魁新聞に投稿したのですが、もう2週間以上にもなるので、たぶんボツです。
ゴミの有料化について
秋田市によれば、家庭系ごみの3月末の数値が目標値に10g届かなかった。しかし、先の市の選挙公報において、現職市長自らが、7月~3月まで18%のゴミ減量が達成されたと発表した。その数値は508gである。
そもそも、この目標値とは何なのか。比較基準の平成11年の数値は市民一人あたり618gである。目標値はその時の10%削減したものとして556gとした。当時ゴミは燃えるゴミと燃えないゴミに分別していた。618gの中身は、燃やせないゴミが40gと粗大ごみは8gである。とすれば、平成23年度のゴミ量584gから、仮に燃えないゴミが40gとして差し引くと、544gとなり、目標値はクリアする。そのうえ、粗大ゴミが5gあるので539gとなり、約13%の削減となる。スタート前に有料化の根拠は崩れていた。
平成14年に溶融炉が導入されたとき、市民は燃えないゴミの分別という手段を奪われた。今回の有料化は「分別はするな。しかし、ゴミは減らせ」という矛盾を市民に押しつけたものだった。ちなみに、平成9年からすでに有料化された粗大ゴミもゴミ量に含まれている。比較数値からは除くべきである。
今更ながら、この条例可決に納得できないでいる。9か月で5億円近い手数料を集めたが、市民は打ち出の小槌を持っているわけではない。将来のために財政が苦しいというのなら、切り詰めるところは他にもあるし、売電している年間1億円近いお金を積み立てたら良い。
秋田市のゴミ有料化を今後も継続しようとすることは、誰も異論を挟めないゴミ減量を利用した増税であり、1年を経ずしてクリアするような根拠のない目標値のためという、市民に対する背信だと思う。議論の再開を期待したい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます