トマトは例年どおり連続摘芯栽培を行っています。
今年は変則な苗の植え付けとなり、第1花房の位置も本葉8枚から11枚とバラバラで思案していたところでした。
しかし、開花期には大きな差はなく許容の範囲に収まったので全ての株を同じように管理していくことにしました。
すでに獣害やオオタバコガ対策としてネットで囲いをしているため作業がやりにくくなっています。

第1花房の開花が5月末からと遅くまだ収穫は始まっていません。しかし、気温が高いことから早いものは色付きました。

全体的には現在第5花房が開花中と言ったところです。

ここで、1回目の捻枝(ねんし)を行います。
全ての株を一斉に行うため遅い株に合わせたことからタイミングとしては遅れてしまった株が多くなりました。
今回、1回目の捻枝を行うのが第2、第3花房の着果している第1基本枝です。
まず、最も早いこの株から。株全体を撮るのは難しい。第1花房は収穫出来るまでに色付きました。

第2花房直下のわき芽を支柱に誘引しており、第4花房が肥大始め、第5花房が開花が終わり着果したところ。
この第4、第5花房の着いている枝が第2基本枝となります。
今度はこの第4花房の直下から出ているわき芽を支柱に誘引しました。これを伸ばしていきます。
今度はこの第4花房の直下から出ているわき芽を支柱に誘引しました。これを伸ばしていきます。
過日、誘引し摘芯の終わった第1基本枝は第2、第3花房がかなり大きくなりました。

少々見にくいですが、第3花房はテニスボールくらいになり、捻枝のタイミングとしては大分遅れてしまいました。
すでに果実の重みで第1基本枝は自然に下を向いた状態になっており、手を掛ける必要がなくなりました。
隣の株で。これは2番目に進んでいます。

やはり果実は大きくなっており、第1基本枝はほぼ横を向いた状態です。

樹勢が強めで第1基本枝は少し太く硬くなっています。そのため強引にやるとひびが入りやすい。
無理に下向きにせずとも次第に果実の重みで下がってきます。少し捻枝すれば十分。
捻枝します。

実際には片方の手で根元を押さえ別の手で捻るようにするとやりやすい。
捻枝は下に折り曲げるのではなく、文字通り横に捻るイメージです。
捻枝されました。
捻枝されました。

第1花房の着果節位が高く一番遅れている株。

これでも肥大はかなり進んでおり第3花房がピンポン球大くらいになっています。

これは第1基本枝が斜め上を向いた状態です。
捻枝します。

捻枝されました。

捻枝は水分の少なくなる晴天の午後、葉が少ししなっているくらいの時がやりやすい。
トマトは折れさえしなければ多少潰れたり裂けても大丈夫ですが、心配なら無理せず横向き程度で良しです。
全て捻枝されました。

捻枝されると第2花房の方が上になり、逆に第3花房の方が下になります。
正面から見るとこんな感じです。

進んでいる株はすぐにも収穫できますが、全ての株が穫れるまでには1週間程度必要でしょうか。
第1花房はほぼ3果に制限しており、残している果実は正常果で今年は歩留まりがよさそうです。
こちらは庭外れに植えている番外の中玉トマト。
今年は2品種あり、こちらの「フルティカ」は第1花房が穫れています。

こちらの「Mr.浅野のけっさく」は少し早く第2花房が穫れています。

中玉トマトは通常の1本仕立てで、早いものは第7花房が開花しています。