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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

茎立ち菜が旺盛でよく穫れる

2025年05月08日 | 畑:花菜類

我が家で作っている茎立ち菜(とう立ち菜)は「つぼみ菜」「仙台雪菜」「かき菜」の3種。
何れも種播きは10月21日。
今年は度重なる寒波襲来で何れも穫り始めが遅れました。
特に「つぼみ菜」は例年どおり一番に穫れ始めたもののいつもより半月ほど、昨年からは1ヶ月近くも遅れました。
「仙台雪菜」「かき菜」は比較的影響が少なく少々の遅れに止まりました。
出だしが遅れたためか、この時期になっても旺盛で盛んに穫れています。
今、最も勢いが良く穫れている「かき菜」。


穫れ始めは4月10日頃と最も遅く、勢いもやや良くないと見えました。
しかし「かき菜」自体が元々強い性質のため確実に旺盛になるようです。
現在伸びているのは側枝(子茎)とそれから出た孫茎が混在しています。太くしっかりしたトウです。


「かき菜」はトウと言っても本来は蕾が見える前の若い茎葉を掻き取り収穫します。
しかし、この時期になると生長のスピードが早く穫る方が追いつかないため、このように蕾が沢山見えています。


蕾が大きくなってくると茎は硬くなってしまいます。その時は茎を手で折ってみることです。
手でポキリと折れずしなってしまうところは硬く筋張り食べられません。ポキリと折れるところから上だけを利用するようにします。


「かき菜」は当分穫り続けます。
次によく伸びているのが「仙台雪菜」。


4月早々から穫れ始め、未だ旺盛に生長し衰えていません。
3種の中では一番弱く作りにくいのですが、盛んに穫れています。
側枝(子茎)はほぼ穫り終わり、今伸びているのは孫に当たるトウですが、しっかりした茎が伸びています。


「仙台雪菜」のトウは花が咲くくらいになっても美味しく食べられます。


それでも、この時期になると穫り遅れて茎は硬くなってくるので、その時は「かき菜」と同様下方は捨て上の方を利用します。
食味では3種の中で一番優ります。


こちらも暫く穫り続けます。
これが「つぼみ菜」。


「つぼみ菜」は早くから穫れるのが一番の長所ながら今年は3月25日頃と例年より大幅に遅れました。
その名の通り蕾を着けたトウが沢山伸びています。側枝(子茎)は全て穫り終え穫っているのは孫に当たる側枝。


これまで穫った本数は非常に多く、さらにひ孫の側枝も伸びています。


この時期になるとさすがに細くなります。しかし、穫り始めが遅い分今年はそれなりの太さを保っています。


但し、他の2種と比べるとボリュームは劣り、間もなく終了とします。
穫った3種を比較してみます。右から「つぼみ菜」「仙台雪菜」「かき菜」。


ボリュームの違いが分かります。葉物が少ない時期の茎立ち菜は貴重です。




ナバナ類・茎立ち菜5種を比べてみる

2025年04月18日 | 畑:花菜類

野菜としての花菜、菜花、茎立ち菜(とう立ち菜)などは言葉の使い方が結構紛らわしい。
そこで小生はこれらを纏めてナバナ類と称しています。
何れもトウを食する目的で作られるわけですが、葉物として穫っているものも春になれば自然にトウが立ち食することができます。
我が家のナバナ類は今年は稀な現象が起きています。
スタートは11月から穫れる「アスパラ菜」ですが、さすがにこれは2月に終わっています。
次は「寒咲花菜」。


これが生育旺盛で12月からだらだらと穫れ、わき芽の最盛期が例年より1ヶ月ほどの遅れ。
結果としてはこれがいつまでも旺盛なままの姿で春を迎えることになりました。
昨年も遅くまで穫ってはいましたが、ばらつきがあり3月までに終了した株もありました。
今年は1株も欠けずこのような姿は初めてです。未だ多数のわき芽が出ています。


我が家郎党では花菜の人気が高いので今月中はこのまま置くつもりです。
これは「縮み雪菜」。


もともと葉物として作っている「縮み雪菜」は昨年11月から穫り続けてきました。
最後は大株になって残り多数が茎立ち菜として穫ることになりました。
主枝はかつてないボリュームになり柔らかく美味しい。
そして、今伸びているわき芽のトウも旺盛です。


これは後作の関係でここで纏めて穫って強制終了とします。
こちらが本来の茎立ち菜として作っている「つぼみ菜」。


「縮み雪菜」の茎立ちと比べてもこちらが若干早い。
茎立ち菜の中では最も早いものの例年よりは半月ほど、昨年からは1ヶ月近くも遅れました。
立春以降の度重なる寒波が大きく影響したようです。
現在はわき芽の最盛期になっています。


次に「仙台雪菜」の茎立ち菜


4月早々から穫り始めたので例年より少々の遅れ程度。
「つぼみ菜」が大きく遅れたのと比べると影響はあまりなかったようです。
現在はわき芽の蕾が沢山見え収穫が盛りに向かうところです。


柔らかく美味しいのが「仙台雪菜」の最大の利点です。
最後に「かき菜」。


例年通りやはり一番遅い穫り始めとなりましたが、例年より少々の遅れ程度です。
この時期になると一番旺盛になります。もともと草勢が一番強い。
こちらは蕾が見えないうちに穫るのが基本。
まだ主枝も若干残っていますが、わき芽が次々に出てきました。こちらも間もなく最盛期入りになります。


「縮み雪菜」をここで終了させるので、5種を比べてみます。
右から「縮み雪菜」「つぼみ菜」「仙台雪菜」「かき菜」「寒咲花菜」。


この時期にこのようなことを再現するのは難しいと思います。


茎立ち菜の締めはやはり「かき菜」

2025年04月12日 | 畑:花菜類

数日前から「かき菜」を穫り始めました。
茎立ち菜(とう立ち菜)は「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種作っています。
何れも種播きは10月21日。
これで茎立ち菜3種全てが揃いました。
例年通りやはり穫れる順番は「つぼみ菜」、「仙台雪菜」、そして締めは「かき菜」と変わりません。
しかし、今年の特徴は3種の穫れる間隔が詰まったこと。
「つぼみ菜」とは2週間遅れでの収穫となりました。
例年なら「かき菜」は「つぼみ菜」の穫り始めから3週間ほど、「仙台雪菜」からは1週間ほど遅れます。
暖冬だった昨年は「つぼみ菜」とは1ヶ月の差がありました。今年とは正反対です。
「つぼみ菜」は度重なる寒波の襲来で大きく遅れたものの「かき菜」は「仙台雪菜」同様若干の遅れに止まりました。
同じ茎立ち菜でも厳寒期から早春の天候変化に反応が大きく異なることが分かります。
「かき菜」は北関東の在来アブラナの呼び名で、類似の在来アブラナは全国各地に見られます。
「かき菜」はトウが伸びても「つぼみ菜は」のようには花芽が見えてきません。


「かき菜」と呼ばれる通り、一見したところ単に葉っぱを掻いて収穫しているように見えます。
このように小さな新葉をかき分けて観察するとようやく花芽が確認できます。


度重なる寒波襲来で例年よりは小振りでしたが、かなり茂ってきました。


3種の中ではやはり「かき菜」が最終的には一番旺盛になるようです。
特に主枝の茎は太く、ボリュームがあります。わき芽が沢山出てくるのも特徴です。


「かき菜」は花芽が見えないうちから穫り始めるのが他の2種との大きな違い。
ナバナ類だからといって他の2種のように蕾が大きくなってから穫るのでは遅い。
最盛期になれば多少蕾が見えるのもやむを得ないものの早めに穫るよう心がけます。
蕾が大きくなると葉や茎が硬くなり食味が落ちてきます。
この株の主枝を穫ってみます。


穫った後。すでに沢山のわき芽が伸びているのが分かります。


わき芽が穫れてくるようになれば最盛期入りとなります。
主枝を数株を穫ってみました。


ボリューム十分です。やはり穫り始めは茎葉とも軟らかく美味しい。
こちらは「つぼみ菜」。


穫り始めて半月ほど。沢山のわき芽が伸び蕾が見えています。正に最盛期。
主枝に比べると茎が細くなっています。
茎葉自体が「かき菜」と比べると一回り小振りです。葉色もやや明緑色。


こちらは「仙台雪菜」。


早いものはわき芽も穫り始めましたが、まだ主枝を穫り終わっていません。
最盛期入りにはもう少しです。


こちらは大きな蕾がはっきりと見えます。花が咲き始めても美味しいのが「仙台雪菜」の良さ。
「かき菜」の場合はこのようになってはいけません。


「仙台雪菜」の茎立ち菜を穫る

2025年04月06日 | 畑:花菜類

「仙台雪菜」の茎立ち菜を4月早々から穫り始めました。
茎立ち菜とはとう立ち菜のこと。当地方では通称「茎立ち」。
「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種作っています。何れも種播きは10月21日。
いち早く穫れ始める「つぼみ菜」が3月25日頃と例年より半月ほど、昨年よりは1ヶ月近くも遅れました。
「仙台雪菜」はそれから1週間ほどの差で穫れ始めました。


例年なら2週間ほど違います。昨年は3週間ほども差があったので、今年は非常に詰まったと言えます。
例年の穫れ始めは3月後半なので少々の遅れにとどまっています。
「つぼみ菜」が大きく遅れたのと比べるとさほどのことはなかったようです。
しかし、度重なる寒波の影響で葉が傷み株の出来はイマイチです。
もともと「仙台雪菜」は3種の中で一番作りにくいのですが、株は旺盛なほどよく穫れます。


「仙台雪菜」は、当地方のいわゆる伝統野菜で、葉物として美味しく食べられます。
しかし、年々作る人が少なくなり、近隣では殆ど見かけなくなりました。
昔から我が家ではトウが比較的早くから伸び美味しいので茎立ち菜として作っています。


かつては茎立ち菜として店にも結構並んでいましたが、今は殆ど出ていないと思います。
「仙台雪菜」とは全く別物の「縮み雪菜」が常時並ぶようになったのとは対照的です。
「仙台雪菜」は「かき菜」「つぼみ菜」と違い多少花が咲くようになってからでも柔らかく美味しく食べられます。
主枝は茎がしっかりして蕾も大きくボリュームがあります。但し、主枝は早めに摘んだ方がわき芽がよく伸びます。


切ってみます。


穫った後。沢山のわき芽が伸び出しているのが分かります。


1週間ほど寒い日が続き滞った感じでしたが。気温が上がってくればわき芽も次々に穫れるようになるでしょう。
数株穫ってみました。


ボリュームがあり蕾も大きい。「仙台雪菜」は新葉、茎も柔らかく食味では3種の中で一番でしょう。
こちらは「つぼみ菜」。


例年より大幅に遅れ、穫れ始めて2週間ほど。穫り頃のわき芽が多くなり最盛期に入ってきました。


こちらは「かき菜」。


「つぼみ菜」と似ていますが、葉色が濃くトウの伸び方もかなり違います。


すでにトウがかなり伸びてきました。蕾が出る前の新葉を食するのが良く間もなく穫るようになります。






ボリューム満点で柔らかい「縮み雪菜」の茎立ち

2025年03月28日 | 畑:花菜類

我が家ではトウを穫る目的で作っているナバナ類が何種かあります。
アスパラ菜はすでに終わっていますが、他は立春以降の度々の寒波襲来で例年とは様相が違います。
一方、葉物として作っている「縮み雪菜」は昨年11月上旬から抜き穫り収穫を開始して以来穫り続けてきました。
「縮み雪菜」は最後まで間引くような収穫を続けたため大株になり、低温にも晒され一層美味しくなりました。
かつて好んで作っていたターサイを止め「縮み雪菜」一本にしたことから量も多く、さすがに葉物として穫りきることは出来ませんでした。
アブラナ科野菜は冬を越し春になれば自然にトウが立ちます。当然残っている「縮み雪菜」も同様です。


通常は3月になると外葉が枯れ小さくなってきます。しかし、今作はもともと大株が残った上、耐寒性が増したと見えかつてないボリュームとなりました。
残された株数はそれほどでもないのですが、何れも大きく隙間はあまり見えません。


「縮み雪菜」はトウも美味しいので、葉物として穫り残した場合は茎立ち菜として利用するつもりでした。
我が家では茎立ち菜として作っている「仙台雪菜」があります。しかし、同じ雪菜でも「縮み雪菜」は全く別物。
「仙台雪菜」はいわゆる伝統野菜ですが、「縮み雪菜」はターサイから育種されたもので姿形が全く異なります。
ターサイのトウも美味しかったけれど「縮み雪菜」の方が明らかにボリュームがあります。


ターサイはトウがすんなり伸びるのに対し、「縮み雪菜」はどっしり感のある伸び方です。
特に今作は大株になり新葉の枚数が多く生長も良いため頗るボリュームが豊かになったと思われます。


外葉とトウの新葉はすぐ区別がつきます。
外葉は光沢があり多少変色していますが、新葉は光沢があまりなく柔らかい。やはり縮みは細かく沢山あり肉厚です。


トウは早いものでも伸び始まったばかり。やはり他の茎立ち菜と同様例年よりは遅いようです。
外葉は除いて穫ります。1株だけでこのボリュームは初見。


「縮み雪菜」の蕾、新葉、茎何れも柔らかく旨味があり茎立ち菜としても大変美味しい。
こちらはチンゲンサイ。


まだ残っており、やはりトウが伸びています。


「縮み雪菜」のようなボリュームはありません。


もちろん食するのに支障はないものの「縮み雪菜」に比べると食味はずっと落ちます。
それでもチンゲンサイを好む郎党がおり、助っ人はこちらも多少穫っているようです。