

たちとのコミュニケーションがわあわあといった感じ。どうぞ、コロナウイルスからみんな無事でありますように。私も教室まで

一時間以上の電車通勤をしているので.....そう願うしかない。教室には80歳を超えて仕事を続けながら絵を描いている人や、個展

の計画を先において、それを目指して元気を出している人もいる。みなそれぞれに、この場に来て力をもらいあっているのかもし

れない。私は、というと先の計画を決めかねて低空飛行。元気をもらいあう人の一人だとつくづく思う。

                                                  フォト   2019               撮影場所   神戸市  北区

 

   ✳️       三沢かずこの基本からの抽象画塾  神戸新聞文化センター 六甲道 で、月1回  第一金に開講しています。

       コロナが収まりましたら是非ご参加ください。若干名入塾OKです。 お問い合わせ   KCC(078)854-6839

            

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趣味にはならない

2020-08-06 13:53:27 | 作品情報

懇意にしているギャラリーから、私の母へ絵の出品依頼があった。本人は、もう100歳だから出さないという。無理も言えないの

で私が急遽何か出すことにした。何かって?  絵は今無理なので、時たま撮っている写真を使って趣味としての楽しいものを作ろう

と考えた。結構弾んだ気持ちで、そうだ、写真日記にしよう!と決めた。8月になり、搬入の日が近づいてくる。すると、気楽な

気分は吹っ飛び、自分の表現の世界の中心に引っ張り込まれた。結構面倒、パネルのグレー色は2度塗り、写真の選択、写真の配

置、コメントの言葉選び、ああ、結局はだめなんだ。何をやっても仕事に結びついてしまう。趣味は遠いなぁ。自分のなかにある

見栄はどこまでも付いて回るとつくづく思う。この写真日記、第一番に母が見た。かずこちゃん、写真でも食べていけるねえ、と

親バカに口走って、じっと眺めている。しばらくして桜かしら?と聞いた。「違う、ネム」語気荒く言った。

 🌠 この写真日記の展示は、Pocket美術函モトコー(元町高架下) 『展覧会の宝箱展』 8/18 (火)ー8/30(日))12-19時

                                         

          フォト 2019              撮影場所   神戸市  北区

 

 

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