goo blog サービス終了のお知らせ 

里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

早生ハクサイを直播きする

2025年08月16日 | 畑:葉菜類

早生ハクサイの種を播きました。
天候と睨めっこしながらの作業となりました。
当地方での秋冬野菜と言えばまずはハクサイ。しかし、年々減らしています。
昔から見るとダイコンとともに消費が大きく減っています。
近隣でもハクサイは育苗する方が多くなり、直播きは少なくなりました。
小生は直播き可能なものは極力直播きしたい派です。
かつては早生ハクサイは8月早々に播くものとしていました。7月中に播いたこともあります。
しかし、年々気温が上昇傾向にあり無理をして腐らせてもしょうがありません。
さらに近年はハイマダラノメイガ(シンクイムシ)やオオタバコガ等暖地害虫と思っていたものが常態化しつつあります。
まして今年の猛暑、それでもお盆中には播くつもりでした。
半月ほど前に苦土石灰を全面に、1週間ほど前には畝の部分に緩効性肥料を施用し耕耘しています。
いわゆる帯状全層施肥です。
水分多めなので種播き前の耕耘はなしにし、帯状全層施肥した中心位置に目印線を付けます。


畝立てには管理機を使用。


目印線を目安に逆転ロータで往復し畝立てします。耕耘も兼ねることにしました。


この場所は強粘土質土壌の我が家の畑としては上々の方です。
後に中晩生種を播くことになりますが、畝間は90㎝。
今年は乾燥傾向にあると見て鍬で低い畝に均しました。


株間は30㎝。小さいドリンク瓶で播き穴を付けます。


品種はトーホク種苗の黄芯系品種「郷秋60日」。
品質や生育も安定しているので、近年よく使っています。


見にくいですが、直播きでは指先で一つまみ。1カ所に7、8粒と多めに播きます。


覆土し、軽く鎮圧。播き穴の側の土を鍬で掛けるのが小生流。


おがくずを掛けます。


おがくずで乾燥と雨に叩かれるのを抑えます。
これで種播きは終了。
降雨がなければ灌水せざるを得ません。
発芽までにはハイマダラノメイガ(シンクイムシ)対策に不織布をべた掛けします。
中晩生種は今月末に播く予定です。


秋キャベツ軟弱徒長の苗を植付け

2025年08月11日 | 畑:葉菜類

秋キャベツの苗を植付けました。
畑は半月ほど前に苦土石灰を全面散布し耕耘、さらに1週間ほど前に化成肥料を畝の位置に4、50㎝幅に散布し耕耘しています。
我が家は大概のものはいわゆる帯状全層施肥が基本です。
若干水分多めでしたが、植付け前に再びロータリー耕耘しました。
植付け畝の中央位置に目印線を付けます。


畝立てには管理機を使用します。


粘土質土壌のためごろ土が酷いのですが、逆転ローターで畝立てすると多少は土が細かくなります。


畝間は広めの90㎝。
鍬で均し整えます。今年は高温乾燥傾向と見て畝は少し盛る程度にしました。


これが植付ける苗。


49穴の連結ポットに7月22日の種播き。あまりの猛暑のためこれまでで最も遅い種播きです。
品種は、トーホク種苗の「あまいキャベツあまみさき」。
昨年まで極早生の「あまいキャベツ愛心(あいごころ)」も播いていました。
しかし、小玉に過ぎるのと、早くても腐敗が出やすいので止めることにしました。
いかにも軟弱徒長でフワフワした苗ですが、この陽気では如何ともし難い。
ホーラーで植え穴を開けます。


畝間が90㎝と広いので株間は30㎝。


小生は無農薬栽培ではないので植え穴に害虫予防の粒剤を施用。


根鉢が不十分で崩れやすいのですが、やむを得ません。


こんな感じの植付けです。


植付け完了。


切りわらを敷き乾燥防止と雨に叩かれるのを防ぎます。


小さい苗で頼りなく埋もれてしまいそうです。さてどうなりますか。


長ネギは猛暑下でも健闘2回目の追肥と土寄せ

2025年07月30日 | 畑:葉菜類

春播きの長ネギに2回目の追肥と土寄せを行いました。
1回目の追肥と土寄せをしてから1ヵ月ほど経過しました。
品種はホワイトスター。
当地は梅雨期も異常な高温が続き、梅雨明け後は猛暑日が連続するかつてない気象経過です。
梅雨期は空梅雨模様ながらも適当な降雨がありましたが、梅雨明け後は完全な日照り。
冷涼な気候を好むネギにとっては厳しい環境で生育は停滞気味です。


そもそも真夏にはネギの生育が停滞するのでそれまでに一定の生育を確保する必要があります。
しかし、枯れ葉が目立ち太りも鈍い。


それでもこの環境でこの程度の生育なら我が家としては良く健闘していると思っています。
高温乾燥で多くなるネギアザミウマ(スリップス)による葉のかすりもあまり見られません。


ネキリムシの被害は若干ありましたが軽微です。ほぼ平年並の生育になっていると思われます。
我が家の畑は強粘土質土壌で水はけが悪いため湿害防止を最優先にしています。
かつては白根(軟白部分)40㎝以上を目標に深い植付け溝を立てていました。
今は大雨で根腐れが起きないよう植付け溝は浅くしています。
その代わり土寄せが十分出来るよう畝間は120㎝と幅広です。


まずは追肥をします。速効性の粒状肥料をバラ撒きます。


次に土寄せ。1回目の時は鍬だけで行いましたが、今回は管理機を用います。


ローターの爪を外向きにし、逆転で土を跳ね上げます。


機械作業は終了です。


植付け時にたっぷりとやった敷き藁はこのような天候の時ほど効果を発揮してくれるでしょう。
今時分は適度に腐れて粘土質の土が固まるのを防ぎ根張りにも役立っているはずです。
畝間が広いので機械だけでは根元まで土が寄りません。鍬で手直ししてしっかり寄せます。


これで、2回目の追肥と土寄せは終了です。


想定よりは若干遅れ気味ながらまずまずの姿と思われます。
さらに1ヵ月後くらいに3回目の追肥と土寄せを行う予定です、
今後も酷暑が続く予報でネギにとっては厳しい環境ですが、9月からの抜き取り収穫、10月からの本格収穫を目指します。



今年の春ホウレンソウは間もなく穫り終える

2025年07月01日 | 畑:葉菜類

今年、春ホウレンソウは3回に播いています。
1回目は3月早々に我流の省力早播きしたトーホク種苗の「スプリングほうれん草」を4月末から、続いて「晩抽グレイスほうれん草」を5月半ばから穫り始め5月中にほぼ穫り終えました。
2回目は間を置かずに4月5日に播いた「スプリングほうれん草」を穫り始め、さらに「晩抽グレイスほうれん草」も6月20日には穫り終えました。
今穫っているのは3回目のホウレンソウで、5月4日の田植え直前に播いたもの。
1、2回目の生育を見て明らかに「晩抽グレイスほうれん草」が軟弱徒長しにくくがっちり型と分かったので3回目は「晩抽グレイスほうれん草」に絞って播きました。
ごく薄播きにし、初めは空間が目立っていましたが、穫り始める頃には隙間は殆ど埋まりました。
すでに6月半ばには穫り頃を迎えていたものの穫り始めたのは2回目のホウレンソウを穫り終えた6月20日頃からです。
これが穫り始めて間もない頃のもの。


より伸びていたところから穫り始め、今残っているのがこんな感じです。


1、2回目の「晩抽グレイスほうれん草」は濃緑が際立っていましたが、さすがにそれほどではありません。
それでもこの時期としては他品種より葉色は濃いと思われます。


例年なら梅雨の真っ最中ですから当地ではやませの心配をする時期です。
収穫はそれほど急がなくてもと思っていたのですが、さにあらず。
連日異常に気温が高く生長が尋常ではありません。


ほうれん草ならぬほうれん木の様相を呈してきました。他品種ならもっと伸びていたかもしれません。
「晩抽グレイスほうれん草」の特徴である葉幅が広く濃緑で肉厚な姿はそれなりに保っているようです。


茎が伸び出してきた株も散見されます。それでも晩抽性でも優れていると思われます。


収穫のスピードを上げる間もなく穫り終えるところまで来ました。


これは助っ人が穫り、我が家の分と置いていったものの一部。


さすがに大きすぎ売り物には供しません。しかし、生育日数はそれほどでないため食味は悪くありません。
今我が家に残されている葉物はリーフレタスと冷蔵中のキャベツくらいになったので最後まで穫り尽くします。
6月にもう一度ホウレンソウを播こうかとも思いましたが、気温が高すぎ断念しました。
昨年11月に穫り始めた秋冬ホウレンソウから7月初めまでホウレンソウを休まず穫り続けたので満足はしています。

長ネギの1回目の追肥と土寄せ

2025年06月28日 | 畑:葉菜類

春播きの長ネギに1回目の追肥と土寄せをしました。
品種はホワイトスター。
長ネギの植え付けをしてからほぼ1ヶ月。


一言で言えばネギにとっては季節外れの異常な高温。冷涼な気候を好むネギには迷惑な天候です。
雨はほどほど降っているものの気温が高すぎ蒸散量が多い。
それでも一目順調に見えます。

葉色も悪くなく想定した生育です。特に今年は全体の生育にバラツキがありません。


例年多少はネキリムシなどにやられ植え替え、生育の遅れるものが散見されるのですが、なんと今年はゼロです。
したがって、大量に残っていた苗は全て処分してしまいました。
我が家の畑の場合はこの時期湿害の心配をすることが多く、そのための対応を中心に考えてきました。
かつては白根(軟白部分)40㎝以上の長ネギを目標に深い植え溝を立てていました。
今は湿害対策を最優先に植え溝は浅めにし、代わりに畝間を広く取っています。


畝間が120㎝ですから十分すぎるほど広いことが分かります。これで土寄せが確実に出来るようになりました。
一方、ネギにとっては高温乾燥も良くないので植付けた後にたっぷりと切りわらを敷いています。


ネギは真夏の日照り時には生育が停滞します。ですからその前の適温時に生育量を確保しておくことが肝要です。
ところが今年は早々と真夏のような天候。たっぷりの敷きわらが効果を発揮してくれるものと期待しています。
特に我が家の畑は強粘土質土壌なので、敷きわらがなければ土はすっかり固まり生育は悪くなっていたと思います。
そのたっぷりと敷いた切りわらも次第に腐っていい感じになってきました。


但し、たっぷりの敷きわらは大雨に見舞われれば水が抜けにくく湿害の原因にもなるので難しいものです。
ここで追肥を行います。見にくいですが粒状の速効性肥料をバラ撒きました。


次に土寄せ。


まだ沢山寄せる必要はないので管理機は使わず鍬だけで行いました。


土の色が変わるため土寄せの程度が分かります。
植付け溝の反対側も土を少しだけ崩し寄せました。


6月はネギにとって適温期なはずでもう少し生長しても良かったとは思いますが、この天候下では良しとします。


本当の真夏の暑さはこれからが本番。最も太りにくい時期にどのくらい生長してくれるか。
この後少なくとも2回の追肥、土寄せは3回を予定しています。
そして9月からの抜き取り収穫、10月早々からの本格的な収穫開始を目指します。