里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

春の原木シイタケが穫れ始める

2023年03月31日 | 山菜

春の原木シイタケが穫れ始めました。いわゆる春子です。


昨年秋から冬にかけだらだらと穫れた原木シイタケ。
全般に水不足。特に11月は極端な水不足でした。
水を掛けられる環境にないので一面にシイタケと言った状況にはなりませんでした。
厳寒期に入ってからも穫れたので重宝ではあったもののやや不完全燃焼と言ったところでしょうか。
本来なら11月に出るべきものが、ずっと後ずれし厳寒期に入ったようでした。
時期的にどうかと思いましたが、試しに2月下旬に全てのほだ木を天地返ししてみました。
3月になって小さなシイタケの芽がたくさん出かかっていました。しかし、やはり水不足。
手前の原木が今年植菌3年目、右奥が植菌5年目、左奥が植菌2年目。


穫れ出した原木は主に今年植菌3年目になる原木です。


昨年秋から同じような状況になっています。
品種は日本農林種菌の「すその360」。


3月は気温が高かったので水さえ供給されれば発生するだろうと見ていました。
2、3度降雨がありましたが、シイタケにとってはもっと降って欲しかったところでしょう。
それでもようやく溜め込んだシイタケが伸び出したようです。手頃な大きさのシイタケも出ています。


地面に近いところは水分が多いので、こんな感じに出ている原木もあります。


気温が高いと言ってもまだ3月。
沢山の小さな芽が見えるので、これが伸びてくれれば最盛だと思います。


これが植菌5年目になる原木。


3年目、4年目の春は順調に穫れたものの4年目の秋に穫れたのは僅か。
まだそんなに傷んではいないはず。今年春の復活を期待しているのですが、どうでしょう。


所々に芽は出ていますし、大きくなってきたものもあります。


秋に溜め込んでいたものをここで一気に出してほしいところです。
これが植菌2年目の原木。


いかにも原木が若いことが分かります。ポツポツと出ています。


まだ一夏しか越していないので本格収穫とはいかないでしょうが、それなりに期待できそう。


今年3年目になる原木も2年目から結構穫れていました。
これ以外に今年植菌8年目になる原木も一部残しています。あまり期待していませんがポツポツ出ています。
この状態を見ると、今年メインになるのはやはり植菌3年目の原木になるでしょう。
穫り始めとしてはまずまず。形はイマイチながら相当な時間が掛かっているので味や風味は格別なはずです。


今、店に出回っている生シイタケはほぼ100%菌床シイタケ。
原木シイタケの食感、味と香りは全く違います。


「かき菜」を穫り始め茎立ち菜3種が揃う

2023年03月30日 | 畑:花菜類

「かき菜」を穫り始めました。
今年は例年に比べ、株がやや小振りかと思っていましたが、かなり茂ってきました。
気温が高く、水分も補給されたためか本来の旺盛な姿になっています。


これで我が家で作っている茎立ち菜「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種全てが揃いました。
何れも種播きは10月19日。
一番手の「つぼみ菜」二番手の「仙台雪菜」に続き、見込み通りの順番です。
「つぼみ菜」からは2週間余り、「仙台雪菜」からは1週間ほどの遅れです。
よく観察すると幾つかの株は花芽がハッキリと分るまでに生長していました。


主枝のトウも太くなっています。数日前には穫れるくらいになっていたのかもしれません。
思ったほどに「仙台雪菜」との差はなかったようです。それでもナバナ類の最後はやはり「かき菜」です。
しかし、今年が特別に早まったわけではなく、これでほぼ例年並と言ったところ。
ソメイヨシノが異常に早く開花したのとは訳が違います。
植物によって厳寒期から春の気候に対する反応は違うということなのでしょう。
「かき菜」は北関東の在来アブラナの呼び名。同様の在来アブラナは全国各地に見られます。
その名の通り、伸びてくるトウの茎葉を掻き取って収穫します。
トウが伸びても花芽は隠れてよく見えません。


「かき菜」は3種の中で最も生育が旺盛。今や欠株も全く分らなくなりました。


株によってはすでにわき芽が沢山伸びてきました。


「かき菜」はナバナ類の一種ですが、花芽が大きくなるまで待つのは間違い。
蕾が大きくなってから穫るのでは遅く、硬くなり食味が落ちてきます。
花芽が見える前ないしは極々小さいうち、若い茎葉を食べるようにします。
主枝を収穫してみます。


主枝の茎はかなり太くなり、ボリュームがあります。それでも若いので軟らかく美味しい。


この後、わき芽が伸びてくるとたちまち盛りとなるでしょう。
こちらは茎立ち菜一番手の「つぼみ菜」。


その名の通り蕾が見えてから収穫しても軟らかい。
今が収穫最盛で、気温が高いためすでにわき芽の収穫が数本から多いものは10本くらいに達しています。


収穫が早い分、今の姿は「かき菜」より一回り小振りに見えます
こちらは二番手の「仙台雪菜」。


わき芽が穫れるようになってきたので、これから収穫最盛期に向かいます。


「仙台雪菜」は花が咲くようになってからでも軟らかく美味しく食べられます。

水墨画「フリージア」

2023年03月29日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3 

今日は亡き母の23回忌。特別なことはせず、お供えと墓参をするだけです。
季節はずれの大雪の日、突然の死でした。
73歳の誕生日から僅か数日経ったばかりのことでしたが、ここでは詳しくは記しません。
花を作るのが好きで、今でも庭には多く残されています。
実はフリージアは我が家にはありません。
植物音痴の小生が勝手にフリージアの一種と思っていた花があったのです。
遠くから見ると素人目には花や葉の雰囲気がフリージアに似ているのでした。
もっともこの花が咲くのは春ではなく7月から8月初め頃です。
このフリージアに似た花はヒメヒオウギズイセンあるいはクロコスミアと言う花と分かりました。
これも母が植えたものだと思います。
フリージアが咲くのは春でこれからがシーズンですが、当地方で露地での越冬は難しいようです。
フリージアの和名は浅黄水仙(アサギスイセン)とも言うそうで、小生なら誤解するのも無理からぬことかもしれません。



古木の紅梅が満開

2023年03月28日 | 古木管理

古木の紅梅が満開となりました。


気温が高いため咲き始めから数日、先週末にはほぼ満開となっていました。
満開と言っても少々寂しい花数ではありますが。


白梅同様樹齢は100数十年、少なくとも130年以上の古木です。
白梅よりも幹の空洞が目立ち樹勢は明らかに衰えています。


例年、白梅より1週間~10日ほど遅れて咲きますが、今年は1週間も経たずして満開となりました。
例年の満開は4月7~10日頃なので2週間は早いことになります。昨年に比べるとさらに早い。
この紅梅の開花は遅い方で、満開の頃に大概ソメイヨシノが咲き始めます。
今年もそれにピッタリ当てはまり、当地方も最速でソメイヨシノが咲き出しました。
この紅梅の花びらは八重で紅色が濃い。


昔は沢山咲き見事でしたが、老化が著しく、今は花数が少なくなりました。
但し、数年前白梅に取り付いたタマカタカイガラムシに侵されなかったのは幸いでした。
剪定は極力抑え、新しい枝を確保するようにしています。


今年は多少纏まって咲いている部分もあるようです。


苔むした老木に咲く紅梅は風情があるように見えます。


画のモチーフにするには格好の材料になっています。




気温が高く、降雨もあり半分は散ってしまいました。


それでも、白梅が害虫被害からほぼ立ち直ったので、まだ紅白の梅が楽しめます。
水稲育苗ハウスの屋根越しに撮ってみました。上部の方です。


近くではレンギョウが満開。


この時期、鮮やかな黄色も紅白の梅とコラボし悪くありません。



田んぼの仕事は水路の掃除から

2023年03月27日 | 田んぼ

先週から水路の掃除を始めました。
当地も日々気温が上がり、春めいた日差しになっています。
田んぼの仕事も動き出す時期になってきました、
そもそも幹線道路の側溝、法面などは自治体の管理下にあるものですが、田舎では集落ぐるみで時折一斉に刈り払いや清掃を行うのが普通です。
しかし、日常の管理は近くの田んぼの持ち主が行うのが暗黙の了解事項なのです。
早めにやっておかないと、忙しくなってからでは余裕がなくなります。
コンクリートの側溝も風雨で次第に土砂やゴミが溜まってきます。


これを払わないと浅くなり、大雨が降れば水が溢れ出します。


昨年は大雨が少なく、例年よりは土砂の流れ込みは少ないようです。
それでも、2019年の台風19号で法面が崩れたところは未だ土砂が溜まりやすい。
里山では落ち葉が溜まるのは避けられません。


落ち葉は風が吹くと溝に集まって堆積するので掃除は必須。綺麗になりました。


所々に設置されているマスも掃除します。


ここにはゴミや土砂が溜まりやすい。


ポイ捨てのゴミもあります。ただ、常に綺麗にしておくことがポイ捨ての抑制にも繋がります。
道路側はコンクリート側溝が主ですが、山側は土側溝です。
土側溝は大雨がなくても自然に土が崩れ浅くなってきます。泥上げが欠かせません。


山側は落ち葉もより多く集まって堆積し、流れが悪くなります。


これで流れが良くなるでしょう。


作業をしていて土手の崩落しそうな所を見つけました。


以前に、補修はすでに行っていましたが見逃したようです。
忘れないうちにと直ちに補修しました。


これらの作業はならば避けて通りたいところながら放置すれば必ず後にしっぺ返しが来ます。
大事になる前に手当てすることが肝要です。里山の田んぼは手が掛かりますが、やむを得ません。


茎立ち菜の二番手は「仙台雪菜」

2023年03月26日 | 畑:花菜類

我が家で作っている茎立ち菜は「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種。
何れも10月19日の種播き。
一番手の「つぼみ菜」に続いて「仙台雪菜」を数日前から穫り始めました。
「つぼみ菜」より10日ほど遅いものの、最近気温が高いので見込みより早まりました。
昨年に比べると1週間ほど早い。
今年の「仙台雪菜」は種がやや雑駁なようで、揃いがイマイチなため全ての株は収穫出来ていません。


それでも、茎立ち菜3種の中で一番作りにくいことを考えれば、この程度ならまずまず。
「仙台雪菜」は、当地方のいわゆる伝統野菜。最近よく作られるようになった縮み雪菜は全く別物です。
「仙台雪菜」は普通の葉物としても美味しいですが、我が家では茎立ち菜として作っています。
トウが比較的早くから伸び、大変美味しい。「つぼみ菜」を作る前はこの「仙台雪菜」が一番手でした。
大株に作ると花芽の数が多くなり沢山穫れます。
今年の株は大寒後の酷寒や過乾燥気味だったためか、ほどほどの大きさと言ったところ。


左の株はトウが伸び出したばかり。右の株はまだトウが伸び出していません。


このくらい伸びれば穫るのに適当な長さになっています。


但し、主枝は早めに摘んだ方が、わき芽が順調に伸びてきます。
このように主枝を摘むと、沢山のわき芽が伸び出します。


「仙台雪菜」は「かき菜」や「つぼみ菜」と違い多少花が咲くようになってからでも美味しく食べられ、収穫の幅が広い。
初めのうちはこのくらいで摘めば間違いありません。


こちらは「つぼみ菜」。


穫り始めて2週間ほど経ち、わき芽の収穫が最盛期になっています。


こちらは「かき菜」。


つぼみ菜とよく似ていますが、トウの伸び出しは大分違います。


こちらもトウが伸びてきたので、間もなく穫れるでしょう。


冬囲いしたニンジンを全て掘り出す

2023年03月25日 | 畑:根菜類

畑に冬囲いしたニンジンを全て掘り出しました。
冬囲いしているニンジンは8月9日に播いたもので、2/3くらいを12月下旬に囲いました。
品種は黒田5寸陽彩。これがその時のもの。


残りは畑に置いたままにしましたが、冬季とはいえ畑にあれば自然に生長します。
放置すれば裂根するため1月下旬に全て収穫し取り込みました。
これがその時のもので葉付き、泥付きのままビニール袋に入れ作業場の中で保管。


必要な都度取り出し、1ヵ月以上何の問題もなく食しました。
これが畑に冬囲いしている今のニンジン。


これまで取り出したのは3回ほど。
さすがに冬囲いした当時の茎葉は枯れ、一見何が埋まっているのか判別は出来ないでしょう。


大寒後、酷寒の状況が続いたのとは打って変わり3月に入ってからは総じて気温が高い。
寒冷地では春が遅い分冬囲いを長くできるのが利点ですが、これでは根が動き出してしまいます。
そこで助っ人の応援を得て、全て掘り出しました。
藁を除くと容易に取り出せます。これで半分くらい。


但し、葉は大部分枯れているので葉を掴んで引き出すことは出来ませんでした。
これでほぼ掘り出しました。


ざっと100本以上はあるでしょう。
やはりひげ根が動き出しています。
茎葉は全て根元で切り、泥付きのまま袋に詰め取り込みました。


詰め込みすぎるのもよくないので、3つの袋に入れ作業場の一番気温の上がりにくい所で保管します。


揃いはイマイチながら使えなくなっているニンジンは全くありませんでした。


秋ニンジン、冬ニンジンとも豊作で、この時期としては例年になく多く残っています。
葉を落とし埋め込み冬囲いしたダイコンもまだ手つかずです。

種籾を消毒し水漬け開始

2023年03月24日 | 田んぼ

種籾を消毒し水漬けを開始しました。
いよいよ今年も米作りがスタートします。
何時ものことながら不安と緊張感があります。
苗作りに失敗は許されません。野菜のように簡単には播き直しが効かないのです。
昨年は始める直前に大地震に見舞われ、強風が吹き雪も降ったことを思い出します。
品種は「ひとめぼれ」1品種。
刈り取り作業を委託するようになって、昔のように複数の品種を作ることは出来なくなりました。
一連の作業は2日に跨がっての作業になります。
購入した検査済みの種籾。今の種籾はよく精選されています。


まずは塩水選。浮いた籾はわずかでした。


水洗いした後、種籾はを扱いやすいよう4つの網袋に分けました。
種籾消毒を行います。使う薬剤はテクリードCフロアブル。


ごく一般的な薬剤ですが、効果が安定しています。
200倍液に浸漬します。

2日目24時間で処理完了です。


引き上げた直後は薬液が滴り落ちるので、そのままにして液を切ります。


その後、風乾します。
風乾しなくても問題ないことになっていますが、我が家では昔から続けています。
薬剤を定着させるためとすぐ水漬けするとたちまち水が汚れてしまうからです。
風乾は、一輪車に乗せたまま、風通しの良い日陰で数時間。


水漬けを開始します。


水漬け期間の目安は2週間。
「ひとめぼれ」は発芽しにくいので水漬け期間は長めにとります。


種籾消毒の効果を安定させるため最初の3~4日は水の交換はしません。
その後は2、3日ごとに水を交換します。
資材高騰の今日、我が家のような小規模生産では採算がとれそうもありません。
主食の米を自ら作り、地域の環境を守る少々の拘りで辛うじてモチベーションを維持していると言ったところでしょうか。


水稲育苗ハウスのビニールを張る

2023年03月23日 | 田んぼ

今年も間もなく水稲の育苗が始まります。
まずは育苗ハウスのビニール張りです。
老朽化したハウスなので水稲の育苗期間だけの利用にしています。
昨年は早いビニール張りでしたが、今年はほぼ例年並です。
ビニール張りは雨天や強風では出来ないので、天候を見計らってやらないといけません。
そして、人数は一人では無理で複数必要です。昨年は助っ人が三人でしたが、今年は一人。
それでも天候には恵まれ、静かな好天。時々WBCの様子を見、日本チームを応援しながら余裕で出来ました。
すでに肩部から下のサイドビニールは前もって付けておきました。風や雨でも問題ないように縛っています。


縛っていたサイドビニールは全て下ろします。


ここに、梨地の加工ビニール2枚を屋根に掛けます。。
まず、片側に1枚の屋根ビニールを掛け、動かないよう所々に仮止めをしておきます。


そして、同じようにもう1枚の屋根ビニールを掛け、仮止めをしておきます。
次いで パイプのスパンごとにマイカー線を張り、ビニールを固定します。


この昔ながらのパイプハウスはマイカー線で持たせる仕組みになっています。
このマイカー線がいい加減だと強風で飛んでしまいます。
ですからマイカー線は緩みがないように時々点検して締め直します。
これでビニール掛けは終了です。


我が家ではさらに遮光シートを掛けます。


これは作業する時の日除けと強風対策のためです。
暴風が吹きそうな時に掛けると十分な効果を発揮します。
遮光シートは一人で容易に上げ下ろしができるよう簡単な仕掛けがしてあります。
ハウス内の古い黒マルチは育苗のベットを作る時まで雑草防止のため掛けたままにしておきます。
最後に支柱立て。


これは雪害対策です。この旧式のパイプハウスは雪が滑り落ちにくい。
しかし、このくらい気温が高いと必要ないと思ってしまうのが人情と言うもの。
事実殆どの場合は無駄な作業になります。ですがそれで良しです。
当地方では気圧配置が西高東低の厳寒期よりそれが崩れた時が問題。南岸低気圧が北上する時です。
過日も彼岸の入りに重い雪が降ったばかり。
過去には3月末や4月に入ってから春のどか雪で苦労した経験があります。
10年に1度あるかどうかですが、無駄になるのは大いに結構と思うようにしています。
遮光シートは万が一雪が降ると落ちなくなるので、普段は外しておきます。


これで水稲育苗ハウスのビニール張りは無事終了です。
近隣ではこのような旧式のハウスは殆ど見かけなくなりました。
種々補強と補修を繰り返しつつ、40年くらいになるかもしれません。文化財級です。


古木の白梅が満開

2023年03月22日 | 古木管理

古木の白梅が満開となりました。


我が家の古木の紅梅と白梅については、過日、記したとおり樹齢100数十年、少なくとも130年以上。
今年は3月10日くらいから咲き始め、10日ほどで満開となりました。


この梅は実取用の梅よりも開花が遅く、例年満開になるのは3月末から4月初めです。
今年は約1週間、昨年よりは10日以上早くなりました。


この白梅は、4年ほど前にタマカタカイガラムシという害虫が取り付きました。
寄生した枝を思い切って切り落としたため、一時は花数もごく少なくなりました。
しかし、結果的にはこの思い切った剪定が奏功したらしく、今は害虫は全く見られません。
花数も昨年あたりから増え、復活してきました。
今年はほぼ元に戻ったように見えます。


この白梅はもともとが花梅と思われ、花数が非常に多い。


昔はそれなりに実も着いていたように記憶していますが、今は殆ど着きません。
梅が絵になるのはやはりこのような老木。

古来、梅の絵というと古木の梅が定番のようです。


害虫が取り付いて心配しましたが、復活して満開の花を咲かせてくれるのは嬉しい。
隣の紅梅が咲くのは遅く、白梅より1週間~10日ほど遅れます。


大分蕾が膨らんできましたが、どのくらい咲いてくれるか。
こちらは家裏にある白梅。


2月末に咲き始め、3月10日頃が満開でした。これはその時のもの。


実取用の白加賀で、青梅では梅酒に、熟せば梅干しに向きます。
害虫のタマカタカイガラムシが最初に付いたのがこの梅で、しばらく経ってから気づきました。
思い切って枝を切り落としたので、花も僅か、実は殆ど成らなくなりました。
今は害虫は全くいなくなり、花も大分復活してきました。多少は実が穫れるかもしれません。
この白梅は品種不詳の雑梅。


こちらも3月10日頃に満開になっていました。


かなり古い木ですが、由来は分りません
邪魔な枝を切る程度でほとんど放任です。それでももともと実は沢山着く木です。
小さい実ながら熟して漬け梅にすると手頃な梅干しになるのですが、今年はどうか。
関東以西ではすでに桜の便りです。そんなに急いでどうするんでしょう。

水墨画「金魚草」

2023年03月21日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3  

彼岸の生花用にとキンギョソウを頂いたので、水墨画で描いてみました。
今咲くのはハウスでの栽培だと思うので、結構高価なのではないでしょうか。
ぷっくらとした花弁は可愛らしく何となく面白みもあり、キンギョソウという名がピッタリです。
ボリュームがあって見栄えがします。頂いたのはピンクと黄色ですが、色合いがクリアでいかにも春らしさを感じさせます。
一寸調べてみると品種も多数育成され色や形も豊富で切り花や花壇、鉢物と広く作られています。
英名ではスナップドラゴンと呼ばれるそうですが、花全体を龍の頭から尻尾に見立てたものでしょうか。
そう思ってみると、そんな気もしてきました。


アブラナ科野菜のトウが美味しい

2023年03月20日 | 畑:花菜類

冬越ししたアブラナ科野菜は春になると自然にトウが立ってきます。
ナバナ類はそもそもトウを穫るのが目的で、我が家でも「つぼみ菜」は盛りになってきました。
葉物を穫るのが目的のアブラナ科にもトウが美味しいものが多い。我が家ではターサイや縮み雪菜。
今年は大寒の日を境に酷寒となり、花芽の方は意外に進みませんでした。
葉もしっかりした株が多く、濃緑で厚みが増し美味しいので、例年なら放置される時期になっても穫られていました。
しかし、3月に入ってからは気温が上がり、遅れていたトウも伸び出しました。
これがターサイ。


例年よりは少し遅いもののほとんどの株からトウが伸びてきました。


例年ほど穫り残された株は多くありませんが、それでもかなり残っています。


ターサイのトウは美味しく食べられます。今年はボリュームも結構あるようです。


花の咲き出したものからまだ伸びていないものまで個体差があるので、集中しないのも良い。
これは縮み雪菜。


ターサイと似ていますが、今のボリュームはこちらの方が良さそう。


こちらも例年より遅くまで収穫されていましたが、それでも大分残っています。


ターサイ同様こちらのトウも非常に美味しい。
茎立ち菜として作っている「仙台雪菜」とは全く別物で、縮み雪菜はターサイから育種されたもの。
トウに付いている葉も細かく縮れています。

トウの伸び出しはターサイより若干遅いようです。
これはチンゲンサイ。


外葉が枯れややボリューム不足です。


例年より残されている株は少ない。


チンゲンサイのトウはターサイや縮み雪菜に比べると味は落ちます。
それでも助っ人はよく穫っているようです。
これは水菜。


アブラナ科には間違いありません。花は綺麗な黄色の十字花です。
今はまだ蕾ながら近づけばハッキリと膨らんでいます。


ボリュームがなく食するには適さないと思いますが、食べるのに支障はありません。
これはハクサイ。


ハクサイを放置しておくとトウが伸び出します。


わき芽が残っていれば結構穫れて美味しい。
このハクサイのトウを穫るため、生育の悪い不結球の株を春まで残しておく方も見られます。



彼岸の入りに雪

2023年03月19日 | 暮らし

彼岸の入りに雪となりました。
暖かい日が続いていただけに少々の驚きです。前日より日中の気温が10度以上も下がりました。
この程度の雪は珍しいことではありませんが、緊張感はあります。
昨日午後、ピーク時頃の庭。


雪の花となりました。
すぐ傍の竹のしのりが凄い。


この時期特有の重い雪です。
我が家のすぐ前の幹線道路はこんな状況。


水分が非常に多いためベジャベジャのシャーベット状態です。
もっと気温が低ければかなりの積雪になっていたでしょう。
畑の寒玉キャベツ。


今年二度目の雪中甘藍と言ったら大袈裟でしょうか。
春キャベツも雪中です。


当地方、気圧配置が西高東低の厳寒期よりそれが崩れた時が怖い。
特に春雪は重さが半端でなくこれまで何度も苦労させられてきました。
古いハウスが数棟あると気が休まらないものです。
3月末から4月になってからも大雪に見舞われたことがあり、まだまだ油断できません。



ジャガイモは早めの省力植付け

2023年03月18日 | 畑:土物類

ジャガイモを予定より早く植え付けました。
当地方のジャガイモの植え付けは3月下旬から4月初めが適期とされています。
それからすると少々早過ぎることになります。
今年は春の彼岸過ぎと思っていましたが、様々立て込みそうなので早めました。
気温だけは先週あたりから急に高くなっており、春の様相です。
但し、種芋は3週間欲光する予定でしたが2週間しかできませんでした。
畑は例年と同じ小さな畑で約1a。利用率が低いため実質はその2/3程度です。


近くの立木が大きくなり年々日当たりが悪くなっています。
利点は霜の降りる心配が殆どないことで、早く芽が出ても安心です。
この畑には落ち葉をすき込んでおり、その痕跡が残っています。
半月ほど前にはすでに元肥をやり耕耘しており、これはその時のもの。
我が家では多くの場合、元肥は帯状の全層施肥です。
まず畝の中心になる位置に目印線を付けます。畝間は広く1m。


目印線を中心に約50㎝幅に元肥を散布。


ゆっくりと深くロータリー耕耘し、帯状全層施肥は完了です。


種芋は、一昨年から自家種を止めて全て購入種にしました。
近年、品種は男爵一品種のみ。
欲光期間が短いので芽は僅かしか伸びていません。


種芋は頂芽優勢の原則にしたがって、縦切りに2分割。
種芋の大きさでまれに3分割、分割なしもあります。種芋7㎏で140個だったので1分割平均50g。
前日に済ませています。


植付け前に再度ロータリー耕耘。畝間1mで中心になる位置に再び目印線を付けます


畝間を広くしているので株間はやや狭めの30㎝。
目印線の位置に種芋を押し込むようにして植付けます。


覆土は管理機を利用。
畝立てロータの爪を左側は外向き、右側は内向きにセット。


土のはね上げは最低にし、種芋が畝の中心になるよう逆転で盛って行きます。


左回りに往復します。


管理機で楽に覆土完了です。


鍬で軽くならし整えると覆土の厚さ5、6㎝になります。


これで省力植え付けは終了です。


昔は鍬で植え溝を作り元肥をやってから植付け、さらに鍬で覆土をしていました。
このやり方をするようになって非常に短時間で楽にできるようになりました。


青味が復活した寒玉キャベツを穫る

2023年03月17日 | 畑:葉菜類

今年は寒玉キャベツを未だ盛んに収穫しています。
秋キャベツを遅くまで穫っていたため冬キャベツの収穫が後ずれしました。


品種はトーホク種苗の「寒玉キャベツ」と言う分りやすい品種。
寒玉キャベツは低温に晒されると葉にアントシアニンの色素の紫色が現れてきます。
今年は大寒までは暖冬傾向でしたが、その後は酷寒。
2月11日には積雪20数㎝の雪中甘藍となりました。
これが雪が降り出す直前の寒玉キャベツ。


雪が溶け出したときの寒玉キャベツ。


紫キャベツの様相です。
但し紫になるのは直接寒気に晒される葉だけです。
この品種は特に紫色が強く現れるようです。
今月に入ると総じて気温が高く、春の様相になってきました
それとともに寒玉キャベツの色が変化してきました。


外葉の色はそれほど変化しませんが、結球は紫が消え青味が大きく復活しています。
昨年の今頃は外葉がかなり枯れていました。昨年は一冬を通して厳しい低温で、一部に寒玉キャベツとしては珍しく凍害の症状が見られました。
それから見ると、今年は大寒前が暖かかったと言うことでしょう。
完全結球して厳冬に突入しましたが、凍害はほとんど見られません。この株が僅か凍害の痕跡があります。


アントシアニンの紫色のとれ具合にも個体差はあります。

これは紫色が残っています。しかし、あのくらい色付けば普通はこんなものでしょう。


これはほぼ青味だけと言ってよい。


この品種はアントシアニンが気温の変化に敏感に反応するようです。
一つ穫ってみました。


寒玉の紫色はほぼ消えています。ずっしりとした重量感。
まだ、当分収穫は続きます。
寒玉キャベツは炒め物や煮物に適し、生食には適さないと言われます。
しかし、小生は千切りで普通に食しています。助っ人も問題ないと言います。
こちらは春キャベツ。品種は「金系201」。


ハッキリと結球の気配が見えています。
最近の気温も高いので、 4月半ばから穫れるかもしれません。
それなら、冬キャベツから間を置かずに収穫が続くことになりますが、どうでしょう。