煉瓦を運ぶ

アレクサンダー・マクラウド、新潮クレスト・ブックス。
アリステア・マクラウドの本がある！と思って借りたら、
彼の息子の短編集だった。
ちょっとがっくりしつつ、読破した。
短編らしく、ふとした瞬間を切り取るんだが、
え、そこで終わるの、とか、
ふいっと選んだ道で思わぬ方向へ転がっていくさまが、
怖いといえば怖い。
７篇ともそんな感じ。
特に成人初心者Iのステイスはどうなっちゃったのか。

ミラクル・マイル／親ってものは／煉瓦を運ぶ
成人初心者I／ループ／良い子たち／三号線

生物学探偵セオ・クレイ

アンドリュー・メイン、ハヤカワ文庫。
副題は、森の捕食者。
原題は、ナチュラリスト・・・博物学者？
主人公は、大学で研究してる３０代。生物情報工学が専攻。
フィールドに出つつも、パソコンを駆使して分析するやつ。
モンタナで調査から戻ってきたら、
いきなり警察に、殺人の疑いで拘束された。
同時期にモンタナにいた教え子が殺されていたから・・・
容疑は晴れたが、犯人がヒグマだということに納得行かず、
独自に調査を始めて、どんどんエライことになっていく。

科学的か、と言われれば、まあそうかな、という感じ。
ていうかセオが無茶をしまくるので、
ちょっとそれはないな〜、というところまでやらかします。
ラスト、始末つけるのが彼女、っていう辺りにアメリカを感じる。
シリーズは続いているらしく、セオと用心棒？ジリアンはともかく、
グレンあたりはまた出てきそう。

ダンジョン飯7

ネコ娘が表紙で出番は多めだけど、
カブルーとセンシの過去が判明して、
人間らしい厚みが出てきた。
（あれ、そもそもこいつら人間だっけ・・・）
とりあえず、次の目標を見つけて旅立つのだが、
えっとそれどうなんの？っていう場面で、
次巻に続く。
６巻でたの１年前だから、また来年だな。

ねことじいちゃん

進富座。
ほのかに名古屋弁を感じるどこかの島。
特別何が起こるわけでもない。
監督が岩合光昭ってんで、どんな映像かな、と。
ネコのきれいないいとこしか出てこないけどね。
無責任な猫好きばかり増やしてほしくはないがなあ。

矢上教授の十二支考

森谷明子、祥伝社。
なんとなく、民俗の雰囲気、
南方熊楠の十二支考も絡むような感じだったんで
ジャケ借りしてみたけど、外れた。
なんつーか、いろいろ残念。
１話完結型かと思ったら違ったし、
教授じゃないのに教授と呼ばれるのは
雰囲気なのかなんなのか説明ないし、
（もしかして下の名前が教授で読みが違うとか推理したのに）
結局殺人事件が起こって、解決するってえミステリだった。
うーん。なんかあんまりすっきりしない。