里山の春の恵みと言えばやはり山菜。
そして、春の山菜として一番に挙げられるのは何と言っても山菜の王様と言われるタラの芽です。
今年は昨年よりは遅れたものの例年より数日早く採れました。
タラの芽は春に芽吹く新芽のことなのでそもそもの木はタラノキです。
我が家では元々自生していたタラノキをかなりの年数を掛けて手入れをし、自然に増殖させてきました。
2カ所に纏まったタラノキがあります。
これが一番群生化した所で4月下旬の収穫時のタラノキ。

タラノキは新しく伸びた枝の先に新芽(頂芽)が出来ます。その新芽を採るわけです。
そして、毎年良いタラの芽を採るためには採った後の管理が大事になります。
タラノキの枝は1mくらい伸びるため、放置すればどんどん高くなり容易には採れなくなってしまいます。
そこで、タラの芽を収穫した後は、速やかに2、3芽を残して枝を切り戻します。
ここのタラノキも採り終わった後、1週間後くらいにはすべて短く切り戻しました。
そして、これが1ヶ月後くらいのタラノキです。

切り戻した枝に残されたわき芽が生長し、新しい枝葉が伸びてきます。
これで枝の高さは抑えられ、翌年の収穫も容易に出来るようになります。
その後もタラノキの生長は早く枝も葉もどんどん伸びてきます。
しかし、辺りには雑草も伸びてきます。今はこんな状態になりました。タラノキのためにはよくありません。

雑草の刈り払いを行います。もっと早く行えば良かったのですが、手が回りませんでした。

タラノキにはトゲがあり、混んでいるのでやりにくい。少々痛い目に遭うのはやむを得ません。
刈り払い機を使うので無理をするとタラノキまで簡単に切ってしまうため、多少の雑草は残ります。

この場所は側に篠竹が群生しているため普通の下草よりは主に篠竹が生えてくるので篠竹刈りがメインです。

この程度で刈り払いは終わりです。これからさらに茂っていくでしょう。

もう1カ所纏まってタラの芽が採れる所がここ。収穫はこちらの方が早くこんな感じでした。

やはりタラの芽を採った後、枝を切り戻しました。
今はこんな具合で大分雑草も伸びてしまいました。


タラノキの数も明らかに殖えているのが分かります。前の場所に近いくらい群生化してきたようです。
こちらは篠竹は殆どなく普通の雑草で、特に目立つのはチガヤです。

刈り払いをします。

タラノキは地下茎で繁殖します。
タラノキは古くなると自然に枯れる場合があり、代わりに地下茎から新しい芽が伸び出し殖えていきます。
タラノキは古くなると自然に枯れる場合があり、代わりに地下茎から新しい芽が伸び出し殖えていきます。

新しく伸び出したタラノキは小さいため切り倒さないよう多少雑草が残ってしまうのはしょうがありません。

これで切り戻したタラノキとともに新しく地下茎から伸び出したタラノキも生長するでしょう。
タラの芽を採った後の大事な管理、切り戻し剪定から雑草の刈り払い作業は終了です。