小杉行政書士事務所 小杉 幹のブログ

自然を愛し、単独で山を歩き廻ることを好み、たまにはロードや近くの山を走る、50代オヤジのブログです。

議員の世襲に一言!

2009年06月27日 | 俺にも言わせろ!

一時期盛んに論じられていた「国会議員の世襲」に関する話題は最近すっかり聞かなくなった。

自民党では、次の次の総選挙の際に、世襲候補者の同一選挙区での党公認はしないことになったらしいが…

国会議員って、世襲出来るの?

「次の選挙には私は出ません。息子が出ます。」と言えば、息子は国会議員になれるの?

それだけではなれませんよね? 選挙で当選しなければ国会議員にはなれません。

選挙で当選して、有権者の審判を受けて議員になって、何か問題でもありますか(笑)

議員には「カバン」、「看板」、「地盤」の3つが必要であり、世襲議員の場合にはそれらをそのまま引き継ぐからいけないと言われる。

特に問題なのは「地盤」であって、政策など関係なく当選出来てしまうから、立候補するなら他の選挙区から出なさいなどと論じられる。

これはオカシイ。

悪いのは、政策など関係なく世襲候補者を当選させてしまう「地盤」でしょ?

「地盤」・・・議員の支持母体。業界団体や労働者団体などが多い。

これらの「地盤」といわれる人達が、何も考えずに投票するのが一番いけない。

政策・能力本位で投票が行われている限り、世襲批判の問題は起こらない。2代目だろうが3代目であろうが、世襲でなかろうが、そんなことはどうでもいい話である。

七光りのボンクラだったら落選するだけ。

能力があれば、親が誰だって構わない。

結局のところ、問題は投票する有権者の側にある。

だって「地盤」の人達って本当にいい加減な理由で投票しているもの。

私は国民に付された「選挙権」ってとても崇高な権利だと思っている。

日本の場合、選挙権は血を流して勝ち取ったものではないが、それでも国のあり方を国民が決めることが出来る尊い権利だと思う。

断じて、人から頼まれたからとか、職場の方針だからとか、面白そうな人だからだとか(笑)、そんな理由で行使すべき権利ではない。

でも現実は…(笑)

私も仕事柄、業界団体や商工関係の団体などの会合に顔を出すことがある。

選挙が近い時期などには、よく国会議員や地方議員、自治体の首長などが挨拶にくる。

で、どんな挨拶をするかというと、「厳しい戦いです!」「皆様のお力添えが必要です!」「皆様のために頑張ります!」

最後は参加者一人ひとりと握手(笑)

当選したら何をするのか、何がしたいのかということは、ほとんど聞いたことがない(笑)

で、当選したら支援団体に予算を取ってきたり便宜を図ったり。

支援団体もそれを求めている。

そういえば昔、こんな事があった。

もう10年位前のことだが、一時期地元の異業種団体に加入していたことがある。

そこで、地元を流れる「新河岸川」に関するイベントをやろうという話が出た。

新河岸川といえば、今ではたいした水量もないつまらん川であるが、江戸時代から明治時代にかけては川越と江戸を結ぶ交通の大動脈として、大量の物資を載せた船が盛んに往来していた川である。

話が出てきた経緯までは詳しくは知らなかったが、当時は私も新河岸川に関心を持っており、「新河岸川カヌー川下り」なんてものを実行したこともあったので、多少の関心を持ちながら、企画に参加することになった。

ただ気になったのは、企画を進めていく中で何故か会長の口から盛んに地元選出の某国会議員の名前が出てくることだった。

まあよくいる「私はこんなにエライ先生をいろいろ知っているんだ!」ということを吹聴するタイプの人間なのかと思っていた。

ある日、新河岸川のイベントの企画の関係で県の役所に打ち合わせに行くとかで、私にも声が掛かった。

そしてそこで行われた話し合いの内容でビックリ!

会長の話の内容というのは、国から出ている新河岸川の災害対策予算の一部を、イベント費用に廻してくれということ。そしてそのことは地元の某国会議員からのアドバイスによるものであり、その国会議員とは非常に懇意だということ。

なんだよこれ! タカリじゃん!

国会議員の力を背景にした公金へのタカリ行為!

話し合いが終わって外に出た後以降、私はその団体とは一切の関係を絶ちました(笑)

公金にタカるような団体に一時期でも所属していたなんて…

でもこんなのが議員の支持母体の実態なんだよね…

「私の息子です。未熟者ですがご支援よろしくお願いします。」

「お~そうか。頑張れよ。応援するぞ!」

「皆様のためにこんなにバラマキます!」

「そうだ、そうだ。もっとよこせ!」

「あの人、テレビでよく見る○○さんだ!面白そうだから一票入れよう!」

「ね~、○○さん、今度の選挙厳しいのよ。なんとか一票入れてあげて!」

こんなんばっかりだもんな…

そりゃ世襲は妬まれるわ(笑)

 

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