Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

一年間、ブログに文章を載せた

2016-04-26 07:15:48 | 日々の思い

去年の四月から丸一年、ブログに文章を書き続けた。自分ながらによく続いたと思う。頑張ったね、と自分に言っ

てあげたい。文筆家志望は、小学生のころからあった。作文などは何度もクラスで選ばれたりしていた。中学生の

ころは創作クラブという名称のクラブ活動で、詩を創っていた。『夜明けのプラタナス』という詩の題名、今でも

覚えている.中身は忘れてしまったけれど、何となく叙情的なものだったかな(題からして)高校時代以降は文学

クラブのようなところや、同人誌などにも少し関わったりしたが、自分の意志とは全くかけ離れた実人生が展開し

たので文学志向は遠のいていた。今、絵描きをやっているが、昔の知り合いからは、文筆家になると思っていた、

といわれることが度々だ。自分では忘れているが、中学時代も高校時代も授業中、自分で書いた小説らしきものを

皆に回していたらしい。(先生、ご迷惑をおかけしました)

絵を描きながら、その後も何となく、文章書き続けていたのですね。引き出しの中から、出る、出る、古い文章の

山。ぱらぱらめくると、何だか、息苦しくなる。それを、しまい込んで、昨年から、今現在の、思いを文章にしよ

うと小さな決意をした。一年がたち、これからは、文章も写真も気分転換に続けたらいいのかな、と思えている。

    

               フォト  2016

 

                                            


青と黄色

2016-04-25 09:45:03 | アトリエから

アトリエへの小路に黄色の草花が咲き乱れている。年ごとの植生によるのだろうか、今年は特に路の脇を黄色の小

花が占めている。花は1センチぐらいの小花だが、花びらに光沢があり、それが、朝の陽の光を反射して輝く様は

とても印象的だ。キンポウゲに似ている。この強さを放つ花は、外来の花だろうか。

このところ、青の画面に、黄色系を入れることが多い。青と黄色との対比は、青に赤系を入れるのと違って甘さが

抑えられる。こころもち、きぜんとした精神につながるようだ。青と黄色の対比でいつもこころに浮かぶ絵がある

ゴッホの『星月夜』だ。天に輝く星や月を、天上の花々のようにゴッホが永遠を凝縮させたような美しさで、地球

に生きる私たちに残してくれている。

ようやく暖かさが日常にやってきた。九州の自然災害のすさまじさに、無力の自分を感じる毎日。日常をしっかり

生きて、自分の青の絵を描き続けるしかないのですね。

 

 

                  フォト  2016

 

                  

 

                                                 

 


第13回 国際ミニアチュール ビエンナーレ (セルビア )Biennial of Miniature Art,Serbia

2016-04-23 21:28:36 | 展覧会情報

             

   

                                  

           

      10×10(cm)  NATURE  2015-11     和紙ハガキ         油彩 

 

 

                       

 

      10×10 (cm)    NATURE  2015-12      キャンバスペーパー  油彩

                     


個展準備

2016-04-18 19:19:51 | アトリエから

東京の個展が近付いている。外国での個展を優先していたので、東京では、6年ぶりの個展になる。6月だが、5

月の連休が間にあるので、DM準備が忙しい。つい先日、慌てて準備にかかった。いくつか作品を用意していたも

のの、いざ、DM作品に使うとなったら、全く、外れる。実際見て良さが分かるものと、印刷でアピールできるも

のは大きく違う。結局、まだ仕上がっていない作品を何とか仕上げるしかなくなった。今まで、描いてきた作品

を少しでも超えたもの(これはあくまでも自分の感覚)を出したい。といって、自分の特質を見失ってしまうよ

うな、未消化のものなどもってのほか。仕上げまでの時間は、丸一日しかなかった。少しだけ、アトリエの作業

場を片付けたり、(これは、どうぞできますようにと願いをこめながら)エネルギー補給のお菓子を用意したり

と焦るこころを落ち着かせようと努力(?)をした。

どうしても間際にならないと作品ができあがらない。追い込みの集中力も間際でしか湧かないものなのかもしれ

ない。いつもいつも、自分の力を超えたものが出るはずがない。人は追い込まれて力を発揮するものだ、とまた

しても深く納得。たった一日で三回も絵をつぶして、ようやく先に進めた。

 

 

              フォト  2016

 

                                        

                                       

 

 

 


地面から桜の花

2016-04-05 09:14:09 | 日々の思い

満開の桜並木、雨で散る前にゆっくり見ておこうと思い、反対側から降りていくことにした。並木道の少し手前

に、桜の花が落ちていた。誰かが花を取って捨てたのだろうなと思い、拾ってミニボトルに挿そうと思った。か

がんでみると、その花は、地面から5センチぐらい伸びている若い枝に咲いている桜だった。もうほとんど花びら

が地面にくっついていて、そこに新しい枝があるなんて全く分からない状態だ。眼を凝らすと土の中に太い根っ

この盛り上がりが見えた。ああ、ここから伸びていたんだ。桜の幹から短く枝を伸ばして花をつけるかわいらし

い桜花にはたびたび出会うが、こんな地面の花は初めてだった。

ソメイヨシノの寿命は余り長くないと聞く。アトリエ横の桜並木でも枯れてる樹が何本かある。そんななか、こ

んな世代交代も行われているのだ。下を向いて歩きがちな人(?)にしか見つからない花だとは思うが、摘み取

られないで、無事に成長していってほしい。あれから、気になってずっと回り道しながら、この花の存在を確か

めている。今日は今からアトリエだ。また、花の横を通ろうと思っている。仕事は、個展の追い込み中の追い込

みだけど、今年の桜があるうちは、花に会いたい。

 

            

               フォト  2016