里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

補修用に里山の栗の木を切る

2020年01月31日 | 野山

 我が家の山にある栗の木を切っています。
 昨年の台風19号で土手や水路が方々傷んだため、それを補修するのにストックしていた栗材を沢山消費しました。それで、再び栗材をストックする必要が生じたからです。


 雑木林には色んな樹種があります。伐採をする場合は、特定の木だけを切るということはせず、順に全ての木を切るのが普通です。プロに任せる場合はもちろんそうなるのですが、私だけで切る場合はそれだけの余裕がありません。したがって、今回はほぼ栗の木だけを切ります。


 この辺りの樹種で一番多いのはナラの木です。ですから一緒にナラの木も切れば効率がいいので、昨年はそうしたのですが、今年は切った後片付けるだけの余裕がありません。伐採は切ることより片付けることの方が大変なのです。
 チェーンソーの点検と研磨からスタート。チェーンソーを扱うときは、まず安全第一です。


 今は落葉しているので慣れないと栗の木がどれか分らないでしょう。いずれの写真も手前の方にあるのが栗の木です。


 栗の木は、水路、土手、そしてハウスなどの土止め補修、補強用の杭などに使います。栗の木は水に強く長持ちし、これに勝るものはありません。昔の建物の土台や外回りの柱には栗材が多く用いられました。


 伐採作業は生木を扱うので、かなり重労働です。できれば20本くらい切りたいところですが、あまり無理をせず、まずは10数本倒すのを目標とします。


それを玉切りすれば、大小、長短数十本の栗材が確保できます。


 根元は直径20センチクラスが大半です。

 玉切りした後は寄せます。

 運びやすいところにまとめます。


 年によってはこの時期雪で山に入れなくなってもおかしくないのですが、降るのは雪ではなく雨です。昨年の冬もそうでしたが、今年の冬はさらに暖冬です。どこかでしっぺ返しが来ることが怖くなります。

小カブはまだまだ元気で旨い

2020年01月30日 | 畑:根菜類

 小かぶは収穫が続いています。未だ食卓に小カブの浅漬けが上らない日はありません。
 11月半ばくらいから収穫しているので、2ヵ月半くらいになります。台風19号では水浸しになりましたが、結果的には、むしろいつもよりもいい出来です。


完全な露地栽培ですから、さすがに葉や茎は青々というわけにはいきませんが、元気なものです。


1ヶ月目は葉をかき分けながら収穫していましたが、現在は上からでもカブが見えるようになってきました。


 まだ200株くらいあり、穫りきるのは難しそうです。


 この「耐病ひかり」という品種は大きくなっても味が落ちないのが売りですが、日数が経つとやはり硬くなり繊維分を感じるようになります。旬の頃とは違うものの未だ十分に旨い小カブが食べられます。助っ人は硬くなった時は皮を厚めに剥くと大丈夫と言っていますが、どうでしょうか。


 煮物にすれば硬さが問題になることはありません。私はカブの煮物は歯ごたえがなくおいしくないと思っていましたが、どうも食わず嫌いだったようで、食べてみれば結構いけます。小カブは浅漬けだけと決めつけてしまうのもよくないかもしれません。


白南天を水墨画で描く

2020年01月29日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙


 白南天を水墨画で描きました。
 南天は何度か描いていますが、白南天を描くのは初めてです。
 南天を描くときはほとんど赤の南天で、白を描く場合も単独で描くことはまずないかもしれません。モチーフは我が家の白南天。


敢えて描いてみましたが、想像したとおりイマイチ締まりに欠け、バランスもよくありませんでした。表現方法に問題があるようです。
 南天を描くのはいつも難しいですが、まして白南天を描くときはもっと工夫が必要と痛感しました。

年改まり南天は難を転ずるか

2020年01月28日 | 

 今日は雨か雪になる予報でしたが、まだ降り出していません。  
 今、冬の庭を明るくしているのは南天の赤。
 11月から色づき始め、一段と深さを増しています。南天は難を転ずる縁起物として扱われ、正月には欠かせない花木です。昨年は、記念すべき令和元年でありながら台風19号の被害などあまり有り難くない年でした。年改まった令和2年は、南天にあやかって難を転じてほしい。


 我が家には方々に南天があります。庭木として植えられたものから自然に種が飛んだり鳥がくわえていったりして自然発芽して殖えたと思われます。私が植えた南天は全くありません。植えたのはすべて私の両親以前の人です。植えたものか自然増殖したものかは生えている場所でだいたい分ります
 家裏の南天。これははじめは多分植えたもの。


 この南天は石垣の間から生えています。


これも石垣にある。おそらく自然に種から生えて定着したのでしょう。


 色でいうと赤の南天が断然多い。実の数も多く増殖しやすいようです。


 これは白南天。


白南天は一番少ない。赤の南天からみると実の数が少なく増殖もしにくいようです。白南天と言っても純白ではなく、うっすら黄色のアイボリー色。白南天は主役になれず赤南天と組み合わされての引き立て役かもしれません。


 これは白南天のように見えますが白南天ではありません。薄いピンク~オレンジ色になります。


白南天より数が多く、勢いもいいように見えます。

あとしばらくは、南天を楽しめます

キャベツを水墨画で描く

2020年01月27日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 キャベツを水墨画で描きました。
 キャベツの特徴は白い葉脈ですが、特に寒玉キャベツは中心の葉脈が盛り上がるように太くなっています。葉脈を白く残して墨を入れるのは大変難しいので、葉脈にあたる部分を白抜きするためにドーサ液を用いてみました。ドーサ液は膠(にかわ)の薄い溶液に少量の明礬を溶かしたもので市販されています。
 前もって葉脈にあたる部分を筆にドーサ液をつけて描いておきます。ただ無色透明ですから簡単ではありません。思ったようには白抜きが十分にできませんでした。色紙では難しいようです。
 畑に植わっている寒玉キャベツがモチーフですが、少しは感じが出せたでしょうか。


寒玉キャベツの収穫始める

2020年01月26日 | 畑:葉菜類

 数日前から寒玉キャベツの収穫を始めました。


 それまでは秋キャベツを収穫し続けていました。ようやく真冬の品種に切り替わったという感じです。今年は全く雪が降らない暖冬となっています。寒玉キャベツの収穫時期になると、この辺りでもいわゆる雪中甘藍となっても不思議ないのですが、今年は全く積雪がありません。
 この寒玉キャベツは、トーホク種苗の品種名が「寒玉キャベツ」という分りやすい名前。


作り始めて今年で2年目です。その前は渡辺採種場の冬穫りB号。それ以外にも色んな品種を作ってみましたが、前年作ったこの「寒玉キャベツ」が悪くなかったので、再び作ってみました。


台風19号では畝間が大分掘られ、生育にも影響があったと思いますが、今では例年と変らない姿です。少し密植気味にしたこともあってちょうど手頃な大きさになっています。


暖冬といっても最低気温は連日零下まで下がっているので、葉には紫色のアントシアンが出ています。やはりこの色が寒玉らしいキャベツの葉色です。


 寒玉キャベツは寒さに強いだけに葉が硬く、軟らかい生のキャベツを好む人には向かないかもしれませんが、甘味が強く煮崩れしないので炒め物や煮物には最適です。私は味が濃厚な寒玉は好みです。(後ろに見えるのは採りそこねたサニーレタス)


 こちらは春キャベツ。


 品種は「金系201」、順調です。


 寒玉キャベツは穫り始まったばかりなので、春まで収穫することになるでしょう。
 これほどまでの暖冬は稀なことです。冬野菜の価格低落がニュースになっていますが、高騰ではなく暴落がニュースになるときはかなりひどい状況なはずです。豊作貧乏は死語になっていないのです。生産者の方々の苦労がしのばれます。
 このまま冬が終わるとは思えません。爆弾低気圧の本番はこれからです。

未だ続く台風被害の後始末

2020年01月25日 | 田んぼ

 この辺りは、10月12~13日の台風19号では、人身や家屋への被害は免れたものの道路や水路、農地は方々で被害が出ました。大きな被害に遭ったところは激甚災害の対象になり、いずれ復旧工事が行われると思いますが、被害が広範囲に及んでいるため来年の作付けに間に合うか危ぶまれています。
 放置していたのではさらに被害が拡大してしまうので、出来るところは個々人がやる以外にありません。
 我が家でも急いで応急対策をしたところがこの場所。


栗材で杭を打って土止めをし、その上に土嚢を積み、土盛りをしました。少しずつ時間を掛けて直してきました。


 これ以外にも小さいところが方々にあります。
 ここは作業がしづらくかなり苦労しました。


 こちらは土手が崩れ水路が埋まりました。

やはり、栗材で杭を打って、横木をして土止めしました。


こちらも土手が崩れたところ。

ストックしている栗材にも限度があり、使い古しのものも利用しました。後でもう少し補強する必要があります。

 こちらは幹線道路の法面が崩壊したところ。

このような小さなところは方々にあり、補修はなかなか進まないでしょう。次の大雨で拡大してしまうことが心配です。


法面が壊れると下の側溝が埋まり、その後始末もやらないといけません。

 今年は暖冬で天候に恵まれ、復旧作業も出来るので幸いですが、まだやることが残されています。心身ともくたびれてきました。

貯蔵のカボチャはまだいける

2020年01月24日 | 畑:果菜類

 「冬至カボチャ」用に保存しておいたカボチャがまだ残っていました。
 昨年の冬至は12月22日ですから1ヵ月余り経っています。
 当地方では、冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかないと言われて「冬至かぼちゃ」を食べる風習があります。それで、遅まきしてカボチャを作り冬至まで保存しておきます。どちらかといえば我が家で食べるというよりほしがる人のために作っているようなものですが。
これが当時のもの。(冬至カボチャ


昨年作った冬至用のカボチャは渡辺採種場の白爵という品種で、6月末の種まき、10月上中旬の収穫です。冬至用カボチャとしては雪化粧という品種も何度か作っています。
 通常は徐々に消費して冬至が過ぎればカボチャも終了といった案配です。今年はたまたま作業場に消費されないものがまだ2個残っていました。意識的に貯蔵していたわけではありません。


 もともと白爵は果皮が綺麗な白色です。残されていたかぼちゃもまだ結構綺麗な状態です。かびや腐れも全く見られません。


軸はさすがに劣化していますが表面ははなめらかで、1ヵ月前とあまり変らないように見えます。


もっとも、作業場の中に置かれたままですから、冬至以降はほとんど冷蔵庫と変らない環境です。変化したのはほんの少しだけピンクがかってきたことくらいです。寒さでアントシアンが出てきたのでしょうか。
 大きめの方を半分に切ってみました。


 綺麗な黄色ないしオレンジ色です。中身は劣化した感じはなくしっかりしており、1ヵ月前と変らないように見えます。
 一部をシンプルなカボチャ煮にしてもらいました。


 ベチャベチャした感じはありません。十分にホクホク感が味わえます。


この白爵という品種はそもそもが非常に粉質が強いので、軟らかくなりにくいのだろうと思います。年を越してからカボチャを食べたことはあまり記憶にありません。たまたまですが十分に保存できることが確認できました。今度は意識的に1~2月までカボチャを貯蔵してみようかと思います。

ヤブコウジを墨彩画で描く

2020年01月23日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

 群生しているヤブコウジを墨彩画で描きました。
 今、赤い実を付けたヤブコウジが可憐な姿を見せています。たいがいその株は小さく埋もれるようになっていて、輝くような赤い実1、2個付いていることでようやく気づくことがあります。
 我が家のすぐ近くに珍しく数十株まとまって生えている所が1カ所だけあります。センリョウやマンリョウと比較して別名十両と言われることもあるようですが、このぐらい集まれば100両くらいの価値があるのではないかと思えてきます。
 しかし、描きながらどうも違うような気がしてきました。ヤブコウジは2、3株ひっそりとあるからヤブコウジらしいのではないかと。



ヤブコウジ群生なら百両の価値

2020年01月22日 | 野山

 今、この辺りの里山では、赤い実を付けたヤブコウジが方々で見られます。昔は、単なる雑草くらいにしか思っていませんでしたが、歳を重ねるにしたがって風情を感じるようになってきました。


 我が家の庭では南天が沢山の赤い実を付けていますが、ヤブコウジは小さい株に1、2個、多くてせいぜい数個の実です。しかし、その姿は可憐でかわいい。


 我が家の近くにはヤブコウジは方々にあるものの、まとまってあるのは1カ所だけです。群生とまでは言えるかどうかですが、数十株はあります。




 正月のめでたい草花といえば千両(センリョウ)、万両(マンリョウ)で、生花などにもよく使われます。同じく赤い実を付けるヤブコウジも一両の別名があると思っていましたが、これは私の勘違いで、十両が正しかったようです。





改めて確認してみたところ万両(マンリョウ)、千両(センリョウ)、百両(カラタチバナ)、十両(ヤブコウジ)、一両(アリドオシ)でした。
 センリョウ、マンリョウはもちろん知ってますし、よく見かけますが、我が家にはありません。カラタチバナは写真などで見ましたが、アリドオシは知りませんでした。ヤブコウジは我が家の庭にも自然に生えています。


杉の木の根元の腐ったところにも生えていました。


 ヤブコウジも十両の価値があるなら、このくらいまとまってあれば百両の価値はあるような気がしてきます。

 ヤブコウジは鉢物でも見かけますし、園芸種もあるようです。でも自然にあるのが一番似合う。野山にあるものはそっとして置いてやりたいものです。





復活したほうれんそうと寒締めほうれんそう

2020年01月21日 | 畑:葉菜類

 昨年10月12日の台風19号は24時間雨量が370ミリという記録的豪雨をもたらしました。さらに1週間後には100ミリ以上の大雨の追い打ちです。畑の野菜類も多くが傷められましたが、このほうれんそうもその一つ。


 しかし、植物の生命力はすばらしく、想定以上に復活しました。


 このほうれんそうは台風19号が通過して間もなく収穫が始まったのですが、水浸しになったほうれんそうは根が傷んで、間もなく葉先からすっかり黄色く変色してしまいました。復活は無理だろうと見ていましたが、12月に入った頃から緑色の葉色を次第に取り戻してきました。もちろん葉が枯れてしまったものもありますが、収穫不能と見られたほうれんそうが1ヵ月遅れくらいで結構穫れるようになったのです。


品種はサカタのタネの「クロノス」、9月18日播種ですから、本来なら昨年中には収穫が済んでいたはずです。さすがに、今は終了間近ですが、助っ人はしぶとく収穫を続けています。


 こちらは、10月8日に播いたほうれんそうで、直後に台風に遭遇しましたが、無事発芽し、昨年末くらいには十分穫れるくらいになりました。


前のほうれんそうが遅れて穫れているため、こちらはこれからの収穫です。


気温が低いので収穫がさして遅れても問題なく、少し密植ながら葉はすこぶる濃緑肉厚です。今でいう寒締めほうれんそうとなっています。


 寒締めほうれんそうは、ハウスに播いたほうれんそうが収穫できるくらいまで生長した段階で、敢えてハウスを開放し外気温5℃以下の低温に2週間程度あて、糖度やビタミン含量を高くして収穫しようとするものですが、露地栽培でも何ら変らないはずです。12月半ばくらいから自然に寒さに耐えられるように葉に厚みが出て糖度が上がり旨みも増します。今時分には5℃以下の低温にあたる期間は2週間を遙かに超えているので間違いなく寒締めほうれんそうです。


 ただ普通の品種だと寒締めほうれんそうかどうかは区別がつきにくいため、見かけが全く違う縮みほうれんそうが出ています。私もその一つ「朝霧」という品種を何度か作りました。この品種は寒さにあたると葉が縮れ、地面に張り付くように葉を広げます。少々取り扱いにくいため、身内のものが普通の品種でいいというので今は作っていません。
 こちらは例年より10日ほど遅れ、ぬかるんでいるところを11月5日に強引に播いたほうれんそう。


種まきした直後から不織布をべた掛けをしています。


この辺りではかなり厳しい条件ですが、不織布を剥いでみると、暖冬の恩恵を受け想定以上に生育良好。


2月には十分に収穫できそうです。


畑の土作りにピートモスを使う

2020年01月20日 | 畑:果菜類

 毎年、畑の土作りのためにピートモスを使っています。ピートモスは育苗の床土に利用することが多く、畑に使っている人はあまりいないかもしれません。
 近年はあまり良い堆肥を確保できないため、ピートモスを利用しているのです。20リットル入りのような小さな袋だと効率が悪いので、大きな袋に入っているピートモスを購入しています。
 JAに225リッター入りのピートモスを3袋発注しました。ピートモスは欧州産の方が長持ちするといわれているようですが、これはカナダ産。


継続して使うようになって、効果は確実にあると実感していますが、欠点は少し値段が高いこと。それで、一度に畑全部にやるのではなく、順繰りに畑を変えながら使うようにしています。ちょうど今頃になると、畑がだんだん空いてくるのでやりやすくなります。特に今年は雪がほとんど降らないため、畑の土づくりには絶好です。
 この225リッター入りのピートモスはかなり重く嵩張り、動かすのに少し苦労します。散布する時は、できるだけ全面に均一になるように心がけます。

空いている畑が2カ所に分かれています。

あわせてくずの木炭も散布します。


木炭は粘土質の畑の改良と湿害防止や根張りをよくする効果があるようです。またピートモスは酸性なので、アルカリ性の木炭にはその矯正の役割も期待しています。


 あとは酸度を矯正するため苦土石灰を散布します。


最低速度でゆっくりとできるだけ深くロータリー耕耘します。


2回に耕耘して仕上げます。ここは主に果菜類を植付ける畑になります。

水分は少しあるようでした。


 この辺りの土は粘土質のためミネラルが豊富で肥料持ちはいいのですが、しっかり土作りをして排水を良くし硬くならないようにしないといけません


以前に行った切りわらや落ち葉をすき込む方法に加え、市販のピートモス、有機肥料、木炭などを組み合わせて土づくりするよう心がけています。

畑の土作りに落ち葉をすき込む

2020年01月19日 | 畑:根菜類

 里山では、落ち葉はその気になればいくらでも集められますが、実践するのはなかなか難しい。私もせめて少しだけでもと思い、畑にごく近いところの落ち葉を集め、すき込みました。
 できれば落ち葉をいったん積んで腐らせてから畑に入れるのが理想ですが、半端な量ではどうにもなりません。そこで、落ち葉をそのまま畑にすき込むのが私流。稲わらの場合は、そのまますき込むと腐るために土の窒素分が奪われてしまうので、対策が必要ですが、落ち葉はそのようなことがありません。そのまま自然に腐葉土になっていきます。


 この畑は、ジャガイモなどをつくる予定の畑です。集めた落ち葉を全面に散らしました。土が全く見えないくらいの結構な厚みです。


 ロータリー耕ですが、最低の速度でできるだけ深く耕します。


2回に耕耘し、仕上げます。 


落ち葉を全面に散らしたときはじゅうたんのように見えましたが、すき込んだ後は、たいして入ったようには見えません。


しかし、歩いてみると、軟らかくふかふかした感じがよく分ります。


もっと、他の畑にもやりたいとは思うものの、結局落ち葉を使うのはこの畑だけです。

冬のクヌギの林を歩く

2020年01月18日 | 野山

 今年はすこぶるの暖冬で雪がほとんど降っていません。久しぶりに近くの里山に入ってみました。


この山は傾斜が緩く林と言った方がいい山です。この周辺の広葉樹で最も多いのはナラの木ですが、ここは特異的にクヌギの多い山です。


 普通、雑木は20~30年で伐採し、新しい芽を吹かせるのですが、この山は両親が健在の頃から、落ち葉を集めるため伐採せず残していました。現在ではクヌギは相当な大木となっています。そのため下草が少なく、一面落ち葉のじゅうたんのようになります。


 落ち葉は集めようと思えばいくらでも集められる条件にあります。
 昔は、落ち葉を大量に集めて運び、それを苗を育てる温床の熱源資材として使ったのです。つまり落ち葉が腐れるときに出る熱を温床として利用し、苗を育てたわけです。そして、熱源として利用した後は腐葉土として再利用するのです。今はこの辺りでも苗を育てる温床を作るときは全て電熱です。電気や石油がなくても自然の材料だけで熱を得ていたのですから、先人の知恵とは素晴らしいものです。


 例年なら今頃一面が雪になっていても不思議ではないのですが、今年は一面の落ち葉しか見えません。


 両親健在の頃は、一緒に落ち葉集めを手伝ったものです。このように少し寄せただけで沢山集まります。


 できることなら、私も落ち葉を集めて腐葉土や畑の土づくりに利用したいとは思いますが、容易ではありません。集めるよりも運び出すのが大変です。言うは易く行うは難し、です。


 それでも、この林に入ると気分転換になります。普段林の中をゆっくり散策するような余裕はないですが、冬のクヌギの林の中を落ち葉を踏みしめて歩くのも悪くありません。


菜の花「寒咲花菜」を墨彩画で描く

2020年01月17日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙


 菜の花「寒咲花菜」を水墨画で描きました。
 今作っているナバナ類はこのハナナ(寒咲花菜)のほか、アスパラ菜、仙台雪菜の茎立ち菜、そしてかき菜の4種。どれも姿形にそれぞれ特徴があります。この寒咲花菜は葉が縮れて柔らかい。


今の時期は非常に茂った感じになります。葉の中ろくが白くて太く、茎との付け根が独特です。
 これまでも描いていますが、縮れているところが非常に表現しにくい菜の花です。思ったように描くのは甚だ難しい。