1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

美の巨人たち カイユボット「床を削る人々」

2008-01-27 12:17:30 | 美術館
 不覚、朝9時からのNHK教育テレビ「新日曜美術館」を見るつもりが、起きれば9時50分。今日は、長谷川等伯の特集。夜8時からの再放送を念のために録画して、昨日録画しておいた「美の巨人たち」を見ました。
 「美の巨人たち」は、ギュスターブ・カイユボットの「床を削る人々」の特集でした。この絵は、オルセー美術館の中で、たしかに印象に残る絵の一枚でした。床を削る三人の鉋職人の労働が、窓から差し込む光によって輝いていたように思うのです。
 番組は、この絵を描いたカイユボットが、印象派の画家たちのパトロンであり、彼が集めた印象派のコレクションが、オルセー美術館の設立に大きな役割を果たしたことに焦点を当てていました。
 カイユボットが、繊維業で財をなした大ブルジョアの跡取りであったこと、「床を削る人々」のあの床は、カイユボットの家の床であったこと、カイユボットの絵は広角レンズでとった写真を元に描かれたこと、彼の絵が敬愛するドガの絵のとなりに展示されていたことなどが、今日の僕の新しい発見でした。
 あらためて「床を削る人々」の絵を見直すと、斜め上からの視線に、ブルジョアの跡取りのカイユボットと働く人々との距離があるのかなぁと思いました。
 さてこのあとは、3時からの「日本の心の旅SP」という番組があるようです。「広重の五十三次と共にフランスと東海道を旅する」。どんな番組なんかな。これも録画です。


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