河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

独裁者と小さな孫

2016-02-20 22:53:52 | 映画
マクマルバフ監督の映画。
原題は、プレジデント。大統領。
架空の国で、独裁を振るう大統領が主人公。
だから、原題の通りなんだけど、
そこをこうするのが日本流か。
たしかに、孫はキーパーソンではあるが、
主人公はあくまでも大統領だ。
クーデターが起きて、追われる大統領と孫の男の子。
少年は、育った環境そのままを写す鏡のよう。
二人は、えらい目見るわけだが、
なんか、ふたりとも、成長してる感じはしない。
特に少年は、夢を見ていただけ的な。
大統領は、自覚しているとは思うが、
それでもまた政権につけると信じている。
そして、ラスト。
衝撃のラストとか書いてあるからどんなのかと思ったが、
想像の斜め上を行っていた。
昔は、イスラムの世界とか、考え方とか新鮮で面白くて、
そっちが舞台の映画とかよく見ていたけど、
だんだん、深刻になってきて、政治的というかなんていうか。
この映画のラストは、そういう混乱した社会への意見のような何か。
怒り狂った住民に、どんな言葉が通じるだろうか。

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