生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

サ・シ・ス・セ・ソなのか シァ・シィ・シゥ・シェ・シォなのか ?

2016-11-13 22:09:02 | より良く歌うために

 発音の話です。主に英語を対象として、日本人は「L」と「R」との違いを聞き分けられない=発音し分けられないと言われています。確かにその通りですが、日本国内にとどまらず世界中で有名な話になっており、そのため「L」と「R」とを聞き分けられるようになるためのソフトも随分前に販売され、それを利用して私自身99%以上聞き分けられるようになっています。聞き分けられるようになれば自然と発音も区別できるようになるものです。

 「L」と「R」との区別とは、イタリア語やドイツ語の発音で言えば巻き舌にするかしないかの違いに置き換えることも出来ますが、文字情報で区別するよりも遥かに、音声情報で区別するのは困難です。音声情報で「L」と「R」との区別が概ね出来るようになると、次の課題としては「S」と「Sh」になろうかと思います。私自身が「L」と「R」との使い分けが出来る様になった後で、2007年の1月に勤務先の費用負担で1ヶ月間ニューヨークの語学学校に短期語学留学研修に言った時も、「S」と「Sh」の使い分けがきちんと出来るようにしたいと意識していました。私が研修に行っていた後半にフランスから研修に来た魅力的な女性と同席するようになりました。アメリカ人の講師によれば、国籍によって明らかに英語発音に関する得手不得手があるそうで、当然日本人は「L」と「R」との使い分けだそうですが、フランス人にとっては「H」の発音が母語に無いため不得手だそうです。フランス人にとっては「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ」は「ア・イ・ウ・エ・オ」ですね。ただフランス語の「e」は音としては「ウ」になるので「ア・イ・ウ・ウ・オ」でしょうか。

 私が通った語学学校で与えられた教材の中には、次のような早口言葉=Tongue twisterもあって、英語を母国語にする人にとっても「S」と「Sh」との区別は必ずしも容易では無いのだろうと思って安心した次第でもあります。

She sells seashells by the seashore.
The shells she sells are surely seashells.
So if she sells shells on the seashore, I’m sure she sells seashore shells.

 と言うことで長年気になっていた「S」と「Sh」の使い分けですが、音声情報だけでは中々区別することはできず、視覚=文字情報と音声情報とが整理・統合されて初めて使い分けが出来る水準への道が開けると思います。正にその瞬間が今日ありました。そのきっかけが何だったのかは忘れてしまいました。あまりにその結果が際立っていたからです。つまりはネットで検索したところ強引に区別するのであれば「S」は「サ・シ・ス・セ・ソ」、「Sh」は「シャ・シィ・シゥ・シェ・シォ」と考えると大きな間違いは無いとのことです。また「L」と「R」の区別は元々日本語のカタカナでは書き分けようが無いのに対して、「シ」と「スィ」とは書き分けられるにも関わらずどちらでも日本語としては概ね通じるためにかえって区別し難くなっているのではないかとの指摘もありました。

 これまでの物心ついてからですら半世紀以上になる自分の来し方を振り返っても、気付く機会はいくらでもあっただろうにと思いますが、「S」は「サ・シ・ス・セ・ソ」、「Sh」は「シャ・シィ・シュ・シェ・シォ」と言うことを意識して使い分けたいと思います。”何故今まで気付かなかったのだろう”と思うべきか、”良いことに気がついた、良しこれからに活かそう”と思うべきか。”何故今まで気付かなかったのだろう”という反省を踏まえつつ、”これからに活かそう”と思います。


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