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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「桔梗」

2025年08月24日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙   


我が家の庭の外れにキキョウが何カ所かに生えています。
株立ちになっているのが母が生前手作りの大きな鉢に植えたキキョウ。
7月から長い間次々と花を咲かせます。一方では花が枯れ一方ではまだ蕾と言った状態が長く続きます。
昔は近隣の野山にキキョウがごく普通に見られました。
幼少の頃、お盆の頃になるとよく自然にある花を採ってくるように言いつけられたものでした。
よく採れたのがキキョウとオミナエシだったように記憶しています。
今はそんなことをする人間もいなくなりましたし、天然のキキョウやオミナエシも近くでは見かけません。
キキョウの花は澄んだ青紫色。猛暑の夏にはとりわけ清々しい気分にさせられます。
あまり線描きを加えず描いてみました。


ピーマンの「ふところ枝」を整理し支柱を上げる

2025年08月23日 | 畑:果菜類

ピーマンは6月25日頃から1番果を穫り始め、7月半ば頃からは収穫最盛期入りとなりました
品種は「京みどり」。
気温が高いことから生育は旺盛、収穫も順調でよく穫れています。


誘引は廃材を利用した支柱を立て簡易な方法で行っており、今月初めには支柱を上げています。
1ヶ月も経っていませんが、かなり枝が垂れる株が出てきました。再び支柱を上げます。


今回は、その前にまず簡易な整枝、「ふところ枝」の整理を行うことにしました。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のことです。
ピーマンは花芽が着くごとに2本に分枝するためねずみ算式に枝が増えていきます。
放置するとジャングル状態になってしまいます。果実が見えにくく収穫もしづらい。
前回かなり強めに整理したのでそれほどは混んでいません。株を上からのぞき込むと混み具合が分ります。


中心が透けて見えるように枝を間引きます。


1株でこの程度整理しました。


「ふところ枝」の整理が終わりました。


これで光線が中まで入るようになり着果や肥大が良くなるでしょう。
風通しが良くなることから病害虫対策にもなり、収穫もやりやすくなります。
次に誘引です。
誘引は中央の1本の支柱と廃材を利用した横パイプを上げていく簡易な方法で行っています。
横パイプに枝が密着すると、誘引止めしなくとも枝は動きません。


支柱を上げます。
横パイプは縦のパイプ支柱にフックバンドで止めていますが、完全には止めていないので下から軽く叩くだけ簡単に上がります。


20㎝ほど上げました。


この後も横パイプを上げていくので、フックバンドは完全には止めません。それで最後まで問題なく持っています。
反対側の横パイプも同様に上げました。


全ての支柱が上がりました。枝がぐっと立ちました。


たまに枝折れする場合もありますが、ピーマンは分枝が非常に多いので気にしません。
多少尻腐れが出ているものの盛んに穫れ続けており、助っ人が郎党に配っています。


「京みどり」は「エース」など肩の張った獅子型ピーマンとは少々異なります。
縦長で果肉がやや薄く軟らかなのが特徴の中型ピーマンです。
しかし、穫り始めの頃に比べると次第に厚みが出て肩の張りも増してきます。

猛暑にはモロヘイヤで食欲増進

2025年08月22日 | 畑:葉菜類

今年の猛暑は半端でない。
一昨年、昨年も猛烈な暑さでしたが、今年はさらにその上を行っています。
特に7月下旬は9日間連続で猛暑日を記録。そして、未だ真夏日から脱出できないでいます。
例年なら猛暑日を記録すること自体が稀で、あっても1日か2日と言った程度。
ここまで猛暑が続くと当然ながら食欲も落ちてきます。そんな時にはやはりモロヘイヤです。


ナスの畝の端に5株の2条にして2畝、計20株ほど作っています。


種播きは5月15日。専ら直播きするのが小生流です。
高温性の作物のため温度が低ければ発芽しません。水分不足でも発芽が悪い。
そこで7、8粒と多めに播き籾殻くん炭を掛け、しっかり灌水します。
今年は気温が高く降雨もあったため例年になく発芽が良好でした。
但し、モロヘイヤは発芽しても本葉数枚になるまでは弱く、若干の欠株が出ました。
その後は非常に強く、病気や虫もほとんど付きません。
欠株の脇だけは2本立てにしましたが他は全て1本立てにしました。


7月半ばに主枝を高さ5、60㎝で芯を摘み取り、収穫を開始。。
芯を摘めば、わき芽が伸びてきます。
伸びてきたわき芽を摘めばまたそれからわき芽が伸びてきます。


今年は総じて降水量が少なかったせいか例年よりは茂らなかったのですが、盆前の纏まった雨でかなり混んできました。


収穫は葉を数枚付け、20㎝くらいで摘み取ります。


モロヘイヤはビタミン含量がホウレンソウの数十倍。野菜の王様と言われます。
エジプトの王がモロヘイヤのスープで病が治ったという逸話があるほど栄養価が高いことが知られています。
葉にはとろみがある程度で癖がありません。お浸し、天ぷら、和え物、汁物と多用途。


我が家ではとろろ状にして食するのが定番。
軽く湯がいた後、包丁で刻み叩くか、多い場合はミキサーに掛けとろみを出します。そして出汁醤油で味を整えます。
猛暑で食欲が落ちた時、これをたっぷりご飯にのせて食べればペロリと胃袋に直行。
今年もこれで猛暑の夏を乗り切ります。


オクラの密植栽培は順調に穫れる

2025年08月21日 | 畑:果菜類

今年再び行っているオクラの密植栽培は順調に穫れています。
5月14日に直播き。
品種は丸莢オクラ(エメラルド)
畝間は150㎝と広めの黒マルチ栽培。
発芽後に間引きをして密植栽培と通常栽培を比較してみています。
こちらが密植栽培。


条間、株間とも20㎝になるよう1本ごとに支柱を立て誘引しています。


真上から覗くとこんな感じになっています。


間引きながらできるだけ揃ったものを支柱に誘引。主枝はほぼ均等に20㎝間隔に立っています。


収穫は思いのほか早く7月10日くらいから始まり、1ヶ月余り経過しました。
現在は草丈が首の高さくらいになってきました。


穫り始めの頃はさすがに混んでいる状態でした。収穫もしにくい。
しかし、収穫する都度下葉を掻いていくので、現在はあまり気にならなくなってきました。


密植栽培の大きな目的は莢が急生長しないため穫り遅れになりにくく、且つ増収すると言うものです。
品種としては丸莢オクラ(エメラルド)自体が硬くなりにくいという触れ込みではあります。
こちらが通常栽培。


密植栽培に比べ本数が丁度半分になっています。
支柱を40㎝間隔に立て誘引しています。


草丈はあまり変わりません。


初めのうちは混み具合が全く違います。当然ながら空間はこちらが断然広い。収穫もやりやすい。
しかし、収穫が進むに従って下葉を掻くのでその感覚の差は薄らいできます。


莢の生長が早いかどうかの違いはなかなか分かりにくい。


密植栽培と通常栽培を比較すると言っても数を数えているわけではありません。あくまで達観です。
それでも明らかに密植栽培の方が多いことは間違いありません。
これが今回穫ったもの。右の山が密植栽培、左の山が通常栽培。


やはり本数に2倍の差があることで穫れ具合が大きく違ってくることは確かです。
草丈の伸びや莢の生長の違いはなかなか判然としないと言うのが今のところの印象です。
密植栽培は初期の作業性が悪いことがデメリットとして挙げられますが、現在ではあまり気にならなくなっています。
助っ人がよく穫っているので、もう少し収穫が進んだところで印象を確認します。


イネの生育は大幅に進んでいるが高温障害を懸念

2025年08月20日 | 田んぼ

今年のイネの生育は例年よりも大幅に進んでいます。
例年に比べるとこの時点で数日から1週間早まっていたことになります。
現時点では10日くらい早まっている可能性が高い。
もっとも、3年連続ですから平年値自体も変化していると考えるべきかもしれません。
田植え後一貫して気温が高く特に7月は猛暑日が9日も連続するなど当地方では考えられないことです。
雨も少なかったですが、8月になって気温は非常に高いもののお盆直前には纏まった降雨がありました。
当地は大雨にはなっていません。豪雨に見舞われ被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
お盆が過ぎても気温は依然真夏日が続いており残暑が厳しい。
イネは急速に穂が垂れかなり色付いてきました。


殆どの穂が垂れてきました。
日中日が射している時はより色付いて見えます。


田んぼの周りのイネは特に色付きが早まるので黄ばんで見えます。


水口近くや日当たりの悪いところがはっきりと遅れており、今年はそれが目立っています。
この時期になれば常時水を溜めておく必要はなく、湿潤状態が保たれていればそれで良しです。
入水は止めていますが、降った雨水がまだ溜まっています。
例年、当地方で心配するのはヤマセによる低温です。それが3年続けてなかったのは初めてかもしれません。
一方で異常な高温、これが3年連続とは驚きです。とりわけ今年の猛暑はこれまでで一番。
高温障害の懸念は非常に高い。主なものは白未熟米と言われる米粒が白く濁ってしまう症状です。
一昨年、昨年と幸いにもそれは免れましたが、今年はより心配です。
ただ、気温は高いけれど日照が多いことはプラス。そして夜温が低い里山のメリットに期待しています。
こちらの田んぼも殆ど穂が屈み色付いてきました。


一見今年は分けつ過剰気味なのが懸念材料。穂数が多そうな分穂が小ぶりなようです。
穂が大きい年は穂先が畦に着きそうなくらいになるものです。
但し、籾の数が多ければ多収の可能性はあっても品質が低下しやすくなる微妙な関係にあります。
畦の雑草も大分伸びてきました。今年は刈り払いの作業も早める必要があります。


この辺りが一番早く穂が出たところ。色付きも進んでいます。


今年は気温が高いため草丈が伸びました。草丈が高ければ倒伏のリスクは高まります。
この辺りは若干青みが濃いようです。肥料が効いたようで草丈も高いためより倒れるのが心配です。


この田んぼも全体に色付いてきました。


やはり穂が少し小さい感じがします。


今年のように日照りの年は後半に天候が崩れやすく秋雨前線に祟られることが多い。昨年もそうでした。
これまでも何度となく倒伏の憂き目に遭っています。何事もなく終わることはないものです。