里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「水芭蕉」

2022年04月30日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙  

過日、高原の水芭蕉を楽しんできました。
小さな水の流れの中に群生する純白の姿を見ると、嬉しい気分になります。
大概は標高の高いところにあり、空気も澄み周囲の風景に溶け込んで、人の心も清々しくなるのでしょう。
下界の澱んだ不快なものから一時逃れられます。
そして、特徴的な姿は画にしたくなる植物でもあります。
花のように見える白い部分は花ではなく苞。正確には、その形から仏炎苞と言うらしい。
花は苞の中の棒状の部分。
葉は名前のとおり芭蕉の葉に似ており、太い葉脈が特徴です。
今回、線描きを交えて、葉裏の葉脈を強調してみましたが、少しやり過ぎでしたか。


春キャベツの収穫を始める

2022年04月29日 | 畑:葉菜類

1週間ほど前から春キャベツの収穫を始めました。
昨年と比べると10日以上遅れています。
近年は殆ど4月半ばには穫れており、寒玉キャベツの残りと重なっていました。
今年は寒玉キャベツは4月半ばに穫り終えました。
春キャベツの品種は、「金系201」。


9月28日に49穴連結ポットに種播き、1ヵ月の育苗で植付け。
欠株もなく寒害も受けていませんが、さすがに厳冬で遅れました。
4月は全般に好天で、今の姿は悪くありません。


例年に比べても揃いは良い。


そもそもこの辺りの平年の収穫開始は4月20日過ぎです。
したがって、これが普通と言えば普通。ここ3年ほどが早過ぎました。
まだ100%の完全結球にはなっていません。
80~90%結球から穫り始めました。


しかし、春キャベツはこのくらいから穫り始めないといけません。


気温が高くなると急速に結球が進み、裂球するものが多くなるからです。
トウ立ちしているものはありません。


但し、春キャベツの結球はややタケノコ型になる傾向があります。


この株はほぼ完全結球。これを収穫してみます。


春キャベツとしては十分な大きさですが、重さは1キロ強といったところか。


寒玉は優に3キロありましたから、ずっしり感は大分違います。
それでも、最後には裂球が出てくるのは避けられないでしょう。
寒玉キャベツは炒め物や煮物、春キャベツは生食に適すると言います。
しかし、それほど拘る必要もないような気がします。





山菜のメインはタラの芽とコシアブラの芽

2022年04月28日 | 山菜

1週間ほど前からタラの芽を採り始めました。


今年は遅れるかと思いましたが、夏日のような日が続いたことから、むしろ早まったようです。
タラの芽も一斉に採れるわけではありません。
日当たりの善し悪しや株の栄養状態、そして自然のものにも系統の違いがあります。
この辺りは比較的早くから採れるところ。


タラノキも刈り払いや剪定などの管理をすると次第に群生化してきます。


これは自然に生えているタラノキ。


この辺りにはタラノキはごく普通にみられますが、自然のものを採るのは我が家のごく近くだけです。


採るタイミングとしてはこのくらい。


天然のタラの芽らしい野趣を味わうにはある程度ボリュームがあった方がいい。


店で早くから売られているトレイ入りのタラの芽はハウス内で伏せ込み栽培したもの。
枝に着いている芽を全て吹き出させるので非常に小さい。
天然のタラの芽は一番上の頂芽だけを採ることが殆どです。
ですから栽培のタラの芽と天然のタラの芽は別物と考えた方が良さそう。
この辺りは自生していたタラノキを管理し、群生化させた所。


このタラの芽はやや北向きで、青味が強く少し遅い系統です。


痩せた株だけが採れるようになってきました。


これから本格的に採れるところです。
昨年は、これからという小さなうちに軒並み盗られたのが未だ忘れられません。
今年は今のところはまだ大丈夫。
手頃なところを少し採りました。


コシアブラの芽もタラの芽と同時期に採れ始めました。


コシアブラの芽は当然のことながらコシアブラからでる新芽のことです。
ですが、どういう訳かコシアブラの芽とは言わず、単にコシアブラと言うのが普通です。
タラノキもコシアブラも同じウコギ科の植物。
タラノキは林の周りや土手などに生えるのに対し、コシアブラは雑木に混じって林の中に生えます。


タラノキは条件の違いで結構長く採れるのに対し、こちらは短いようです。
放置すれば10メートル以上の高木になります。


逆光でうまく撮れていませんが、タラの芽を細身にしたよう姿。


タラの芽と違い、高木には沢山の新芽が出ます。


昔は、この辺りではコシアブラの芽を食べる習慣はありませんでした。
隣県の山形県の影響が大きいと思います。近年は普通に食べられるようになりました。
そんなに多くはないものの、この辺りの林には普通に生えています。
昔から「削り花の木」としての方が馴染みがあります。
コシアブラは木質が柔らかいので削って造花を作るのに最適なのです。
高木で採りにくいときは1本だけ切れば十分。


沢山採れます。


少しだけ並べてみます。


タラの芽は殆ど癖がなく食感を味わう感じですが、コシアブラの芽には香りと独特の風味があります。
何れも定番は天ぷら。素揚げもいいものです。


南蔵王で水芭蕉とカタクリの群生を見る

2022年04月27日 | 小旅

一昨日、南蔵王で水芭蕉とカタクリの群生を見てきました。
当県南部の白石市三住地区の南蔵王山麓。
スタートが遅かったため、現地は午後3時近くになりました。
当地は標高が600数十メートルあり、まだ桜やコブシが見頃。
一帯は高原の酪農地帯です。


南蔵王の山並みは霞んではいたものの望めました。


当地は「水芭蕉の森」。
平日の遅い時間なので、見学者はわずか。気にせず楽しめました。
アカマツやミズナラなどの林を抜けていきます。


クマザサに覆われたところを過ぎると、カタクリの姿も見えます。


そして、木道を進むと白い水芭蕉が見えてきます。


次第に数が増してきます。
はじめのうちは水が流れておらず、湿地の状態。



小さな水の流れのところに出ます。


ちょうど見頃になっています。
昨年より2週間の遅れで、ほぼ平年並のようです。

ハンノキの立木の中に水芭蕉が群生しています。


数は約5万株と言われています。

やはり、水の流れがあると水芭蕉は引き立ちます。




勢いも良いように見えます。グッドタイミングで見ることが出来ました。


この周囲の山にはカタクリも群生しています。




道路側でも容易にカタクリを見ることができます。


立木やクマザサがあるので密生しておらず、目立ちません。


しかし、下草のように、山全体に無数のカタクリがあるのではないかと思われます。



群生を楽しむのは専ら山裾。


カタクリもよく見ると大柄なもの、小柄なものと様々。


ピークは若干過ぎているようです。


少々慌ただしい日程でしたが、しっかりと楽しめました。


プール育苗'22~追肥して入水

2022年04月26日 | 水稲プール育苗

プール育苗の稲は種播き後18日目。
生育は順調。2枚目が完全に展開しました。
天候も良く気温も高めで、例年より少し進んでいます。
2日前に追肥を行いました。その時の様子。


苗の伸び具合を見ると、追肥はもう少し早くて良かったようです。
ただ、水が思いのほか減っておらず出来ませんでした。
追肥は床土が見える状態になった時にやります。
苗箱の上まで水があると肥料が床土に定着しにくいのではないかと思います。
今度は水が少なくなり、苗箱の縁が乾いているのが分ります。


追肥に用いるのは硫安。
追肥に推奨されているのは液肥で、硫安は濃度障害を起こしやすいので推奨されていません。
しかし、我が家には昔購入した硫安の在庫が残っているため、プール育苗でも使い続けています。
ただし、薄くして使います。水100lに硫安現物で300gを溶かします。


これを1箱500ccを目安にジョウロで灌注します。
硫安現物にすると1箱当たり1.5gです。
昔やっていた普通育苗の時は1箱当たり硫安現物で5gですから、1/3以下。


灌注したので、苗箱が濡れています。
灌注後は軽く散水して、葉に付いた肥料を洗い落とします。


そのまま2日置いて肥料分を床土に定着させます。
これで2日経ちました。
2日間でさらに生長したのが分ります。


好天で気温が高く、プールの水はほぼ無くなりました。


ここで入水します。


最初の入水の後、本格的な入水は2回目となります。
目安は床土の上約2センチ。


入水時間は蛇口を目一杯開いて約35分でした。
ベットの高低差は殆ど無いので、厳密でなくても問題ありません。
もう一方のベットにも入水。


こちらのベットの入水時間は約30分でした。
これで追肥と入水が完了しました。
この後は、常時床土の上まで水を保つようにします。
床土を完全に水に覆われた状態にすると病気の予防効果が高まるとされています。
実際には数日に一度の入水を行えば十分です。
生育が進んでいるので、昼夜十分に換気するように努めます。


今年も鎮守様の祭典は中止で一人清掃をする

2022年04月25日 | 暮らし

コロナ禍の中、今年も鎮守の神社の春の祭典は中止となりました。
小生が講中の代表を仰せつかっています。
集落だけの小さな講中ですが、確かに密集は避けがたい。
個人的には何とかやりたかったのですが、無理を通せるわけもありません。
自治会の総会も書面決議だけの状況下ではやむを得ないのでしょう。
本来なら今年は第4日曜日が春の祭典開催日でした。
いつもなら、早朝に境内の掃除と旗揚げ、9時からご祈祷、そして直会と続きます。
世話人で検討しましたが、リスクは回避すべきが結論でした。
一昨年秋の祭典を挙行以来、三度中止となってしまいました。
懸案が一つあり、3月16日の激震被害の復旧です。
祭典までに対処しなければと思っていましたが、2週間ほど前に修理が済みました。


この本殿はもともと周囲が石積みの上に建っていたのですが、東日本大震災で崩れました。
やむを得ずコンクリートで包んで補修したものです。その時は本体は大丈夫でした。
今回、この梁は取り替えたものです。


屋根やこの辺りは手直しで修理が可能でした。


もっとも肝腎の祭典の方は中止になってしまいましたが。
祭典があれば、当日の早朝に世話人と旗揚げの班で掃除をします。
中止になったので、今年も一人清掃をすることにしました。
境内はあまり汚れていないので助かりました。


数年前、境内の樅の大木を切ったのが奏功したと思っています。
拝殿内もあまり汚れていません。


相変わらず酷いのは石段。


いつもよりはましですが、それでも大分汚れています。
スコップとほうきを使い石段を往復しながら掃除します。


けっこう大変な作業ではあります。
この程度で勘弁してもらいます。


これは参道入り口にある品種不詳の八重桜。大分遅咲きです。


生長はよくありませんが、かなり古い。
危なく枯れそうになりましたが、枝を整理し、なんとか復活。


最後に疫病退散と世の平和を祈願し、終了としました。




山菜の一番手はやはりコゴミ

2022年04月24日 | 山菜

当地にも春の山菜の季節がやってきました。
昨年、我が家の春の山菜を何回かに分け整理してみました。
今年も一番手はやはりコゴミ。


ほとんど放任状態のため雑草が生い茂ってしまいました。
今年は昨年よりも遅れると思いましたが、1週間ほど前から出始めました。
採り始めは昨年とあまり変わりません。
夏日のような日が数日続いたためと思われます。
このコゴミは30年余り前に知り合いの方から株を譲り受け植付けたもの。
コゴミは日当たりの良いところを好みますが、条件が合ったようです。
コゴミの正式名はクサソテツ。
完全に生長し硬くなってくると姿がソテツに似てきます。
コゴミの名は、人がこごんでいる姿に似ているからとか。
つまり、新芽の伸びてくる時に前かがみに丸くなって見えるからと言います。
この状態です。


このこごんでいるうちに採らないと採り遅れになります。
コゴミは冬には葉は完全に枯れます。
春になると新芽が伸びてくるので、それを採ります。
伸びるのが早いため、出始めは葉が開いているのをみて気付くことがよくあります。
これは完全に開いてしまいました。


これも大分伸びています。渦巻がとれない、ギリギリこのくらいまでです。


これは少し離れた所にあった、伸び出す前のコゴミ。


茎が短すぎてもボリュームがないので、これだと少しもったいない。


やはり適期があります。このくらいなら丁度。


一日放置して穫り損ねることがよくあります。
採ったもの。


コゴミは味にはほとんど癖がありません。
僅かにぬめりを感じる程度。
定番はお浸し。


これにオカカと醤油を掛けただけのシンプルなお浸しは晩酌のつまみに最適です。
癖がないので天ぷら、ゴマ和え、サラダなどでも美味しい。


水墨画「白椿」

2022年04月23日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3  

春の代表的な花の一つ、椿。
椿には多くの種類があります。我が家にも何種かあり、楽しめます。
裏山には天然のヤブツバキが多数。大木になっているヤブツバキもあります。
椿には園芸種が多く、我が家の庭にも大ぶりな八重椿や絞りの椿があり、今年は一斉に満開になりました。
一方で情緒たっぷりの侘助や白椿もいいものです。
我が家の白椿は八重で、咲くのが最も遅い。花びらが大きく、純白。小生の好きな椿です。
観賞するには八重はボリュームがあり見応えします。
しかし、画にするときは、八重ではなくやはり花弁5枚の一重の椿がいい。




椿数種が見事に満開

2022年04月22日 | 
我が家には数種の椿があります
先週から今週に掛け見事に満開の椿を見ることが出来ました。
早いものは3月初めから咲き始めましたが、だらだらと咲いていました。
低温のためか汚れが早く見栄えがしませんでした。
咲いている一方で枯れる花びらもあり、どの椿も今年は醜いと思っていました。
ところが、4月半ばになり突然一斉に開花したため、近年にない見応えのある椿となりました。
数日続いた夏日のような天候に反応したようです。
小生が植えたものは1本もありません。
大部分は30数年前に伯母から譲り受けたものらしい。仮に伯母存命なら110歳です。
深紅の八重椿。

ボリューム感があり見事。




同じ赤でも、この色合いは小生好みの深紅です。



紅と白の絞り咲きの椿。

これほど纏まって咲くのは珍しい。



これも八重でボリュームがあります。


紅の割合が多いようです。


こちらは別の絞りの椿。

やはり八重で紅と薄いピンクの絞り。前の絞りの椿よりは一回り小ぶり。


前者ほどの花数はありませんが、花弁に厚みがあります。




これは侘助。


そう言い伝えられてきたようですが、確証がありません。
庭とは言えないところにあります。


これもだらだらと少しずつ咲いて汚れが目立ち、見栄えがしませんでした。
突如として一斉に咲き出し、こんな風に咲くのを見た記憶はありません。


やぶ椿とは明らかに違い、色はピンクがかり姿がスッキリしています。


花びらもやぶ椿のように完全には開き切りません。


大方、侘助の特徴を供えているようです。
今年は大いに楽しませてもらったので、伯母のためにも疑問に思わないことにしました。
これは白椿。


咲くのは最も遅く、まだ満開に至っていません。


それでもかなり咲いてきました。


他の椿が満開時に、例年はこれほど咲きません。
やはり数日の夏日が効いているようです。
純白で八重。実にいい椿だと思っています。


これは桃色の八重椿。


我が家に昔からあった古い椿です。


咲くのが遅く、白椿と同じくらい。
盛りを過ぎると汚れが目立ち、あまり綺麗とは言えません。終わるのも早い。
ところが、今年は綺麗で沢山咲いており、悪くありません。


他の場所にもあります。こちらも例年とは違い、結構いけます。


今年は、天候のおかげか例年にない椿を観賞出来ました。


原木シイタケが盛んに穫れる

2022年04月21日 | 山菜

春の原木シイタケが盛んに穫れています。


昨年より10日は遅れているでしょうか。
3月にはポツポツと出ていましたが、気温が低いのと、水不足で生育が進みませんでした。
昨年、一昨年と春のシイタケは順調に穫れていました。
それから見ると、出足が悪いのでやきもきしていたところです。
もっともここ2年は早すぎたので、これが普通かもしれません。
4月5日くらいから本格的に穫れるようになり、先週から最盛に入ったようです。
これが植菌4年目の原木。


昨年から本格的な収穫期に入りました。
今年はこの原木がメインになります。


雨があったので水不足は大分緩和され、それなりの姿になっています。


それでも、まだ影響は残っています。灌水できる環境ならいいのですが、雨に期待の自然栽培です。
もう一回り大きく育ってほしいところ。


このくらいのボリュームのあるシイタケなら嬉しい。


こちらが植菌2年目の原木。


まだ一夏しか越していないので、あまり期待はできないでしょう。
それでも発生してきた原木があります。


小さく吹いているのが見えるので多少の期待があります。


一部一年目の秋から穫れたので、それなりに穫れるかもしれません。
こちらは植菌7年目の原木。


今年は殆ど期待していません。
それでも少しは出ています。


しっかりしたシイタケも出ています。


昨年はそれなりに発生したので、取り敢えず春はこのままにしておきます。
その後は移し替え、この場所にはいま仮伏せしている今年植菌した原木を置く予定です。
これは助っ人が穫ったシイタケ。まずまずの収穫です。


しばらく原木シイタケが楽しめるでしょう。
今、店で売られている生シイタケは菌床シイタケ。
原木シイタケの食感、味と香りは別物です。





サヤエンドウとソラマメの簡易な支柱

2022年04月20日 | 畑:豆類

サヤエンドウが急速に伸びてきました。
支柱は里山の篠竹を利用した支柱です。横にも篠竹を挟んで誘引しています。
これが10日ほど前のサヤエンドウ。


この時、横竹を少し上げました。


その後、さらに伸びてきたので。2段目の横竹を挟みました。


篠竹は細くしなるので簡単に挟むことが出来ます。


横竹は古い篠竹ですが、十分持ちます。
これで横に倒れず、うまく誘引されます。


生育旺盛で、少々いわゆる「蔓ぼけ」気味かもしれません。


「蔓ぼけ」とは旺盛に茂りすぎると花の咲くのが遅れ実の太りが悪くなる現象。
花芽が膨らんでいるのは確認できるので、間もなく咲いてくるでしょう。


欠株がなく全て2本立てにしているので、より茂ったように見えます。
しかし、これまでの経験から、生育旺盛な方が穫り始めは少し遅れるものの沢山穫れます。
5月10日くらいから穫れ始めれば十分。
この後は篠竹を挟むのは難しくなるので、テープで支えるようにします。
こちらはソラマメ。今が花盛りです。


しばらくぶりで作るので感覚がイマイチではあります。
3月20日に不織布を剥ぎ、追肥と土寄せをしています。
10日ほど前に、倒伏を抑えるため再度管理機で土寄せをしました。


しっかりとクワで根元まで土を寄せています。


枝も7、8本に整理しました。


この場所は午後の日当たりがよくありませんが、枝がさらに伸び横に広がってきました。


放置すれば、やはり倒れます。


そこで、所々に支柱を立て、横にテープを張り簡易な支えにします。


この後、さらにテープを追加していきます。


腰の辺りまで伸びたところでピンチする予定です。
それほど枝は出ていませんが、再度整理しました。
穫り始めは6月初めくらいになるでしょうか。


茎立ち菜3種が収穫盛り

2022年04月19日 | 畑:花菜類

我が家で茎立ち菜として作っているのは「仙台雪菜」「かき菜」「三陸つぼみ菜」の3種。
茎立ち菜はトウ立ち菜のことで、ナバナ類と言い換えてもいいでしょう。
何れも10月19日に直播きしたもの。
最も早い「三陸つぼみ菜」が3月半ばから穫れ始め、3月末には「仙台雪菜」、「かき菜」が間を置かずに穫れ始めました。
何れも昨年より1週間から10日の遅れですが、平年並と言っていいのでしょう。
先週から今週にかけ収穫が盛りとなっています。
特に「仙台雪菜」「かき菜」は気温の上昇とともにトウの伸びが著しい。
こちらは一番早くから穫れている「三陸つぼみ菜」。


他の2種より2週間早く穫れるのはやはり魅力。
すでにかなり収穫していますが、まだ沢山のわき芽が伸びています。


名前の通りの収穫時の姿です。


ただし、茎葉は細くなってきました。
株全体の姿は他の2種に比べ一回り小ぶりです。
やはり早くから穫れ出すので、このような姿になるのでしょう。


こちらが「仙台雪菜」。


葉物としても美味しいですが、我が家では茎立ち菜として作っています。
茎立ち菜3種の中では一番弱く作りにくい。
今の姿は近年では一番良いように見えます。


今年は揃って株の勢いが良い。
茎立ちの数も多く、且つ太い。


このくらいの蕾のうちに穫れば間違いありません。


ただ、「仙台雪菜」のトウは花が咲くくらいになっても軟らかく美味しく食べられます。
好みにもよりますが、軟らかくボリュームがあり、食べては一番でしょう。
こちらが「かき菜」。


もともと3種の中では一番旺盛で、作りやすい。
今年は一段と勢いが良い。外葉も例年以上に大きくなっています。


今年は「仙台雪菜」とあまり変わらずに穫れ始めました。
ちょっと見にはどれがトウか分らない姿です。
「かき菜」は蕾が大きくなってから穫るようでは遅い。
名前の通り、トウでも花芽が見える前の若い茎葉を掻き取ります。


このくらい旺盛になると、穫る方が追いつかなくなります。
気をつけて見ると蕾が見えるものが出てきました。
このくらいまでのうちには穫るようにしたい。


三種を並べてみます。


右から「三陸つぼみ菜」「かき菜」「仙台雪菜」。
蕾の着き方や、姿の違いが分ります。
今の時期穫れる青菜はホウレンソウくらいなので、茎立ち菜は貴重です。


プール育苗'22~シートを剥ぎ入水を開始

2022年04月18日 | 水稲プール育苗

プール育苗の稲は種播き後10日目。
プールへの入水を始めました。
急に強い直射に当てると葉焼けを起こす心配があるのでハウスの屋根には遮光シートを掛けています。
被覆物を取り除きます。まず、シルバーポリトウを剥ぎます。


ラブシートが盛り上がり、薄ら緑がかっているのが分ります。ラブシートを剥ぎます。


綺麗に揃いました。


本葉1枚目が完全に展開。早いものは2枚目が伸び始めています。
種播き後は夏日になるなど気温が高く、生育が進んだようです。


やや徒長気味かもしれません。前日にシートを剥いでもよかったようです。
しかし、ここ2、3日は一転気温が低かった。
昨年は葉先焼けが散見されましたが、今年は全くありません。
このように、まだ種籾が見えるところが多少あります。


少し気になるので、再度覆土を補充しました。


例年なら南側ベットのサイドに近いところが少しだけ遅れるのが普通です。
東西向きのハウスでは南側サイドのあたりの気温がどうしても低くなるからです。
この左端の部分。


今年は他と殆ど変わりません。数日夏日のような天候が続いたためでしょう。
例年なら苗箱を反転させ調整しますが、今年は必要ありません。
いよいよ、プールに入水の開始です。


ホースの口のところに付けた金具はホースが動かないようにするための重し。
入水は、全ての育苗箱の上に水が上がるまでやります。
均平はとれているはずですが、多少の高低差はあります。
そこで目安は、一番深いところで苗が水没しないこと、そして一番浅いところで苗箱の上まで水がくること。
ここが最も高いところのようです。箱の縁がまだ水に浸かっていません。


これで箱の上まで水がきたので入水完了です。


ベットの高低差はせいぜい1㎝。均平はよくとれています。
もう一方のベットに同様に入水します。


これで最初の入水が無事終わりました。


入水時間は水道の蛇口全開で、両ベットとも30分強でした。


2回目の入水は数日後になります。
但し漏水などが絶対ないとは言えないので、注意はします。
ハウスのサイドビニールは大雨や暴風など特別なことがなければ、昼夜解放です。
プール育苗では水の保温効果によって苗が伸びやすくなるからです。


水墨画「桜」

2022年04月17日 | 水墨画:草花
麻紙 F10  

この度、満開の桜を楽しんできました。
日本人は桜好きと言われますが、小生もその一人に違いはありません。
周囲が花見をしていると、誰しも乗り遅れまいとする気分になるのでしょう。
コロナ禍の中、かつてのような風景は見られませんが。
桜の中でも花見となるとやはりソメイヨシノ。
花のボリュームは他の追随を許さないようです。とりわけ巨木となると圧倒的な存在感。
幹にも特徴があります。
この画はしばらく前に描いたものですが、この機に記録に留めることにしました。
実物のソメイヨシノの花数は、この何倍にもなるでしょう。
一部を少し拡大してみました。


ここには蕾と小さな芽吹も描いています。
ソメイヨシノでは蕾があるうちに葉が芽吹くことはまずありません。
でも、これでメリハリが付きます。
モチーフはソメイヨシノですが、画題はやはり桜となりましょうか。

満開の桜を楽しむ(白石川堤一目千本桜)

2022年04月16日 | 小旅

前日からの続きになります。
こちらは当県内随一と言っていい桜の名所。
マスコミにも度々紹介されるので、当県人なら殆どの人が知っているでしょう。
当県南部の大河原、柴田両町の白石川沿いにある「一目千本桜」。


当地は、日本桜百選にも選ばれている名所中の名所。
正に満開。3年前、久しぶりに訪ねて以来です。
この桜は大河原町出身の実業家高山開治郎氏が大正12年に寄贈し、植栽されたもの。
白石川堤防沿い約8キロにわたり約1200本の桜の木が並びます。
名実ともに「一目千本桜」。


以前は余りにも混雑するのがいやで、長らく敬遠していました。
例年なら桜祭りが行われ、多くの出店や屋形船も出て賑わいます。
コロナ禍以降祭りは中止。今年は祭りは中止されたものの駐車場などは開放されました。
平日にもかかわらず、河川敷の駐車場はほぼ一杯。県外ナンバーも目立ちました。
桜並木は川の両側の堤にあります。左奥が対岸の桜並木。

遠く、対岸の桜並木。


白石川は阿武隈川の支流で、当地からほどなく阿武隈川に合流し、太平洋へと注ぎます。


柴田町の船岡城址公園から一望すれば圧巻の全体風景が見られます。
こちらは時間に余裕がなければ足を伸ばせません。
しかし、何処までも続く並木はここでも十分堪能できます。




また、ここから蔵王連峰が遠望できるので、そのコラボが楽しめます。
今回は霞が濃くかかり、薄らしか見えなかったのは残念。


地元の高校生が桜の枝払いなどに全校あげて取り組んでいることも素晴らしい。
堤防の管理も行き届いており、枝が地面に這うように伸びています。



満開の花が密集して咲く様も圧巻。




そして、何といってもこの並木が、殆ど樹齢100年級の巨木だと言うことです。
小生が子供の頃でもかなりの大木だった記憶があるので、今は推して知るべしです。


その巨木の一部。







多少、慌ただしい日程でしたが、今年は対照的な2カ所で花見が出来ました。
当地方の今年の桜の開花始は平年並。満開は2日ほど早まりました。
やはり桜は指標として記録されるべき代表的樹種なのでしょう。