里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ナバナ「寒咲花菜」は豊作でますます美味い

2024年02月29日 | 畑:花菜類

ナバナ類の一つ「寒咲花菜」、今年は豊作です。


11月末から主枝の収穫を開始、年明けからはわき芽(側枝)を穫り始め最盛期となりました。
今はわき芽(1次側枝)とそのわき芽から出る孫茎(2次側枝)が混在しています。


しかし、寒咲きの花菜とは言え当地で厳寒期を乗り切るのは容易ではないのです。
酷寒ともなれば凍害を受け、今頃は多くがギブアップしていてもおかしくありません。
昨年は連日最低気温-5℃以下まで下がり、今頃はかなり凍害を受けた株が目立ちました。
今年は一時的な寒さのぶり返しはあるものの総じて言えば暖冬、昨年と比べ明らかに株の姿が良い。


但し、外葉はすでにかなり老化し寿命に達しているとも言えます。
この時期になって株による優劣がはっきりしてきました。
言えることは、このように勢いが良いしっかりした株は耐寒性が付いて凍害にも強いと言うことです。


発芽から追肥土寄せあたりまでの初期の管理が非常に大事だと分ります。
旺盛な株はわき芽(1次側枝)が10本くらい出ています。
勢いの悪い株は凍害で尽きるかに見えましたが、春のような陽気が数日続いたことで復活してきました。


これは少し遅れ気味だったわき芽(1次側枝)。


わき芽(1次側枝)は花芽が大きくこの時期になると蕾が膨らみます。2、3芽残して切り取り収穫します。
早くに収穫したわき芽(1次側枝)からはさらにわき芽(2次側枝)が伸び収穫しています。
この孫にあたる茎から出る花芽はこのように一回り小さい。しかし、今年は良いものが穫れています。


大きな外葉が下がり枯れたものも出てきたため沢山の蕾が見えるようになり、収穫の盛りらしい姿です。
花の咲いているものを見つけました。


花菜は多少花が咲いても大丈夫ですが、やはり蕾のうち、花の咲く直前が一番美味しい。
花菜は皆から人気があり、穫り遅れることが殆どありません。
これは助っ人が穫って我が家の分と置いていったもの。


穫り始めの頃のわき芽と違って丈が短くなっていますが、花菜らしい姿といえます。
葉が短くなり蕾が目立っています。


蕾、茎、新葉と軟らかく風味があり、用途も広い。
小生の好物は卵とじ。自身でもよく作ります。


たかが卵とじ、されど卵とじ。



茎立ち菜の先駆け「つぼみ菜」がもう穫れる

2024年02月28日 | 畑:花菜類

茎立ち菜の一つ「つぼみ菜」がもう穫れ始めました。
我が家で作っている茎立ち菜は「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種。
茎立ち菜とはとう立ち菜のことで、当地方では通称「茎立ち」。
秋に種を播き春に伸びるトウを収穫します。何れも10月18日の種播き。
例年、先駆けとなるのが「つぼみ菜」。


今年は非常に生育が旺盛です。揃いも良い。


穫り始めの目安は3月10日頃。早い年は3月初め、遅くなると3月半ばと言ったところでしょうか。
今年は2月中からの収穫開始です。
2月になり春のような陽気が続いたため2月半ばにはトウがかなり伸びていました。
2月20日くらいに初収穫になるかもしれないと見ていましたが、雪が降り真冬の寒さに逆戻り。
さすがに2月末の収穫開始となりました。それでも例年よりは2週間くらい早い。


3種の中では確実に早くからトウが伸び出します。「つぼみ菜」を作り始めたのもそのためです。
名前のとおり蕾が見えてきたときが穫り頃です。
「つぼみ菜」は主枝と間を置かずにわき芽が一斉に伸び出します。
このように主枝と側枝の区別がはっきりせず、2、3本が主枝のように見える株もあります。


ですから、穫り始めるとたちまち最盛になってくることが多い。
この蕾の見える主枝を穫ってみます。


数芽残して切りました。


すでに沢山のわき芽が伸びています。


数株穫りました。


姿は「かき菜」と似ています。よく見ると茎葉の色はやや明るく艶があります。
「かき菜」は蕾が大きくなると食味が落ちてしまいますが、「つぼみ菜」は蕾が多少大きくなっても柔らかい。
こちらが「仙台雪菜」。


葉物としても作られる当地方のいわゆる伝統野菜です。
トウが比較的早くから穫れ美味しいので、我が家では茎立ち菜として作っています。
今年は揃って旺盛。すでに花芽が大きくなっており、わき芽も少し伸び出しました。


「仙台雪菜」は花が咲くようになってからでも美味しく食べられます。次に穫れるのは通常なら「仙台雪菜」です。
こちらが「かき菜」。


「つぼみ菜」とよく似ています。
「かき菜」は在来アブラナの一種で北関東での呼び名。同様の在来アブラナは全国各地に見られます。
「かき菜」はもともと旺盛なのですが、今年は少し出遅れていました。
しかし、今では例年通りの旺盛な姿になっています。


まだトウは伸びていないもののわき芽は大分確認できます。
「かき菜」は専ら蕾が出る前の新葉を食べます。例年なら穫れるのは3月末くらいですが、おそらく早まるでしょう。


冬囲いしたニンジンを取り出す

2024年02月27日 | 畑:根菜類

冬囲いしたニンジンを取り出しました。
秋冬ニンジンは2回に播いています。7月19日播きの秋ニンジンと8月9日播きの冬ニンジンです。
品種は何れも黒田5寸陽彩。
冬囲いしたのは12月20日。
ニンジンは根が土中にあるため凍害のリスクが小さく、数十本分はこのように畑にそのまま残しました。


それ以外は全て引き抜き、形の悪いものや小さいものは泥付きのままこのように袋に入れ中に取り込みました。


結構な量があったため、ここまでは畑に残したものと中に取り込んだニンジンを消費してきました。
冬囲いにしたのは比較的良いもの。このように葉付きのまま稲わらを挟みながら土の中に埋め込みました。


助っ人二人に任せたのですが、100本くらいと言うことでした。
冬囲いした時は葉が青々としていましたが、現在はこのようになっています。


取り出してみます。土を少しどけ稲わらを返します。
引き出してみます。


10本くらいずつまとめて葉を縛って埋めてあります。
稲わらの下になっている茎葉は今でも青々としています。
まずまずの姿に見えます。傷みもなさそうです。


泥付きのまま保管すれば多少まとめて取り出すことも可能です。
今回は助っ人がいないので我が家の分だけ引き抜きます。
取り出した後は稲わらと土を軽く元に戻しておきます。


洗ってみます。


大きさにバラツキはありますが、畑から穫ったばかりのものと変わりない状態です。


冬囲いの期間が長くなればなるほど肌が悪くなり、気温が上がればひげ根も吹いてきます。
まだ当分は大丈夫。順次取り出し、最後に掘りあげるのは3月下旬になるでしょう。


墨彩画「藪椿」

2024年02月26日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙  


ヤブツバキを墨彩画で描きました。
ヤブツバキは水墨、墨彩でしばしば描いています。今回のテーマはシンプルな墨彩画のつもりでしたが。
何度描いても頭の中と手の動きが一致するのは至難です。
ヤブツバキは園芸種と区別し野生のツバキ、いわば藪に生えるツバキでヤブツバキ。
我が家の周りには沢山のヤブツバキが自生しています。
どのヤブツバキも同じかと言えばかなりの個体差があると感じます。
早いものは12月から咲いています。時には11月から咲くこともあります。
しかし、それは1本だけ。暖冬だから次々と咲くかと思えばそうではないのです。
よく見るとようやく最近もう1本咲き始めました。あとはまだ咲く気配が見えません。
もともとヤブツバキは咲き揃いが悪い。多くは3、4月になって咲いてきます。
過日描いたサザンカに比べ花も葉も大きくはっきりと違いがありますが、画にすると全体の形は似ています。
明確に違うのが雄しべ。サザンカは根元からバラバラなのに対しヤブツバキは筒状になっています。
花の散り方も違います。サザンカは花びらがバラバラに散るのに対しヤブツバキは丸ごとぼとりと落ちます。
これが、かつて武士たちに「打ち首」を連想させるとして忌み嫌われたらしい。

これぞ寒締めらしいホウレンソウ

2024年02月25日 | 畑:葉菜類

秋冬ホウレンソウは5回に播いています。
1回目のホウレンソウは11月早々から穫り始め、途切れることなく収穫を続けてきました。
4回目に播いたホウレンソウまで収穫は進みました。1月下旬から穫り始め、このようにまだ若干残っています。


気温が高く生育は進み大きくなりました。そもそもは寒締めホウレンソウとして作ったものです。
寒締めホウレンソウは葉がやや垂れ気味で葉の表面が少しぼこぼこしたイメージですが、想定よりは綺麗な姿をしています。
今回穫り始めたのが最終5回目に播いたホウレンソウです。


10月28日の種播き。品種はサカタのタネのクロノス。
種はばら播きですが、ごく薄播きにしています。葉は畝一杯に広がっています。


1月末くらいにはすでに収穫が可能なくらいまで生長していました。
厳寒期に生育するので当地では収穫までに最も日数を要する作型です。
通常は100日くらい要するのが普通で、4ヵ月でようやく収穫といったこともよくあります。
例年は生育を安定させるため12月半ばから不織布をべた掛けしています。
しかし、今冬は生育が進みすぎると考え全く掛けていません。完全な露地です。


それでもさすがに厳寒期ですから、氷点下は当然で、回数は少ないながらー5℃以下にも何度かなっています。
降雪もあり、どんどん伸びると言うことにはなりません。
葉は波打ち表面はボコボコしています。


クロノスという品種はそもそも濃緑で葉肉が厚い。それに縮みが加わりさらに凝縮された感じになっています。


今冬は不織布の覆いもしていないのでより寒締めホウレンソウらしい姿と言って良さそうです。


助っ人が穫ったホウレンソウ。


分りやすく1株だけで。


肉厚で甘味が強く食べ応え十分。栄養価も夏ホウレンソウの数倍と言われます。



これから3月いっぱいは穫りたいと思っています。
一方で日が長くなり気温が高くなれば何れトウ立ちしてきます。のんびりというわけにもいきません。
暖冬で今季のホウレンソウは何処も生育良好。市場価格は長く低迷が続いています。


仮伏せ中のシイタケ原木に散水

2024年02月24日 | 山菜

シイタケ原木に植菌し、仮伏せしてから20日余りが経過しました。
これが仮伏せ中の原木。


仮伏せは保温、保湿をして菌を伸ばすために行うものです。
2、3週間後に確認して必要があれば散水することになっています。
予定より若干間が空きましたがビニールを開けてみました。


仮伏せする時に軽く散水したので覆いにしていたコモにはまだ湿気が残っています。
コモを剥いでみると、原木も多少湿気っているのが分ります。

打ち込んだ種駒の状態を確認します。


ちょっと見にも種駒が白くなり浮き上がっているのが確認できます。
近づいてみるとハッキリ白くなり、種駒から菌が吹き出ているものと思われます。


拡大してみても確かに菌が出ているようです。まずは一安心と言ったところ。


さらに全体をみると、少々菌があまり見えないところがあります。


この辺りは原木そのものが乾いています。やはり水分が足りないようです。


切り口に近い部分や、南側の直射が当たるところの水分が少ないと思われます。
少し水分が必要と判断し、散水ました。


昔は、低温期なので散水するのはあまり良くないと考えていました。
しかし、散水してみたところ結果が良かったことから水分不足が一番良くないと思うようになりました。
再びこもで覆いをします。


ビニールを掛け元の形に戻します。


暫くこの状態を保った後、またチェックします。


栗の木を利用して水路と土手を補修

2024年02月23日 | 田んぼ

冬季には田んぼの土手や水路の補修を行っています。
自然災害があれば、当然補修する箇所も多くなります。
2011年の東日本大震災や2019年の台風19号による崩落などでは大変でした。
それほどでなくとも、毎年全く何事もないと言うことの方が少ない。昨年はその珍しい年だったと言えます。
しかし、自然に弱っている所が必ずあります。大事に至る前に手当てすることが肝要なのです。
土手や水路の崩落を防ぐために杭を打ち、土止めをするのが主な作業になります。
その補修に用いるのが自ら切り出した栗の木。
切ったばかりの生木は重く扱いづらいのでしばらく放置してから利用します。
これは一年ほど前に切り出し、現場近くに放置していた栗の木。太いものは割って使います。


チェーンソーで先を尖らせ杭を作ります。


不足する場合は自宅にストックして置いたものの中から選んで持ち込みます。
栗の木は太古の昔から掘立柱に用いられるなど優秀な建材として知られていたのです。
水に極めて強く、栗の木に優る杭は他にありません。
ここは排水パイプのある所。崩落するとまずいので両側を補強します。


右側を横木を入れながら杭を打ち込み土止めにします。


左側も同様に打ち込みます。


これで出来上がり。


ここは土が緩んでいるので何れ崩落する心配があります。

やはり横木を入れながら杭を打ち込み土止めにします。


打ち込みました。この後土を載せて終了です。


栗の木は丈夫ですが、土止めのため打ち込んだ杭も、古くなればこのように次第に腐ってきます。


それらは新しい杭を打ち直します。


数本、新しい杭を打ち込み更新しました。


こちらも同様に古い杭に変え新しい杭を打ち込みました。


こちらも新しい杭を打ち直しました。


同様の箇所は結構多くあります。
狭い場所なので補修は全て手作業にならざるを得ません。
若い頃はあまり感じませんでしたが、老体になると掛矢で打ち込む作業は、後で体にきます。
厳寒期でもあるので、天候にも左右され長時間の作業は厳しい。何日かかけて少しずつコツコツとやります。
田んぼの作業と言うと田植えや稲刈りだけが目立ちますが、それらは一時。地味な仕事が多いのです。


畑に置いたまま冬囲いしたハクサイを取り込む

2024年02月22日 | 畑:葉菜類

畑に置いたまま冬囲いしたハクサイを取り込みました。
大雪になるかもしれないという予報だったので、タイミングとしても悪くなかったようです。
冬囲いしたのは12月19日。2ヵ月余り経ちました。
冬囲いは畑に置いたままと室内に取り込む二つの方法で行っています。
今年は早生種がシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)で壊滅し播き直したため囲いの量が多くなっています。
これが作業場の中に取り込んで冬囲いしたハクサイ。


品種は中晩生種「郷秋80日」。
外葉を数枚残して新聞紙で包み、逆さまにして寄せています。


この方法は天候の影響を受けないので確実な方法です。
助っ人は主にこちらから先に消費しているようですが、大分残っています。
こちらが畑に置いたまま冬囲いしたハクサイ。


外葉を縛っただけのよく行われている簡易な方法。不織布で覆いをしています。
穫り終えたのは三分の一くらいでしょうか。
通常なら冬囲いするのは中晩生種ですが、これは播き直した早生種です。
品種は「郷秋60日」。12月になって完全結球し、多くを冬囲いすることとなりました。


早生種なので外葉を縛るのは容易です。しかし、中晩生種より外葉が小さい分凍害を受けるリスクは高くなります。
今年は暖冬で想定したほど凍害を受けていないと思っていましたが、最近穫ったものは傷んでいました。
早生種ながら3㎏級の大玉もあるものの外葉はいかにも小さい。


外葉全体が枯れてしまった株が多くなりました。


暖冬なので結球内では花芽が生長している可能性があり、遅くまで放置すれば何れ割れてきます。
そこで、全て中に取り込みます。
結果は、思った以上に傷んでいたため、畑で外葉を剥いてしまうことにしました。
10数個ありますが、傷みの酷い株はそのまま即消費することにします。


暖冬とはいえ-5℃以下になった日も何日かあり、2ヵ月以上は厳しかったようです。
やはり早生種では外葉が小さく耐寒性も弱いため畑に縛っただけで放置すれば当然かもしれません。
中晩生種を3月まで置いてみたこともあります。しかし、当地ではやはり2月中に取り込む必要があるようです。
ハクサイのトウは美味しいので、構わず放置しとう立ち菜として利用する選択肢もあります。
ただ、邪魔になる場所なので今回は全て片付けます。
このような傷みの少ない株だけを新聞紙に包んで囲い直します。


すでに外葉を取ってしまったので囲い方としてはよくないのですが、やむを得ません。


割れた株は一つもありませんでしたが、結球の中がどうなっているか切ってみました。


黄芯系らしい綺麗な結球です。まだトウの伸びは確認できませんでした。
助っ人に頼んで、初めから中に取り込んだハクサイと区別し、囲い直して貰いました。
右が初めから取り込んだもの。左が今回取り込んだもの。


今回取り込んだものは外葉がないので早くに消費すべきですが、何分全体の数が想定したより多い。
何れこれを消費し尽くすのは難しいので、自由に処理して貰います。



軟白十分な曲がりネギを穫る

2024年02月21日 | 畑:葉菜類

曲がりネギを穫ってみました。
当地方で言ういわゆる「ヤトイ」です。2ヵ月余り経過しています。


今年の長ネギは畝間を十分にとり土寄せもほぼ思った通りにできています。
小生としては上々の出来で不満はあまりなかったのですが、土寄せはやはり限界に達していました。
そこでより軟白を完全にするため一部を曲がりネギ風にしてみようとした訳です。
本来の曲がりネギ栽培は軟白を始める時点で「ヤトイ」の作業をします。
したがって、こんなに遅くすることはないので、あくまでも曲がりネギ風です。
「ヤトイ」は一度掘り上げ、斜めに寝かせて植え替える作業です。
これが「ヤトイ」が終わった時のもの。手前が寝かせた側になります。


ほぼ同じ方向から見ると現在はこのようになっています。


反対側から「ヤトイ」の終わった時のもの。


これが現在。


寝かして植え替えたネギは生長するにつれて葉が垂直に立ち伸びてきます。
ほぼ真横から見ると(寝かせたのが左側)。


このように生長するにしたがい曲がりが付いてきます。
斜めに植えられているので土寄せは分岐部まで容易にでき軟白がやりやすい訳です。
但し、今回は時期が遅かったためあまり伸びず、土寄せは一度少ししただけです。
「ヤトイ」をして2ヵ月以上経っているので、少し穫ってみます。


抜き取りは非常に簡単で、長ネギよりもはるかに楽にできます。
やはり曲がりの程度が少なく、あくまで曲がりネギ風でした。


「ヤトイ」によって根が切られるため一時的に生長はストップします。
時期も遅かったことから太さも当時と殆ど変わらないと思います。しかし、軟白だけは進んでいるはず。
こちらの長ネギは暖冬ということもあって厳寒期でも生長し、例年より枯れ葉が少なくさらに太っています。


長ネギは甘味、旨味は増し一段と美味しくなっています。軟白も多少進んではいますがやはり限界があります。
穫った曲がりネギの泥皮を剥いて調製してみます。
綺麗な曲がりとは言えないかもしれませんが、まずまずの仕上がりと言って良さそうです。


ボリューム感では長ネギに分がありますが、曲がりネギは「ヤトイ」の時点で生長が停止状態になるので当然です。
軟白は十分にされていることが分ります。


当地方では曲がりネギは旨いネギとして認知されています。
曲がりネギは植え替えられ曲がるときにストレスが掛かり、軟らかく甘味も増すとされます。


見た目や触感も長ネギと比べると軟らかい感じがするようです。
もう少しおけばさらに軟白が充実するでしょう。


未だ旺盛な縮み雪菜の収穫を急ぐ

2024年02月20日 | 畑:葉菜類

縮み雪菜が未だ旺盛です。


今作から長い間作ってきたターサイを止め縮み雪菜だけに一本化しました。
例年、厳寒期を経過すると次第に外葉に枯れが出て、全体が小さくなってきます。
遅くとも1月の下旬頃がピークで、この時期になれば大分小さくなると予想していました。
ターサイの場合ははっきりと小さくなってくるのが分りました。
縮み雪菜はターサイの変異株から育成されたと言われていますが、ターサイほどは小さくなった感じがしません。
やはり暖冬のためなのでしょうか。今年は依然旺盛な姿を維持しています。


11月半ばから抜き取り収穫を始めて3ヵ月余り。かなり収穫は進みました。
株間は殆ど30㎝以上に広がっています。
しかし、葉は広がるので畝は相変わらず埋めつくされた状態になってます。


但し、縮み雪菜はターサイほどには地べたに張り付かず、少し立っています。
細かい縮みは沢山できており、特に芯に近いところほど縮みは非常に細かい。


縮み雪菜はこの時期になっても葉は濃緑で艶があります。ターサイに比べると見栄えが良い。


ターサイほどには地べたに張り付かないので穫りやすいことも確か。
そして、芯の方を観察すると花芽がはっきりと確認できます。


当地でもトウ立ちの予兆が肉眼で確認されるようになりました。
1株穫ってみます。ボリュームは相変わらず凄い。


肉厚で栄養豊富。実際に食してみても食べ応えがあり、いわゆる旨味があります。
花芽が生長すれば外葉は次第に硬くなり枯れてきます。収穫を急がないといけません。
しかし、どう考えても穫り尽くすのは無理。残ったものはとう立ち菜として穫ることになるでしょう。
こちらはチンゲンサイ。


株間は広がっていますが、大分残っています。


暖冬のためか、例年ほど黄ばんでいないようです。
但し、野鳥に好まれて、葉先が啄まれているものがあります。
こちらもちょっと見には分りませんが、芯をよくみると花芽が確認できます。


実は小生はあまりチンゲンサイには食指が動かない方なのです。
何れ縮み雪菜もチンゲンサイも助っ人達の消費が進むことを期待です。


水墨画「山茶花」

2024年02月19日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙   

我が家の冬の庭で楽しめる花となると限られます。
サザンカはその数少ない花の一つです。
前年は沢山の花が咲き、満開の時期も感じることができました。しかし、今年はいささか少ない。
12月から咲いており、満開はいつ頃かと思っていましたが、だらだらと咲いてあまり変わらないようです。
それなりに咲いてはいますが、ピークらしきものを感じられないまま収束に向かうことになりそうです。
我が家のサザンカは花弁の数が10枚くらいあります。
少し調べてみるとサザンカは5~7枚の一重が多く、二重は少ないと言います。
我が家のサザンカは二重のサザンカとばかり思っていましたが、果たしてどうなのか。
サザンカはツバキとは花も葉もはっきり違いがあります。花は小振りで、葉も細身で小さい。
しかし、水墨で描くと似通った姿になりやすいのです。
そこで、はっきりと違いを際立たせるのが雄しべ。
ツバキは根元が筒状、サザンカは根元からばらばらになっているので、それを強調することになります。


今年はレタス類をまだ穫っている

2024年02月18日 | 畑:葉菜類

今年はレタス類をまだ穫っています。
正に暖冬の恩恵と言ったところ。
作っているレタス類はサニーレタス、グリーンリーフレタス、玉レタスの3種。
芽出しした種を9月早々に直播きしたもの。防寒は12月10日過ぎから不織布をべた掛けしただけです。


通常なら厳寒期には凍害を受け、1月いっぱいかせいぜい2月早々まで。
この時期には片付けられている頃です。
サニーレタス。


10月半ばから間引きを兼ねて穫り始め、長期間収穫してきました。
例年、収穫されないまま相当数が残り凍害で終わるのが常です。
今年はかなり消費されました。
無傷というわけには行きませんが、まだ十分に食べられます。
このように凍害の症状がハッキリ出ているものも当然あります。


凍害に遭うと葉が黒っぽく変色し萎れてきます。
個体差があり、株の勢いの善し悪しで耐寒性に優劣がつくように見えます。
これなら殆ど問題なさそうです。


穫ってみます。茎も伸びておらず食味も悪くなさそう。


サニーレタスは硬くなりにくく食味があまり落ちないのが良いところ。
グリーンリーフレタス。


今月早々からは収穫していません。
若干葉の黄ばみはありますが、凍害は殆ど受けていないように見えます。


大株になっています。葉がサニーレタスより厚く水分が少ないため凍害にも強いと思われます。
しかし、葉が硬く、苦味も強くなり食感や食味が悪くなりました。
いかにも見た目は元気ですが、もう穫りません。
玉レタス。


11月末から穫り始め、残りは僅か。
もっとも例年ならこの時期まで穫っていることはないでしょう。
不完全結球のまま終わる株もあるかと思いましたが、殆ど完全結球しました。
さすがに凍害は受けています。
玉レタスは葉の水分が多いので3種の中では最も凍害を受けやすいのです。
しかし、暖冬のため酷い凍害にはならず済んできました。
これはほぼ大丈夫のようです。手前の小さい株は駄目ですが。


これは右のは軽微ながら中央のはかなり傷んでいます。


敢えてこの傷んでいる方を穫ってみました。


傷んでいる葉を剥いてみると、大分小さくなったものの十分食べられます。
後は助っ人に穫れるものを持ち帰って貰い、レタス類は終了とします。


生育の進んでいる春キャベツに追肥と土寄せをする

2024年02月17日 | 畑:葉菜類

ここ数日春の陽気になっています。春キャベツの生育は進んでおり、追肥と土寄せをしました。
種播きは10月5日、植付けは10月31日。
品種は「金系201」。
種播きは例年より数日の遅れながら、植付け後から生育は順調。


この場所はキュウリの跡地のため肥料が残っている可能性が高いと思われます。
越冬前の追肥はせず、土寄せだけにしました。
それでも暖冬で生育は想定より進んでいます。


揃いも良く病害虫の気配もありません。


大株で越冬するとトウ立ちが心配になりますが、よもやそれほどではないでしょう。
中心の葉は立ち、巻き始まっているのが分ります。


追肥は少なめにします。見にくいですが、畝の両肩に追肥をします


例年なら速効性の粒状化成肥料を用いるところですが、今年は肥料高騰の折り経費の節減です。
在庫の硫安に酸性化緩和のため苦土石灰を混合して追肥の肥料としました。
次に土寄せ。


機械は使わずクワだけで行いました。
畝間を広くしているので楽に出来ます。十分に土寄せしました。


これから水分が供給されれば、さらに大きく生長するでしょう。
収穫開始の目安は4月20日過ぎですが、4月10日頃まで早まる可能性が高そう。
こちらは冬キャベツ。


品種はトーホク種苗の「寒玉キャベツ」。
今、盛んに収穫しています。


今年は、冬キャベツとさして間を置かずに春キャベツの収穫が始まることになりそうです。
全国的に同じような傾向でしょうから、冬キャベツから春キャベツまで価格は低迷が続くことになるのでしょう。


畑の土壌改良にピートモスを利用する

2024年02月16日 | 畑:果菜類

畑の土壌改良にピートモスを利用しています。
ピートモスは元々はイネの育苗用に土に混合して用いていました。
それを畑に使ってみたところ良さそうなので継続して使うようになりました。
我が家の畑は強粘土質土壌で扱いにくい。ただ、悪いことばかりではありません。
ミネラル分が多く肥料持ちが良いので上手く作れば味の良いものができます。
しかし、土が固まりやすく湿害を受けやすいと言う大きな弱点があります。
その改善策の一つとして行っているのがピートモスの利用です。
土壌改良にはわらや落ち葉なども利用していますが、ピートモスは効果が長く持続することは確かです。
但し、経費が掛かるので毎年畑を変えながら順繰りに使っています。
作業は畑が空く冬期間になることが多く、畑の状態を見ながら進めます。
この場所はダイコンや秋キャベツなどの跡地です。


まず、一度ロータリーで耕耘し均します。


用いるピートモスがこれ。カナダ産の225ℓ入りです。


ピートモスは欧州産が長持ちすると言われているようですが、違いは分かりません。
前は毎年3袋を購入してきましたが、価格が上がってからは2袋に減らしました。
ピートモスを全面に散らします。


圧縮されており大きく重いので扱うのは少々大変。
しかし、よく出回る20ℓ入りの袋よりははるかに割安なので、ここは我慢です。


この後、くずの木炭も全面に散らします。


昔、父が作った木炭で在庫として残っているものを利用します。
木炭は活性炭と同様の効果があり、湿害防止に有効と言われています。
特にピートモス自体は酸性なので、アルカリ性の木炭との組み合わせは悪くないと考えています。


そして、ロータリーで耕耘。


繰り返しゆっくりと深く耕耘し、均一に混じるようにします。


次第に馴染んでいくでしょう。


この後、別の場所でも同様に行います。これで夏野菜の出来が良くなることを期待です。


サザンカとヤブツバキ

2024年02月15日 | 

我が家の庭で冬場に咲いている花と言えばサザンカ。


12月から咲き始め長い間咲いています。しかし、今年のサザンカは花数が少ない。


このサザンカは小生が植えたもの。20数年になると思います。
前年は沢山咲いたので楽しめました。今が満開という時期が感じられました。
今年の満開はいつかと思って見ていましたが、なかなかそんな風に感じられません。
だらだらと咲いてだらだらと散っていくような感じです。


花自体も少し小振りのような気がします。
剪定は伸びすぎないよう自己流で切っているので、時に強い剪定になることがあります。
前年沢山咲いたため翌年の花芽に影響し、果樹で言えば隔年結果のようなものがあるのでしょうか。
しかし、昨年の花が多かったためそう感じられるのかもしれません。今年も混んで咲いているところはあります。


サザンカは寒風で花びらが傷むと少々醜くなります。


サザンカはこの1本だけでこの近くにあるのはツバキ。ツバキは園芸用で咲くのは例年3月末くらいから。
ツバキとサザンカは全体の姿は似ていますが、はっきりと違いがあります。
サザンカは花が小振り。雄しべが大きく異なり、ツバキは根元が筒状、サザンカは根元からばらばらです。


サザンカの花弁は5~7枚で一重が多いらしい。我が家のは5弁のが二重の10枚に見えますが、どうなのでしょう。


葉もサザンカは小さく細身。花びらの散り方もツバキとははっきり違います。
花びらがバラバラと散ります。一方、ツバキは元からぼとりと落ちます。
このように周りには沢山花びらが散っています。


我が家のツバキで、今咲いているのはヤブツバキ。


ヤブツバキは裏山に沢山自生していますが、咲いているのは1本だけ。


昨年は今頃複数の木が咲いていました。
ヤブツバキは年によって早晩があるだけでなく、個体差もかなりあるようです。
この木は大概一番早く咲き、早い時は11月から咲き出すこともあります。


今冬は12月から。ただ、こちらもだらだらと咲き満開という風にはなりません。


まだまだ蕾が多い。


暖冬なのでもっと咲くかと思いきや、他に咲いている木はまだありません。
ヤブツバキの開花生理は分りませんが、やはり盛んに咲くのは3月から4月のようです。
周りにはヤブツバキが沢山あるので何れ楽しませてくれるでしょう。