加代子のつぶやき

毎日の生活で思うこと

憲法改正 安倍とリンカーン

2013-05-09 23:22:02 | Weblog

先日リンカーンの映画を見たと書いたが、あれは、アメリカの憲法を変える話だった。

奴隷制の禁止をうたった、憲法修正13条を議会を通すための3分の2をどうやって獲得するかということが、スリリングに描かれていた映画だった。

国家の分裂を防ぐには2分の1の発議では不足なのだ。だから、発議に3分の2を求め、さらにアメリカは全州の4分の3が賛成しないと発効しないのだそうだ。 ハードルは高いが、リンカーンはこれをやったのである。

それに比べて、安倍自民党はなんだ!と思う。 

そもそも、憲法違反で当選している議員に、憲法改正の発議をする資格はあるのだろうか?疑問である。

5月8日の朝日新聞の内田樹さんのオピニオンは秀逸で、「壊れゆく日本という国」 と題して、グローバル化する企業のために、日本国民を差し出そうとしている と書いている。

そのためにナショナリズムをあおり、国民の一体感を必要としているという。

戦争のできる国が、普通の国になることではない。戦争はしてはいけない。戦争はなにも得るところがない。戦争とは破壊であり、殺人である。そんなわかりきったことなのに、平和を非現実と捉える、憲法改正者のあたまの中がわからない。

安倍さんはリンカーンとは比べられないが、せめて、人民のための政治くらいは考えてくれないかなあ・・・