河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

カデナ

2010-01-27 16:46:18 | 読書(小説)
池澤夏樹、新潮社。
1968年、日本返還前の嘉手納基地。
アメリカ空軍の北ベトナム爆撃に関するスパイ作戦に
関わった4人、阿南さん、朝栄、ジェイン=フリーダ、タカ。
物語は、フリーダと朝栄さんとタカ、それぞれによって語られる。
だけど、このお話の本当の主人公は、パトリックだ。
飛ぶのが怖いパイロット。
ハッピーエンドはないけど、ちょっとした幸せは残る。
沖縄の熱くて重い空気のなか、おばあたちのウチナーグチが聞こえる。
登場人物たちが、しっかりと己を保って行動しているところがいい。
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獣の奏者(そうじゃ)III 探求編

2010-01-20 21:36:18 | 読書(小説)
上橋菜穂子、講談社。
異世界獣医師物語。
2巻で完結していたのに、突如続編が出たよ。
アニメ化もしたらしいしなあ。
2と3の間は、11年開いていて、
エリンは大人になって、結婚して子どももいる。
3巻では、なにやら国同士の争いに巻き込まれそうな、
暗雲垂れ込めるはじまり。
最初っから、旦那と子どもとの団らんは無し。
さて、続き続き・・・。
4巻は「完結編」であるので、もう続かないようだ。
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マンガ日本史14足利義満

2010-01-19 21:48:23 | 読書(マンガ)
朝日新聞出版の子ども向けシリーズ。
とはいえ、ふくやまけいこのだけは買わなきゃと・・・
いやいや、期待以上。
シリーズいくつか立ち読みしたけどみんなデジタルだったから、
誰かが代わりに塗るんじゃやだなあと思ったけど、
ちゃんとふくやまさんが塗ってるし。
ストーリーもかなりのふくやま節。
世阿弥との掛け合いとか、子ども時代の義満とか、絶妙。
ひめゆり学徒隊にも期待!
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くおんの森2

2010-01-16 23:06:05 | 読書(マンガ)
本の虫にとりつかれた少年、魚住遊紙。
ストーリーがあるのやらないのやら、
本をめぐる物語は続く。
本以外にも友だちもできたし。
つぎは、祖父と祖母の謎?
あと、お母さんのベストセラーは、
どこかに着地点があるのだろうか。
絵はかわいいけど、キャラの区別が付かん。
ごちゃごちゃ何が描いてあるのか分からんけど、
そこはまあ面白いからいい。目が悪くなりそうだが。
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厭な小説

2010-01-16 14:32:14 | 読書(小説)
京極夏彦、祥伝社。
厭だ。
厭だよ。
いやーな掌編が次々と。
深谷という男が全編に登場するのだが、
最後の話が極めつけ。
あげくに、この本まで登場。
だから、古めかしい装幀になってるんかー。
というところまで凝っている。
べろんとした男って作者本人ですかい。
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