生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

舞踏

2016-06-11 22:18:30 | 音楽以外の芸術

 これもまたNHKラジオ語学講座のドイツ語応用編の話題からなのですが、ヨーロッパでは日本の現代文化の一つとして「舞踏」というものがよく知られているそうです。ところが日本国内ではアングラ芸術の一つという程度の認知しか無く、殆ど知られていないと言っても過言ではないとか。一時期は「暗黒舞踏」と標榜していた時期もあったそうですが、”「暗黒舞踏」との決別”といったイベントもあったそうですね。有名なところでは山海塾が舞踏の範疇に入るそうです。最小限ギリギリの衣装で局部を隠し他の裸体は白く染めて群舞するのがある程度の共通性の様です。

 日本の伝統音楽の流れからは、和太鼓の奏者は単に音を打つだけでなくその所作が一定の様式美を持っていると思います。例えば鬼太鼓座はその一つの到達点とも言えますね。裸体の美といえばミケランジェロのダビデ象は思い浮かびますが、非常に写実的で、写実の世界の中で最も理想的な男性の肉体像という気がします。一方で東洋美術では誇張が当たり前?で、例えば仁王像等は本来あるべき姿以上に誇張された筋肉が盛られていると思います。舞踏もそのような東洋美術の流れを汲んで、実際異状に肉体美を誇張するために全身を白塗りにするのかなと思わないでもありません。

 残念ながら私自身は「舞踏」を生で見たことはありません。せいぜい山海塾に関するTV映像を何となくみたぐらいです。しかし我々普通の日本人が思うよりも遥かに、西洋では日本の「舞踏」という表現芸術のムーブメントが認知されているそうなのです。そのことを全く知らずして芸術一般を語ることは、穴があったら入りたいという表現ぐらいでは済まない程に、自分自身の無知を突き付けられているような気がします。

 舞踏をご存知の方、コメントを頂ければ幸いです。

P.S. Wikipediaには「暗黒舞踏」で項目が設けられています。


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