里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

干天でもブロッコリー2回目の植付け

2023年08月31日 | 畑:花菜類

ブロッコリーの植え付けをしました。
相変わらずの干天。植付けは夕方にかけての作業です。
ブロッコリーは2回に播いており、これが2回目。
品種は1回目と同じくサカタのタネの「緑嶺」。
畑は半月余り前に苦土石灰を全面散布し耕耘、10日ほど前に畝の位置に元肥の肥料を帯状に施用し耕耘しています。
植付け前に再度ロータリー耕耘。


この畑は強粘土質ですが、今年は乾燥しているため比較的ごろ土になっていない方です。
帯状全層施肥した中心位置に目印線を付けます。


例年は管理機で畝立てしますが、今年は鍬のみで行います。
乾燥が甚だしいため畝は僅か盛るだけにしました。平畝に近い状態です。
畝間は広めの80㎝。


ホーラーで植え穴を開けるつもりでしたが、崩れやすく断念。移植ベラを使用。
株間は30㎝。


植え穴に害虫予防の粒剤を施用。


これが植付ける苗。


種播きは8月10日。
49穴の連結ポットに播きました。
異常な高温下での育苗で、徒長気味ながら日数の割にはまずまずの苗です。
少し早めの植付けとなりました。
ポットの苗を配置。根鉢は十分できているので、根崩れはありません。


植付け。


植付け終了。


切りわらを敷きます。


乾燥防止と土の固結対策です。今年は灌水せざるを得ないので敷きわらがないと大変です。
この後灌水。干ばつ状態で灌水の負担が甚だ大きい。この後も水を掛けないと駄目でしょう。
連日ですっかり日が暮れました。暑さは異常ですが、確実に日は短くなっています。
これは1回目に植えたブロッコリー


植付けて3週間ほど。今年は高温乾燥で何度か灌水しました。
僅かに欠株はありますが、まずまずの生育と言って良さそう。


冬キャベツの植付け

2023年08月30日 | 畑:葉菜類

冬キャベツの植え付けをしました。
炎天下では人間のみならず苗にも悪く、夕方にかけ作業します。
半月余り前に苦土石灰を全面散布し耕耘、10日ほど前に畝の位置に元肥の肥料を帯状に施用し耕耘しています。
植付け前に再度ロータリー耕耘。
帯状全層施肥した位置に目印線を付けます。


今年の畝立ては管理機を用いず鍬のみで。
乾燥甚だしいため畝は僅か盛るだけにし、平畝に近い状態です。
畝間は広めの80㎝。
強粘土質のためごろ土が目立ちますが、この場所としては例年よりずっとましです。
これが植付ける苗。


品種はトーホク種苗の「寒玉キャベツ」。
当地では真冬のキャベツが通称寒玉。そのまま品種名に冠されています。
雪中甘藍としても使えます。
ここ数年この品種を用いています。欠点はあるものの大玉になるのが魅力。
種播きは8月10日。
49穴の連結ポットに播きました。
あまりに気温が高過ぎました。秋キャベツの時よりズングリ型です。
それでも日数から言うとこんなものかもしれません。
小さい方が活着しやすいと考え、早めに植付けることにしました。
ホーラーで植え穴を開けるつもりでしたが。


土が乾燥しており、崩れて思うようにいきません。移植ベラを使うことになりました。

株間は30㎝。狭めですが、この品種は広くすると大きくなり過ぎます。


小生は無農薬栽培ではないので、植え穴に害虫予防の粒剤を施用。


苗を配置。小さいながら根鉢はしっかりしており、根崩れはしません。


植付けました。


植付け終了。小さく頼りなさそうに見えます。


切りわらを敷きます。
これは乾燥防止と土の固結対策のためです。特に今年は活着までの乾燥対策。


この後、しっかり灌水。すっかり日が暮れてしまいました。


異常な高温乾燥でしたが、大きくなりました。

中晩生ハクサイの種播き

2023年08月29日 | 畑:葉菜類

中晩生ハクサイの種播きをしました。ほぼ予定通り。
直播きです。
2週間ほど前に苦土石灰を全面に、畝になる位置に緩効性肥料を幅40㎝くらいに施用し耕耘しています。
種播き前に再度ロータリー耕耘しました。
帯状全層施肥した中央位置に目印線を付けます。


畝立てにはいつも管理機を用いるのですが、今回は鍬のみで。
気温が高く乾燥しているため畝は少しだけ盛ります。平畝に近い状態です。


例年は粘土質でごろ土になりやすいのですが、今年は乾いているためその点はやりやすい。
ドリンク瓶を使って播き穴を付けます。


品種はトーホク種苗の中晩生種「郷秋80日」。


85日タイプのつもりでしたが、馴染みの店になく今年も80日タイプになりました。
黄芯系の品種であまり大きな違いはないだろうとは思います。
畝間80㎝、株間は中晩生品種としては少々狭い30㎝。


毎年大きくなりすぎる傾向にあるので株間は敢えて狭くしています。
1カ所に指で一つまみ、7、8粒播きます。多めに播いて数本確実に発芽させるようにします。


鍬で覆土し、軽く鎮圧。
播き壺の脇の土を、鍬を使って覆土するのが小生流のやり方です。


今年は土の状態が良く作業はやりやすい。


さらに、おがくずを掛けます。


これで、乾燥や雨に叩かれて土が固まるのを和らげます。
今年は高温乾燥甚だしく、しっかり灌水しないといけません。
ただ、灌水で湿った後に高温になるため、それで土が固まりやすい。


品種はトーホク種苗の「郷秋60日」。
発芽はまずまず。1回目の間引きを行い3本立てくらいになっています。
灌水と少々の降雨の後、干ばつ状態になり土が割れています。

ピーマンの支柱を上げ「ふところ枝」を整理

2023年08月28日 | 畑:果菜類

ピーマンは6月20日過ぎから穫り始め、7月10日頃から収穫最盛となりました。
品種は「京みどり」。
当初心配したエソ系ウイルスは杞憂に終わり、生育は順調。旺盛です。


但し、株間が少し狭く、株による強弱が多少見られるようになりました。


誘引は中央の1本の支柱と廃材を利用した横パイプを上げていく簡易な方法です。
横パイプは縦のパイプ支柱にフックバンドで止めています。


枝が伸びてきたのでこれを上げます。
横パイプに枝が密着すると、誘引止めしなくとも枝は動きません。
フックバンドを完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。


20㎝ほど上げました。
この後も横パイプを上げていくので、最後までフックバンドは完全には止めません。
これで最後まで問題なく持っています。
反対側の横パイプも上げました。


全ての支柱が上がりました。


ピーマンは分枝が多いので多少の枝折れなどは気にしなくとも大丈夫。
次は簡易な整枝。「ふところ枝」の整理を行います。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のこと。
ピーマンは花芽が着くごとに2本に分枝し、枝が増えていきます。放置すると手に負えなくなります。
まだ株を上からのぞき込むことが可能です。まだ一度しかやっていないのでかなり茂ってきました。


中心が透けて見えるように枝を間引きます。


一株で結構な枝の間引きとなりました。


これで光線が中まで入るようになり着果や肥大が良くなります。
風通しが良くなることから病害虫対策にも有効です。
「ふところ枝」の整理が終わりました。


尻腐れ果が見られます。トマト同様尻腐れ病と名がついていますが、石灰欠乏症です。
今年のような異常な高温乾燥では石灰の吸収が悪くなり、多少の発生はやむを得ません。


盛んに穫れ続けています。

「京みどり」はもともと縦長で果肉がやや薄く軟らかな中型のピーマンです。
それでもこの時期になると厚みが出て肩も張ってきます。



九重栗カボチャの2番果を完熟で収穫

2023年08月27日 | 畑:果菜類

完熟したカボチャの2番果を収穫しました。
品種は九重栗EX。


すべてが完熟に達したと見て纏めて穫りました。
今年のカボチャの仕立て方は少々変則。
親蔓と子蔓の2本仕立てと3本仕立ての組み合わせとなりました、
したがって、開花は綺麗には揃っていません。
1週間くらいのずれがあることを念頭に置いています。
1番果を着けた後、さらに2番果、3番果と着けるよう蔓を伸ばしています。
スペースを確保し、主枝の長さは10mを越えているでしょう。


主枝のわき芽は全て掻くのが基本ながら終盤は半放任。
雑草も伸びていますが、大きくなった雑草を取るくらいのもの。


1番果は8月上旬で全て穫り終えました。追熟しつつ今も食しています。
完熟で穫る目安は受粉後45日としています。
1番果を穫る際、今年の平均気温の積算温度を確認してみました。
すると、今年は1日平均3℃高く、40日ですでに完熟に達していることが分りました。
その後も異常な高温は続き、計算上は2番果はさらに短縮されていることになります。
2番果が開花したのは7月10日前後。
1週間のタイムラグを考慮しても全てが完熟に達していると思われます。
株元から4、5mの辺りに2番果が着果しています。


当初あまり着果が良くないかと思いましたが、思いのほか留まっています。
軸には多数のひび割れが出て褐色に変色。完熟に達している証拠です。


纏めて収穫しました。


この辺りが3番果。株元から6、7mの位置です。


3番果としては珍しく非常に着果が良い。葉もまだ青々元気です。


7月20日過ぎくらいの開花が多く、早いものは軸がかなりひび割れ変色してきました。


3番果の先には10枚以上の葉を付けてピンチしています。
3番果でも健全な葉が十分あって完熟すれば確実に美味しいカボチャになります。
冬至カボチャ用の遅穫りカボチャがこの環境下では甚だ怪しい。
3番果を遅くまで保存するようになるかもしれません。
収穫した2番果は早く着果したと思われる順に、右から3個ずつ分けて取り置きます。


1番果で出た日焼けも殆どなく、2~3㎏と揃っています。
1番果をまだ食している最中。完熟間違いなしなので試し切りしませんでした。


土作りにトウモロコシの茎葉残渣をすき込む

2023年08月26日 | 畑:豆類

今年のメインのトウモロコシはお盆では穫り遅れとなりました。
出来るだけお盆前に穫るよう配りましたが、一部は未収穫のまま残りました。


収穫後には茎や葉などの残渣を片付けなければなりません。
我が家では、これを畑に直接すき込み土作りに活用しています。
この畑は暫時休閑となるので、その間にすき込み腐らせます。
トウモロコシの殻は土作りに役立つ有機物なのです。ただ処分するのはもったいない。
畑から持ち出し堆肥にするのも良しですが、すき込みは頗る容易。
我が家ではトウモロコシは2回に播いており、早いものは大分枯れてきました。


すでに茎を半分まで切り、助っ人がマルチを取り除いてくれています。


これを30㎝くらいの長さに切断します。
刈払い機を使い、立ったままの状態で容易に刻むことが出来ます。


刻まずにそのまますき込むことも可能ですが、土に馴染むまで時間が掛かります。
穫り残した穂も構わずそのまま切ってしまいます。濃厚な栄養分です。


雑草も構わずすき込みます。
これは隣県山形ではごく普通に食すというスベリヒユ。


別名日照り草。名の通り今年のような高温乾燥下でよく繁殖します。
一度食してみようと思うものの今年も実践には至りませんでした。
ロータリーを深めに設定、最低速度でゆっくり耕耘します。


重複して走行すればより土と混じります。
最後に仕上げの耕耘で終了です。


トウモロコシの殻はほとんど土の中に入りました。


トウモロコシの殻は土に残された窒素分を吸って次第に腐っていきます。
この畑は強粘土質。トウモロコシの殻が多少なりとも改良に役立ちます。
しばらく後。次第に雑草が生えてくるので、ぞの防止を兼ねて再度耕耘し土に馴染ませます。


田んぼの水を完全に落とす

2023年08月25日 | 田んぼ

今年のイネは7月中に穂が出揃いました。
その後も気温が異常に高く、穂の垂れ具合は例年になく早い。
過日、今年のイネは1週間から10日進んでいると記しましたが、さらに早まっている可能性があります。
田んぼの水を完全に落としました。
我が家のすぐ前の田んぼ。


早朝の見回りです。日中見るともっと色付いて見えます。
田んぼの水はすっかりなくなりました。


お盆中に降った雨水が大分残っていましたが、もう見えません。
水口の入水を止めていたため何もせず自然に落水の状態になりました。
さらに排水口を開放したので、今度は雨が降っても溜まりません。
穂が出て約25日、例年なら30日は経過した姿です。もう水を溜める必要はないでしょう。
中干しが不十分だったことから田んぼの中はまだぬかるんでいます。
後は、照っても土に残っている水分だけで十分と思います。
こちらの田んぼの方が色付きは少し早い。


この辺りが一番早く穂が出始まったところ。


水も無くなりました。


それにしても、この異常な暑さはどうなっているのか。
当地方は、この時期になれば朝は20℃を下回る日が多くなります。
当地のような里山では冷気を感じるのが普通です。
しかし、今年は違います。ついに昨日は熱帯夜も記録、昼夜とも数℃は高い。
この高温の影響がどんなものか計りかねています。
小生の感覚では手応えがイマイチなのです。


豊作の年はこのくらいになればずっしりとした手応えがあるものです。
白未熟米など品質低下の懸念も拭いきれません。
ただ日照の多いのが救い。これで夜温が低ければ良いのですが。
別の田んぼ。


若干遅い感じでしたが、ぐんと進みました。


ここは中干しがかなり効いた田んぼです。
田んぼの周りに亀裂が出始めました。


畦の草も伸びてきたので、そろそろ刈り払いの作業を始めないといけません。
このような年は肝腎の刈り取りが近づくと雨が多くなることが多い。
天候はいつも皮肉に出来ています。


水墨画「向日葵」~仙台育英高校に大輪の花を捧ぐ

2023年08月24日 | 水墨画:草花
麻紙 半切1/3   


夏の甲子園で本県の仙台育英高校が強敵を次々と倒し決勝進出。
決勝は球場全体がアウェーの雰囲気の中、さすがに緊張が見て取れました。
連覇ならずとも準優勝は見事。あっぱれです。
二年続けて感動をもらいました。本当にありがとう。
仙台育英高校選手諸君に拙い画ながら大輪の花を捧げます。
仙台育英の準優勝と言うとやはり1989年夏の甲子園が未だ脳裏に焼き付いています。
大越投手が熱投、決勝で延長10回の大熱戦の末0-2で惜敗した試合です。
今大会ではベスト8に東北勢が3校と上位進出がごく当たり前になりました。東北人として誇らしい。
夏の青空に力強く咲く大輪のヒマワリは高校野球にも相応しい花です。
ヒマワリは夏になると描いてみたくなる花でもあります。
滲みの強く出る麻紙を用いてみました。
今、ヒマワリは様々な品種が出回っています。ただ、ヒマワリらしいヒマワリと言えばやはり大輪。
特に食用向けヒマワリは背丈が高く花も特大、迫力があって存在感が違います。
今年は見に行けませんでしたが、当県にも食用向けヒマワリを大規模に栽培している所があります。
広々とした高台に沢山のヒマワリが咲き誇る眺めは壮観。
ヒマワリは人の気分を明るくさせてくれる花です。



トマト連続摘芯栽培'23~収穫は続き捻枝と花房のおまけ

2023年08月23日 | トマト連続摘芯栽培

トマトは順調に収穫が続いています。
すでに当初想定した第4基本枝までの捻枝は終わっています。
しかし、気温が高く思った以上に進んでいるため、おまけの基本枝を捻枝しました。
また花房のおまけも着けてみました。
品種はホーム桃太郎EX。
今年は最初の花房が本葉9枚から12枚とバラバラのため捻枝の開始が2通りになっています。
全体を見るとこんな風です。


反対側から見ると。


この辺り、本葉10枚までに第1花房が着いた株は例年と同じように第2花房から連続摘芯しています。
第1基本枝は第2、第3花房とよく留まり収穫は終了。こちらが第2基本枝側。


第4、第5、第6花房もよく留まり、第5花房が間もなく穫り終わります。
第1基本枝側の上から垂れているのが第3基本枝で第7、第8、第9花房と着けています。


少々変則な捻枝を行った第4基本枝は第10花房が着果、第11花房が開花中と言ったところ。


ここでおまけの基本枝を作ってみます。


雨除けに届いてしまうので、少々強引な捻枝を行います。


無理に下向きにならなくても横向き程度になれば取り敢えずは大丈夫。


この辺りが第1花房が遅れ本葉11、2枚で着いた株。第1花房から連続摘芯を行っています。


第1基本枝の第1、第2花房は着果、肥大とも良好で収穫は終了。
上から第3基本枝が垂れており、第6、第7、第8花房と着果肥大も概ね良好。
第6花房が穫れ始めました。
反対側の第2基本枝。第3、第4花房は収穫終了、第5花房も間もなく穫り終えます。


上からは第4基本枝が垂れており、第9、第10、第11花房となります。
これにもう1本おまけの基本枝を付けます。捻枝しました。

これなら少し余裕があるので第5基本枝と言っても良いかもしれません。
今年は第1基本枝は2花房ですが、それ以降の基本枝には3花房ずつ着けています。
さらに4花房目にあたるおまけの花房を幾つか着けています。
これは第3基本枝におまけの花房が開花中です。


これは第2基本枝におまけの花房を着けました。他の花房の着きが悪かった分をカバー出来そう。


今年は全体的に着果良好と言えます。
しかし、気温が高すぎ樹勢との関係もあって、第9花房以降は着果が不安定になっています。
初めて下葉の整理を行いました。


過去に収穫の終わった基本枝を丸ごと切断したこともありましたが、樹勢に影響しました。
今は働かなくなった下葉だけを搔くようにしています。
とにかく7、8月と気温が高いために色付きが早い。


裂果が出るようになっていますが、やむを得ません。量的には折り返し点を越えたようです。


面白そうな「鈴なりパプリカ」

2023年08月22日 | 畑:果菜類

「鈴なりパプリカ」を試しに作ってみました。面白そうに思えます。
ピーマンの畝端に番外として2株だけ植えたので、参考程度としか言えませんが。
購入した苗をピーマンと同じに植えました。
植え付けは5月16日。
株間は45㎝。
品種は「カラフルミニパピー」でレッドとイエローの2種類。ミニパプリカの一種です。


「鈴なりパプリカ」は何社かで出しているようですが、この品種は未来アグリスの品種。
植えた時点ではピーマンより一回り小さい苗でした。
ピーマンは6月20日過ぎから穫り始めましたが、「鈴なりパプリカ」が穫れ始めたのは7月末から。
初めてなので、あまり手を加えず作って見ています。
1番果までのわき芽は全て搔き、その後は枝の整理をしていません。
ピーマンと同じように中央の1本の支柱と畝両側の横パイプで簡易な誘引をしています。


1番果は留まりませんでした。
節間が短くてピーマンより生長スピードは遅く、草丈も分枝もずっと少ない。
少しオーバーかもしれませんが、全体のボリュームで言うとピーマンの半分くらいの印象です。
普通のパプリカと同じように、黄色が早く色付きます。


7月末から穫れるようになりました。
8月半ばくらいになると鈴なりの意味が分るような姿です。
節間が短いので連なっている感じです。


上から見ると。


赤の方は1週間くらい遅れて色付きます。


黄色より成りが薄いようです。大きさも黄色より一回り小さい。


上から見ると。


大型のパプリカに比べると数分の1と言ったところでしょうか。


ピーマン(京みどり)と比べてみると、大きいものでも小さめのピーマンと同じくらい。


小さなもので数㎝、大きなものは10㎝くらいありました。
しかし、肉厚でやはりパプリカ。カラーピーマンとは明らかに違います。
味も大型のパプリカと大差ないようです。
普通のパプリカは何度か作りましたが、当地ではやはりハウス向き。露地では色付きに時間がかかり多くは穫れません。
この「鈴なりパプリカ」も重量にするとどうかと思いますが、手軽に作れるのがメリットでしょう。
プランターなどでも容易に出来そうです。




ナスは頗る旺盛さらに支柱を上げる

2023年08月21日 | 畑:果菜類

ナスは収穫が始まって50日と言ったところ。ほぼ折り返し点でしょうか。
収穫最盛が続いています。


品種は中長なすの「くろべえ」。
今年は気温が異常に高く枝が伸びています。通路がかなり埋まってきました。


仕立て方はごく普通の3本仕立て。
かつて切り戻し剪定も試しましたが、当地の露地栽培には不向きなようです。
現在の樹勢は強く更新剪定も行いません。
樹勢を見るには花が分りやすい。このように雌しべの柱頭が長い長花柱花なら樹勢は良。


柱頭が短い短花柱花なら弱っている証拠です。
整枝は簡易な「ふところ枝」の整理です。今回が2度目。
「ふところ枝」とは、株の内側に向かって伸びた枝のこと。
「ふところ枝」を整理し光線が中まで入るようにします。
丈が伸び、脇から除くしかありません。


中心に立てた支柱や主枝が見えるようにするのが目安。 


思ったよりわき芽が伸びておらず、1株でこの程度でした。


誘引は、中央の1本の支柱と廃材を使い畝の両側に設けた横パイプを上げていく簡易な方法です。
横パイプに枝が密着すると枝が動かず、誘引止めしなくても垂れ下がりません。
これまで、枝の生長に合わせて横パイプを2回上げており、今回が3回目。
横パイプは縦支柱にフックバンドで止めています。
完全には止めていないので、下から軽く叩くだけで簡単に上がります。


この後も上げるのでフックバンドは完全には止めません。これで最後まで持っています。


同様に反対側の横パイプも上げました。


全ての横パイプが上がりました。


通路がよく見えるようになりました。


パイプの高さは1メートル近くになっています。
今年は枝が伸びているため、これから支柱を上げる余裕は僅かになりました。
最大限に上げた後は、他の方法を考えなければならないかもしれません。
追肥は、マルチの裾を少したぐり上げ切りわらを敷き、速効性肥料をバラまいています。
お盆中に繰り返し雨が降ったので、今度は効いてくれるでしょう。
当分、収穫最盛の状態が続きます。





水墨画「胡瓜」

2023年08月20日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙   

夏場の野菜として一、二に名前の挙がるキュウリ。
家庭菜園を手がける方にとっても、ほぼ100%近い確率で作られることでしょう。
水墨画の題材としてもそうかもしれません。
キュウリの果実は手に入れることが容易で描きやすいと言えます。
しかし、どんな風に成っているのかを見たり描いたりするのはそう簡単ではありません。
葉や茎や蔓がどうなっているかは身近にないと分らないものです。
キュウリは真っ直ぐで綺麗な姿のものが良しとされますが、画にする時はヘボの方が絵になります。
今回はその中間くらいで描いてみましたが、どうでしょう。
小生はキュウリの姿を眺めることは頗る容易です。しかし、しげしげと見ることはまずありません。
これまで一度だけ1株のキュウリを念入りに観察したことがあります。
大分前になりますが、掛軸の出品作にキュウリ全体を描いた時です。
すでに投稿済みですが、床の間に掛けた時のものを再掲してみます。

実際のキュウリをそのまま写し取るように描くのは困難です。
水墨画では構図や省略もまた大きな要素。さらに一工夫必要でした。

猛暑の夏はモロヘイヤ

2023年08月19日 | 畑:葉菜類

当地方も、今年の夏は猛暑日が10日に及ぶ異常な暑さです。
特に7月下旬は過去に経験したことのない1週間連続の猛暑日を記録しました。
例年なら猛暑日を記録するのは稀で、あっても1日か2日くらいのものです。
そんな猛暑で食欲の落ちる時に重宝するのがモロヘイヤ。


ナスの畝の端に5株の2条を2畝、計20株ほど。


種播きは5月19日。育苗するのが普通ですが、小生は専ら直播き。
高温性の作物なので温度が低いと発芽が悪く、水分不足でも発芽しません。
しかし、それは覚悟の上で7、8粒と多めに播き籾殻くん炭を掛け、しっかり灌水します。
発芽しても本葉数枚になるまでは弱く、今年は2、3の欠株が出ました。
その時期を過ぎると強くなるのが特徴で、複数発芽したものは全て1本立てにしました。


その後は、管理らしいことをせずとも病気や虫もほとんど付かないので楽勝です。
7月半ばから収穫を開始。主枝を高さ5、60㎝で芯を摘み取ります。
助っ人が摘み取ったのですが、少し高くなったようです。
芯を摘めば、わき芽が伸びてきます。


伸びてきた脇芽を摘めばまたその脇芽が伸びてきます。
小さいわき芽が沢山出ています。


今年は1本立てにしたこともありますが、例年より混み方が少ない。
モロヘイヤといえども乾燥し過ぎだったのかもしれません。
しかし、お盆中にトータル数十㎜の雨が降ったので旺盛に伸び出すでしょう。


収穫は葉を数枚付け、20㎝くらいで摘み取ります。


モロヘイヤはビタミン含量がホウレンソウの数十倍。
野菜の王様と言われ、エジプトの王がモロヘイヤのスープで病が治ったという逸話がよく語られます。
葉にはとろみがありますが、癖がなく、おひたし、天ぷら、和え物、汁物など様々利用できます。


我が家では、軽く湯がいた後、包丁で刻み叩くかミキサーに掛けてとろみを出し、出汁醤油で味を整えるのが定番。
これをたっぷりご飯にのせて食べるのが小生の夏バテ防止法です。
今年のような猛暑続きで食欲が落ちても、これならしっかり食べられます。


異常な高温乾燥で厳しい蔓ありサヤインゲン

2023年08月18日 | 畑:豆類

蔓なしから蔓ありへとスムーズに移行したサヤインゲンでしたが。
気温が高いため8月上旬に一気に成り込みました。
品種は昨年と同じくカネコ種苗の「いちず」。
畝間150㎝、株間30㎝。
種播きは6月7日。
これが成り込み後半の8月7日のもの。


まだ上段の方に穫り頃のサヤインゲンが沢山成っています。


助っ人が収穫したインゲンを我が家の分と置いていったもの。


しかし、続く莢や花が見えません。


この後パタリと穫れなくなりました。
8月上旬に咲いた花が異常な高温と乾燥で殆ど留まりませんでした。


これが現在の姿。


勢いがありません。


それでも花が大分咲き、復活する気配が少し見えます。


当地も7月下旬から8月上旬には前代未聞の7日連続を含む10日の猛暑日を記録。
しかも20日間ほど殆ど雨が降りませんでした。
この「いちず」と言う品種は集中的に成り込む特徴があるため、より影響を受けたようです。
結局未だ摘芯はしていません。と言うか、する必要がありませんでした。
この品種を半蔓性に分類することもあると言う意味が分ったような気がします。
お盆中に繰り返し雨が降ったので、この後はどうなるか。
復活し、今咲いている花がものになるでしょうか。
そもそも、これまでの経験から「いちず」と言う品種は長期の収穫は難しいと考えていました。
それで1畝は1ヵ月ほどずらして播いています。
7月10日に種播き。
発芽まで何度か灌水、それでも発芽が揃わず一部は追い播きしました。
しかし、その後の異常な高温と乾燥にまともに遭遇。
これが「いちず」。勢いはイマイチながらそれなりに成長しています。花が咲いてきました。


こちらが従来から作っていた「ケンタッキーカンサス」。厳しい状況です。

それにしてもこれほど品種による違いが出るのも珍しい。
これからどうなるか。


今年のイネは例年より1週間から10日進んでいる

2023年08月17日 | 田んぼ

今年のイネは7月中に穂が出揃い、これまでで最も早いと思われます。
8月上旬の気温も高く、半月ほどで穂は急速に垂れてきました。
ここ数日は天候が不安定ですが、相変わらず気温は高い。
早朝に見回りをします。
これは我が家のすぐ前の田んぼ。


この時期になれば水はたっぷりとは必要なく、湿潤状態が保たれていれば良い。
お盆中に降った雨水がまだ残っています。


殆どの穂が垂れてきました。
早朝と日中では見た感じが多少違います。
朝は青みが強い感じですが、日中見るとかなり色付いてきたのが分ります。


毎年のように心配させられるヤマセによる冷害の懸念は今年は全くありません。
ここまで日照も多いので稔りも順調に進んでいると思われます。
しかし、懸念されるのは気温が高すぎること。
小生の見たところ、今年は穂が小ぶりな感じがします。
こちらの田んぼも殆ど穂が屈んできました。


草丈が高いのが気になります。倒れる心配がありますから。
気温が高いので草丈が伸びたのは当然とも言えます。


この田んぼは昨年少し倒伏しました。
当地方、台風7号は免れましたが、これからが本格的な台風シーズン。
過去には何度も雨や風で倒伏し、悩まされた経験があります。
この辺りが一番早く穂が出たところ。日中見るともっと色付いて見えます。


別の田んぼ。


同様ですが、若干遅い感じです。


茎数や穂に着いている籾の数が期待値より少ない感じは否めないようです。


それでも米粒に中身がしっかり詰まれば大丈夫。
それにつけても、この異常に高い気温の影響がどの程度のものか。
白未熟米と言われ米粒が白く濁ってしまう品質低下も心配です。
夜温が下がる里山の利点が最大限発揮されることに期待です。