今年のイネの生育は例年よりも大幅に進んでいます。
例年に比べるとこの時点で数日から1週間早まっていたことになります。
現時点では10日くらい早まっている可能性が高い。
もっとも、3年連続ですから平年値自体も変化していると考えるべきかもしれません。
田植え後一貫して気温が高く特に7月は猛暑日が9日も連続するなど当地方では考えられないことです。
雨も少なかったですが、8月になって気温は非常に高いもののお盆直前には纏まった降雨がありました。
当地は大雨にはなっていません。豪雨に見舞われ被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
お盆が過ぎても気温は依然真夏日が続いており残暑が厳しい。
イネは急速に穂が垂れかなり色付いてきました。
殆どの穂が垂れてきました。
日中日が射している時はより色付いて見えます。
田んぼの周りのイネは特に色付きが早まるので黄ばんで見えます。
水口近くや日当たりの悪いところがはっきりと遅れており、今年はそれが目立っています。
この時期になれば常時水を溜めておく必要はなく、湿潤状態が保たれていればそれで良しです。
入水は止めていますが、降った雨水がまだ溜まっています。
例年、当地方で心配するのはヤマセによる低温です。それが3年続けてなかったのは初めてかもしれません。
一方で異常な高温、これが3年連続とは驚きです。とりわけ今年の猛暑はこれまでで一番。
高温障害の懸念は非常に高い。主なものは白未熟米と言われる米粒が白く濁ってしまう症状です。
一昨年、昨年と幸いにもそれは免れましたが、今年はより心配です。
ただ、気温は高いけれど日照が多いことはプラス。そして夜温が低い里山のメリットに期待しています。
こちらの田んぼも殆ど穂が屈み色付いてきました。
一見今年は分けつ過剰気味なのが懸念材料。穂数が多そうな分穂が小ぶりなようです。
穂が大きい年は穂先が畦に着きそうなくらいになるものです。
但し、籾の数が多ければ多収の可能性はあっても品質が低下しやすくなる微妙な関係にあります。
畦の雑草も大分伸びてきました。今年は刈り払いの作業も早める必要があります。
この辺りが一番早く穂が出たところ。色付きも進んでいます。
今年は気温が高いため草丈が伸びました。草丈が高ければ倒伏のリスクは高まります。
この辺りは若干青みが濃いようです。肥料が効いたようで草丈も高いためより倒れるのが心配です。
この田んぼも全体に色付いてきました。
やはり穂が少し小さい感じがします。
今年のように日照りの年は後半に天候が崩れやすく秋雨前線に祟られることが多い。昨年もそうでした。
これまでも何度となく倒伏の憂き目に遭っています。何事もなく終わることはないものです。