里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ピーマンは順調「ふところ枝」を整理し誘引支柱を上げる

2024年09月19日 | 畑:果菜類

ピーマンは6月25日頃から穫り始め、7月半ば頃から収穫最盛となりました
品種は「京みどり」。
生育は旺盛で収穫も順調です。


今年は通路を20㎝ほど広げていますが、暫く誘引支柱を上げておらず枝が垂れるものが出てきました。


果実が見にくくなり、見逃して赤くなったピーマンが散見されます。
まずは整枝を行います。簡易な「ふところ枝」の整理です。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のこと。
ピーマンは花芽が着くごとに2本に分枝し、枝が増えていきます。
しばらく放置していたため、少々茂りすぎの状態になってしまいました。


主枝や中央の支柱が見えるように枝を透かせます。


「ふところ枝」の整理が終わりました。


大して変わらないように見えますが、このくらいの間引き量となりました。

「ふところ枝」を整理することで光線が中まで入るようになり着果や肥大が良くなります。
風通しが良くなるので病害虫対策にも有効、収穫時の見逃しも少なくなります。
次に誘引している支柱を上げます。
誘引は中央の1本の支柱と廃材を利用した横パイプを上げていく簡易な方法で行っています。
横パイプに枝が密着すると、誘引止めしなくとも枝は動きません。
横パイプは縦のパイプ支柱にフックバンドで止めています。
枝が伸び垂れてきたのでこの横パイプを上げます。


フックバンドを完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。
20㎝余り上げました。


この後も横パイプを上げていくので、最後までフックバンドは完全には止めません。
同様に反対側の横パイプを上げ、全ての誘引支柱が上がりました。


それでもどうしても垂れ下がる枝があります。これは大きくなっている果実を穫った後切り戻します。


分枝が多いので多少の枝折れがあっても気にしません。


よく穫れています。穫り逃して成熟し赤くなった果実も彩りには良い。


中型ピーマンの「京みどり」はもともと縦長で果肉がやや薄く軟らかなのが特徴です。
しかし、この時期になると縦長は変わらないものの厚みが出て肩も張ってきます。


今年の稲刈りも無事終了

2024年09月18日 | 田んぼ

今年の稲刈りは思ったより遅れましたが、無事終わりました。
今年の我が家のイネは約半数の穂が出た出穂期が7月28日、9割の穂が出た穂揃い期が7月30日。
昨年と全く同じ。さらに、その後の気温経過も昨年と同様で異常な高温。
成熟が2週間は早まり、9月5日頃にはほぼ成熟期に達しました。これもまた昨年並です。
9月に入って珍しく好天が続いたため当地でも1週目の週末から稲刈りが本格化。
我が家のイネも一段と黄ばみ、すぐにも刈り取れる状態でした。


小振りに見えていた稲穂もさらに垂れ、悪くなさそうに見えてきました。


しかし、高温障害への懸念は穫ってみるまで拭いきれません。
秋雨前線の影響で雨の回数も多くなり、大分なびいてきた所があります。
酷い倒伏には至っておらず、刈り取りに支障を来すほどにはなっていません。


それでも、できるだけ早く刈りたいというのが正直なところではありました。


かつては全て自前でやっていたので気ままにできましたが、今は受け身。
作付も減り、今の我が家の規模では装備の更新は不可能。刈り取り調製の作業は委託しています。
頼んでいるのは懇意にしている農業法人。
当法人は当地方では最も規模の大きい法人の一つでライスセンターは大小6機の乾燥機を装備しています。


前代表が小生と同年代で現代表は息子さん。ご家族とは昔からのお付き合いです。
かえって遠慮する面もあります。
この時期忙しいのがよく分っているので、我が家のは何時でも都合の良い時でよいと話しています。
予定を連休に合わせてくれていたようなのですが、運悪く天候がよくありませんでした。
昨日は好天、前日にかなり降ったためスタートは遅れましたが、ようやく刈り取りしてもらえました。
コンバインのオペレーターは当法人の前代表。未だバリバリの現役でほぼ100%一人で刈っています。
そのテクニックは惚れ惚れするほどです。
今月に入り前半は気温の高い好天日が多く田んぼは乾きました。
コンバインは昨年更新したばかり、冷暖房完備のキャビン付き高速6条刈り。


メーカーの最上級クラス、価格は高級外車以上で聞いてびっくりするほど高い。
スピードは凄まじく早く、運搬や乾燥機への張り込みの方が追いつかないほど。


毎年、小生も法人の軽トラックで運搬の手伝いをします。
我が家の田んぼなどたちまち終了です。
休憩するのも惜しい様子ですが、何時も我が家で昼食をとって貰います。
刈り取りが終わったばかりの田んぼ。


例年よりはわだちが軽微。
大型機械の上にタンクには10a分以上の籾が入ったまま動き回るので、何時もはキャタピラーのわだちが酷い。
この程度なら可愛いもの。


田んぼにイネがなくなると雰囲気が変わります。これが寂寥感というものでしょう。


結局、刈り取り時期は例年より少々早い程度となりましたが、何はともあれ一安心。


ナバナ類「寒咲花菜」と「アスパラ菜」の種を播く

2024年09月17日 | 畑:花菜類

ナバナ類2種「寒咲花菜」と「アスパラ菜」の種を播きました。一昨日です。
例年より1週間ほどの遅れ、昨年よりも若干遅い。
異常に気温が高く、今後も高い予報なので遅らせました。
以前は先に「アスパラ菜」を播き、次いで「寒咲花菜」を播いていました。ここ2、3年は同日播きです。
10日ほど前、全面に苦土石灰、畝の位置に緩効性肥料を帯状散布し、ロータリー耕耘しています。
種播き前に再度ロータリー耕耘、まず帯状全層施肥した位置に目印線を付けます。


ネキリムシなどの防除のため粒剤を散布した後、管理機で畝立てします。


この辺りは粘土質の特に強いところで逆転ローターで少しでもごろ土を少なくしたい。


畝は5列。畝間は80㎝。
鍬でならしかまぼこ形に畝を整えます。


小さなドリンク瓶で播き穴を付けます。株間は30㎝。


「寒咲花菜」の種を播きます。
種はトーホク種苗のもの。


そもそもは「寒咲花菜」は京都伏見で栽培されてきた在来の寒咲きナタネの一種とされます。
種はごく小さい。


1カ所に7、8粒、指で一つまみ播きます。
鍬で小生流の覆土をし、軽く鎮圧。


花菜は我が家郎党に一番人気があるナバナです。
こちらが「アスパラ菜」。


この種はトーホク種苗のもの。
「アスパラ菜」は通称で、そもそもはサカタのタネの「オータムポエム」。
中国野菜の菜心と紅菜苔を交配して作られたとされます。
通称なので種苗会社の縛りはないものと思われます。
「寒咲花菜」と種の姿も殆ど同じ。同様の要領で播きました。
切り藁を掛け、乾燥防止と雨に叩かれるのを和らげます。


右3畝が「寒咲花菜」、左2畝が「アスパラ菜。
収穫は「アスパラ菜」が先に始まり、「寒咲花菜」が暫く後になります。
何時も発芽が揃いにくいのですが、今年はどうでしょう。


蔓ありサヤインゲンは「ケンタッキー101」が優勢

2024年09月16日 | 畑:豆類

蔓ありサヤインゲンは7月末から穫り始め、8月早々に収穫盛りに。
一旦はピークを過ぎたものの樹勢は旺盛で、わき芽も伸びています。
ネット栽培しており、品種は2品種。右が「ケンタッキー101」、左が「ケンタッキーカンサス」。


何れもほぼ2本立てにしています。
ここ4年ほど作った品種「いちず」が長期収穫は困難と見定め、従来作っていたケンタッキーワンダー系の品種に戻したもの。
「いちず」が芯止めする必要がなかったため、何となく芯止めのタイミングを逃してしまいました。
しかし、そのまま伸ばし放任してしまったのはよくありませんでした。
樹勢が旺盛なので、やはり支柱頂点付近で摘芯すべきでした。
これがタキイ種苗「ケンタッキー101」。


明らかに伸びが早く旺盛です。
高温乾燥にも強く、葉焼けの症状もほとんど見られません。


わき芽も伸びてきました。


しかし、これでは混みすぎで1本立てにするか株間を広げるかする必要があるようです。
大きなピークの後、穫れ具合が落ちましたが、再び盛り返してきました。


長期収穫が目標なので、ばか穫れするよりだらだらと長く成り続けてくれた方が良い。
考えてみると暫く典型的なケンタッキーワンダーを作っていませんでした。
この品種は結構古い品種なのですが、実際作るのは初めてです。


小生はこの品種を丸莢としか思っていませんでしたが、タキイ種苗では丸平莢と分類しています。
我が家で昔から蔓ありインゲンと言えばこのタイプでした。
当地では年配者なら一様に「オヤコササギ」若しくは「オヤコウコウ」です。
これがタカヤマシードの「ケンタッキーカンサス」。


数年前まで暫くこの品種を作っていました。
「いちず」よりは遙かに樹勢は強いものの「ケンタッキー101」ほどではありません。
日照りの気候で葉焼けも出ています。


それでもわき芽は伸び成っています。


こちらはいわゆる丸莢で、よく比べて見れば「ケンタッキー101」とは違います。


助っ人は「ケンタッキー101」が明らかに多く穫れ、形も良いと言っています。
我が家の分と主に「ケンタッキー101」を置いていきました。


右が「ケンタッキー101」、左が「ケンタッキーカンサス」。


「ケンタッキー101」が丸平莢と分類される意味が理解できます。
軟らかさでも「ケンタッキー101」の方が優勢のようです。
もっとも、依然助っ人以外に違いに気付く人間はいません。


秋冬ニンジンの生育は早く間引きは少々遅れた

2024年09月15日 | 畑:根菜類

夏播きし秋から冬に穫るニンジンは2回に播いています。
こちらが1回目に播いた秋ニンジン。


品種はトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
7月19日に種播き。気温が高いので例年より少し遅らせました。
簡単なバラ播きです。
1回目の間引きは早めに済ませました。
しかし、その後の生育は早く間引きが遅れてしまいました。
元肥は控えめにしたつもりでしたが、気温が高く徒長し葉が絡みつくようになっています。


ほとんど隙間が見えなくなっています。
今回が最終の間引きなので目安は間隔10㎝強。
間引き後。徒長した葉が倒れ少々醜い。


まだ少し狭いですが、間引きを兼ね収穫を早めにスタートすることにします。


かなり嵩張る間引き量となりました。ニンジンらしくなった姿のものも見られます。


10月半ばくらいにはそれなりのものが穫れるのではと思いますが、どうでしょう。
こちらが2回目に播いた冬ニンジン。冬囲い用にもなります。


種播きは8月10日と遅め。
当地では従来から8月上旬には播くものとしてきましたが、何分気温が高い。
敢えて遅めの種播きで丁度のようです。
これもバラ播き。このくらいなら比較的うまく薄播きにできた方です。


概ね想定した程度の発芽になっています。
最も薄くなったところで最終密度程度でしょう。
何れ間引きは遅れがちになるので間引き間隔は7、8㎝を目安に行いました。


思ったより多くの間引き量になりました。


これで1回目の間引きは終了です。


こちらの収穫は12月半ば以降、冬囲いにもするので急ぎません。
秋ニンジンの間引きは遅れてしまいましたが、生育としてはまずまずと言ってよさそうです。