ギャラリー島田の個展が2ヶ月余りに迫っている。足の踏み場のないアトリエを片づけ始めた。
追い込みなのだが少し身辺を整理しないと、気持ちの余裕も失ってしまう。描きかけの絵150枚は
超えるだろうか。これを仕上げたら2回分ぐらいの個展ができる、ちらっと頭をよぎる。いやそん
なに簡単に絵ができるわけがない。来年以降の発表も無理かなという状況なのに。
先日、絵の教室でトークの時間を設けた。その中で、作為を取りたいという声が上がった。誰
しもそう。永遠のテーマかもしれない。片づけ始めていると作為だらけの制作の結果挫折した
作品たくさん出てきた。その中にキラッと光って個展に出せそうなものがいくつか見つかる。完
全に忘れられていた作品である。時がたち、作為が消え去った眼での発見だろうか。ああ、この
道、繰り返している。過去にも経験したな。嬉しくもあり、複雑な思いも多々ある。