河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

魔使いの呪い

2009-08-21 21:53:56 | 読書(小説)
ジョセフ・ディレイニー、東京創元社。
魔使いシリーズ第2弾。
魔使いジョン・グレゴリーに弟子入りしたトム。
まだ半年だけど、かなりの成長ぶり。
自分で考え、自分の行動に責任を持つ、というところが、
この本の面白いところであり、希有なところだと思う。
ラストで、絶対だと思われた母の予言を覆す、
トムとアリスのペアが頼もしい。
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永遠の出口

2009-08-21 21:50:23 | 読書(小説)
森絵都、集英社。
児童文学の作家だけど、これは大人も読める。
子どもが読めば、等身大の主人公、
大人が読めば、懐かしい80年代の「私」なんだろう。
9章あるけど、それぞれお話として完結。
岸本紀子が普通の小学生から、ぐれた中学生活を送り。
バイトに恋に溺れる高校生となって、卒業するまで。
「永遠の出口」というタイトルが秀逸。
永遠なんてものは存在しないのに憧れていた子ども時代。
それを、もう、どうでもいいや、と思ったときが、
大人への入り口なのか。
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コランタン号の航海2

2009-08-16 15:36:50 | 読書(マンガ)
「水底の子供」というお話は、これで終わり。
1巻からは想像できないストーリー展開で、
水底の子供が出てきて、現実世界に帰ってきたよ。
うーむ。
次のシリーズは、レオン・ガーフィールドの小説から
インスパイアとか書いてあったな。
趣味がかぶってるなあ。
でもやっぱり、絵がいやだあ。
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DVD「この自由な世界で」

2009-08-16 15:33:33 | 映画
ケン・ローチ監督。
ロンドンにいる移民たち。
彼らに仕事を紹介する会社にいたアンジーは、
ひょんなことからクビになってしまい、
ルームメイトのローズと新たな職業紹介所を始める。
税金やなんやは軌道に乗ってから。
うまくいくかに見えたが、資金繰りに苦労しはじめ、恨みも買う。

なぜか、老夫婦の物語と思っていた。どこでどう・・・
老夫婦は出てきたけどね。アンジーの両親。
息子ジェイミーとの生活を守るため、
シングルマザーは奮闘するわけだが、
それはあんた、ダメだろう、人間として!ということを、
この女はやってしまう。
「自由な世界」とはいえ、自分だけ良ければいいのか?
ラストシーンで、それでも仕事を続けるアンジーがいたけれど、
ローズとも別れ、不法入国をさせたり、それでいいのだろうか?
というところで物語は終わる。
現実は、現在進行形なんだろう。
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DVD「パリ、テキサス」

2009-08-15 23:51:06 | 映画
ティム・ヴェンダース監督。
フランスのパリじゃなくて、テキサスのパリ。
テキサスで、4年前に失踪した兄トラヴィスが見つかった。
弟ウォルターは兄を迎えに行き、夫婦と彼の息子ハンターとで迎え入れる。
ハンターは、最初、父を父と思わないけど、
昔取ったビデオのおかげで、懐き始める。
そして、母ジェーンを捜す旅へ。
これまたロードムービーです。
ジェーンと、のぞき小屋みたいなところでしゃべるシーンは、
映像に凝ってるなあと思わせる。面白い。
3人でうまくいかないのかなあと切なく鑑賞しました。
子役のハンター少年がかわいい。
トラヴィス役もいい味でてる。
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