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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

省力早播きした春ホウレンソウを穫り始める

2025年05月01日 | 畑:葉菜類

最初に播いた春ホウレンソウを穫り始めました。3月早々に我流の省力早播きしたもの。
この方法は老朽化したハウスを解体して以来始めました。
当地の露地の春ホウレンソウの種播きは4月。そのため通常のやり方では冬ホウレンソウとの間が長く空いてしまいます。
そこで冬ホウレンソウとの端境をできるだけなくすために始めたのです。
秋冬ホウレンソウは11月から穫り始め、4月半ばで終了。最後はホウレン木(ボク)状態でした。
春ホウレンソウが穫れ始めるまで半月ほどの端境が生じましたが、この程度は想定の範囲です。
今年の省力早播きははじめ透明マルチをベタ張り、発芽後に透明マルチを剥いで不織布に変えてみました。
発芽、生育とも揃いが悪く不織布のべた掛けを外して間もない。
天候が不順で生育も遅れていましたが、4月半ばから気温が安定して高くなり急速に進みました。
品種はトーホク種苗の「スプリングほうれん草」と「晩抽グレイスほうれん草」。
こちらが以前から作っている「スプリングほうれん草」で、まずこれから穫り始めました。


伸びすぎてしまいました。


「晩抽グレイスほうれん草」に合わせていたら、こちらは遙かに伸びが早い。
不織布は早めに剥ぐべきでしたし、収穫ももっと早く始めて良かったです。


基本薄播きにし間引きはしないようにしていますが、さすがにこれでは混みすぎで軟弱徒長。


葉色は明緑色で生育スピードが早い分葉肉は薄く、春ホウレンソウらしい姿と言えばその通りか。


これが今年初めて作る「晩抽グレイスほうれん草」。


こちらも間引きはしていません。
発芽が揃わず一部は発芽しなかったようで、さすがにこれでは物足りない。


低温下では「スプリングほうれん草」より発芽、生育とも劣るようです。収穫まで1週間はズレがあるでしょう。


姿が「スプリングほうれん草」とは大きく異なります。
「スプリングほうれん草」と比べ葉色が濃緑色。生育スピードが遅いだけにはっきりと肉厚です。


葉幅が広くがっちり型。収穫まで日数は掛かるものの日持ちは良さそう。
この両品種は対照的な姿ですが、製品としての評価はこちらが高そうに見えます。


収穫した「スプリングほうれん草」。軟弱徒長で失敗作でした。


こちらは4月5日に播いた春ホウレンソウ。


当地の露地では標準範囲ギリギリの早播きと言ったところ。不織布のべた掛けをしています。
水分の多いところを少々無理をして耕耘したのでかなり酷いごろ土になりました。
品種は最初のホウレンソウと同様こちらがトーホク種苗の「スプリングほうれん草」。


こちらが「晩抽グレイスほうれん草」。


隙間があるように見えますが、このくらいで十分。
悪条件のわりにはそれほど悪くありません。ここで不織布を剥ぎます。
この後、もう1回春ホウレンソウを播く予定です。


春キャベツは少々の遅れながら穫り始める

2025年04月26日 | 畑:葉菜類

今年は春キャベツが少々遅れています。
とは言っても収穫の目安は4月20日過ぎですから、僅かな違いです。
しかし、近年は暖冬傾向からか4月半ばから穫ることが多く、遅れている印象は否めません。
1月くらいまではむしろ進んでいるように見えたので、やはり立春以降の度重なる寒波襲来が影響したようです。
キャベツは10月以降、秋キャベツから冬キャベツと休むことなく穫り続けてきました。
そして、未だ冬キャベツが残っています。


品種はトーホク種苗の「寒玉キャベツ」。
寒玉キャベツを4月中旬まで穫るのは珍しくはありません。しかし、この時期にしては少し多い。
気温が高くなってきたので、アントシアニンの紫色はすっかり消えています。


さすがにこの時期になるとわき芽が伸びてきます。
穫ってみました。中玉に見えますがずっしりと重く、計ってみると3㎏ありました。


がっちり結球し綺麗な寒玉キャベツながら中心では花芽が確実に生長しているはず。
寒玉キャベツは早急に穫り終え片付けるつもりです。
これが春キャベツ。4月早々から虫除けに幅広の不織布で覆ってみました。


品種はタキイ種苗の「金系201」。
昔から作っている品種ではダイコンの「耐病総太り」と双璧かも。
種播きは例年より遅く10月7日、植付けは11月1日。2月20日に追肥と土寄せをしました。
覆いを取ってみます。かなり結球は進んできましたが、完全結球はまだのものが大半。


収穫の第1号は4月20日の鎮守の神社春の祭典お供え用です。それより数日おいての収穫となります。


最近急速に気温が上がってきたので結球も進むでしょう。
よく考えてみると当地ではこれが平年並と考えるのが相当かもしれません。
暖冬に慣れてきているため4月20日前から穫れるのが当たり前の感覚になってきたようです。
欠株はなく、今のところ病害虫の発生もありません。


春キャベツの結球はやや腰高になります。
揃いもまずまずながら、このようにはっきり遅れている株もあります。


しかし、春キャベツは穫り遅れて裂球する株が出やすいので多少のばらつきは幸いかもしれません。
例年80~90%結球から穫り始めるようにしており、寒玉キャベツが残っていることを考えるとこのくらいで良さそう。
この株を穫ってみます。


8分結球程度で重さは1㎏強といったところ。


同時に収穫した寒玉キャベツと比べてみます。右が寒玉キャベツ、左が春キャベツ。


見た目の大きさはほぼ同じくらいですが、形が大きく違います。
また、重さは寒玉キャベツが春キャベツの倍以上。
寒玉キャベツは炒め物や煮物、春キャベツは生食に適すると言われますが、小生はあまり気にしません。
さすがに浅漬けとなると春キャベツの美味さは格別。

冬囲いのハクサイは歩留まりが良く今年は着実に消費

2025年04月02日 | 畑:葉菜類

ハクサイの冬囲いは二つの方法で行っています。
一つは昨年12月19日に室内に取り込み、もう一つは畑に置いたまま外葉を縛り不織布で覆いをし、適宜消費。
畑に置いたままのハクサイは2月26日に室内に取り込み囲い直しました。
これはその時のもの。品種は、トーホク種苗の中晩生種「郷秋80日」。


前年はシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)の被害で播き直した早生種を囲うなど変則的なものでした。
そのため数量が多くなった一方、腐敗しているものも多く歩留まりが悪かった。
今年は取り込んだ時点での姿はこの程度。


外葉の枚数は少なかったものの腐敗も少なく歩留まりは良好。
年内に取り込んだハクサイと区別し、このように囲い直しました。


作業場の気温の上がりにくいところに取り込んでから1ヶ月余り。


覆いを外すと残りは僅か。


年内に取り込んだハクサイはすでにありません。他にも配ったようで特大玉クラスもしっかり消費。
前年は今頃も沢山残っており、その割には腐敗が多く歩留まりが悪かった。
今年は腐敗も少なく、僅か残っているハクサイも問題なさそうです。
二つを開けてみました。株元に少し傷みが見えますが、全体的には悪くないようです。


やや小振りの方を我が家、大きめの方を助っ人宅用にします。
鮮度も十分保っているようです。小振りの方を調製してみます。


少々剥きすぎになりますが、株元の傷みを取るよう外葉を数枚外しました。


頭の方が少し細身のハクサイながら、どっしりと手応えは十分。


二つに切ってみました。


まだはっきりとした花芽の生長は確認できません。立春以降気温が低めに経過したので動きが遅れていると思われます。畑に放置したならすでに割れていることでしょう。
今季の冬囲いのハクサイは歩留まりが良く着実に消費できました。


春まき長ネギをトンネルに種播き

2025年03月29日 | 畑:葉菜類

春まき長ネギの種播きをしました。
老朽化したハウスを解体してからは露地で育苗しています。
長ネギを早くから穫ろうと思えば早く播く必要がありますが、当地では通常の露地は4月半ば頃です。
トンネルで半月ほど早めの種播きをするというわけです。3月半ばに播いたこともありますが、今は無理はしません。
苗床を作る場所には1ヵ月ほど前に苦土石灰、有機肥料、化成肥料を施し十分に耕耘しています。
種播き前に管理機の逆転ローターで耕耘を兼ね畝を盛ります。


鍬でならしかまぼこ形のベットに仕上げます。


ベットに数㎝間隔の浅い播き溝を付けます。


品種はタキイ種苗のホワイトスター。揃いが良く美味しいので、近年は専らこの品種です。


小生多くはばら播きですが、さすがにネギ苗はすじ播きです。
黒いゴマのような種です。


これでは分りにくいでしょう。確かに播いています。


基本間引きはしないのでごく薄播きにします。
指で播き溝を埋めるようにして覆土するのが小生流。


鍬で軽く鎮圧。


籾殻くん炭を土が見えなくなる程度に掛け、乾燥と土が固まるのを抑えます。


少し早い種播きなのでくん炭で地温を上げ酸性の改良も多少期待。
やや乾燥気味なのでたっぷりと灌水。


トンネル支柱をし、0.03㎜のポリを掛けます。


トンネルのポリは、昨年の水稲のプール育苗に使ったものの再利用。
今はポットやトレーの利用が多くなっていると思いますが、小生は未だ昔ながらの育苗です。
ハウスと違って発芽までが不安定になりがち。上手くいくでしょうか。

早春に穫る極肉厚ホウレンソウ

2025年03月20日 | 畑:葉菜類

早春に穫るホウレンソウと言うと軟らかい春ホウレンソウを連想しがちですが、穫っているのは極肉厚の冬ホウレンソウ。


今季の秋冬ホウレンソウは4回に播いています。
11月半ばから穫り始め、途切れることなく収穫を続けています。
最後の4回目のホウレンソウを穫り始めたのが2月20日頃から。
種播きは11月3日。品種はサカタのタネのクロノス。


前年の冬ホウレンソウは暖冬のため不織布のべた掛けをせずとも生育が早まりましたが、今作はじっくり。
12月20日頃から予定通り不織布をべた掛けし、収穫開始時にべた掛けを外しました。
種播きから100日余りとこの作型としては概ね想定していた収穫開始となりました。
2月から3月上旬まではー5℃以下が連続するような酷寒ではないものの低温傾向が続きました。
この時期になっても正に寒締めホウレンソウと言った姿に変わりはありません。


葉は波打ち表面は見るからに著しいボコボコ。穫り始めの頃よりもむしろ際立っています。


クロノスは元来が濃緑で肉厚、それに長い生育日数と縮みが加わり肉厚感は一層増しています。


この辺りは少々密植気味。普通気温が高ければ徒長し軟らかくなりますが、未だがっちりと肉厚。


当地方では寒締めホウレンソウをより姿で分りやすく見せるため縮みホウレンソウが作られています。
縮みホウレンソウは「朝霧」など元来縮みの出やすい品種を用い株間を広くとって播きます。生長するに従い地べたに這うように大きく広がります。パッケージも通常のホウレンソウとは違い横型の特殊な包装です。
我が家のホウレンソウはごく普通の品種ながら肉厚では縮みホウレンソウに負けていません。


これは助っ人が穫ったホウレンソウ。


早春になっても肉厚で甘味、旨味十分、栄養価満点のホウレンソウが味わえます。あと暫くは収穫が続きます。


発芽した後、透明ポリマルチを剥ぎ不織布のべた掛けに替えたばかり。


発芽がやや不揃いです。冬ホウレンソウからは多少間が空くことになりそうです。