河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

武士道ジェネレーション

2019-05-28 21:59:57 | 読書(小説)
誉田哲也、文藝春秋。
武士道シックスティーン、セブンティーン、
エイティーン、ときて、もう終わったと思ってたのに、
また続きが出たなあとは思ってた。
タイトル通り、「世代」という感じの話。
まあ、大学卒業して早々に早苗が結婚、てのは驚いたが。
香織は桐谷道場閉鎖を防ぐべく、師範代として入り込む。
日本の戦争犯罪に関する論議が突如挿入されるあたりは
なんだかなあとは思ったが、ある程度は伏線でもあるので
なんかモヤっとするけど仕方ないかあってところ。
ちょっと衝撃のラストだったが、それもまた「次世代」って感じ。
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この世の春

2019-05-18 19:53:39 | 読書(小説)
宮部みゆき、新潮社。上下巻。
伝奇モノというべきかな・・・。
江戸時代の下野北見藩の元お殿様をめぐる物語。
なのに、なぜ、帯は「ヒーロー』だの「リベンジ』だの
カタカナを使うのか、謎だ。
本文にはもちろん出てこない。
最終的には、出戻りの女性、各務多紀の恋物語でもあるのだが、
そんな、表紙の絵に男女を全面的に出さなくてもいいのになあ。
ぶっちゃけ、多重人格者の話を江戸時代に持ってきている。
その解釈はイマドキで、当時であればそうはならんだろう。。。
とは思うけど。
結局、本当の首謀者もわからず、解決方法も乱暴だし、
思いの外ファンタジックな話なんだが、
道具立てやら描写はリアルで、違和感はないし、破綻してない。

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グリーンブック

2019-05-13 22:33:27 | 映画
進富座。
なんかアカデミー賞ノミネートで
本来なら単館系のこの映画が、
そこらのシネコンでも上映している。
実話をもとにした物語。
最近の映画って、マンガか実話か極端だね。

普通?に黒人差別をしていたトニーは、
勤めていた店が休業したせいで、仕事にあぶれ、
黒人ピアニストの、黒人差別の激しい南部への
コンサートツアーの運転手兼護衛をすることになった。
クリスマスイブには帰ってくるぞと。
おっさんふたりのロードムービー。
トニーがドクの味方になっていく過程が自然に描かれる。
説教臭くもなく、軽い語り口がウケたんだろうなあ。
悪かないけど、こないだのインド映画のほうが好き。
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火の鳥14別巻

2019-05-06 19:06:10 | 読書(マンガ)
手塚治虫、角川文庫。
高校生の頃?買った火の鳥角川文庫全13巻。
再版にあたって、別巻が出たってんでこれだけ買ってみた。
「火の鳥を語る」の角川春樹、なんかやばい。
まあ、こういうオカルト好きだったからこそ、
80年台に帝都物語だの火の鳥アニメだのを
映画にする金を出せたんだろうけど。
作品は普遍的に読めるけど、思惑がどうだったのか、
あんまり作者が語るのを読んでも面白くないねえ。
次から次へと書きかけては放置されてる火の鳥も
当時人気があったんだかなかったんだか。
下書き状態とか作品として完成されてないものが
読めるのは、面白い。作者としては不本意だろうけど。
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岩本ナオ古今東西しごと集

2019-05-06 18:59:13 | 読書(マンガ)
イラストと未収録の漫画を集めた本。

・・・。そんなにうまくはないよね。
でも空間とか奥行きとか画面構成がしっかりしてるので
少女漫画って枠から一歩出てるんだろう。

そもそも私の読む少女漫画が、
遠藤淑子で、この人で、あとは
惰性で夏目友人帳を読む程度だが、
王道から全く逸れた系統なのは同じかも。。。

しかし、「夏の桜」の白石さんは恐ろしい子だが、
松方くんはうれしいんだろうか、あれ・・・
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