里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

古木の紅梅がようやく満開

2024年04月02日 | 古木管理

古木の紅梅が満開となりました。


先週は少し白くなるようなみぞれが降るなど天候が安定せず、ようやく週末に満開になりました。
ただ老木が故に花数は少なく少々寂しい満開です。昨年よりも少ないようです。


この紅梅は隣の白梅とともに樹齢は100数十年、少なくとも130年以上のはずです。
幹の空洞が目立ち若い枝が少なく樹勢が衰えているため花数が少ないのも当然です。


例年、白梅より1週間~10日ほど遅れて咲きます。
今年は白梅は2月20日過ぎから咲き始め、その後一転真冬のような天気に逆戻りし、満開になるまでにほぼ1ヵ月を要しました。
紅梅はその白梅が満開の頃に咲き始め、2週間ほどで満開になったので、こちらも少々時間が掛かりました。
それでも例年の満開は4月7~10日頃ですから数日ないし1週間早いことになります。
暖冬だったため2月20日の白梅の様子を見ると紅梅ももっと早まると見ていましたが、結局昨年より数日遅くなりました。


そもそもこの紅梅の開花は遅く、満開の頃に大概ソメイヨシノが咲き始めます。
今年の当地方のソメイヨシノはそれとピッタリではないもののほぼ近い咲き出しとなりそうです。
気象予報各社とも当初今年のソメイヨシノの開花は相当早まると予想していましたが、大幅に後ずれしました。
この紅梅は八重で花びらの紅色が濃く鮮やかです。


樹勢が良かった時は花数が多く見応えがありましたが、老化が著しく当時の面影はありません。
今は極力剪定は抑え、新しい枝を確保するようにしています。
ただ、数年前白梅に取り付いたタマカタカイガラムシが紅梅には付かなかったことは幸いでした。
この程度に纏まっている咲いている枝もあります。


それでも紅梅には苔むした老木が似合います。


小生はこの紅梅をモチーフに繰り返し墨画を描いています。
こちらは2週間ほど前に満開だった白梅。


天候が不安定で日数も経ため多くは散ってしまいました。
紅梅白梅の開花が接近した年は紅白揃って綺麗に撮れますが、今年は残念。
一応、水稲育苗ハウスの屋根越しに撮ってみました。


こちらは近くにあるレンギョウ。


昨年は、紅梅とほぼ同時に黄色の花が満開になりましたが、今年はほんの綻び始め。植物の生理は微妙です。


古木の白梅は咲き始めから1ヵ月要し満開

2024年03月19日 | 古木管理

我が家の庭でザクロととともに存在感を放つのが古木の梅。紅梅と白梅があります。
樹齢は100数十年、少なくとも130年以上は経っています。
白梅が満開になりました。


根元に近いところは剪定もしており枝が少なく花は僅か。


この白梅は実取用の梅よりも開花が遅く、例年満開になるのは3月末から4月早々と言ったところ。
今年は暖冬で初夏のような気温になった日もあり、2月20日過ぎからほころび始めました。
しかし、その後一転20日間くらい真冬のような天気に逆戻り。満開になるまでにほぼ1ヵ月を要しました。
咲き出しが早過ぎたこともありますが、例年なら10日ほどでほぼ満開になります。
それでもそれまでの貯金が物を言い昨年とほぼ同じ、例年より1週間から10日早くなりました。


数年前、この白梅にタマカタカイガラムシという害虫が付き、思い切って枝を切り落としました。
そのため一時は花数もごく少なくなったものの昨年あたりから元に戻ってきました。


昔はそれなりに実も着いていたはずですが、今は殆ど着きません。
もともと花数が非常に多いので花梅として植えられたものと思われます。
しかし、今年は咲き始めからだらだらと咲いているためか満開時のボリューム感にやや欠けるようです。


それでも苔むした老木と梅の花の組み合わせはいいものです。


隣の古木の紅梅。


ここ数日気温が高く、僅かに蕾がほころんできました。
この紅梅は遅く、例年白梅より1週間~10日ほど遅れます。満開にはしばし掛かるでしょう。
こちらは家裏にある白梅。


実取用の白加賀で、梅酒や梅干し用です。
数年前、最初にこの梅にタマカタカイガラムシが取り付きました。
気付くのが遅くかなり蔓延、思い切って枝を切り落としたため花も実も激減。
大分復活し、実も少し着くようになってきました。
今年は例年より半月は早く2月半ばから咲き始めました。


その後は低温でだらだら咲きとなり3月10日頃にほぼ満開になりました。写真は何れもその時のものです。
こちらは品種不詳の雑梅。


かなり古い木で小さい実ながら熟してから漬け梅にするといい案配の梅干しになります。
邪魔な枝を切る程度の半放任でも実は沢山着きます。
しかし、今年はだらだら咲きのせいか満開時の花数は少ない。


今年の当地の梅の開花には2月中旬までの暖冬と下旬以降の寒さのぶり返しが大きく影響しています。


古木のツゲを切り詰め作り替え、コウヤマキも剪定

2024年03月02日 | 古木管理

過日、古木のツゲ(柘植)を剪定し、切り詰めました。
古木のツゲは数年かけて作り替えているところです。3年ほど前にバッサリと切り詰めたのが最初。
造園のプロから見れば無茶な所業と笑われることでしょう。
石垣側で古木のザクロや梅の木と同じ列に植えられているのですが、正確な樹齢は不明です。


ザクロや梅の木と同様なら130年超となるものの、これまであまり重視されない存在でした。
太い幹が何本も出て大きくなり刈り込みも難しくなったことから、思い切って小さくしようと試みています。
さすがに太い幹を一挙に切ってしまうのでは本体が枯れる心配があるので数年がかりでと言うわけです。
石垣下から見ると幹が伸びこのように茂っており、今冬はこの幹を元から切り詰めます。


根元を見るとこのようになっており、マーカー部分を元から切り詰めます。


葉が茂っている部分を切ってから根元の幹を切りました。


石垣上の茂った部分は完全になくなりました。


根元から伸びた幹もなくなり空間が多くなりました。


3年前は根元の周りには小さな枝がごく少なかったのですが、沢山伸びてきています。
この後は2、3年かけこの上方の太い幹を切り詰めます。


そして、本体の低い位置で容易に刈り込めるように作り替えたいと考えています。
こちらはコウヤマキ(高野槙)。


これは古木ではないと思います。ただ、いつ頃植えられたのか不明です。
このすぐ側に、小生が物心ついた頃に手押しのポンプがあったと記憶しています。
しかし、その手押しポンプは小生が殆ど使うことなくなくなりました。
その後に植えられた可能性もありますが、今となっては確認のすべがありません。
このコウヤマキも大きくなり管理に苦慮しています。


10年ほど前に頂点を切り詰め全体を短くしました。その影響が周囲に諸々出ています。
再びかなり伸び、茂ってしまいました。
脚立を掛けるのが難しく、枝も軟らかくしのるので切りにくい。
太枝も適当に切りながら全体を切り詰めました。


仕上がりはよくありませんが、何れ茂ってくるので気にならなくなります。


大量の剪定枝が出ました。かなり時間がかかり、疲労感甚だしくこれにて終了としました。



古木のザクロと白梅・紅梅の剪定

2024年01月13日 | 古木管理

古木のザクロと白梅・紅梅の剪定をしました。
樹齢は何れも推定130年以上。年々、衰えてが目立っています。
まずはザクロ。


一昨年、暫くぶりで実が数個成りましたが、昨年は花も少なく、実は1個も成りませんでした。
かつての剪定は高木にならないよう主に大枝を切り詰めることでした。
今は太い枝が伸びるようなことはありません。
枯れ枝と徒長枝を整理する程度で、むしろ切らないようにしています。
下の方の徒長枝はかなり出るので邪魔にならないよう全て切ります。

上の方は樹勢の維持のため徒長枝も伸ばしています。


枯れ枝だけはこのように切ります。


剪定量は僅かです。


こちらは白梅。


苔むした老木になりました。
4年ほど前、カイガラムシの一種タマカタカイガラムシが寄生し、どうなることかと思いました。
薬剤防除に加え寄生した枝を思い切って全て切り落としました。
相当なダメージだったはずで、老木だけにヘタをすると枯れるかもしれないと危惧しました。
結果としては奏功したようで、その後は寄生していません。
樹勢も以前と変わらないくらいに回復しています。
しかし、今は大枝を切り詰めることはしないようにしています。


このように根元近くは徒長枝が沢山生えます。


これらは全て切ります。


上の方は枯れ枝を少し切った程度。


これは紅梅。


年々根元の幹に空洞や腐れが目立っています。


こちらにはタマカタカイガラムシの寄生は確認されませんでした。
より樹勢が落ちているので、できるだけ新しい枝を伸ばすようにしています。
下位の方から出た新しい枝が少し太ってきたのは良かった。
徒長枝もあまり出ていません。


枯れ枝は切り詰めます。

上部の枝を切りました。


白梅、紅梅合わせても剪定量は僅かです。


家裏にある青果用の梅も剪定しました。
品種は白加賀。
この梅に最初にタマカタカイガラムシが寄生。古木の梅に影響しないよう枝を徹底的に処分しました。
こちらは樹勢が強いと見えて、新しい枝が大分出てきました。


分りにくいかもしれませんが、混んできたのでこの程度に間引きし、枝を切り詰めました。


自己流なので自信はありませんが、今年はそれなりに穫れそうです。
剪定量はこの程度。


何と言っても古木のザクロと梅をどう維持するかが一番の課題です。


古木のザクロの花は僅か

2023年07月04日 | 古木管理

我が家の庭の象徴とも言える古木のザクロ
昨年、改めて我が家の古木を纏めた際も、いの一番に取り上げました。
樹齢は100数十年、少なくとも130年以上。その根拠も記しています。
何時でもその存在感は変わりません。


何分にも老木だけに新しい力強い枝は伸びていません。
太い枝は全て老木化しています。


伸びている枝の殆どはいわゆる徒長枝です。
ただ、徒長枝と言えども今は艶のある新葉が伸び一見茂っているように見えます。


一年のうちでも今が一番勢いが感じられる時期です。
一時は今の時期も新葉の出が疎くなりましたが、剪定を極力控えた結果、多少は復活したようです。


しかし、今年も花の数は僅か。
よくよく目をこらさないと分らないほどです。


この辺りだけに数えられる程度咲いています。あともう少しは咲くでしょうか。


高い位置にありうまくは撮れません。ザクロの花は実にユニーク。


古い幹から直接出るのは珍しい。


蕾から開き始めの一輪。


ザクロは実だけでなく鮮やかな朱色の花も観賞に堪えます。
昔は花も沢山咲いたものです。
残念ながらその復活は不可能ですが、少しでも咲いてくれるのは嬉しい。
昨年もこんなもので、記録にも留めませんでしたが、何とそれが実を結びました。
ザクロは花の数の割に結果率が非常に悪い。
十に一つも留まるかと言ったところなので、昨年は奇跡的でした。
果たして柳の下にドジョウはいるか。


古木の紅梅が満開

2023年03月28日 | 古木管理

古木の紅梅が満開となりました。


気温が高いため咲き始めから数日、先週末にはほぼ満開となっていました。
満開と言っても少々寂しい花数ではありますが。


白梅同様樹齢は100数十年、少なくとも130年以上の古木です。
白梅よりも幹の空洞が目立ち樹勢は明らかに衰えています。


例年、白梅より1週間~10日ほど遅れて咲きますが、今年は1週間も経たずして満開となりました。
例年の満開は4月7~10日頃なので2週間は早いことになります。昨年に比べるとさらに早い。
この紅梅の開花は遅い方で、満開の頃に大概ソメイヨシノが咲き始めます。
今年もそれにピッタリ当てはまり、当地方も最速でソメイヨシノが咲き出しました。
この紅梅の花びらは八重で紅色が濃い。


昔は沢山咲き見事でしたが、老化が著しく、今は花数が少なくなりました。
但し、数年前白梅に取り付いたタマカタカイガラムシに侵されなかったのは幸いでした。
剪定は極力抑え、新しい枝を確保するようにしています。


今年は多少纏まって咲いている部分もあるようです。


苔むした老木に咲く紅梅は風情があるように見えます。


画のモチーフにするには格好の材料になっています。




気温が高く、降雨もあり半分は散ってしまいました。


それでも、白梅が害虫被害からほぼ立ち直ったので、まだ紅白の梅が楽しめます。
水稲育苗ハウスの屋根越しに撮ってみました。上部の方です。


近くではレンギョウが満開。


この時期、鮮やかな黄色も紅白の梅とコラボし悪くありません。



古木の白梅が満開

2023年03月22日 | 古木管理

古木の白梅が満開となりました。


我が家の古木の紅梅と白梅については、過日、記したとおり樹齢100数十年、少なくとも130年以上。
今年は3月10日くらいから咲き始め、10日ほどで満開となりました。


この梅は実取用の梅よりも開花が遅く、例年満開になるのは3月末から4月初めです。
今年は約1週間、昨年よりは10日以上早くなりました。


この白梅は、4年ほど前にタマカタカイガラムシという害虫が取り付きました。
寄生した枝を思い切って切り落としたため、一時は花数もごく少なくなりました。
しかし、結果的にはこの思い切った剪定が奏功したらしく、今は害虫は全く見られません。
花数も昨年あたりから増え、復活してきました。
今年はほぼ元に戻ったように見えます。


この白梅はもともとが花梅と思われ、花数が非常に多い。


昔はそれなりに実も着いていたように記憶していますが、今は殆ど着きません。
梅が絵になるのはやはりこのような老木。

古来、梅の絵というと古木の梅が定番のようです。


害虫が取り付いて心配しましたが、復活して満開の花を咲かせてくれるのは嬉しい。
隣の紅梅が咲くのは遅く、白梅より1週間~10日ほど遅れます。


大分蕾が膨らんできましたが、どのくらい咲いてくれるか。
こちらは家裏にある白梅。


2月末に咲き始め、3月10日頃が満開でした。これはその時のもの。


実取用の白加賀で、青梅では梅酒に、熟せば梅干しに向きます。
害虫のタマカタカイガラムシが最初に付いたのがこの梅で、しばらく経ってから気づきました。
思い切って枝を切り落としたので、花も僅か、実は殆ど成らなくなりました。
今は害虫は全くいなくなり、花も大分復活してきました。多少は実が穫れるかもしれません。
この白梅は品種不詳の雑梅。


こちらも3月10日頃に満開になっていました。


かなり古い木ですが、由来は分りません
邪魔な枝を切る程度でほとんど放任です。それでももともと実は沢山着く木です。
小さい実ながら熟して漬け梅にすると手頃な梅干しになるのですが、今年はどうか。
関東以西ではすでに桜の便りです。そんなに急いでどうするんでしょう。

古木の紅白の梅

2022年04月11日 | 古木管理

我が家の古木の紅梅と白梅。
樹齢は正確ではないもののざっと百数十年。
樹勢は弱っており、維持に苦心しています。
これが白梅。


手前に育苗ハウスがあるため屋根越しに撮っています。


数日前が開花のピークでした。
今年は昨年より10日は遅れていますが、例年並か僅かの遅れといった程度。


昨年より花数は多いようです。


3年ほど前、タマカタカイガラムシという害虫が付き、思い切って剪定をしたため樹勢にも相当影響したはずです。
しかし、結果的にはそれが奏功し、昨年から害虫は確認していません。
花が楽しめるまでに復活してきたので良かったと思っています。


この白梅は実は僅かしか着かない花梅で、元々は花数が非常に多い梅です。
実取用の梅より開花が遅い。
老木化した幹と相俟って絵になります。


この状態が維持できれば、良しとします。
これが紅梅。


こちらも昨年より10日ほど遅れていますが、ほぼ例年並。
白梅より1週間~10日ほど遅れて咲きます。
この紅梅が満開の頃にソメイヨシノが咲き始めるので、梅としてはかなり遅い方。
今が、満開といったところでしょうか。


もっともこの紅梅は老化が著しく、花数は寂しい状態です。


幹に空洞があり、樹勢は弱くなる一方。


強い剪定は避け、新しい枝を極力伸ばすようにしていますが難しい。
この紅梅は花びらが八重で、濃い紅色です。


昔は花数も多く、見応えのある紅梅でした。
その復活は困難ですが、それでも紅白のコラボは良いものです。


これは家裏にある実取用の白加賀。


1週間ほど前がピークでした。
花数は物足りませんが、これでも昨年よりは多くなっています。


最初にタマカタカイガラムシが付いたのがこの梅で、思い切って枝を切り落としました。
復活の兆しは見えます。まだまともな実が成るとは思えませんが。


これは雑梅で品種不詳。


こちらは3月中にほぼ満開で、間もなく花収まりです。


実は小さいながら漬け梅にするのに手頃な梅です。


今年は昨年よりも花数が少なく、あまり期待できないでしょう。
こちらも古木なのでやむを得ません。

古木のザクロと梅の剪定

2022年01月11日 | 古木管理

古木のザクロと梅の剪定をしました。
樹齢はともに推定130年以上。
年々、衰えており、どのように維持するかが大きな課題です。
これがザクロ。


昨年は花も少なく、実は1個も留まりませんでした。
実が1個も成らないのは2年連続。初めてのことです。
かつての剪定は、高木にしないことが第一。そのため大枝を切り詰めることが主体でした。
しかし、今は衰弱し、太い枝が伸びるようなことはなくなりました。


今回の剪定は枯れ枝と徒長枝を整理する程度。


徒長枝は沢山出ます。
根元に近いところの徒長枝は邪魔になるので全て切ります。


上の方は適当に伸ばして樹勢の維持に少しでも役立てます。
切った枝葉は僅かこの程度。


枝の芯が黒くなっているのが見えます。


こちらは白梅。


苔むしています。


一昨年、カイガラムシの一種タマカタカイガラムシが寄生し危機的な状況となりました。
初めての経験で試行錯誤でしたが、薬剤防除に加え寄生した枝を思い切って切り落としました。
老木にとってはかなりの荒療治だったので心配ではありました。
結果的にはこれが奏功したか、現在は寄生は確認できません。
枝葉の勢いも大分回復してきたように見えます。
しかし、落葉も早く弱っていることは間違いありません。
したがって、大枝には手を掛けず、枯れ枝と徒長枝を整理します。


ザクロ同様、根元近くは徒長枝が沢山生えます。


これは邪魔なので全て切ります。


上の方は間引く程度です。


こちらは紅梅。


幹に空洞や腐れが多く、白梅以上に衰弱しています。


幸いだったのは紅梅にはタマカタカイガラムシが寄生しなかったこと。
近年は枯れ枝を切る程度にし、できるだけ新しい枝を伸ばすようにしています。
そのため、根元の方に枝が多くなり邪魔ですが、少し切った程度で辛抱です。


今回は全体のバランスを考えて、左の少し太い枝を切り詰めます。


昨年、枝途中まで切り詰めていましたが、もう少し切り下げました。
多少はバランスが改善したでしょうか。


剪定量は僅かです。


自己流の剪定で、全く自信はありません。
このザクロと梅は我が家の庭の象徴的存在。絶やすわけにはいかないのです。


古木のザクロ今年の花は僅か

2021年07月11日 | 古木管理

我が家の庭の象徴とも言える古木のザクロ。
樹齢は130年以上。
風格だけは他を圧します。


しかし、今年の花は僅か。これまでで最少かも。
しかもポツポツと何日もかけて咲いています。


年々花数が少なくなっているとはいえ、昨年はそれなりで、まとまって咲いているところもありました。
今年は、昨年の数分の一もあるか。


まとまって咲いているところはなく、これでは絵になりません。


比較的良さそうに見えた昨年も、結局一個も実を着けませんでした。
自分の記憶の中では、一個も実を着けなかったのは初めてのような気がします。
まして今年はザクロの実は期待できそうにありません。
一見したところ、葉は結構茂っているように見えます。


葉の色艶も悪くなさそうに見えます。
しかし、殆どが徒長枝の葉です。


働ける中堅の幹がなくなっているようです。
僅かながら咲いているザクロの花。


ユニークな形です。


これが蕾。これまたユニーク。


沢山の花が咲くザクロの姿は遠い過去のものか。


古木の白梅と紅梅が見頃

2021年03月30日 | 古木管理

古木の白梅と紅梅が見頃です。


樹齢は推定百数十年。正確には分らないものの築130年の我が家と同年数以上であることは確か。
それ故、樹勢は弱っており咲き乱れるということにはなりません。
こちらは白梅。


3月半ばから咲き出し、今は盛りを少し過ぎています。


花梅と思われ、実はほとんど着けません。実取用の白梅よりも開花ははっきりと遅い。


今年の開花は例年より少し早く、昨年とほぼ同じです。


老木ゆえ幹の貫禄十分ではあります。


タマカタカイガラムシという害虫が付いたため思い切った剪定をしました。それが樹勢にも影響していると思いますし、花芽も少なくなっています。
それでも昨年春よりは多く咲いているようです。


もともと花数が非常に多い白梅です。


ここ2年ほど、まずはタマカタカイガラムシ根絶を優先しています。今のところ確認できませんが、問題はこれからです。

こちらは紅梅。


これも開花は例年より少し早く、昨年とほぼ同じ。


白梅より1週間~10日くらい遅れて咲きます。満開直前といったところ。
例年、この紅梅が満開の頃にソメイヨシノが咲き始めます。


この紅梅は幹に空洞が目立ち、白梅よりさらに樹勢は弱っています。


こちらまではタマカタカイガラムシに侵されなかったようで、剪定を抑え、できるだけ若枝を伸ばしています。


花数は少なく寂しい感じですが、多少復活の兆しが見えます。
花びらは八重。


紅色は濃いので、昔のように沢山咲けば見事ですが、望むのは無理でしょう。
古木の管理は難しい。


これは家裏にある実取用の白加賀。
10日前には満開になっていました。今は大分散ってきました。


この梅に最初にタマカタカイガラムシが沢山付きました。思い切って枝を切ったので、寂しい花になっています。しかし、何とか持ちこたえたようです。


これは品種不肖の雑梅。
こちらは3月半ばに満開になっていました。これはその時のもの。


古い木でほとんど放任です。


それでも実は小さいながら沢山着き、漬け梅として十分使えます。


古木のつげの木をバッサリ切り詰める

2021年02月22日 | 古木管理

古木のつげの木を思い切って切り詰めました。
専門家から見れば基本無視の無茶なやり方でしょう。
このつげの木は庭の一番奥、古木のザクロや梅の木と同じ列に植えられています。
樹齢はよく分りません。ザクロや梅の木と同様なら100年以上ですが、幹の様子からはそれほどではないように見えます。


剪定は助っ人に丸形に刈り込んでもらっています。


しかし、石垣のすぐ上にあるため刈り込むのが難しくなっていました。

自宅の正反対の正面から見ると、上手く刈り込めず、枝が飛び出したままです。


どうするか懸案だったのですが、この際、思い切ってバッサリと切り詰めることにしました。
切り詰めれば当然弱りやすいので、ヘタをすれば枯れることもあるかもしれません。しかし、このつげの木はあまり価値がありそうにも見えないので、ダメ元で何年かかけ作り替えたいと思います。
しっかりとした管理をせず勝手に伸ばしてきたので根元から太い枝が何本も出ています。これを切り詰めました。


古木らしく空洞も見えます。


これから、下の方から出ている小さな枝葉を伸ばしていこうと思います。
太い枝は様子を見てまた整理します。

バッサリと落とした枝。


つげの木は強いので枝葉が容易に伸びてくると思いますが、どうでしょう。

現在は、正面からは死角になり切り詰めたところはあまり見えません。

これもいずれ整理し、全体が容易に刈込みできるよう作り替えたい。

古木の梅を剪定する

2021年01月09日 | 古木管理

古木の梅を剪定しました。
ザクロと同様樹齢は130年以上と推測され、大事な梅です。
昨年、白梅にカイガラムシの一種でタマカタカイガラムシという害虫が沢山付き、危機的状況に陥りました。
近年は、老木であることを考え、徒長枝や枯れ枝の整理をする程度で、強い剪定はしないようにしていました。
しかし、昨年の剪定はカイガラムシ退治を最優先し、害虫が付いている枝や高く伸びて防除しにくい枝は思い切って切り落としました。
樹勢が落ちて弱るのではないかと心配しました。
春の花が薄くなったのは当然ながら、新葉は沢山吹き出し、最悪の事態は免れたようです。
しかし、白梅にまだタマカタカイガラムシが付いている枝が残っていました。そこで、よく見て残っている枝も切り落としました。(その時の梅
結局、新葉はかなり出たものの落葉は早かったので、弱っていることには違いないようです。
ただ、剪定前にかなり念入りに見ましたが、タマカタカイガラムシは確認できませんでした。
白梅は、昨年、タマカタカイガラム退治を優先させ、思い切って剪定したので、今年はわずかしか切りません。
下の方の徒長枝は切ります。


切った後。


上の方の枝は徒長枝を間引く程度にしました。


切った後。


剪定後


こちらは紅梅。
相変わらず空洞や腐れが目立ちます。


紅梅はカイガラムシは付かないで済んだようように見えます。
この紅梅はかなり弱っているので、枯れ枝を切る程度にし、新しい枝を伸ばすようにしています。大分新しい枝が多くなってきたので、バランス的によくない太い枝2本をを切り詰めました。


切った後。


少しだけバランスが改善しました。


全体の剪定量は少なく、昨年からみると数分の1です。


昨年はタマカタカイガラムシがびっしり付いていた剪定枝が沢山ありました。
今年はタマカタカイガラムシの付いている枝はないようです。


古木のザクロを剪定するも

2020年12月19日 | 古木管理

古木のザクロを剪定しました。
昨日、朝にはまだ少し積雪がありましたが、日中晴れ上がり午前中にはすっかり溶けました。
我が家一番の庭木と思っているこのザクロ。
樹齢は推定130年以上。


近年、衰えが目立ち、どのように保持していくか考えあぐねています。
かつては、剪定というと大枝を切り詰め、伸ばさないようにすることが主眼でした。近年は、そのような勢いのいい枝はなくなりました。
それでも、今年は葉の量が比較的多く、花もこの頃ではかなり咲いた方です。(開花期のザクロ
このあたりが花の多かったところ。


復活を期待させたのですが、結局落葉も早く、実は1個も留まりませんでした。
そもそもザクロの実止まりはよくありませんが、1個も着かなかったのは記憶にありません。
衰弱しているのだろうと思います。
したがって、剪定と言っても枯れ枝を整理する程度です。
根元に近いところには徒長枝はかなり出ます。

古く太い幹にも徒長枝だけは多い。


地面近くの徒長枝は邪魔になるので全て切りますが、上の方は全て切らずに適当に残します。


木に登って枝を切ります。ザクロはトゲがあるので厄介です。ただトゲと言ってもユズやバラのような鋭いトゲではありません。しかし、少々痛い目には遭います。
これは樹上から撮ったもの。

枯れ枝を主に切ります。切った枝の芯が黒くなっているのが見えます。


最終的に切ったのはわずかこのくらい。大枝はありません。


芯が黒くなっている枝が目立ちます。


全体を眺めても剪定後のようには見えません。
細い枝は沢山見えるものの、勢いのある若く太い枝がないのです。


この古木のザクロの保持は、我が家の庭の一番の課題です。
専門の庭師ならどのようにするのか。もっとも先立つものがないので頼むのは無理ですが。

古木の梅は危機を脱したか

2020年07月20日 | 古木管理

 我が家の庭にある古木の梅は、ザクロと同様樹齢は130年以上と推測されます。


 これが危機的状況に陥りました。そもそも老木がゆえに弱っているのに加えて、害虫が寄生したのです。
 カイガラムシの一種でタマカタカイガラムシという害虫です。調べて分りました。
 冬の剪定時に見ると、びっしりと付いている枝があり、かなりの重症でした。近年梅での被害が拡大している新たな害虫らしく、何らかの経路で我が家にも入ってきたものと思われます。はじめ家裏の実取用の梅に付きました。
 害虫の付いているのは白梅の方で紅梅はまだ付いていないようでした。
 近年は、剪定する時には老木であることを考え、徒長枝や枯れ枝の整理をする程度にして強い剪定はしていません。
 初めての経験で、対策に困りましたが、カイガラムシ退治を最優先させることにしました。害虫が付いている枝や高く伸びて防除しにくい枝は思い切って切り落としました。(剪定時
 手の届く軽いところはゴム手袋とタワシで擦り落としました。さらにマシン油乳剤を散布しましたが、これはなかなかやりにくい。
 思い切った剪定をしたので弱ってしまうのが心配でしたが、花は大分薄くなったものの、葉の方は思った以上に茂ってきました。


強剪定した分新葉が沢山吹き出したようです。何とか危機は脱したように見えます。


 しかし、よく見るとタマカタカイガラムシが付いている枝が残っていました。このくらい葉が出ていれば切っても支障はないと思い、切り落としました。


 一番左端の枝です。


 やはり付いています。気持ちのいいものではありません。遠くに持って行き処分しました。


 こちらは紅梅です。

 相変わらず空洞や腐れは目立つものの、新葉は伸びています。カイガラムシは付いていないように見えます。


 とりあえずは、悪化はせず済みました。思い切った剪定も悪くなかったようです。マシン油乳剤の効果は判然としませんがマイナスもありません。よく見ればまだ残っている可能性が十分あるので注意して見ていくつもりです。