里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

マーガレットでないとは知らず

2020年05月31日 | 

 私は、以前、この花はてっきりマーガレットと思っていました。というよりも、草花に疎いため、この形の花でマーガレット以外の名を知りませんでした。


 今一面に咲いており、青空に純白の花は気分が悪くもないですが、あまりに増えすぎてなんとかしなければと思います。最近、方々で、同様の姿を見るようになってきました。


 そこで、昨年「マーガレットの雑草化」で調べてみたところ、マーガレットは雑草化するものではないとのこと。さらに類似の花にシャスターデージーとフランスギクというのがあると分りました。
 そのほかにも花の形が似ているものに、ひな菊(デージー)、野菊。これは私にもわかります。そのほかにも種々あるようですが、みんな背丈が低いので明らかに違います。
 マーガレットの和名は木春菊。葉の形がシュンギクに似ていることから。英名ではパリスデージー 。園芸名も同名だそうです。
 これに類似するのがシャスターデージー。単にデージーという場合もあるとのことで、ますます紛らわしい。
 さらに類似しているのがもう一つあって、フランスギク。
 特徴を集約すると、
 シャスターデージーは背が高く立ち上がって咲き、葉はやわらかいギザギザの葉で地面に近い低いところにしかない、とあります。


 フランスギクは花の咲き方はよく似るが、葉はへら状で、さわると痛いぐらいの固く尖った浅い切れ込みがあり互生する、とあります。
 これだけでシャスターデージーかフランスギクかの判別は難しいですが、どうやらこれはシャスターデージーとみてよさそうです。


 年々増えて畑や庭まで侵食してきました。手間暇はかかりますが抜き取るしかないでしょうか。


 土手にまで生えて雑草化しています。


 相当丈夫なようで、舗装のちょっとした隙間まで生えています。



春ほうれんそうは切れ目なく穫れる

2020年05月30日 | 畑:葉菜類

 今年はの春ほうれんそうは途切れることなく収穫が出来ます。
 穫り頃になっているのが4月8日に2回目に播いた春ほうれんそう。


 品種はトーホク種苗のスプリング、ボーカルの2品種。不織布のべた掛けのみで播きました。
 種まき後ほどなく150ミリ以上の大雨があり、その後の晴天で土の表面が固結したようになり、どうなることかと思いましたが、よく育ってくれたものです。少々ハコベが目立ちますが。
 これはスプリング。

 揃いが良いのがいいところ。 

 葉色はやや薄い感じがします。


 これがボーカル。


 春ほうれんそうとしては緑が濃く、厚みがあるように感じます。


 今回は揃いも悪くありません。


 中ほどの隙間のあるところが境目。左がスプリング、右がボーカル。それぞれの品種の特徴がよく分ります。


 こちらの、3月早々に不織布のべた掛けと透明マルチを組み合わせて早まきしたほうれんそう。(その時の種まきの様子
 5月に入って間もなく穫り始め、生育の遅れたものがまだ少し残っています。さすがに肥え切れの症状が出ています。


 この辺りの露地の春ほうれんそうの種まきは、4月になってからなので、1ヵ月早くできました。品種はやはりトーホク種苗のスプリングとボーカルいう二品種。
 こちらはスプリング。


 こちらがボーカル。生育の遅れたところで、間もなく終了です。


 こちらは、5月に入って早々に播いた3回目の春ほうれんそう。
 管理機だけで畝を作ったためごろ土のところに播くことになってしまいました。その後の乾燥もあって、さすがに発芽にバラつきが出てしまいました。


 播いた後掛けていた不織布を外しましたが、大分隙間が見えます。生長するにしたがって埋まっていくとは思いますが、こちらは多くを期待するのは無理かもしれません。


ナスをわき芽整理し支柱に誘引

2020年05月29日 | 畑:果菜類

 ナスは植付けて2週間ほど。先週低温が続き生育が進みませんでしたが、一番花が咲き始めたので、わき芽を整理し、支柱を立て誘引しました。
 植付け後は、不織布でトンネルを掛けていました。


風よけと多少の保温も期待していましたが、それなりに効果はあったようです。


 不織布を外しました。

 
品種は、大部分渡辺採種場の「くろべえ」という品種で、こちらはほぼ1番花が開花しました。


数が足りず植えた数株の「千両2号」の方はまだ蕾が固い状態です。


 「くろべえ」の方はそれなりの姿になってきましたが、「千両2号」の方は、本当なら定植するにも早いくらいの姿です。「くろべえ」の方に合せて管理するしかありません。
 仕立て方は、ごく一般的な3本仕立てです。
 まず、わき芽の整理をします。
 一番花の着いている親の枝と、そのすぐ下のわき芽2本を残して伸ばします。その下に付いているわき芽は全てかき取ります。


 これがわき芽をかいた後。


 「千両2号」はまだ出来ません。
 わき芽を整理した後、支柱を立てて誘引しました。


 今年は、しばらくぶりで畑を変えました。以前のところより風当たりは多少弱いと思います。例年、整枝誘引は、株の両側に廃材のパイプ支柱を使い簡易な方法で行っています。これからの生育状態を見ながらやりたいと思います。


トマトは思案投げ首で植付け

2020年05月28日 | トマト連続摘芯栽培

 トマトの苗を植付けました。
 といっても、このような苗を植付けるのは、初めての経験です。いつもは花の咲き始めに植付けます。まともな苗がなくなりそうだと、少々焦って購入したのがよくありませんでした。花芽が見えないほどだったので、鉢替えし、さらに2週間ほど置きましたが、この状態です。運悪く先週は雨降りと異常な低温で花が進みません。草丈はもう30数センチになり、倒れそうです。
 品種はホーム桃太郎。


 よく見ると、花芽が本葉11、2枚でようやく着いています。これでは花が大きくなるわけがありません。普通は本葉8枚で第1花房が着きます。9、10枚で着くこともありますが、これほど極端なのは見たことがありません。


完全に最初の花房が飛んだ状態です。全ての苗がそうなのではっきりした原因があるはずです。すべては購入した自分の責任なので、名案が浮かばぬまま、諦めて植付けることにしました。
 雨よけ用の支柱はパイプハウスを解体した廃材利用です。そこに幅230センチ、厚さ0.03ミリのポリを張っています。。
 すでに誘引用の支柱も立て、準備はできています。


 ホーラーで穴を開け、害虫予防の粒剤を施用します。


 株間は50センチ弱で13株です。ポットを配置しました。ちょっとした風で倒れてしまいます。


 花芽が小さく、植付け方向の見定めもままならない状態です。
 植付け後、支柱に誘引しました。


 今年も連続摘芯栽培を行うつもりです。しかし、このような苗を植付けるのは初めてなので、予想がつきません。

 連続摘芯栽培を20年ほどやっていますが、このような苗では樹が暴れて収拾がつかないかも。
 7月中に穫れるでしょうか。昨年もスタート時点で1花房分くらい遅れましたが、今年は2花房分くらいのハンディを負っています。


 連続摘芯栽培では実が多く着き、樹に掛かる負担が大きくなります。出だしの勢いが弱いのはよくありません。少々救いなのは、そのような心配が無用なことです。
 私の場合、例年、第1花房までは普通の1本仕立てと同じで、第2花房から連続摘芯栽培をスタートします。最初から連続摘芯栽培をすると、花房が地べたについてしまうからですが、今年は最初の花房からスタートしてみようかとも思います。しかし、それはしばらく先のことです。

キュウリを蔓上げ低温のダメージあり

2020年05月27日 | 畑:果菜類

 キュウリの蔓上げをしました。ネットへの誘引です。
 植付けから2週間経ちました。寒冷地のこの辺りでは、本来なら、今頃が植付けの時期です。しかし、苗が、植付けるには遅すぎるくらいの苗でしたからしょうがありません。
 植付けした後、パイプ支柱に仕掛けをして不織布で覆ってみました。


 風よけと保温の効果を期待しました。


 このまま置くと蔓が地べたを這うようになります。今週は比較的天候もよさそうなので、不織布を剥ぎ、蔓上げすることにしました。


 この辺りで、蔓上げと言っているのは、キュウリを植付けたままにしておくと、次第に地べたに這うようになりますが、そうなる前に蔓を支柱やネット、紐などに誘引してやることです。遅れるとキュウリの勢いが弱ってきます。
 不織布で覆った多少の効果はあったでしょうか。


 品種はタキイ種苗の「夏すずみ」。
 本葉が6枚半くらいになりました。日数から言うと1、2枚分遅れています。


 植付け直後は幸いにも天候が良かったのですが、先週は日照が全くなく、低温のダメージはかなりあったと思います。最高気温が連日10℃以下、最低気温が6℃台まで下がった日があるくらいですから芯止まりが出ても不思議ありません。
 芯を見るとよく分ります。やや黄ばんで、細い感じがします。


それでも、この程度なら、不織布での覆いは効果があったのではないでしょうか。
 今までは、植付け後に株の脇に割り箸を刺して誘引し、風で折られないようにしていました、今年は不織布の覆いをしたので、していません。
 ネットに直接誘引しました。


 このようなキュウリは、夏から秋にかけ収穫されるので一般に「夏秋きゅうり」と呼ばれ、ネット栽培されるのが普通です。
 我が家のキュウリの仕立て方は、親蔓と勢いの良いわき芽1本を残す2本仕立てです。
 例年、この時点で多少わき芽の整理もしますが、今年はごく小さいので、わき芽の整理は、もう少し先になります。


省力直播きの蔓なしインゲン不揃いながらも土入れ

2020年05月26日 | 畑:豆類

 4月末に、黒マルチの上から指で強引に穴を開け種を土に押し込む省力直播きした蔓なしサヤインゲン。先週の異常な低温で生育はイマイチですが、土入れをしました。
 すべて2粒播きです。品種はさつきみどり2号。

 
 今年は、昨年と畑を変え、畝間が150センチと広くし、2条にしました。1条植えの時は3~4粒播きし、間引きして2本立てにしていましたが、今年は全て2粒播きとし、間引きなしの発芽次第で1~2本立てとすることにしました。


 2条なので全て1本立てが良いのかもしれませんが、今年はこれでやってみようと思います。蔓なしサヤインゲンは収穫期間が短いのでやはり本数が多い方が穫れるようです。
 発芽自体は悪くありませんでした。少し遅れて発芽した株が、マルチをカットし外に出した後、雨が降らず乾燥が続いたため焼けました。さらに先週は一転して日照が全くなく、最高気温10℃を下回る日が連続し、生育は不揃いで姿もあまり芳しくありません。


 数えてみると、欠株になったのはトータル58株の内4株だけなので、さほど悪くありません。生育の不揃いなのが大いに不満です。


こちらの畝は欠株が1株だけで、2本立てが大部分になっています。


 どういうわけかこちらの畝が良くなく、欠株が3株で1本立ても多い。生育も遅れています。


 土入れは、移植ベラを使って根元に周りの土を寄せてやります。根張りを良くし倒れにくくするためにやっていますが、どの程度の効果があるかは分りません。
 天候も回復してきたので、挽回してくれるのを期待しています。


 こちらは、同時に播いたトウモロコシ。
 先週の悪天候で、あまり生育は進んでいません。


 こちらはカボチャ。
 発芽は100%でしたが、やはり生育は停滞気味です。しばらく様子を見てから間引きます。


サクラソウを水墨画で描く

2020年05月25日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

 サクラソウを水墨画で描きました。
 今、庭にはサクラソウ(桜草)とともにクリンソウ(九輪草)も咲いています。似ていますが、やはり全体の姿も花の咲き方にも違いがあります。
 桜草の名のとおり、花は形が桜によく似て、色も綺麗なピンク。
 色は使わず、花には淡墨をたらしました。葉も濃い緑の葉ではありません。黄緑色の柔らかな色です。葉の縁には切り込みもありますが、優しい感じがします。
 人を穏やかな気持ちにさせてくれるサクラソウの雰囲気が出せたかどうか。

庭にサクラソウとクリンソウ

2020年05月24日 | 

 庭にサクラソウ(桜草)とクリンソウ(九輪草)が咲いています。ピークは過ぎましたが、まだ楽しめます。
 今は色んな花が見られる時期になってきましたが、我が家の庭を明るくしているのが、このピンクの色。


 草花に疎い私は、みんなサクラソウと思っていましたが。しばらく前、助っ人に丈が高くなるのはクリンソウと教えられました。
 もっともどちらもサクラソウ科サクラソウ属なので、同じと思うのも無理はありません。
 これはサクラソウ。

 サクラソウは高原や山地に自生する多年草で、江戸時代から作られ、品種も数百あると言います。西洋サクラソウと区別し、日本桜草と言われます。

我が家のサクラソウは母が植えたものでしょう。4月下旬から咲いています。


 こちらがクリンソウ。


 5月になってから咲き出しました。色は紫がかった濃いピンクです。


 サクラソウとよく似ています。しかし、明らかに丈が高くなり葉も大ぶりです。花の咲き方も違います。


 以前はこれほど目立たなかったのですが、ここ2、3年急に多くなった気がします。思い当たるのは、この前にあるコウヤマキが大きくなりすぎ、切り詰めたことです。これで割を食ったのがアズマシャクナゲ。日当たりが良くなりすぎたのか、とうとう大株の2株が枯れてしまいました。ダイモンジソウもかなり薄くなってきました。逆に、このクリンソウが育つ条件が良くなったということだと思います。クリンソウには悪いけれどアズマシャクナゲの方がずっと大事だったのです。覆水盆に返らずですが。
 九輪草の由来は、花の付き方が仏塔の屋根にある「九輪」に似ているからと言います。

 下の早く咲いた花はもう枯れています。花が段に咲き、九輪に見えると言うことでしょうか。


 こちらの、花が大分咲き終わったサクラソウは花も葉も全体に小ぶりで、可愛らしい。


と思いきや、確かめたところ、西洋サクラソウ(プリムラ・マラコイデス)らしい。


種がこぼれて、自然に増えてきたということでしょうか。この中では最も早く、4月早々から咲き、次々と咲いて、なかなか終わりません。

 相当数実を結んでいるので、これがこぼれて自然発芽するでしょうか。


 クリンソウと西洋サクラソウ、そして右のエビネも見頃になっています。
 花の種類、品種は豊富で、難しい。


 


ペコロスまがいを穫る

2020年05月23日 | 畑:土物類

 ペコロスは直径3、4センチの小タマネギのこと。ペコロスというには恥ずかしながら、ペコロスまがいの小タマネギを穫ってみました。
 昨年秋、台風19号の被害でタマネギが予定していたくらい植付けられなくなり、苗が沢山余ってしまいました。そこで、一部をそのまま残し、ペコロスにしようとしたものです。


 これまで、まともにペコロスを作ったことはありませんが、やはり残った苗をそのまま残し、翌年穫ってみたことはあります。
 ペコロスの作り方も、超密植にする程度のことくらいしか分りません。
 そもそも品種がネオアースですから、ペコロスには向かないと思います。形が腰高の球形なので、店で見るような丸形にはなりません。
 管理といえるほどのことはしていませんが、追肥は適宜行っていました。


苗をただ放置していると肥え切れし、たちまち葉が黄色くなってしまいます。これまで液肥を何回かやっているので葉は緑に保たれ、結構元気です。
 間引きはごく混んでいるところをした程度です。
 葉をかき分けないと、中がよく見えません。


 本当は茎が倒れるくらいまで置けば良いのでしょうが、畑の都合で整理する必要があり、穫ってしまうことにしました。


 形は相当の腰高です。品種のみならず密すぎるのと穫るのも早すぎるのでしょう。これをペコロスと言ったらペコロス生産者の方に叱られそうですが、この条件ではこんな程度でやむを得ません。


 一度には処理しきれないので、このまま少し干します。


 ペコロスは、丸ごと煮物にするほか、焼いたり、揚げたりも出来るようなので、自家用には十分使えるのではないかと思います。
 こちらは、畑に植付けた本来のタマネギ。見かけはよく育っています。 


ネオアースは貯蔵が本命ですが、結構早くから穫れます。倒れる株も見えてきました。これからも大きくなりますが、自家用には十分食べることが可能です。





えんどうの花を水墨画で描く

2020年05月22日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 エンドウの花を水墨画で描きました。
 収穫が盛りになっているサヤエンドウですが、その姿は実に複雑で特徴的です。
 葉には、茎に付く大きな葉と、その葉の裏から伸びた蔓に付く小さな対の6枚の豆葉があります。その先には巻きひげです。
 花は綺麗でかわいい。赤花と白花がありどちらも綺麗ですが、作っているのは赤花。赤花の方が画にしやすいと思うものの、やはり描くのは難しい。
 花は大きな葉の付け根から伸びた花梗の先に2花着きます。これが生長し莢になります。そして、伸びながら茎先に花が出来ていきます。
 私はサヤエンドウには少々の拘りがあり、墨画展に初めて出品した掛軸の水墨画もサヤエンドウが題材です。
 作品名は「豌豆」。
 その複雑な姿に悪戦苦闘して仕上げました。出来はさておき、思い出深い作品です。
           



サヤエンドウには少々の拘り

2020年05月21日 | 畑:豆類

 ここ数日異常な低温ですが、再びサヤエンドウ。サヤエンドウには少しばかりこだわりがあって、最も好きな野菜を一つだけあげるとしたら迷いなくこのサヤエンドウ。食べ物として、作物として、植物としても。


 エンドウは実に複雑な姿をしています。葉は茎に付いている大きな葉とその葉の裏側から伸びた対になっている6枚の小さな豆葉、その先に巻きひげが出ています。茎の大きな葉の付け根からは花梗が伸び花が二つ咲きます。この花も実にいい。私が作っているのは赤花ですが、白花も純白で綺麗です。


 今、最盛期になっているサヤエンドウ。

1回の収穫で、たっぷり穫れます。


 サヤエンドウは別名、絹さやですが、その名のとおり繊細で、日持ちはよくありません。放置して空気にさらすと、すぐ萎びてきます。穫ったら直ちにポリ袋に入れ冷蔵しないといけません。鮮度が落ちると、サヤエンドウの命である鮮やかな緑と香りが失われます。
 私は香りの強い野菜や山菜が好物ですが、サヤエンドウの香りは強くはありません。それどころか控えめで、鮮度が落ちると香りも失われます。実に上品な香りで、絹さやの香りという以外表現が難しい。他のものとは別格な気がします。


 サヤエンドウは様々な料理に使われますが、主役というよりは、脇役でしょう。自分で作っていないとサヤエンドウが主役になるほど沢山食べるという訳にはいかないかもしれません。
 今の時期ならバリバリ食べられます。私が一番好きな食べ物が「サヤエンドウの玉子とじ」。
 この時期、自分でも作ってみます。
 たっぷりのサヤエンドウをさっと水洗いし、少量のだし醤油を入れ茹でながら玉子でとじます。穫りたての青々とした莢、上品な香りと玉子のコラボがたまりません。
 料理とは言えないほど単純ですが、完璧に作るのは難しい。


 半世紀以上も前、母が弁当のおかずに持たせてくれた「サヤエンドウの玉子とじ」。ご飯とただこれだけ。冷たいのになぜあれほど旨かったのか。

サヤエンドウ蔓ぼけ気味ながら収穫盛り

2020年05月20日 | 畑:豆類

 サヤエンドウが収穫盛りになっています。


 鈴成りになってきました。


 気温が高かったので、連休明けくらいから本格的に穫れるのではと思いましたが、かなり遅れました。やや蔓ぼけ気味になったようです。
 豆類は、旺盛に茂りすぎると、花が咲くのが遅れ実の太りや収量も少なくなると言われます。これが、いわゆる「蔓ぼけ」です。
 エンドウはある程度の低温に遭うことによって花芽ができますが、秋播き栽培の場合は、冬越しするので確実に低温に遭うため、花芽は沢山着きます。ただ栄養が良すぎると茎が伸び、葉が茂るため花が咲くのが遅れてしまうのです。そもそも暖冬で冬越しした時点でかなり茂っていたので春先の追肥は少なめにしたのですが、必要なかったようです。丈も伸びました。


 正直なもので、畝の端の方は栄養が適度だったとみえ、花が咲くのが早く連休明けくらいから穫れ始めています。写真の右方。


 この辺りは、実が下の方から成り、今は咲いている花は少なくなりました。


 過去の経験から言うと、茎葉が旺盛になったサヤエンドウは穫り始めは遅れますが、穫れ始めると沢山穫れます。


 一気に穫れるだけに弱りやすい。作物は実に正直です。バランスが大事だと教えてくれます。 
 この辺りでは、エンドウのことを三度豆と言います。秋播き、春蒔き、夏播きの三度できるからです。沢山穫れるのは低温に遭う期間が長い秋播きなので、春播き、夏播きは、今ではあまり見られません。
サヤエンドウは別名、絹さやと言われます。実に味わい深い言い方です。昔、大莢(オランダ大莢)のサヤエンドウを作ったことがあります。その名のとおり莢は大きく食べ応えがありますが、香りや歯触りでは絹さやにかないません。


 エンドウには赤花と白花がありますが、私は専ら赤花です。周囲を見るとどちらかというと白花が多いようです。


 昔、サヤエンドウのいくつかの品種を試してみたとき、「赤花鈴成砂糖」という品種が大変良かったことから、それ以来、赤花にしています。絵になりやすいのも赤花かもしれません。

省力直播きしたトウモロコシの間引きと土入れ

2020年05月19日 | 畑:豆類

 4月末に、黒マルチの上から指で強引に穴を開け、種を土に押し込む省力直播きしたトウモロコシ。やや不満な発芽状況となりました。


 発芽そのものは悪くなかったのですが、発芽した後、マルチをカットし外に出した後、焼けた株が出てしまいました。少し遅れて発芽した株に多いようです。焼けたと言っても高温で焼けたわけではなく、雨が降らず乾燥が続いたのを放置していたのが原因です。


 少しばかりですから、水を掛けてやれば良かったのです。マルチの穴が小さいと土は乾かないですが、広げると乾きやすくなります。根が張ってしまえば問題ないものの小さいほどダメージが大きい。
 今日は久しぶりの雨となりました。天候は大概皮肉なものですが、作物は正直です。また勉強させられました。
 このあたりは、揃ってうまく出ています。


 順調なものは大分大きくなってきたので、間引きをしました。
 これは播いた種すべて発芽していました。


 1カ所1本か2本に間引きます。間引きは引き抜かず、鋏で根元からちょん切ります。


 普通は大きなトウモロコシが出来るよう1本立てにしますが、皆が実はあまり大きくなくていいというので、2本以上発芽したものは2本立てにしています。自家用にはほどほどの大きさの実がいいようです。
 間引いた後に、土入れをしています。移植ベラを使って根元に周りの土を寄せてやります。


マルチは最後まで剥がず土寄せもしないので、不定根を出させてぐらつきを少なくするつもりでやっています。肥料の吸収も多少は良くなるのではないか思いますが、効果のほどは分りません。


 2回目のトウモロコシの種播きもしました。
 播き方は1回目と同じで、省力直播きです。


 これは同時に播いたカボチャ。こちらは100%の発芽率でした。


株元に害虫予防の粒剤を施し、土入れをしました。しばらく先に間引きます。

 
 同時に播いた蔓なしインゲンの土入れはもう少し後になります。

ジャガイモの芽かきと土寄せ

2020年05月18日 | 畑:土物類

 ジャガイモの芽かきと追肥、土寄せをしました。
 始めのうち、自家種は購入種に比べて発芽も生育もはっきりと早く、大分差がありましたが、この頃では大分差が縮まっています。
 右の畝が自家種、左の畝が購入種。何れも男爵です。


 まずは芽かき作業です。3本仕立てにします。
 株の根元を押さえて、傷めないように注意しながら強い茎3本を残し、他の弱い茎をかき取ります。
 自家種は、特に芽の数が多くなりがちです。 
 この株は10本近い茎が出ています。


 これで3本仕立てになりました。


 購入種は数本程度。もともと3本で芽かき不要の株もあります。

 3本仕立てになりました。 


 実際には、芽かきがどの程度の効果があるのか確認したことがありません。大面積栽培している方はやっていないと思うのですが、どうなんでしょう。 
 次は株元に追肥をします。
 速効性の化成肥料を株の両側に施します。


 次に管理機で土寄せをします。
 かつては、ジャガイモの花が見え始める頃と教わったような気がしますが、葉が茂ってやりにくいので、だいたいこの時期に済ますようになりました。
 これが土寄せ前。 


 今年は4月18~19日に150ミリを超える大雨が降り、その後の晴天で土が大分固く締まってしまいました。そこで、例年と少しやり方を変え、株の少し近くまで中耕しながら土寄せすることにしました。
 管理機の畝立てロータの爪を片側だけ2連の外向きにして畝を往復しながら両側から逆転で土をはねあげました。


 少し、根を傷める心配がありますが、芋の太りにはこの方がいいと判断しました。


 これで、機械での作業は終りですが、多少の手直しをします。いつもは鍬は使ったことがありませんが、今年は畝間に大分土が残っているので鍬を使って盛り上げました。


 これで、仕上がりました。


 今年のように土が固く締ってしまうと、生育や芋の太りに不安があります。来年はマルチ栽培を少し検討してみようかとも思います。


素朴な山ツツジを楽しむ

2020年05月17日 | 

 山ツツジはピークは少し過ぎましたが、まだ楽しめます。意外にも今年は特に早いわけではなく、例年並みのようです。同じ山ツツジでも微妙に開花の早いものと遅いものがあります。


 我が家の庭のツツジ類の中では山ツツジが一番早く咲きます。ほかのツツジ類も徐々に咲いてきました。
 家の庭や家裏の土手に植えられている山ツツジは、全て父が我が家の山から掘り出して植えたもの。30~40年経っています。
 これは、庭のはずれにある山ツツジ。


かなり大株になっています。いつもよく咲きますが、今年は特に花数が多い。昨年も秋に狂い咲きしたので、大分弱っているはずです。それでも沢山咲くということは、弱っているから余計に花芽が着くのでしょうか。
 これは、反対側から見たもの。苔がはびこってきました。


 山ツツジは刈込みの剪定をしていません。そもそも山ツツジは山に自然に生えていたものですし、その方が素朴で良いような気がします。早く咲いたところは終り加減になってきました。
 こちらは家裏の土手に植えてある山ツツジ。


 いずれも大株になってきましたが、適当な間引き剪定をしています。

 花の早い株、遅い株があります。


 これは、大分散ってきました。


 この株は、一番遅く、まだ蕾がかなりあります。

 山のツツジも盛りと思いますが、中に入る余裕がないので、山際のところを見てみました。


北向きですが、結構咲いています。


周りは新緑で、山ツツジの朱色がアクセントになっています。


 土手にも小さな山ツツジが方々に咲いています。邪魔になるときもありますが、今の季節は和みます。