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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

トマト連続摘芯栽培'25~1回目の捻枝

2025年07月08日 | トマト連続摘芯栽培

トマトは例年どおり連続摘芯栽培を行っています。
今年は変則な苗の植え付けとなり、第1花房の位置も本葉8枚から11枚とバラバラで思案していたところでした。
しかし、開花期には大きな差はなく許容の範囲に収まったので全ての株を同じように管理していくことにしました。
すでに獣害やオオタバコガ対策としてネットで囲いをしているため作業がやりにくくなっています。


第1花房の開花が5月末からと遅くまだ収穫は始まっていません。しかし、気温が高いことから早いものは色付きました。


全体的には現在第5花房が開花中と言ったところです。


ここで、1回目の捻枝(ねんし)を行います。
全ての株を一斉に行うため遅い株に合わせたことからタイミングとしては遅れてしまった株が多くなりました。
今回、1回目の捻枝を行うのが第2、第3花房の着果している第1基本枝です。
まず、最も早いこの株から。株全体を撮るのは難しい。第1花房は収穫出来るまでに色付きました。


第2花房直下のわき芽を支柱に誘引しており、第4花房が肥大始め、第5花房が開花が終わり着果したところ。
この第4、第5花房の着いている枝が第2基本枝となります。
今度はこの第4花房の直下から出ているわき芽を支柱に誘引しました。これを伸ばしていきます。
過日、誘引し摘芯の終わった第1基本枝は第2、第3花房がかなり大きくなりました。


少々見にくいですが、第3花房はテニスボールくらいになり、捻枝のタイミングとしては大分遅れてしまいました。
すでに果実の重みで第1基本枝は自然に下を向いた状態になっており、手を掛ける必要がなくなりました。
隣の株で。これは2番目に進んでいます。


やはり果実は大きくなっており、第1基本枝はほぼ横を向いた状態です。


樹勢が強めで第1基本枝は少し太く硬くなっています。そのため強引にやるとひびが入りやすい。
無理に下向きにせずとも次第に果実の重みで下がってきます。少し捻枝すれば十分。
捻枝します。


実際には片方の手で根元を押さえ別の手で捻るようにするとやりやすい。
捻枝は下に折り曲げるのではなく、文字通り横に捻るイメージです。
捻枝されました。


第1花房の着果節位が高く一番遅れている株。


これでも肥大はかなり進んでおり第3花房がピンポン球大くらいになっています。


これは第1基本枝が斜め上を向いた状態です。
捻枝します。


捻枝されました。


捻枝は水分の少なくなる晴天の午後、葉が少ししなっているくらいの時がやりやすい。
トマトは折れさえしなければ多少潰れたり裂けても大丈夫ですが、心配なら無理せず横向き程度で良しです。
全て捻枝されました。


捻枝されると第2花房の方が上になり、逆に第3花房の方が下になります。
正面から見るとこんな感じです。


進んでいる株はすぐにも収穫できますが、全ての株が穫れるまでには1週間程度必要でしょうか。
第1花房はほぼ3果に制限しており、残している果実は正常果で今年は歩留まりがよさそうです。
こちらは庭外れに植えている番外の中玉トマト。
今年は2品種あり、こちらの「フルティカ」は第1花房が穫れています。


こちらの「Mr.浅野のけっさく」は少し早く第2花房が穫れています。

中玉トマトは通常の1本仕立てで、早いものは第7花房が開花しています。


今年のジャガイモは暫くぶりの上作

2025年07月07日 | 畑:土物類

ジャガイモは長年連作してきた畑を変え今年2年目。
但し、強粘土質のためマルチ栽培を行っており、これも2年目です。
昨年、まずまずの結果が出たので、今年はかなり期待をしていました。
と言うのも6月20日頃から試し掘りを兼ね、穫ってみたところ手応えを感じていたからです。
これまで掘ってみたのはスペースの関係で従来の畑に作っていたこの1畝の方です。


こちらも今年はマルチ栽培しています。
我が家の場合は早掘りが目的ではなく長期の貯蔵ですが、結果として生育も早まります。
すでに茎葉はすっかり枯れ上がりました。残りを全て掘り上げます。
品種は「男爵」。
暑いながらも、今回は助っ人の応援があるので仕事がはかどります。
長らく不作続きだったこの畑にしてはこの程度なら良しとします。


メインの畑も全て掘り上げることにしました。
4畝は「男爵」、1畝に「きたかむい」を植え付けています。
かつて何品種か試しましたが、「男爵」以外の品種はなかなか馴染まないようです。
結局のところ我が家郎党はでんぷん価が高めの「男爵」が習慣化しているためと思われます。
昨年は「とうや」を試し、揃い肥大とも良好だったものの食味が劣ると却下。
そこで今年は「男爵」と同タイプと言う触れ込みの「きたかむい」を試してみたわけです。この畝です。


したがって、早くに倒伏してしまい枯れ上がるのも早くなりました。
掘ってみました。数も肥大も悪くないようです。


「男爵」も雨や強風で倒伏しましたが、どうしようもないので成り行きに任せていました。
早掘りが目的ではないとは言えマルチ栽培で気温も高かったことから生育は早まったと思われます。


まだ青味が残っていますが、残して置いてもしょうがないので同時に掘ってしまいました。


まず、茎を切りマルチを剥ぎながら茎葉を一挙に片付けました。
一応、小生がスコップで掘り起こし、その後を助っ人が拾い集めると言う段取りで進めます。
強粘土質なのでマルチ栽培でなければ掘るのはかなり苦労しなければならなかったでしょう。
マルチ栽培は土が固まらず掘るのが容易。何より今年は掘りがいがありました。


掘り上げて行く中で、このくらいの手応えは何年も忘れていました。
昨年まずまずと言ったところでしたが、今年は数、肥大ともさらに良い。


多くがL級以上の玉で3L級もかなりあるようです。
連作を重ねていた畑では数も少ない上、大半がS、M級やクズ玉になっていました。
マルチのお陰で芋にも土が僅かしか付かないので苦労せず袋に詰めることが出来ます。
今年は袋も培土用の大きめの袋。こぼれない程度に一杯詰め3袋ずつ積んで慎重に運びました。


今年はずっしりと重い。全部で6袋、うち1袋が「きたかむい」。
直ちに作業場の空きスペースに広げます。
土が僅かしか付いていないので乾かすにも良い。こちらが「男爵」。


あまり重ならないようにし、時々上下かき混ぜながら乾かします。
このくらい大きいのはいつ以来か。近年記憶にありません。


こんなのは暫くぶりで見ました。我が家の「男爵」復活と言ったところ。


こちらが「きたかむい」。


一見「男爵」とよく似ています。肥大や揃いも良い。しかし、今年は「男爵」が勝っているかも。
L級くらいで比べてみます。右が「男爵」左が「きたかむい」。


似ていますが、「きたかむい」は「男爵」より形が整っているでしょうか。芽が浅く、つるっとした感じです。
問題は食味がどうかです。
我が家郎党は「男爵」が習慣化しているため、それとの比較になります。
我が家では「男爵」は収量が上がりにくいとほぼ結論付けていましたが、見直すことになったのが何よりの収穫です。


水墨画「ミディトマト」(Mr.浅野のけっさく)

2025年07月06日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙


ミディトマトを水墨で描いてみました。
我が家ではメインの大玉トマトがまだ穫れていません。穫れているのは番外で作っているミディトマト。
ミディトマトと言うのは通称、一般名は中玉トマトです。
文字通り大玉トマトと小玉(ミニ)トマトの中間のトマトで最も新しいジャンルのトマトと言えます。
小生が若かりし頃のトマトと言えば大玉に決まっていたものでした。
その後、ミニトマトが世に出、さらに両者の良いところ取りとの売りで出てきたのがミディトマトです。
よく知られていると思われるミディトマトがタキイ種苗の「フルティカ」で我が家でも長く作っています。
今年はもう1品種作っており、当県にある渡辺採種場の「Mr.浅野のけっさく」。先月末から穫れています。
実は小生、Mr.浅野とは50年来の旧知なのです。
10数年前になるでしょうか。同社の研究農場に同氏を訪ねた折り育種したばかりのミディトマトを紹介されました。
いよいよ発売するに当たり品種名をどうしようかとなったところ、社長が非常に気に入り「Mr.浅野のけっさく」でいいじゃないかと言うので参ったよ、と話されていました。
そして、その通りの名で発売されたのですから育種者冥利に尽きると言うものでしょう。
品種名に育種者の名字を付けるのはたまに見かけますが、Mr.やけっさくまで付けるのは極めてユニーク。
育種者をリスペクトしつつ実需者の耳目を集めることができれば何よりと言えます。
発表されてからかなり年数も経っていますが、当地方では近年よく見かけるようになりました。
ホームセンターなどでは苗も売られるようになっています。
中玉としてはやや小型ながら味が濃く美味しいミディトマトでMr.浅野の長年の労苦が窺えます。



猛暑の日々は青と紫の花で涼む

2025年07月05日 | 

驚くべき猛暑になっています。
これが7月下旬から8月なら驚きもしませんが、梅雨期なのです。
当地方も6月14日に梅雨入りしたと見られていますが、6月15日から昨日までの20日間で真夏日が何と15日。
昨年も暑く甚だしい日照りでした。それでも同様の期間を調べてみたところ真夏日は5日でした。
これは異常を通り越して気象環境が破壊されたと言って良いのではないでしょうか。
当地方の梅雨期と言えばヤマセによる低温を心配するのが常なのです。それが高温を心配しないといけません。
とにかく日中の野良仕事は暑い。そんな時は青と紫の花で涼みます。
今、我が家で最も鮮やかな青と言えばこのアジサイ。


我が家のアジサイは色付きが遅く、このアジサイだけが比較的早く色付きます。
古くからあるアジサイらしいアジサイです。


近くにある微妙な色合いのアジサイ。さすがにもう少し色付きます。


ガクアジサイ。


これは比較的早く色付く方で、これからもっと鮮やかになってくるでしょう。


こちらも微妙な色合いのガクアジサイ。


アジサイは他にも何株かあるものの色付きがイマイチのものが多い。
アジサイの花の色は土壌のpH(酸度)で変わり酸性ならば青、アルカリ性ならば赤とよく聞きます。しかし、そう単純なものでもないのでしょう。
こちらはムラサキツユクサ。


3カ所ほどにありますが、株立ちになっており、朝露に濡れると一層鮮やかです。


独特の紫の花や蕾、そして折れ曲がる葉、なんとも言えない風情があり好ましい。


ラベンダー。


もう20数年前になるでしょうか。ここをラベンダーのコーナーにしようとかなりの苗を仕立てて植えました。
最後に残ったのはたった2株だけで、1株が大株になりました


正に満開です。真上から撮ってみました。


オオバギボウシ。


我が家の場合は食用にしているウルイの花と言った方がいい。。


ごくごく薄い紫色で微妙かもしれませんが、これが悪くありません。
切り花にして生けています。


日陰の残り花シラン。


この一角だけがほぼ終日日陰になっているため遅くまで咲いています。


マツバギク。


紫と言うには赤みが強いかもしれませんが、石垣とのコラボがなかなか良い。


自宅入り口の石垣に垂れているので癒やされます。



ピーマンは早くも誘引支柱を上げふところ枝を整理

2025年07月04日 | 畑:果菜類

ピーマンは5月半ばに不織布をトンネル掛けし植え付け、半月ほどで株ごとに1本の支柱を立て誘引しました。
品種は「京みどり」。
植え付け時には花芽は殆ど確認できないくらいで、本葉12、3枚でようやく1番花と言ったところでした。
しかし、心配だったエソ系のウイルスの発生も無く順調に生育しました。
気温が異常に高い状態が続いたため現在は想定以上に伸び茂った印象です。


1番果は6月25日頃から穫れ始め6月中に全て穫り終わりました。今は2番果が穫れています。


6月半ばには簡易な誘引支柱を設置しました。
ピーマンは生長するにしたがい枝が垂れ折れやすくなるので何らかの対策が必要になります。
かつてはピーマンの誘引法を色々試行しましたが、今はナスとほぼ同様の方法で行っています。
用いる資材は全て老朽化したパイプハウスを解体した時の廃材利用です。
中央の株を挟んで畝の両側に適当な間隔でパイプ支柱を立てます。
支柱は少し上の方を広げるようにして打ち込み込みます。


この縦支柱に横に直管パイプをフックバンドで止めていきます。


ピーマンが生長するにしたがい横パイプを次第に上げていきます。
枝は横パイプに誘引止めしなくとも枝がパイプに密着すると枝はあまり動かず垂れ下がりが防げます。
想定以上に伸びてきたため早くもこの横パイプを上げることにしました。
横パイプは何度か上げるのでフックバンドは完全には止めていません。これで最後まで問題なく持っています。
下から軽く叩くだけで直管パイプは簡単に上がります。


上がりました。


反対側も同様に上げました。


全て上がりました。誘引止めをしない簡易な誘引法です。
多少の枝折れが出ることはありますが、ピーマンは分枝数が多いので気にすることはありません。
茎葉が想定以上に混んできました。ピーマンは花芽が着くごとに分枝するためねずみ算式に枝が増えます。


このままではジャングル状態になるので放置せず整枝する必要があります。
整枝は簡易な「ふところ枝」の整理で済ませます。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のこと。
株を上から覗き込むようにすると混み具合が分ります。


この時期としてはかなり強めに「ふところ枝」を整理しました。


樹勢が強くこれからさらに混むと判断したためです。中心部がすっかり透けて見えるように枝を間引きました。


1番花の下のわき芽も再生したものがあるので綺麗にしました。


「ふところ枝」やわき芽を整理することで光線が透りやすくなり着果や肥大が良くなります。
また、風通しが良くなることから病害虫対策にも有効です。
これで最初の簡易な誘引整枝が終わりました。
まだ一度に穫れる量は少ないですが、気温が高いため間もなく穫れる量もぐんと多くなるでしょう。


「京みどり」は縦長のスマートな中型ピーマンで、「エース」など獅子型ピーマンとは姿が異なります。
特に初めのうちは果肉がやや薄く軟らかです。