河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

かもめ食堂

2006-07-30 22:40:39 | 映画
日本映画。でも舞台はフィンランド。
サチエさんは、一人暮らしだけど、一人でヘルシンキの街で「かもめ食堂」を切り盛りしている。
といっても客はぜんぜん来ない。
そこうするうち、ミドリさん、マサコさんという二人の女性がかもめ食堂の住人になる。
料理がうまそう!おにぎり食べたい!
北欧デザインのキッチンやら食器やらがおしゃれだ。
サチエとミドリの出会いが、ガッチャマンってのが笑える。
もっと笑えるのはマサコ。もたいまさこ、すごすぎる。いろんな意味で。
何考えてるのかわかんないおばさんがはまりすぎ。
北欧デザインなウェアを着こなしてたのもある意味すごいかも。
ラストは、食堂も満員になってめでたしめでたし、なんですが。
でもなんかサチエはコワいなー。
独身女性~って感じだからかな。
マイペースで、自分の好きなこと以外はしません、って。
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ぼくはきみのミスター

2006-07-29 10:30:48 | 読書(小説)
児童書?
トーマス・ヴィンディング作、ヴォルフ・エァルブルッフ絵、BL出版。
「ミスター」というのは、「ぼく」の家に押し掛けてきた犬の名前。
「ぼく」がなにを言おうと、おかまいなし。
飼いたいといってないのに、やだなあ、そんなに僕と暮らしたい?とかそういうノリ。
犬の絵が、たまらん~。
一言で言えば、「ぼく」が、ミスターに動物に関するおはなしをしてやるはなし。
犬馬鹿っちゃ犬馬鹿のはなしなんだけど。
ソファーにのっちゃいかん、ベッドで寝ちゃだめ、人間の食べ物は食べちゃだめって言ってるのに、
ずるずるミスターのペースにのみこまれて、まあいっかとおもっている。
でも、ミスターの方も、人間のおはなしなんて、と馬鹿にしてたくせに、もっと!とせがむようになる。
「ぼく」とミスターの掛け合いが楽しい。
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マンゴーのいた場所

2006-07-22 14:17:29 | 読書(小説)
ウェンディ・マス、金の星社。例によって、翻訳者は金原瑞人。
「共感覚」を持った少女の物語。
愛猫マンゴーは、鳴き声やいた場所がマンゴー色をしているから、その名を付けた。
音を聞くと、色が見える。文字を見ると、色が浮かぶ。
そういう感覚を持ったミアは、8歳の頃、自分がどうやらふつうと違うことに気づき、
13歳の今までずっと隠してきた。
だけど、方程式のxの色と、答えの数字の色が違う、とか、
英語の「友達」の色とスペイン語の「友達」の色は全然違うから、結びつけられないとか、
成績にまで影響してきた。(暗記モノは色と色の組み合わせで覚えられるから得意らしい)
家族や親友、ボーイフレンドの話題など、この年代特有の悩みも語られる。
別に、この本がこの症状の紹介をかねてるつもりはないのかもしれないけど、
へー、こんなんあるんだなーとかなり興味本位で読んでしまいました。
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犬と話をつけるには

2006-07-19 22:21:39 | 読書(その他)
多和田悟、文春新書。
犬と「話をつける」のであって、「話をする」のではない。
もしそんなタイトルだったら買わなかった。
盲導犬を初め、補助犬というやつは、「使役動物」だ。
向いている性質を持つ動物だけが選ばれる。
(途中で向いてないとわかったやつはどうなるんだろう、全部ペットにするには多いよな)
人間は、向いてなくてもその仕事についているけど、犬はそうはいかない。
「お前、この仕事やってけそう?」「うん、大丈夫、楽しいよ」と
反応してくれる(話をつけられる)犬だけが盲導犬その他になっていくのだ。
シビアな世界だ。
第1章で犬の性質をかいつまんで解説。
「犬は明日のことを考えない」「犬は後悔しない」等々そのとおり!っていう感じ。
第2章は、著者のキリスト教的思想も含めて、
盲導犬を育成することについての考察、みたいなものが語られる。
犬は、きっかけなのだ。
犬のおかげで人生が変わる訳ではなく、
盲人としての人生を自信を持って歩んでいくためのきっかけ。

知人の動物愛護団体の方は、犬を道具と見なす補助犬に反対している。
動物を使わなくてもいいじゃないか、人が手伝えばいいじゃないか、という。
その意見への反論は、この本からは得られなかった。
手伝ってくれるのが、人と動物では大きく違うと私は思う。
でも、反論できないでいるのだ。
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青空の卵

2006-07-18 23:02:21 | 読書(小説)
坂木司、東京創元社。
フェミ臭いのとホモ臭いのと青臭いのがちょっと・・・
引きこもり探偵っていうのが面白そうで、読んでみました。
三部作の一作目。
なんかなあ、坂木が危ないくらいにいいやつで。
引きこもり鳥井との関係は、親子?恋人?とにかく友達以上なのは確か。
そして、大の大人が毎回泣き出すのはやめてくれい、と思ってしまう。
京極夏彦の長編でも思ったけど、
自分以外の人間の行動なんて、絶対読めないと思う。
ほんと、相手によっては全く思考回路って読めないって人がいると思うんだ。
って私が単純なだけで、他の人は読めるんかなー・・・。
いくら冷静に判断したって、絶対無理。
という私の持論のせいで、鳥井たちが勝手に人の心を代弁しているけど、
そんなこと、現実には絶対あり得ないんだ、だからうそくさい、と思ってしまう。
だから、ちょっと無理があるような話ばかりだけど、いいたいことはよくわかる。
みんながこんな穏やかでやさしい人物ばかりだったら、戦争なんておこらないのに。
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