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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

春ホウレンソウは2回目種播きの収穫が進む

2025年06月11日 | 畑:葉菜類

今年、春ホウレンソウは3回に播いています。
1回目は3月早々に我流の省力早播き。品種はトーホク種苗の「スプリングほうれん草」と今年初めて作る「晩抽グレイスほうれん草」。
4月末から軟弱徒長した「スプリングほうれん草」を穫り始めました。
続いて5月半ばからがっちり型の「晩抽グレイスほうれん草」を穫り始め、5月中にほぼ穫り終えました。
間を置かずに4月5日に播いた2回目の春ホウレンソウを穫り始めました。
品種は同じく「スプリングほうれん草」と「晩抽グレイスほうれん草」。
発芽、生育とも良好でしたが、5月は雨が多く石灰分が流亡したためか酸性害の症状が見られました。
特に「スプリングほうれん草」は次第に黄化が酷くなり軽症の1/3くらいを穫ったところで放置しました。


こちらが「晩抽グレイスほうれん草」。


やはり酸性害の症状は見られるものの「スプリングほうれん草」に比べると軽傷。


1週間ほど前から穫り始め、大分進みました。


「スプリングほうれん草」のようには軟弱徒長せずやはりがっちり型。


「晩抽グレイスほうれん草」は丸葉で葉幅が広く濃緑色で肉厚。気温が高くなれば、こちらが良さそうです。


それでも1回目の種播きより気温が高いため成長が早い。収穫のスピードを上げないといけません。


「スプリングほうれん草」に比べ茎の伸びも遅く晩抽性でも明らかに優ります。
助っ人が穫り、置いていったものの一部。春ホウレンソウらしからぬ食べ応えです。


こちらは田植え直前に播いた3回目の春ホウレンソウ。


これまでの生育を見て品種は「晩抽グレイスほうれん草」だけにしました。
ごくごく薄播きにし、初め寂しい感じでしたが、十分隙間は埋まってきました。


さすがにこれまでの「晩抽グレイスほうれん草」ほどに葉色が濃緑ではないようです。
昨年11月に穫り始めた秋冬ホウレンソウから春ホウレンソウまで6月いっぱいは確実に収穫が続きます。

今年の春キャベツは後半やや失速も総じては良作

2025年06月09日 | 畑:葉菜類

今年の春キャベツは近年では一番遅れ4月下旬からの穫り始めとなりました。
収穫のピークも5月中旬と全体的に1週間程度の遅れと言った感じになりました。
ただ、近年暖冬傾向にあったことを考えればこれが本来の当地の春キャベツかもしれません。
品種はタキイ種苗の「金系201」。
種播きは例年より遅く10月7日、植付けは11月1日。2月20日に追肥と土寄せ。
4月早々から虫除けに幅広の不織布で覆っています。


取り外すと虫の集中攻撃に遭うため今更剥ぐわけにもいかなくなりました。


すでに8割方は収穫が済んでおり、良いものが穫れています。


今作は冬越し後に生育に優劣がでたようで結球が遅れているものがありました。
春キャベツは穫り遅れて裂球する株が出やすいため多少のばらつきは収穫期間が延長されるのでむしろ有り難い。
ところが、そう上手くはいきませんでした。大雨にはなっていないものの降雨の頻度が高く季節外れの真夏日も記録。
遅れていた株も今正常に残っているものは全て完全結球しています。


全て穫り頃で、長く放置はできない株になっています。


ギンギンに結球し、降雨で水を吸い裂球するものが出てきました。
但し、この程度の裂球は自家用にする分には実用的に何の問題もなく使えます。


そして、高温に雨となると避けられないのはこのような腐敗。多少はしょうがありません。


虫食いも若干出てきました。
今春は薬剤散布はせず不織布だけで凌いできました。広幅の不織布ですが隙間から潜り込んだようです。
捕殺程度で被害は軽微、実害には至っていません。


このがっちり結球した株を穫ってみます。


春キャベツながらどっしりとした重みがあります。重さが2.2㎏になっていました。


助っ人にも促し、数日中には穫り終え冷蔵保管するよう図りたい。
今年の春キャベツは後半やや失速したものの全体で見れば良作と言えるでしょう。
全国的にも今春は天候に恵まれたと見えキャベツの市場価格は低落しています。
10㎏高値1,000円、安値500円くらいですからとても生産コストには見合いません。店では1個100円の特売もあるかもしれません。
それでも出荷しないわけにもいかないと言うのが生産者の心境でしょう。
キャベツが高くて困ると言っていたのはつい2、3ヶ月前でした。
今、キャベツに限らず野菜は総じて安く、特に葉物は顕著です。
安ければいくら安くても良いと言うのが一般の消費者ですから話題にもなりません。
もっとも流通に掛かるコストは変わらないかむしろ上乗せされるので店に並ぶ時には極端に安くはならない。
人間の心理というのは可笑しなもので高くなるとより欲しくなり安くなると欲しくなくなります。
そのため益々一方向に傾き、それがピークに達すると大きく反転します。
コメも今の流れだとある意味青果物化し同じような運命をたどるのかもしれません。



春播き長ネギを植付けしっかりと敷きわら

2025年05月29日 | 畑:葉菜類

春播き長ネギを植付けました。
種播きは3月28日。昔はもっと早く播いていましたが、今は無理な早播きはしないことにしています。
品種はホワイトスター。


種播き時はポリトンネル掛けし、その後不織布に掛け替え5月10日過ぎに外しました。
育苗中には灌水と液肥を合わせて数回。昨年のような異常乾燥ではありませんでしたが、強風に当たりました。
薄播きにしており、厚いところを僅か間引きしただけです。
強風で倒伏気味ながらまずまずの苗と言ったところ。


苗は十分すぎるほどあり、小さいものは除き良い苗だけを選別して植えます。


畑は田植え前に全面に苦土石灰を入れて耕耘、10日ほど前に元肥を植え付け位置に帯状に少量散布し再び耕耘。
植付け直前にも耕耘し、植付け溝になる位置に目印線を付けます。畝間は広くし120㎝。


管理機の畝立てロータで土をはねあげ、植付け溝を作ります。


鍬で少々手直しをして植付け溝を整えます。


かつては白根(軟白)40㎝以上の長ネギを穫ることを目標に深さ30㎝の深い溝を立てていました。
しかし、強粘土質のため水が抜けにくくしばしば根腐れを起こしたことから今は深さを20㎝くらいと浅めにしています。
その分畝間を広くし十分土寄せ出来るようにしています。
植える時は苗を選別し、出来るだけ苗を揃えて植付けます。


植付け間隔は数㎝。昔は茎が曲がらないようにしっかりと直立に植えていましたが、今はあまり気にしません。


鍬で少し土を掛け全体を整えます。


植付け後に、苗から少し離して粒状の殺虫剤と化成肥料を少々バラまき。


これで植付けは終わりました。
そして、しっかりと敷きわら。これで乾燥防止と土の締まりを抑えます。強粘土質の我が家の畑では不可欠です。


昨年秋から切りわらを堆積しておいたもの。自然に堆肥化しています。
これが次第に腐れて土がほどよい状態を保つことができます。


昨年の日照りを乗り切れたのもこのお陰と思っています。但し、大雨で水が滞留するリスクはあります。
土を少し埋め戻し敷きわらを落ち着かせます。


これで長ネギの植付けは完了です。
苗は沢山余りました。当分は補植用に残しておきます。
9月から抜き取り収穫をしつつ10月早々からの本格収穫を目指していますが、どうでしょう。

春播き縮み雪菜を盛んに穫るも失敗作

2025年05月27日 | 畑:葉菜類

10日ほど前から春播きした縮み雪菜を穫っています。
そもそもは縮み雪菜は晩秋から冬場に収穫するため作っています。
さらに今春は取り残したものを茎立ち菜として沢山収穫しました。
従来の春播きの菜類は主に小松菜などを作っていました。縮み雪菜を作るようになったのは近年です。
縮み雪菜の方が食感が良く旨味があり美味しい。ターサイも作っていましたが今は縮み雪菜に一本化。
4月5日にバラ播きしました。
種播き後に不織布をべた掛け。幅広の不織布なので大きくなっても問題ありません。


ごろ土の悪条件だったため50%くらいの発芽率のつもりで播いたものが殆ど発芽しました。
その後の生育も順調。但し、発芽直後にかなりの低温に遭遇したことから花芽の出来る心配がありました。


50%の発芽くらいなら間引きしなくとも良かったのですが、一度数㎝間隔に間引きしています。


その後早めに間引きを兼ねて穫り始め、株間10~15㎝間隔になったところで一方向から収穫するつもりでした。
ところが、スタートが遅れた上、穫る方のスピードが追いつかなくなってしまいました。


縮み雪菜はターサイの変異株から育成されたと言われていますが、ターサイと比べても生育が早いようです。


縮み雪菜は厳寒期には細かい縮みが沢山出るのが特徴です。
さすがに今時はそれほどにはならないものの多くの細かい皺が見られます。


今の時期の縮み雪菜は葉色が明るく艶があります。
こんなに混んでいなければもっとしっかりした姿になっていたはずです。


茎が伸び始まったので、何れ花芽が見えてきそうです。
数株穫ってみました。


2株だけにしてみるとすっかり徒長してしまったのがありあり。


残念ながら失敗作でしたが、栄養価は高いのでできるだけ沢山穫るよう助っ人にも促します。


直播きしたリーフレタスを穫り始める

2025年05月24日 | 畑:葉菜類

1週間ほど前からリーフレタスを穫り始めました。
非結球レタスのサニーレタスとグリーンリーフレタスです。
4月5日に直播きしたもの。バラ播きです。
ごろ土の悪条件だったので50%くらいの発芽を見込んで播きましたが、よく発芽しました。
その後も生育は順調。そのため一度数㎝間隔に間引きしています。
これがサニーレタス。


種播き時から不織布をべた掛けしています。不織布は緩く張っているので生長し盛り上がっています。
不織布を剥いでみます。


最終の株間には狭すぎますが、間引きを兼ねながら収穫をしていくのが小生流です。
すでに数回穫っているもののさらに進度をアップしないといけません。


5月中旬になり気温が急に上がり生育が進んでいます。株間15㎝くらいになるよう収穫のスピードを上げたいところです。


穫ってみました。


葉色がやや薄いタイプようですが、もっと色は濃くなっていくでしょう。
2株で丁度のボリュームです。穫りたてはみずみずしく軟らかく美味しい。
グリーンリーフレタス。


こちらはより不織布が盛り上がってきました。
発芽も生育も想定以上に良好。これでもかなり間引きました。


サニーレタスより一回り大きくなっています。一面目にも鮮やかなグリーンです。


サニーレタスより若干早く間引きを兼ねた収穫を始めました。
こちらも早く株間15㎝くらいになるよう収穫の進度を早めます。


穫ってみました。


これで2株ですが、かなりボリュームが出てきました。
サニーレタスとグリーンリーフレタスの組み合わせで彩りも良く美味しく食べられます。
リーフレタスは短期で収穫出来作りやすいのですが、郎党の中にレタスは玉レタスに限るという人間がいます。