河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

名探偵クマグスの冒険

2013-06-30 15:16:35 | 読書(小説)
東郷隆、静山社文庫。
この作者の本は初めてだ。
南方熊楠が主人公で、留学中のロンドンを舞台に、
事件に首を突っ込んで、博学を生かして解決。
南方の研究内容や成果とかも散りばめ、
孫文とかの当時の実在人物にも登場願い、
南方好きにも満足の行く一品。
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冬に散る華

2013-06-30 14:57:20 | 読書(小説)
高城高、創元推理文庫。
「函館水上警察」の続編で、完結編。
単行本は「ウラジオストクから来た女」だったけど、
こっちのほうがかっこいい。
しかし「散る」のは「誰」かとか考えてもみなかった。
明治時代の函館を舞台に、密猟とかやくざ者とか、
イマドキなトリックと解決だけではない、
リアルな描写の警察小説。
水死だの縊死だのの描写までリアル。
この人の本は、ハードボイルド全集4巻だが、
読んでみようかな・・・
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薄紅天女

2013-06-24 22:34:29 | 読書(小説)
荻原規子、徳間文庫。
文庫になったやつで再読。
アイヌが出てくるからか、この作品が一番好きだ。
あと、強大な力を持って生まれ、
蝦夷と坂東の一族のどちらにも属せず、
望まれぬ男として生まれてきた阿高が、
二連と呼ばれる一心同体な叔父藤太を支えに
絶望の淵ぎりぎりのところを明るく生きてきて、
苑上と出会い、苑上たち皇の抱える闇と対峙して、
そこから先のハッピーエンドぶりがいい。
古事記っぽい、藤太の夢に出てくる千種の予言とか
こういう雰囲気がすきなんだなあ。
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チヨ子

2013-06-19 22:03:52 | 読書(小説)
宮部みゆき、光文社文庫。
最近よく見る「いきなり文庫化」の帯。
これもそうらしい。
文庫は図書館に入らないからねえ。
浜村渚シリーズ買っちゃってるのもそれが一因。
なるだけ小説は買わないようにしているのだけれども。

ホラーやファンタジー要素の入った、
現代日本モノの短篇集。
やっぱりこの人の現代物、怖い。
どこにでも有りそうな、人の闇を描くから。
ラストの「聖痕」の神は、ビジュアル的にちょっと新鮮。
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浜村渚の計算ノート3と1/2さつめ

2013-06-19 21:58:09 | 読書(小説)
青柳碧人、講談社文庫。
シリーズ番外編。
数学ミステリなので、感情とかより理詰めな部分が強くて、
彼らの、人を殺すほどの思いが、あんまり伝わらないような
気もするけど、まあ、謎解きとしては面白かったよ。
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