Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

100歳、ワクチン終了

2021-06-19 09:10:07 | アトリエから

一昨日、母が2回目のワクチンを打った。打った直後から様子に気をつけていたが、今

日でほぼ平常に戻った。熱は出なかったが体のだるさが普通以上だったらしい。なん

といっても100歳だから気を遣う。精神的にかなりほっとしたようだ。ほんとうにコ

ロナが怖かったね。とお茶を飲みながら話ができる。

家族三人とも高齢者で、その三人のワクチン接種の手配に明け暮れたこの頃だった。

空いた時間にアトリエに駆けつけて100号(100という数字が身近だ)にかかるのだが

100号に要るエネルギーがなかなか湧かずにじたばたしている。前に一気に元気が出

たスティーブン・スミスの紅茶を飲んだり、カカオの多いチョコを口に入れたりして

気力を戻そうとするのだが、全部だめ。暗さの塊で時間が来て帰り支度。突然、画面

が呼んでくれるような気がして100号に向かって、筆を持ち始めて....。

遅いという家族の声が頭の周りに立ちのぼる。それをしばし無視して筆を持つ。こん

な時間滅多にこない。絵を描かせていただいている。ああ、よかったと心底思う。

        フォト 2021            撮影場所  神戸市北区

 

 

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花韮(はなにら)ー六芒星

2021-04-19 17:03:16 | アトリエから

桜の季節も終わった。地面を彩る桜のピンクの花びらが美しい。静かになった桜並木を通るたびにこの花は散っても

美しさをくれる花だと感じる。桜の足元に明るい緑の細長い葉が繁り、薄い青の6枚の花弁を星形に開いている小花

がある。花韮という名前をもつ愛らしい花だ。華やかな桜の下で、小さいながらも6枚の花弁にエネルギーをみなぎ

らせている。一面ピンクの饗宴の中で涼しい青がアクセントになっていた。今朝通りがかりに、アトリエの机に飾り

たくなって2本手折った。雨に濡れて花びらが縮んでいる感じだった。ガラスの小さな花瓶に挿すととても素敵。私

の手には微かなニラの匂い。そうだ、やはり花韮なんだと納得した。この匂い、紅茶を飲む時まで鼻先に来て、ちょ

っと困った。

星になる花...というタイトルが頭に浮かび、20センチ角の作品を壁から下ろし、ぐいぐいと画面を変えて、『星に

なる花』に仕上げた。この頃、抽象でも具象でもない作品を追求したいなと思うことがある。一つのシリーズに作

品を限定することが所詮苦手な性格でもある。

        フォト  2021           撮影場所    神戸市北区

   

 

 

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2021年の個展

2021-03-15 09:09:21 | アトリエから

相変わらず地震やコロナでの不安な日々が続いている。だが少しづつ前を向くしかないと思った。今年の12月、年の

終わりに未来への平安を祈りながら個展を開催する予定だ。場所はいつもの個展場所神戸のギャラリー島田、地下フ

ロアーである。コロナでの自粛期間、少し制作の時間をゆっくりとれたせいか、いつもの青の作品以外に赤や緑の基

調色の作品ができ始めた。12月の個展には少しばかり多彩に展示ができるかと考えていた。だが、青が求められてい

る流れを感じ、今は展示作品の内容は未定だ。外で出会う方々があの青、と言ってくださる場面が多々あって少しづ

つ浸透しているのかな、と驚いている。作家にとっては過ぎ去った世界でもあるのだが、浸透の時期はズレるものな

のだろう。いよいよ次なる青を探さなくてはいけないのだろうか。ずっと以前、玉虫色の青にしたらいいですよ、と

言ってくださった方がおられたが.....これは蛍光色というのでなく、見る人それぞれの知覚による青色であると信じ

たい。       

             アトリエ風景       2021

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カンパニュラ

2021-03-12 14:21:45 | アトリエから

いつも行くスーパーでカンパニュラの花を見つけた。ベルフラワーともいう薄紫色の

つりがね型の小花。かわいい。そして好きな色。先日、3鉢売り場にあったのだが食料

品をいっぱい買ったので持てないと思い買わなかった。何日か経ってスーパーに行く

と1鉢嬉しいことに残っていた。すぐ買った。気分は超ラッキー。強風の中両手で抱え

てアトリエまで運ぶ。机の上のモネのノートの前に置くと、もう大自然。

眺めているとなかなか仕事ができない。この花を絵に描けたらなんて楽しいのだろう

と考えながらスケッチブックを取り出してみたりしたが、結局描きかけの抽象画の前

に座る。この薄紫色を目にいっぱい留めて私は抽象画を描くのみ。試行錯誤。

           フォト  2021    撮影場所  神戸市北区

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野見山暁治さんの100歳

2021-01-13 08:50:59 | アトリエから

先日、テレビで画家の野見山暁治先生のインタビュー番組を見た。お昼頃からカボチャ切りや、玄米ご飯炊きなどを慌ててすませてア

トリエについたらちょうど1時。間に合ってよかった。見逃さなくてよかった。野見山先生は去年の12月で100歳になられた。まだ

現役の画家として活躍しておられる。私の母と同じ大正9年生まれなので、大いに気にかかりながらご健康を祈っている。先生にお目

にかかったことはなく画集が一冊アトリエの本棚にあるだけなのだが、お元気な姿に力をもらい続けている。この番組でもたくさんの

力をいただくことができた。先生が、画面に向かう姿勢、何かわからないものを得ようと日々心身をすり減らすご様子に心をうたれ

た。100歳の先生でも、わからないものを追いかける日々なのだ、70歳の私が画面に表現しようとするものがわからなくても仕方ない

んじゃないかと思えた。抽象はそうなのだ。画面から何かを引っ張り出して、見てくれる人に届けたい。心を込めて。野見山暁治さん

の鮮やかな深いピンク色のかたまりが空間移動してくれたみたいだ。絵に鮮やかさがプラスされた。

                フォト作品   2020                撮影場所  神戸市北区

 

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