里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

夏秋キュウリをネットへ誘引

2024年05月31日 | 畑:果菜類

夏秋キュウリをネットに誘引しました。
当地方では通称蔓上げ。普通はハウスで植付け後最初に誘引する時に言います。
植付け時にすぐに誘引する場合は蔓上げとは言いません。
我が家では植付けた後不織布で覆いをしており、しばらく後に誘引するので蔓上げと言っています。
蔓上げの目安は植付けから約2週間、本葉7枚程度です。
天候や生育など状態が良ければ早い方が望ましく、遅れると樹勢に影響します。
当地の適期より早い植付けで、保温強風対策のため周りをこのように不織布で覆っていました。


今年は強風に見舞われた日があったので不織布の覆いがなければかなりダメージがあったはずです。
十分な効果を発揮しました。


最低気温も上がり当地でもキュウリの適温に近い時期となりました。
ここで不織布を剥ぎます。


品種は今年3年目の「OS交配ニーナ」。
植付け時の苗は本葉3枚半~4枚。葉色がやや落ち芯が細く徒長気味でした。
現在は本葉7枚くらいまで生育が進んでいます。
葉色はかなり濃くなっています。当地は植付け後異常乾燥状態で、その影響が大きい。
もう少し伸び伸びした姿になって欲しいところでしたが、苗と天候を考えればこの程度で良しとします。


蔓上げが遅れると蔓が地べたを這うようになります。そうなる前に誘引するのがタイミングです。


苗はネットの内側に植付けているので、蔓をネットの外にくぐらせて誘引します。


これで誘引、いわゆる蔓上げは完了です。


ネット支柱の外側から見るとこうなります。


今年は株間をさらに広げて90㎝。植付け本数は僅か6本。
株間を広くしても昨年と同様親蔓と子蔓1本を伸ばす2本仕立てを行います。


すでにわき芽や雌花が見えてきました。
2節までの伸びているわき芽と見えている雌花は全て搔きました。


過去2年作ったので品種の特性はかなり把握できました。
節間が短く葉はややコンパクト、殆どの節に花芽が着きます。
もともとハウス向きの品種と理解できます。しかし、露地でも十分に作れると分かりました。
収穫目標日数は100日以上、3年連続の達成を目指します。先は長い。


白と紫の花が清々しい

2024年05月30日 | 

この時期、周りには白と紫の花が多い。清々しい気分にさせてくれます。
まず白い花ではシャクナゲ。


西洋シャクナゲで、かなり遅い品種です。過日訪れた国営みちのく湖畔公園にも同種と思われるシャクナゲがありました。


玄関のすぐ前にあります。
以前ここには大株のアズマシャクナゲがありましたが、枯らしてしまったため助っ人が植えてくれたもの。
花びらには僅かにピンクが入ります。


クレマチス。


数カ所で、南天などにしがみついて勝手に咲いています。


長く咲いていますが、そろそろ終りが近く少し汚れてきました。
今は日陰の花が見頃です。


小生にはテッセンと言った方が馴染みがあります。
テッセンのイメージは青紫ですが、我が家にあるのは白だけです。
ヤマボウシ。


今がほぼ満開です。しかし、今年は花数が少ない。


例年と変わらない剪定をしたつもりながら、なにが原因でしょう。
それでも清々しい色です。
僅かにアイボリー色が残っています。純白になる直前が汚れがなく一番綺麗と感じます。


実は白い花びらに見える4片は総苞片と言われるもので、本当の花は中心にある小さい丸形のもの。
あらゆる所に雑草化して咲いているのがこの花。


植物音痴の小生、昔はマーガレットが雑草化したものと思っていました。
増えすぎて困り、少々調べた結果一旦はシャスターデージーと結論づけ。
再び調べ直した結果、フランスギクということに落ち着きました。


邪魔になるところは極力切り倒しており、一時よりは大分少なくなりました。


入り口正面にあるオオデマリ。


見事に咲いていましたが、満開の時に強風でみな落ちてしまいました。撮りそびれてしまったのは残念。
そして、紫の花は、まずシラン。


一時、霜害と思われる影響で少なくなりましたが、再び増殖。
一番群生化しているのが育苗ハウスの前。日当たりが良いのでピークは少し過ぎたかもしれません。


このくらい数があると赤紫が際立ちます。
もう一つの庭とは言えない所に群生化したシラン。


こちらは庭の一角にあるシラン。やや日陰なのでこれからが見頃。


こちらはアヤメ。


草丈数十㎝の小型のアヤメです。
色は正確には青紫。


アヤメの特徴は花びらの付け根に黄色の網目模様。
こちらも育苗ハウスの前に次第に群生化してきました。
もう1カ所、群生化してきたところがあります。


今回気付いたのが花びらの色の濃いアヤメ。明らかに違うようです。


白のアヤメが混じっています。


数年前から纏まって出るようになりました。
今週から雑草の刈り払い作業を始めたところです。一服時に花を眺めて癒やしを得ます。


今年の春キャベツ後半は厳しかった

2024年05月29日 | 畑:葉菜類

収穫の目安は4月20日過ぎなのですが、近年は気温が高く早まる傾向にあり、ほぼ平年並と言ったところ。
これが穫り始めの春キャベツ。品種は、「金系201」。


今年は生育が揃っており、穫り始めの頃にはすでに完全結球している株がありました。


その後は連日気温が高く、結球も急速に進みました。
さすがに穫り切れずに残っているキャベツはこんな姿になっています。これは一昨日。


結球がギンギンに締まり気温が高くなればパンクするものが出てきます。


4、5月に当地で真夏日を記録するなど尋常ではありません。
そうなると腐敗が出るのは避けられません。


そして虫食い。


我が家は無農薬栽培ではないので必要な薬剤は使用します。
結球開始時に防除すれば大概実害なくて済むのですが、今年は最後まで持ちませんでした。
終盤なのでは捕殺で凌いできましたがこのとおり。裂球、腐敗、虫食いの三重苦です。
今年の春キャベツは前中盤好調も後半は異常な高温下厳しい状況となったことを記録に留め置きます。
ただし、自家用には処分してしまうのは勿体ない。
裂球は食するのに大した支障はなく、がっちり結球しているため虫も中まで食い込んではいません。
腐敗も丸ごとではなく表面何枚かといったものが多い。
敢えてこの株を穫ってみました。


数枚剥けばこんな感じです。


ずっしりと重く2㎏を越えています。春キャベツらしい柔らかさは変わりません。
残っているものを一斉に穫り、食べられるように調製して終了とします。
キャベツも直ちに冷蔵保管するとかなり持ちます。



ジャガイモ「男爵」と「とうや」の生育(追肥と土寄せ)

2024年05月28日 | 畑:土物類

ジャガイモは山砂を客土した畑に長らく連作してきました。しかし、不作が続いたことから今年畑を変えました。
また、品種も暫く「男爵」のみを作ってきましたが、初めて「とうや」を少し試しています。
これが畑を変えマルチ栽培をしている「男爵」。


早掘りが目的ではなく強粘土質のためマルチ栽培を試すことにしました。
生育は明らかに進んでいます。
マルチの効果が一番かと思いますが、早めの植え付けと気温が高く経過したことも要因と思われます。


4月末に芽搔きをして3本立てにしています。
生育は旺盛で、若干茂りすぎなのかもしれません。施肥は標準量です。
畑を変えたことが影響しているかは分りません。
花が咲いているのは1株だけ。よく見る薄紫の花です。


しかし、全体を見ると殆どの花が退化しているように見えます。


なぜ花がこのようになったかは分りません。しかし、過去にも花が咲かないことはありました。
本来なら先週あたりには開花期に達していたようです。あとは成り行きにまかせます。
この畑だけでは植えきれずに、一部を急遽前年と同じ畑に植付けました。
この分だけ追肥と土寄せをしました。


見にくいかもしれません。資材高騰の折り、節約して在庫の硫安を使用しています。
土寄せは管理機を使い、畝の両側から逆転ロータで土を撥ね上げます。


鍬で少々手直しをして土寄せは終了です。


これが「男爵」。


マルチ栽培より株は小さい。進度も10日くらいの違いがありそうです。


まだ一部の開花ですが、マルチ栽培のように花が退化したようには見えません。
こちらが「とうや」。


「男爵」と比べると一回り大きい。
草丈が高く、茎も太い。「男爵」より強健に見えます。
開花盛りになっています。綺麗な白色の花です。


生育そのものも「男爵」より早く早生のようです。
これが品種の境目。中央から左の花のまだ咲いていないのが「男爵」、右の花の咲いているのが「とうや」。


こちらの畑は植付け前の準備が不十分でしたが、品種の特性は把握できそうです。


ナスは不織布を外し支柱に誘引するも樹勢は弱い

2024年05月27日 | 畑:果菜類

ナスは植付けて2週間ほど。不織布を外し支柱に誘引しました。
品種は渡辺採種場の中長なす「くろべえ」。
品種優先の苗選択ですが、植付け時の茎は細く徒長していました。
最近では珍しく蕾だけは大きくなっていました。
当地の植付け適期には早いので不織布をトンネル掛けしました。


どちらかと言うと保温よりも風対策ですが、今年は効果が明らかです。
強風の吹き荒れた日があり、不織布掛けをしなければ相当傷められたはずです。


殆どの株の一番花が開花しているので不織布を外すことにしました。


想定しているより茎の太りはイマイチで樹勢は弱い。、


下葉の黄ばみは取れないものの新葉の方はナスらしい葉色になってきました。わき芽も伸びてきました。


ここで支柱を立て誘引します。
仕立て方は、ごく一般的な主枝と1番花直下のわき芽2本を残す3本仕立てです。
わき芽は整理するほどになっていないので、今回は手を掛けません。
支柱を立て誘引しました。


早いものは花収まりした株もあります。


樹勢が弱いので一番果が留まることは期待していません。
成り行きに任せますが、留まるものがあっても大きくしません。小ナスの状態で穫ってしまいます。
まずは樹勢優先。2番花以降が着果すれば十分です。それでも確実に6月中から穫れます。


この後、生長すれば株の両側に廃材を利用したパイプ支柱を立て、誘引します。

墨彩画「木瓜」

2024年05月26日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3      
  

我が家の玄関近くにボケの木があります。花は白とピンクが混じり美しく可愛い。
しかし、トゲがあり邪魔にならないよう常に強剪定しています。それでも非常に強く必ず伸びてきます。
近隣でもボケの木を見かけます。我が家のように強剪定することなく大株になっていることが多い。
よく見かけるのは朱色の花で、密生して咲くため見応えがあります。
過日訪れた国営みちのく杜の湖畔公園ふるさと村でも朱色のボケの花が咲いていました。
ボケを漢字で書くと木瓜。
果実が瓜に似ていることから木瓜と書くらしい。小生は果実を見たことがないので分りません。
もっとも強剪定しているので実を着けるのは無理というもの。
大株になったボケの枝は複雑に入り組んでいますが、切り花にしたものを墨彩画で描いてみました。


満開のポピーと晩生シャクナゲそして水辺の花を愉しむ

2024年05月25日 | 小旅

宮城県川崎町にある国営みちのく杜の湖畔公園を訪れました。
半日コースの行楽です。
昨年秋以来で今年初めて。昨年もほぼ同時期に訪れていました。
当園は総面積が600数十haと広大。
4つのゾーンからなり、一般の人が訪れるのは「文化と水のゾーン」。


正面のコーナーは植え替えの時期で半分くらいが終わっていました。
今回の目的は数日前ニュースでも流れた満開のポピーと小生の好きなシャクナゲ。
そして、水辺の花も見頃との情報でした。
ポピーは正に満開。


正式にはシャーレーポピー。
最も多いのが赤のポピーですが、何種類かありバラエティに富んでいます。


独特の蕾が面白い。


遠くにはぼんやりながら蔵王連峰が望めました。


そしてシャクナゲ。


シャクナゲは4月下旬くらいから見頃になり、おそらく5月中頃がピークなのだろうと思います。
この時期になれば晩生の品種です。
しかし、残念ながら今年は気温が高く晩生種も見頃は過ぎていました。
それでも品種の数が多いのでそれなりに愉しめました。
和シャクは終り、洋シャクのみです。
十分に見れたシャクナゲを幾つか。重複はありません。











そして、見頃だと言う水辺の花。
カキツバタ。


これまでハナショウブとばかり思っていましたが、違っていたようです。


スイレン。


これまであまりよく見たことがありませんでした。
数種類あることが分りました。








最後にふるさと村へ。


東北各地の古民家を移築したもので、当園を訪れれば必ず立ち寄ります。
ちょうど見頃のシャクナゲがありました。


ここまで足を延ばす人は少なく、いつも勿体ないなと感じてしまいます。


蔓なしサヤインゲンは不調も間引きと土入れをする

2024年05月24日 | 畑:豆類

蔓なしサヤインゲンは4月25日に直播きをしています。我流の省力直播き法です。
トウモロコシと同様、指で直接マルチに穴を開け、種を土に押し込みます。


これも老朽化したパイプハウスの解体後に早播きするために始めたもの。
3粒播きし、発芽後に間引いて2本立てにします。4粒播きなら安心なのですが、不安は的中。
この畑は強粘土質の上、風当たりが強く条件は良くありません。
畝間は蔓ありサヤインゲンの支柱に合わせているため150㎝と超幅広。
その分株間は20㎝強と狭くしています。


品種は「さつきみどり2号」と「スーパーショット」の2品種。
残念ながら発芽もイマイチの上、強風で傷められ生育も不調。
それでも気を取り直し間引きと土入れをしました。
こちらが昔ながらの「さつきみどり2号」。


当初発芽はまずまずと見ていましたが、強風で傷めつけられました。乾燥の影響もあります。


欠株のところに追い播きをしたもののその発芽も悪い。
3本発芽したものは少ないながら2本立てに間引きます。


引き抜かずに根元から鋏でちょん切ります。

続いて、土入れをします。


細身の移植ベラで根元に周りの土を寄せてやります。
根張りを良くし倒伏予防の足しになるようにと思いやっていますが、効果の程は定かでありません。


一応こんな姿になりました。2本立てになったのは半分くらいです。


こちらがカネコ種苗の「スーパーショット」。莢の形が良いので近年作っています。


「さつきみどり2号」より発芽が落ちました。初期の生育も少し劣ります。
この程度になっていればまずまずなのですが。


同様に間引きし、土入れ。
こちらも2本立てになったのは半分程度。欠株もあるので効率は悪い。


初期の生育は不調ながらも、間引きと土入れの作業は終了しました。

出だしから躓いてしまいましたが、少しでも挽回してほしいもの。




2回目に播いた春ホウレンソウを穫り始める

2024年05月23日 | 畑:葉菜類

2回目に播いた春ホウレンソウを穫り始めました。
3月早々に我流の省力早播きをした春ホウレンソウはほぼ穫り終わりました。
まずまずの生育で5月早々から穫り始め、まだ僅かに残っています。
これが「キングほうれん草ボーカル」。


元来濃緑な品種ですが、葉が少し黄ばんだものがあります。
そもそもが強粘土質で酸性土壌のため石灰で矯正しても酸性に敏感なホウレンソウは生育後半にこのようになることがあります。
2回目に播いた春ホウレンソウは早播きと同様トーホク種苗の2品種で、こちらが「スプリングほうれん草」。


4月11日の種播き。当地の春播き標準範囲です。1ヵ月ほど不織布をべた掛けしていました。
種播き40日余りで穫り頃になってきました。


酷いごろ土でした。薄播きにし間引きはしていません。
この品種はもともと葉色が明緑色のホウレンソウですが、今年は何時もより葉色が濃い。


これは土が乾燥しているためです。
当地は4月下旬から雨不足。他で纏まった雨になった時もほんのお湿り程度。
本来この品種はもっと柔らかい感じになります。
穴が開いたような不自然な葉がみられます。虫食いではありません。乾燥の影響ではないでしょうか。


こちらが「キングほうれん草ボーカル」。


この品種は元来春ホウレンソウとしてはがっちりタイプ。
今年はその傾向がよりはっきりしています。


葉が濃緑色で、春ホウレンソウらしくない肉厚。それが際立っているのはやはり乾燥の影響でしょう。


過乾燥の状態が続き葉の艶がなくなってきています。


春ホウレンソウというと軟弱なイメージですが今年の春ホウレンソウはちょっと趣が異なります。
とは言えまずまずの出来で、春ホウレンソウの収穫は途切れずに出来ています。
こちらは3回目に播いた春ホウレンソウ。


品種は大分昔に作った「サンライト」。
たまたま種を見かけたので懐かしくなり作ってみようかと思ったところです。
田んぼ作業の合間を縫って5月早々の種播き。
不織布を一寸めくってみます。雨が極端に少ないため灌水したものの発芽も生育も不揃いです。


春ホウレンソウはこれが最後。収穫が途切れるかもしれません。





我流直播きトウモロコシの間引きと土入れ、そして2回目種播き

2024年05月22日 | 畑:豆類

最初に播いたトウモロコシを間引きし、土入れを行いました。
このトウモロコシは4月25日に我流の省力直播きをしたもの。


品種は「ゴールドラッシュ」。
畝間は1mと広めにし、株間は30㎝。


当地の直播きは地温が上がってくる5月半ば以降が普通です。
老朽化したパイプハウスを解体する前は、早穫り用に5月半ば過ぎに植付けるよう苗を育てていました。
その後、早播きするために始めたのが我流の直播き法。
1カ所3粒播き。全てが前年の残り種だったため4粒にしようか迷ったところでした。
発芽した後にマルチ穴を広げ、葉を外に出してやります。
気温は総じて高かったものの雨が極端に少なくどうかと思いましたが、まずまずの発芽です。
欠株が1株。2本以上発芽したのが7割ほど、他は1本の発芽です。
概ね想定した範囲です。
雨不足の割には生育もまずまず。本葉5、6枚といったところ。


3本とも発芽しているのは3割くらいでしょうか。
まず3本発芽しているものを2本に間引きます。


引き抜かずに鋏で根元からちょん切ります。


一般的には大きなトウモロコシを穫るため1本立てにするのが普通です。
小生は中型のトウモロコシで本数を多く確保することを目標にしています。
高齢者や子供には小振りのものの方が扱いやすい。
そのため、畝間を広くして2本立てにしています。
最終的には2本立てが7割くらいになったので、この程度なら想定範囲と言っていいでしょう。
この後は土入れ。
細身の移植ベラで根元に周りの土を寄せてやることを土入れと言っています。


マルチを張りっぱなしにし土寄せをしないので不定根を増やすためにやっています。効果は不明です。


収穫は7月下旬。気温次第で変わってきますが、7月25日くらいを目安にしています。
続いて2回目の種播きをしました。メインのお盆用です。
昨年は気温が高く生育が進み、お盆の時には大半終わってしまいました。
今年は少し遅らせましたが、どうでしょう。
品種は同じく「ゴールドラッシュ」。
普通はマルチに丸形の播き穴を開けますが、小生はここでも我流の直播き法です。
我流の直播き法は指で直接マルチに穴を開け、種をそのまま土に押し込みます。


穴は小さく、種は少し離し、適度に覆土します。


マルチポリは出来るだけ元の形に戻し、温度と水分確保の足しにするとの心持ち。


これで本命のトウモロコシの種播きは終了です。


この品種は種播き後83、4日が収穫の標準となっています。例年なら当地の条件を考え若干早めに播きます。
しかし、今年も気温は高めと想定し、今回は標準日数どおり逆算して播いてみます。
果たして吉と出るか凶と出るか。


直播きのリーフレタス2種を穫り始める

2024年05月21日 | 畑:葉菜類

数日前からリーフレタスを穫り始めました。
非結球レタスのサニーレタスとグリーンリーフレタスです。
ごろ土の酷い条件でバラ播きしたので50%発芽くらいで十分と思っていました。
しかし、意外に発芽が良くその後の生育も順調。
これがサニーレタス。


種播き時から不織布をべた掛けしています。不織布は緩く張っているので生長し盛り上がっています。
不織布を剥いでみます。


発芽の悪い部分も若干ありましたが、最終の間引き間隔くらいのため支障はありません。
厚いところは一度間引いています。


まだ最終株間には狭いですが、ここからは間引きを兼ねながらの収穫となります。
気温が高く生育のスピードが速いので株間を早めに15㎝くらいなるよう収穫のピッチを早めたい。


穫ってみました。葉もいい色になり軟らかく穫りたてはとりわけ美味しい。


こちらがグリーンリーフレタス。


不織布が大分盛り上がってきました。
剥いでみれば一面鮮やかなグリーンです。


こちらは発芽極めて良好で、全体を一度間引いています。


生育も順調。サニーレタスよりこちらの方を少し早めに穫り始めました。
やはり株間15㎝くらいになるまで間引きを兼ねた収穫となります。


穫ってみました。


緑鮮やかで柔らかくそのままでバリバリと食べられます。







トマト連続摘芯栽培'24~簡易雨除けで植付け

2024年05月20日 | トマト連続摘芯栽培

トマトの苗を植付けました。
今年も連続摘芯栽培を行います。
畑の方は廃材を利用した支柱を立て、さらに誘引用の支柱も立て終え準備を整えています。
手作り感満載の簡易な雨除けです。


本来なら一番早く植付けてよいトマトが一番遅い植付けとなりました。こんなケースが多くなっています。
老朽化したパイプハウスを解体して以来、果菜類の苗は購入していますが、近年困惑するのがトマト苗。
昨年は花芽の確認が困難で、やむなく購入した苗は着花位置がバラバラ、第1花房が飛んだ苗もありました。
何とか花芽だけは確認できる苗を入手したいと考えていました。
今年は昨年とは違い馴染みの農業資材店からの購入です。
ごく小さいながら全て花芽は確認できました。しかし、即植えるには小さすぎるので1週間置きました。
昨年は10日余り置いてようやく花芽が確認できた苗もあったくらいですからずっとましです。
それがこの苗です。


品種はホーム桃太郎EX。
姿が乱れているのは強風で鉢ごと倒されたのを放置したためで大きな支障はありません。
蕾は大分大きくなりました。


通常の栽培では開花直前くらいで植えるのがベストです。
しかし、ポットが小さく連続摘芯栽培では樹勢がやや強めがよいのでこのくらいで植えることにしました。
ホーラーを用いて植え穴を掘ります。


今年は本数をさらに減らし10本。株間は広く55㎝です。
害虫予防の粒剤を施用。


鉢が小さく丈が伸びているので倒して置くしかありません。


植えました。


植付け後、直ちに支柱に誘引しました。風が強く、支柱に2カ所留めた株もあります。


萼が少し割れてきたので1週間くらい開花しそうです。


連続摘芯栽培では花房数が多くなるためより樹に負担が掛かります。
通常の1本仕立てよりは出だしの勢いが強めで良い。


今年は何れの株も本葉8、9枚で第1花房が着いているので、少々遅めながら第1関門通過です。


連続摘芯栽培20数年、これまでのベストは2018年。毎年様々なことが起こります。
昨年は出だしの躓きをかなり挽回したと思った9月にオオタバコガという初めてのとんだ伏兵。
トマトづくりは一筋縄ではいきません。だから面白い。
これは番外、庭の外れに植えている中玉トマト「フルティカ」。


第1花房が開花しています。本来なら大玉もこれに近い姿になっているべきですが。
中玉はあくまでおまけ。こちらは連続摘芯栽培ではありません。


水墨画「筍と椎茸」

2024年05月19日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙
 

5月には孟宗竹の林からタケノコが採れます。 
今年は例年より1週間ほど早く、いわゆる表年のようでよく採れました。
ピークは4月末から5月上旬でした。まだ出てはいますが味が落ちるのでもう採ってはいません。
竹からはすべからくタケノコが出ます。しかし、単にタケノコと言えば大概孟宗竹のタケノコを指しています。
一方、近くでは原木シイタケも採れています。今年のいわゆる春子は4月中下旬がピークでした。
その後は雨不足で生長が悪くなっていますが、少量ながらだらだらと採れています。
今店に出ている生シイタケはほぼ100%菌床シイタケで姿も原木とは異なり画一的です。
我が家の原木シイタケは小さいものから少々傘の開いたものまで色々です。
採りたてのタケノコとシイタケは料理するにも相性が良い。
掘ったばかりのタケノコとバラエティ豊かな原木シイタケを一緒に描いてみました。



絹さやの香りは別格サヤエンドウが収穫最盛

2024年05月18日 | 畑:豆類

サヤエンドウが収穫最盛です。


4月半ば頃の伸び具合や茂り具合をみると蔓ぼけ気味のようでした。
しかし、ほどなく花が咲き、5月早々には穫れ始めました。
昨年ほど早くはないものの例年より早いくらいになりました。
5月10日頃から急速に穫れる量が増え、今は莢が鈴成の状態になっています。


1ヵ月前くらいは、今頃は人の背丈を超えるくらいに茂るのではないかと推測していました。
茂ったときのことを想定し支える方法を考えていたところでもありました。
ところが、そうはなりませんでした。
意外なことにまだ人の背丈ほどにはなっていませんし、それほど茂ってもいません。


まったくの正常範囲で我が家の例年のサヤエンドウからみると物足りないくらい。


これなら支柱を立てる際にあれほど整理しなくても良かったかと思ったほどです。
これは一言で言えば水不足。
当地は4月下旬から異常なくらい降水量が少ないのです。そして気温が高い。
そこに一斉に花が咲き莢が肥大してきたため、栄養生長の方が劣ってきたのです。
過日、降雨があり大雨となった地方もあったようですが、当地はほんのお湿り程度で終りました。
それでも穫り頃の莢が沢山成っています。


肥大中のものから花収まりしたばかりのものも多い。


しかし、咲いている花は少なく、収穫が進むまでは一旦花が咲くのは停滞状態になります。


今月末には成り休みの状態になるでしょう。
樹勢の目印はうどんこ病ですが、まだ見えていません。
もし勢いを盛り返すことが出来れば再び花が復活してくるのですが、どうでしょう。
サヤエンドウは当地では通称「三度豆」。
大雑把に言えば秋播き春穫り、春播き夏穫り、夏播き秋穫りの3回穫れるからです。
しかし、今、秋播き以外に作っている方は殆ど見かけません。
エンドウは花芽が出来るのに低温が必要なため穫れる量が大きく異なるからです。
5月は田んぼの作業が忙しく収穫は専ら助っ人に頼りがち。今回は自分で穫ってみました。


サヤエンドウの別名は「絹さや」。
「絹さや」に対して「大さや」もかつて試しに作ってみたことがあります。
「オランダ大莢」や「フランス大莢」と言われるものです。
確かに大きく食べ応えはあるものの大味で香りが全然違います。
絹さやの香りは別格。
小生は香り大好き人間で、5月は山ウド、コシアブラ、野ゼリなど野性的な香りを楽しみます。
一方、サヤエンドウの上品な香りは別物。
小生の好きな野菜は多々あるものの一つだけ挙げろと言われれば躊躇せずサヤエンドウです。
サヤエンドウの香りを味わうには鮮度。穫ったら直ちに調理することです。
少なくとも穫ったらすぐにポリ袋に入れ冷蔵しないといけません。
大量収穫した場合は茹でて冷凍すれば香りはやや落ちるものの長期間美味しいサヤエンドウが楽しめます。
大概サヤエンドウは彩りや香り付けとしてのバイプレーヤー扱いです。
小生のこの時期の楽しみはサヤエンドウを主菜として食すること。
穫りがけのサヤエンドウを卵とじで心ゆくまで味わいたい。
これが半世紀以上前の忘れられないお袋の味なのでした。早いもので亡くなり23年経ちます。


夏秋キュウリ(2本仕立て)の植付け

2024年05月17日 | 畑:果菜類

夏秋キュウリの植付けをしました。2本仕立てにします。
夏秋キュウリとは夏から秋にかけてネット栽培するキュウリのこと。
収穫日数100日以上の長期収穫を目標にしています。
近年は目標を達成できずにいましたが、昨年、一昨年と2年続けて達成できました。
ここ2年と同様に畝作りからネット張りまで準備を整えています。


苗も昨年と同様のところから同じ品種「OS交配ニーナ」を購入。
たまたま一昨年に苗を見つけ作ってみたところ思いがけず結果オーライ、昨年も作柄良好でした。
しかし、今年の苗は昨年の苗からみると姿はイマイチです。


この「OS交配ニーナ」は埼玉原種育成会の品種。
埼玉原種育成会はときわ研究場と並ぶキュウリ専門の種苗会社です。
昔はキュウリは何れかの種苗会社の品種を作っていました。
「ニーナ」はもともとはハウス用で、夏秋期も雨除け用の品種となっています。
しかし、2年作ってみて特性も大分把握でき、露地でも多収できることが分りました。
今年は株数を6本に減らし、株間は90㎝に広げました。
この株間だと3本仕立てや半放任も可能なくらいですが、これまで通り2本仕立てにします。
助っ人から例年大量の塩漬けをすることになるので植えるのを少なくしてとリクエストがありました。
ただ経験則で言うと初期収量は多少少なくなるものの最盛期は株数とあまり関係なく穫れます。
ホーラーを使用し植え穴を開けます。植え穴に少し水をやりました。


害虫予防の粒剤を施用。


株間90㎝となるとさすがに広い。従来は株間75㎝、昨年は80㎝でした。


植付けました。昨年の苗から見ると今年の苗は葉色がやや落ち芯が細く徒長気味です。


ネットの内側に植付け、蔓上げ時にネットをくぐらせ誘引します。


今年は気温が高いものの当地の植付け適期は最低気温が12、3℃になる5月下旬。
保温強風対策のため蔓上げ時まで不織布で覆いをします。


強風対策が一番ですが、十分効果はあることが分っています。


上部を支柱の中段の横パイプにパッカー止めし、下はマルチ止めで抑えます。
これでキュウリの植付けは完了です。