里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

二日が餅で元日はとろろ

2020年01月02日 | 暮らし
 私が幼少の頃、正月三が日は色んなことがありましたが、大分簡素化されました。まだ残っているのが「元日とろろで、二日に餅」というもの。
我が家で正月に餅を食べるのは二日で、元旦には食べません。元旦はご飯にとろろです。
元旦には神棚や仏壇にとろろ飯をお供えします。とろろ飯といってもお供え用の皿で少量のご飯の上にとろろをちょんとのせたものです。これは、その時のもの。


二日には切り餅を焼いてお供えします。
この切り餅は、助っ人がついてくれたもの。大分前から有り難くお相伴に与っています。切るのだけは自分で切ります。


お供え用はこれも皿に焼き餅を少々のせたシンプルなものです。


手前の二つを神棚へ。


かまどの神様へ。


仏壇へ。


「元日とろろ、二日餅」のいわれは分かりません。たいして面倒なことでもないので続けています。近隣や親戚にもこのような習わしは結構あり、続けているところも多いようです。しかし、中身は様々で、元旦に餅で二日とろろというところもあり、三日とろろもあります。また三が日とも餅を食べるというところもあります。
何れ迷信でしかないでしょう。気にならない人は止めるのに何の躊躇もいりません。それでも続ける人が結構多いのは、精神的な安定を求めてのことだろうと思います。止めると何かしら落ち着かない、安心できないという心持ちになるのが人間らしいところです。