一昨日、今年の最終出品作を宅配便で送った。ほっとする。よく頑張った2016年ではある。まだ一ヶ月あるが、これは来年のための一ヶ月であって
とにかく、今年の仕事はケリがついたという思いだ。姫路のギャラリーのチャリティー展のためのサムホールを2点送った。クリスマスシーズンな
ので、ブルーに赤系の色が入っているものを2点選んだ(?)特に意識をしないがなんとなくその作品が浮上した。小品は、常に余った絵の具をの
せるような描き方なので、作業室のあちこちに未完成の作品が積んである。そのどれかが、いつか、仕上げへと向うのだが、その場を動かないもの
がほとんどである。姫路に送ったサムホールもそんな道筋を通った作品だ。中には裏のサインが引っくり返っているものがある。つまり、完成した
と思ってサインを入れたのだが、また描き続けて上下が逆になった.....。結構多くて、出品の度に、上下はどちらですかと聞かれたりする。最終的
に紐の位置が正しいですと答えている。この度の作品は、額装なので、その質問はないとは思う。
抽象画は見る時の感情によって、どうしても上下が変わることがある。インパクトの強さや、躍動感などにこころが向うときは、絵の上部に目に飛
び込む色面が心地よい。逆に、安定感や、安らぎを求めるときはその色面が、絵の下部にあることが多々ある。こころが映るからそれは当たり前の
ことだろう。とにかく自在なのだ、出品するときの、作者の思いを優先させてもらっている。
ミニアチュール(10×10cm) 油彩 和紙(ミツマタ)