先週の休みの日に、母の施設に、柿をすりおろして持っていった。
母は、柿が大好物である。寝たきりになる前は、いつも「わたしが死んだら、ほとけさまに”かき”を上げてちょうだい」というのが、秋になると決まっていう口癖だった。
一口ずつ、口に運んであげると、「おいしい」「おいしい」と繰り返す。「味はわかるの?」と、きくと、「わかる」という。
もうすぐ、94歳になる母が、今年も柿を食べてくれたことに、感無量になる。
最近、あんまり、母のところにいくことができず、気になっているのだが、あんがいしなり強く母はがんばっている。
人生120歳といわれるけれど、健康でいるのならいいけれど、ねたきり15年は、母にとって幸福な人生だったのだろうか。・・・・娘の私の介護生活も16年目に突入した。顔をみれば、母とそっくりになってきて、ちょっと憂鬱になるが、親子だからしかたないか・・・