当集落の幹線道路側の山裾にヤマユリがさらに多くなっていました。

この場所は昨年立木を伐採し、山裾を刈り払いしたところ。
昨年既に10株余り見ていました。今年はかなり繁殖したようです。

以前から何株かあったのかもしれませんが、あまり道路からは見えていませんでした。
立木を伐採し、雑草を刈り払いしたことで条件が良くなりさらに繁殖したのでしょう。

ヤマユリは北向きのやや日陰に咲くことが多い。
気温が高いため例年よりもかなり早くから咲いたようです。

昨年よりはるかに輪数の多い株が目立っています。

これは別の場所ですが、少ない輪数のヤマユリもまたいいものです。

かつては我が家のすぐ近くの山裾にも群生と言ってよいほどヤマユリが自生していました。
下草を刈る作業は大変ですが、沢山のヤマユリが咲いた姿を見れば疲れも吹き飛んだものです。
しかし、10数年前から当地にもイノシシが出没するようになり、あらゆる所を荒らし回るようになりました。
ヤマユリの球根はイノシシの大好物なのでした。
百合根は地中深くにあります。地上部が枯れれば何処にあるか容易には分かりません。
それがイノシシに掛かると地中深くまで確実に掘り当てます。これはタケノコと同じ。
とうとう完全に食い尽くし絶えてしまいました。この時期の楽しみがなくなりがっかりしたものです。
それが、同じ集落内で再びヤマユリの花を見ることが出来るようになったのは嬉しいことです。
イノシシが現れるようになり数年で大繁殖して大きな被害を与えました。それがここ2、3年少なくなりました。
捕獲に力を入れるようになったこともありますが、豚熱いわゆる豚コレラにより減ったと言われています。
しかし、減ったとは言え相当数は残っています。せっかく群生化しつつあるヤマユリを荒らさないで欲しい。
こちらは我が家の庭のオニユリ。
しかし、減ったとは言え相当数は残っています。せっかく群生化しつつあるヤマユリを荒らさないで欲しい。
こちらは我が家の庭のオニユリ。

やはり今年は早まっているようです。

この場所にはかなり以前からオニユリが密生していました。

イノシシが大繁殖した際、ここにまで侵入してきたのです。オニユリも壊滅状態になりました。
しかし、ほんの僅か球根かムカゴが残っていたのでしょう。少しずつ復活してきました。

オニユリは葉腋に沢山のムカゴが付くので繁殖しやすいのかもしれません。発生間もない株が大分あります。

オニユリはその姿が百合の中では少々異質。あまり好まない方もいるかもしれません。
庭のど真ん中にはそぐわない気がしますが、ここはほどほどの場所です。
やはりこの時期オニユリの存在感のある姿を見たくなります。

ヤマユリやオニユリはこの時期の里山の風物詩。せっかく復活してきたものを邪魔しないで欲しい。