かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

それでも命をつないでいく

2018-03-12 06:17:17 | 日記

2018年3月11日、東日本大震災から7年目の午後2時46分、オイラは、暖かな海岸を散歩しながら、その時間には、静かな海に向けて眼を瞑った。震災関連を含め2万人以上が犠牲となったという。前日には、1945年3月10日の東京空襲で10万人が犠牲になったという報道。シリアでは、今でも空襲がやまず、無辜の市民がわずか数日で1300以上死んだとの報道、天災・人災問わずこの世のどこかでつづく不条理な死。どのようなコメントもむなしい。なんの力にもなりえない。神も、仏も、観音も阿弥陀も押し黙る春。

が、春の草むらを観察すると、美しく開花したノアサガオの蜜を毛虫が必死になめている。ラジオでは、さかなくんが、マンボウの話をしていた。「何億の卵を産んでも、親になるのは2匹から3匹、それでも種の保存に成功している。」とのこと。

この世は不条理だらけだが、この世のあらゆるところで、いつも宇宙の摂理にしたがった命のリレーが無意識にも懸命に行われているのも事実。あるいは細く、伏流のように目には見えないのかもしれないが、そちらの方が主となる流れ。

いつかどこかで、どうにもならない出来事があるんだという覚悟に生きながら、本流の流れを信仰のように祈っていくしかあるまい。

 

石垣島 午後2時46分の海

 

ノアサガオの蜜をなめている毛虫君(同定不明) 

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