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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

古木のザクロに実りは期待できず

2025年07月24日 | 古木管理

我が家の庭の象徴と言えば何と言っても古木のザクロ


古木の梅とともに最も古いことは間違いありません。樹齢は100数十年、少なくとも130年以上。
根拠は祖母の生前からあったことが明らかだからです。祖母が生まれたのは明治25年(1892年)。
その存在感は他を圧しています。


これが根元。


そこから数本の太い幹。


さらにその先。


新しい強い枝はもう伸びなくなっています。太い枝は全て老木です。
この太枝は枯れてしまったようです。


樹勢の維持が一番の問題です。
ただ今時分は緑の葉が出て一番茂っており元気なように見える時期です。
それらは殆ど徒長枝ですが、樹勢を維持するには大事と考え剪定は極力控えるようにしています。
花数も年々減少傾向です。今年も花の数はほんの僅かながら10日ほど前にはいくつか見えていました。
しかし、すでに落ちてしまったようです。
よくよく見てみると1花だけようやく見つけました。上の方に小さな赤いもの。


こちら側からに見ると中程に小さな朱色が見えます。


ズームして見ると確かにザクロの花です。


ザクロの花は身近になければ見ることは難しいかもしれません。
花は実にユニークな姿をしており、絵になります。
昔は鮮やかな朱色の花が沢山咲き、この時期の風物詩的な雰囲気があったものです。今は寂しい限り。
ザクロは結果率が非常に低く、おそらく1割にも満たないと思います。
近年は全く実が留まらないことも珍しくなくなりました。
昨年は奇跡的に1個だけ実を着けましたが、今年は花が1個では期待できそうにありません。


古木の白梅と紅梅が間を置かず満開

2025年04月03日 | 古木管理

古木の白梅と紅梅が間を置かず満開となりました。
この白梅、紅梅は、ザクロとともに我が家の庭木の象徴的存在で樹齢は100数十年、少なくとも130年以上。
今年の白梅は彼岸明けくらいから咲き出し3月末には満開になりました。


この梅は実取用の梅よりも開花が遅く、例年満開になるのは3月末から4月初めなのでほぼ例年並みです。


この白梅は、数年前にタマカタカイガラムシが寄生し、思い切って枝を切り落としました。
そのため一時は花数も激減しましたが、結果的にはこの剪定が奏功し、その後は害虫は全く見られません。
この白梅はもともとが花梅と思われ、花数が非常に多い。今はほぼ元に戻ったように見えます。


やはり梅が絵になるのは老木。貫禄は十分です。


これでも今年は花数がやや少ない方かもしれませんが、まずまずと言ったところでしょう。


この白梅の隣にある紅梅。


この紅梅が咲くのは遅く、例年白梅より1週間~10日ほど遅れます。
したがって、こちらが見頃の時は白梅はピークを過ぎます。
しかし、今年は数日の違いしかありませんでした。このくらい接近することは珍しい。
今が8分ながら見頃です。


とは言え何分白梅同様老木。白梅よりも空洞が目立ち樹勢は衰えています。
花数も少ない。それでも剪定を控え枝の確保に努めており、なんとか持ちこたえています。


例年の満開は4月7~10日頃なので数日早く、昨年並みと言ったところ。
この紅梅の開花は遅い方で、例年この紅梅が満開の頃にソメイヨシノが咲き始めます。
ここに来て天候が悪く滞っていますが、やはり今年も当てはまり当地方でも間もなくソメイヨシノが咲き出すでしょう。
この紅梅の花びらは八重で紅色が濃いのが特徴。


昔は樹勢が強く沢山咲き見事でしたが、この幹の状況ではなんとも致し方ない。


しかし、苔むした老木に咲く紅梅は風情があり、絵になります。小生の紅梅のモチーフは専らこの老木です。
白梅との開花の差が少なかったため元気な花同士のコラボが見られます。


紅梅の花数が多ければ言うこと無しですが、少なめの方が画のモチーフにはなりやすい。
こちらは家裏にある白梅。


彼岸の中日頃にほぼ満開になりました。例年より遅いくらいながら咲き出しから短期に満開になりました。


タマカタカイガラムシが最初に付いたのがこの梅で、バッサリと枝を切り落としたので、一時は花も僅か実も成らなくなりました
かなり復活してきました。実取用の白加賀で、青梅では梅酒に、熟せば梅干しに向きます。
この白梅は品種不詳の雑梅。


こちらも彼岸の中日頃に満開になっていました。


小生幼少の頃からあった古い木で由来は分りません
ほとんど放任ですが、もともと実が沢山着きます。
小さい実ながら熟してから漬け梅にすると手頃な梅干しになります。


古木のツゲ(柘植)を作り変える

2025年01月11日 | 古木管理

古木のザクロと梅に続きツゲ(柘植)の剪定を行いました。と言うか作り変えています。
このツゲはどのくらいの樹齢なのか正確には不明。ザクロや梅と違いあまり顧みられることがなかったからです。
位置関係から言うとザクロや梅の木と同列、仮に同様なら130年超となる可能性があります
長らく放置したため太い枝が何本も伸び、刈り込みも困難になったので作り変えることにした訳です。
4年ほど前、長い枝を思い切ってバッサリと切り詰めたのが始まりです。
太い幹を一挙に切ってしまっては本体が枯れてしまう恐れがあるため数年かけ楽に刈り込めるようにしたい。
最終的にはこのマーカーくらいの高さにしたいと考えています。


素人のやることですから専門家から見ればおかしいと思われることも多々あるでしょう。
正直なところザクロや紅白の梅ほどに重要ではないという気楽さがあります。
当初と比べると根元近くにかなり新しい芽が吹き出し伸びてきました。概ね想定した様相です。
今年は太い幹3本を切断する少々荒療治を行います。
マーカー部分から切り詰めます。


反対方向から見るとこの辺りを切ります。1本は隠れた位置にあります。


切りました。


かなりの大手術になりました。


根元近くはこのようになり、若い芽が伸びてくれば問題ないとの想定です。


上部はこのようになり、何れ本体の幹を下方で切り詰めます。


反対側の根元周りにも新しい芽が沢山吹き出してきました。


高く伸びているのは本体の幹だけになりました。


元々は石垣までせり出していたので2/3くらいはなくなったでしょう。
当初根元の周りには小さな枝は殆どありませんでした。
あと2年くらいで目標の位置まで切り詰めることが出来そうに思えてきました。


そうすれば本体の根元はそのままでマーカーくらいに刈り込むことが可能になりそうです。


我が家一番の古木ザクロと梅の剪定

2025年01月10日 | 古木管理

我が家の庭で一番の古木と言えばザクロと紅白の梅。
樹齢は何れも推定130年以上。年々、衰えているため維持管理は甚だ難しい。
積雪になるかもしれないというので一昨日剪定をしました。
あくまで自己流。これまで庭木の剪定に専門家を頼んだことはありません。
まずはザクロ。


昔は沢山実を着けたものですが、今は正に老木、近年は実を着けることも稀になってきました。
それでも今年は僅か1個ながら成ってくれたのは嬉しいことでした。
昔は元気だったので剪定と言えば高木にならないよう大枝を切り詰めることでした。
大枝の先端を見れば今でもその痕跡は明らかです。
今は太い枝が伸びるようなことはなく、目立つのは徒長枝くらいのものです。
従って、できるだけ勢いを保つよう、いかに切らないようにするかと言ったところです。
枯れてしまった枝はどうしようもないので切って整理します。
徒長枝がこのように伸びるので邪魔になります。


下の方の徒長枝は全て切り、歩くのに支障ないようにします。


上の方は枯れ枝は切りますが、徒長枝でも樹勢の維持のため極力伸ばしたままにしています。


結局、剪定量は僅かこの程度。


次に白梅。


苔むした老木で貫禄は十分。
数年前、初めてタマカタカイガラムシが寄生し、薬剤防除に加え枝を思い切って切り落としました。
枯れるリスクを覚悟しての荒療治でしたが、結果は奏功し、その後は寄生していません。
現在は花数も以前と変わらないくらいになり、樹勢が回復したように見えます。
昔はザクロ同様剪定と言えば大枝を切り詰めることでしたが、何分老木、今は止めています。
枯れ枝と多少枝を間引く程度です。


このように徒長枝は沢山生えます。


根元近くの徒長枝は全て切ります。


こちらは紅梅。


白梅以上に幹の空洞や腐れが目立っています。
紅梅にはタマカタカイガラムシの寄生はなかったので荒療治をせずに済んだのは幸いでした。
切るというよりできるだけ新しい枝を伸ばすようにしてきました。
今では新しい枝が大分太ってきたので一息ついています。
こちらは徒長枝はあまり出ていません。枯れ枝は整理します。


下の方の新しい枝が邪魔でしたが、ここまで我慢し伸ばしていました。
枝が少し太ってきたので、今回整理することにしました。


これで通るのが大分楽になります。


白梅、紅梅合わせてもこのくらいの剪定量です。


次に家裏にある青果用の梅も剪定しました。
品種は白加賀。
最初にタマカタカイガラムシが寄生したのがこの梅。
こちらは樹勢が強いと考えて寄生した枝を徹底して処分しました。何より古木の梅に影響しないようにするためです。
今は新しい枝が大分出て、以前に近いくらいになったようです。


混んできたので今回はかなり枝を整理しました。


剪定量も多くなりました。


それなりに成ってくれることを期待です。
古木のザクロと梅は我が家の庭の象徴とも言えるのでその維持には悩むところです。

古木のザクロに実が1個

2024年11月19日 | 古木管理

我が家の庭の主とも言うべき古木のザクロ。


我が家の庭には樹齢100数十年と推定している古木が幾つかあります。
中でもこのザクロの存在感は他を圧しています。


しかし、老木だけに年々樹勢が弱ってきました。幹の腐れや空洞も目立ちます。


昔のように太い枝が伸びるようなことはなくなり、新しい枝は殆どが徒長枝です。
葉が黄葉するのも早く、すでに大半が落葉しています。


昔は実も沢山着けていましたが、20年前くらいからめっきり少なくなり近年は実を結ばないのが当たり前のようになってきました。
今年の夏も花が咲いたのは僅か。実が留まるのは難しいと思っていました。
しかし、花が咲いた後、実が留まったように見えていました。
もしかしたら落果せずに生長してくれるかもしれないと甘い期待をしていました。
それが実を着けてくれたと言うことです。


そもそもザクロは実の留まりが悪く花が咲いても結実するのは一部です。
樹勢が弱り花数僅かの状況では奇跡的といってよいかもしれません。


昔は樹勢がよく沢山の花が咲いたので結実率が悪くても沢山実を着けたのです。
一昨年、何年かぶりで固まって数個成り、この時も奇跡的と思ったものでした。
昨年は全く成らず、今年も難しいだろうと思っていたところでの1個。明るい気分になります。


幼少の頃は木によじ登って熟した実を採りよくしゃぶったものです。
ザクロの木には鋭くはないもののトゲ状のものがあります。
採るには少々痛い目をしないといけません。それでも物のなかった時代には貴重でした。
ザクロの実は完熟するとパックリと割れてきます。
しかし、それを待っても無理のようです。皮に張りがないと割れないのです。


放置しても皮が老化するだけなのでここで採ることにしました。


強制的に割ってみました。


完璧な赤色とまでは行きませんでしたが、鮮やかです。
ザクロの実は酸っぱいながらも甘味もあり、昔は果実として利用していました。
幼少の頃を思い、しゃぶってみました。懐かしい味が蘇ります。
ザクロは実に赤い種子が沢山入っていることから、古来子宝のシンボル、子孫繁栄の縁起のよい木とされています。