里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

古木の梅を剪定するも危機

2020年01月05日 | 古木管理

 我が家の庭にある古木の梅。これが今危機的状況に陥っています。老木のため、もともと弱ってはいるのですが、これに害虫が寄生しました。夏場には気づいて消毒をしましたが、効果がなかったようです。


 剪定しようかと思って見たところ、さらに殖えていたのです。調べてみるとカイガラムシの一種でタマカタカイガラムシと分りました。


カイガラムシと言えば白いカイガラムシは見たことがありますが、これは初めて見ました。びっしりと付いている枝があり、重症です。梅などのバラ科に付き、特に梅園では近年被害が拡大している新たな害虫だそうで、何らかの経路で我が家にも入ってきたのでしょう。
 カイガラムシの防除は殻を被っているためやっかいで、今の時期は、擦り落とすか枝ごと切ってしまうしかないようです。ただ、木に付いている殻の中は乾いていて潰すと粉々になり、抜け殻のように見えます。よく分りません。


 我が家の梅はかなりの古木のため、剪定はできるだけ弱らせないようにすることを一番に考えています。従って、近年は下の方の徒長枝や枯れ枝の整理をする程度にして強い剪定はしていません。しかし、このカイガラムシを何とかしないと木が枯れてしまいます。
 タマカタカイガラムシが多く付いているのは、この白梅です。こちらの白梅は比較的枝振りが元気だったのですが。


悩みましたが、今年はカイガラムシ退治を優先させ、虫が沢山付いている枝や高く伸びて防除しにくい枝は思い切って剪定してしまうことにしました。少しのところはゴム手袋とタワシで擦り落とします。


 最近にないくらい大胆に剪定しました。


勢いが弱ってしまわないか心配ですが、割り切るしかありません。

これが剪定前


剪定後


 こちらは紅梅。


 空洞や腐れも目立ちます。


 見た限りでは、まだカイガラムシは付いていないようです。すぐ側なので、よく観察すれば付いているのかもしれません。しかし、この紅梅は枯れ枝も多くかなり弱っており、近年はほとんど放任して新しい枝を伸ばすようにしてきました。ようやく新しい枝が多くなってきたところです。今年も最小限の剪定にとどめたいと思います。


太い枝は大分伸びた1本だけ切りました。


剪定前


剪定後

 剪定量も多くなりました。大部分が白梅の枝です。


タマカタカイガラムシがびっしり付いている枝があります。


剪定した枝は遠くに運んで処分しました。この後、効果があるかどうか分りませんが、マシン油乳剤を散布します。吉と出るか凶と出るか不安な剪定となりました。