小杉行政書士事務所 小杉 幹のブログ

自然を愛し、単独で山を歩き廻ることを好み、たまにはロードや近くの山を走る、50代オヤジのブログです。

自宅から葛西臨海公園60kmラン

2012年05月20日 | ランニング

平成24年5月19日(土)、自宅近くを流れる不老川を起点にひたすら川沿いを終点の荒川河口まで自分の脚だけで行ってみた。

当日のルートはこちら(ルートラボ)

自宅近くを流れる不老川。この川を下っていくと新河岸川に合流し、さらに下ると荒川に合流する。そしてその流れの行き先は荒川河口、葛西臨海公園。ただ単に自宅から葛西臨海公園までなら全く走ろうなんて思わないが、江戸から明治の間に栄えた新河岸川の舟運に思いを馳せ、移り変わる風景を楽しみながらそのまま海まで行っちゃうなんて面白そうじゃないですか! というワケで当日は7時過ぎに自宅を出発、不老川沿いを7時20分にスタートした。

自宅近くの不老川

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ここから新河岸川合流点を過ぎて富士見市南畑橋辺りまではお気に入りのランニングコース。河川敷を何度も走った事がある。

新河岸川合流点

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河岸場で栄えた新河岸の旭橋

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福岡橋先から見る富士山

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南畑橋

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南畑橋までで約12km、1時間半。写真を撮りながらいいペースで走れている。この先、国道463号線(通称浦所バイパス)を岡坂橋の下をくぐり抜け、やがて志木市役所のある「いろは橋」。ここから先、荒川合流点までは未知のルート。河川敷の道がどうなっているのか良くわからないまま進んでいく。

いろは橋

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志木市役所

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いろは橋たもとの村山快哉堂

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村山快哉堂は明治初期の土蔵造りの店蔵とのこと。川越の土蔵造りとは趣が異なります。

いろは橋下流で柳瀬川が合流

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この先、朝霞浄水場の対岸辺りまで来ると河川敷の土手は草が伸び放題。おまけに道が怪しい。一ヶ所ヤバそうな箇所もあったが無事通り抜けられた。

武蔵野線をくぐる

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牛舎があった

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朝霞ガーデン

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やがて支流の黒目川と合流し、朝霞水門でいよいよ荒川と合流する。

黒目川合流点

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新河岸川終点の碑

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朝霞水門

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朝霞水門の先、荒川合流点

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ここまで約22km、3時間半。あとはこの広い荒川に沿って進むだけ。この辺りではまだまだ全然疲れていない(笑)

国道17号線 戸田橋

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今年3月に初めてフルマラソンを走った板橋Cityマラソンのスタート&ゴールがこの戸田橋緑地。板橋マラソンのコースは荒川右岸の土手内側。同じコースを走るとそのときのキツイ想い出が甦りそうなので(笑)、この日はあえて土手の上を走る。単調な土手道を進むとやがて岩淵水門。ここで荒川と隅田川が分れる。隅田川が本来の荒川の流れで、今の荒川は首都を洪水から守るために造られた人工河川の荒川放水路。ついでに付け加えれば利根川も昔は荒川と合流して東京湾に流れ込んでいたものを人工的に銚子へと流れを変えた(利根川東遷事業)。

岩淵水門

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岩淵水門を越えてしばらく進むと環七鹿浜橋。ここで鹿浜橋を渡って東側(左岸)へ。このあたりからかなりペースが落ちてくる。ひたすら単調な河川敷の土手を上がったり下りたりしながら進む。やがて小菅の東京拘置所が近づいてきた。東京拘置所脇にはセブンイレブンがあるのでコンビニ休憩。ここまでで約42km、6時間半。かなり疲れが出てきている。でもゴールまではまだあと18km… 「なんでこんなアホなことをやっているんだろう?」との思いがふつふつと湧き上がる(笑)

東京拘置所

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堀切橋と東京スカイツリー

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堀切退避橋

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堀切退避橋で平行する綾瀬川を渡る。荒川左岸は綾瀬川や中川が平行して流れているのでそちらに沿って進む。綾瀬川沿いは首都高中央環状線の下を、中川と合流してからは中川に沿って進むのだが、中川沿いは所々川沿いの道が途切れている箇所がある。そういうところは一旦車道に出てはまた川沿いに戻って進む。一度は通れるものだと思って進んだらなんと江戸川競艇場に突き当たってしまい、再び来た道を戻って競艇場を迂回するハメになったことも(笑)

江戸川競艇場

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葛西橋

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さすがにもうヘロヘロになって葛西橋まで辿り着いた。ここまで約56km。すでにスタートから9時間近くが経過。50kmを過ぎた辺りからは歩きとスロージョグが半々。スロージョグも続かずに歩いてしまう。ゴールまであと4km弱。余力があればたかだか4km程度ならペースアップして飛ばしていくのだが、とてもじゃないが無理… ユルユルと進む。

荒川河口橋

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荒川に架かる最後の橋。あとは海が待っているだけ。荒川河口橋を過ぎればあとはゴールまで700m。こうなったらゴールまでは猛ダッシュだ! と思ったが、すでに両脚は限界に。ふくらはぎとハムストリングスが痙攣(笑) 結局はヨレヨレと歩いてようやく荒川河口に辿り着いた。

荒川河口の様子

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葛西臨海公園人工なぎさに架かる葛西渚橋

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ゴールまで約60km、かかった時間は9時間半。これだけの長い距離を走って(歩いて?)海まで辿り着いたわりにはさしたる感動も無く(笑)、娘の誕生日でもあるので早く帰らねばならないために風呂にも入らず公園でそそくさと着替えて電車に飛び乗ったのでした(笑)

以前から企んでいた自宅~葛西臨海公園川沿いラン。ネックとなっていたのは走力だったが、1月のたまリバー53km、3月のフルマラソン、そして先々週の雲取山~石尾根30kmトレイルランとこなしてきて(といっても全て後半はヨレヨレでしたが…)、なんとか歩きも交えてなら日が暮れるまでに辿り着けそうな気がしてきた。そこで日が長くてまだそれほど暑くもないこの日を選んでの決行となった。全長約60km、フルマラソンのおよそ1.5倍。でもタイムを競うワケではないのでノンビリとファンランで。などと甘く考えていたが(笑)、半分くらいまではまあまあ快調。その後もペースは落ちてきたが大体フルマラソンの距離まではほぼ走れた。さて問題はその後。疲れてくるとこの先の距離ばかり考えるようになる。ゴールまであと何キロ、次の橋までは何キロなどと。残りの10kmは本当にキツかった。元気なら10kmくらい何でもない距離なのに、このときの10kmの長いこと(笑) ゆっくり走っては休み、歩いては休みの繰り返し。予定では15時頃にゴールしてその後は西葛西のスーパー銭湯で汗を流すはずだったのに、16時でやっと船堀橋を越えて残りがあと5km。長い… それでも休み休み前に進む。だって葛西臨海公園駅まで行くと一駅で新木場駅。あとは川越まで直通だから途中で止めるほうが帰る時間が遅くなる(笑) やがて葛西橋を過ぎ、最後の橋となる荒川河口橋が見えてきた。もう本当にあと少しなんだけどな~ 荒川河口橋をくぐるとゴールまでは700m。最後くらいは猛ダッシュで決めたかったけど…(笑) 

自宅に帰ってからの全身の疲労感は今までで一番。雲取山トレランのときは両脚の筋肉痛は酷かったけど全身の疲労感はそれほどは無かったが、今回は本当に疲れて夜9時には布団に入っちゃったもの。一夜明けたら大腿部裏側と臀部が筋肉痛で歩くのが辛い。でもまあいい経験をしました。ちょうどこの週末はUTMFやらSTYやら野辺山でスーパーロングトレイルランの大会が目白押し。100~150kmもの長距離を走るランナーの凄さ(変態度?)をあらためて知ることとなりました。平らな60kmでこれだけキツイのにその倍以上の距離をレースで走るとは…(汗)

このときの他の写真はウェブアルバムをご覧下さい

途中に架かる橋や風景の写真が説明文つきで120枚掲載してあります

 

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コメント (6)
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雲取山から石尾根ヨレラン

2012年05月06日 | ランニング

平成24年5月5日(土)のこどもの日、hasytter氏田上氏と私の三人で東京都最高峰の雲取山に登り、奥多摩屈指の緑のハイウェイ石尾根を駆け下った。といってもワタクシの場合は石尾根がほとんど走れずヨレヨレ、トレランならぬヨレランとなってしまった(笑)

ヤマレコ記録はこちら

鴨沢西行8時35分発のバスに乗るべく電車を乗り継いで奥多摩駅に向かう。ほとんど初めてに近い電車利用の山行。拝島から乗った青梅線は想像を絶する混雑振り。たぶん前日前々日が雨だったため、連休山行の登山者がこの日に集中したものと思われるが、それにしても通勤ラッシュ時並みの身動き出来ない状態。途中、御岳で少し乗客が降りるも大混雑のなか終点の奥多摩駅に到着。こちらもまたスシ詰め状態のバスに乗り込み鴨沢へ。山に入る前から車酔いで調子やや悪し(笑) 鴨沢バス停で準備等行って9時半にスタートする。

小袖乗越登山口

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山腹のトラバース道

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堂所

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七ツ石山に向かう登山道では何十人もの登山者とすれ違った。たぶん雲取山近辺で一泊して下山する人達だろう。驚いたのは若い人や小さな子供連れのファミリー登山者が多いことと、雑誌のグラビアから飛び出てきたようないわゆる山ガール山ボーイの多いこと。それもカップル率が非常に高い。普段あまり人の歩かない山域をコソコソとトレランしているワタクシとしては、山ガールなんぞ雑誌やテレビの中だけの存在かと思っていたが実在していたとは!

ここで一句
【驚いた! 本当にいたのか 山ガール】

閑話休題
次から次へと下りて来る登山者とのすれ違いに気を使い、またほぼ登り一辺倒のこともあってこの辺りはほとんど普通の歩き。七ツ石山を巻いて石尾根に出る。

石尾根の防火帯が続く

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小雲取山への登り

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七ツ石山から雲取山に続く尾根は防火帯として切り開かれ、周囲はカラマツ林。奥秩父や奥多摩ではなかなか他では見られない光景だと思う。思わず「わ~い!」とか叫んで駆け出したくなる気分(笑) 石尾根に出た後はヨモギノ頭、小雲取山、そして雲取山と3つの急登が待ち構える。急な斜面につけられたジグザグの登山道を登っていくと心拍数が激上がり。休み休み登っていく。多少酸素が薄いことも相まってほとんどランニングのインターバル走と変わらない。オマケに両脚の大腿四頭筋が攣りそうになる。なんとかヨレヨレになりながらも東京都最高峰、2017mの雲取山頂に辿り着いた。

雲取山頂にて

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ここで昼食をとって休憩、いよいよ長~い石尾根下りの始まり。

石尾根を見下ろす

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まずは往路では巻いた七ツ石山に登る。振り返るともう随分と遠くになった雲取山が。ここからは石尾根縦走路の巻き道を行く。高丸山、日陰名栗峰を巻いて鷹ノ巣山避難小屋へ。一休みしてさらに巻き道を行く。水根山、城山と巻いて本日最後のピーク、六ツ石山に登る。

六ツ石山頂

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カラマツに囲まれた開けた山頂。ここで一休みした後は、三ノ木戸山を巻いて一気に奥多摩駅に下るだけ。といっても標準コースタイムではまだあと2時間と少し。ジグザグの激下りあり、抉れてぬかるんだ道あり、行けども行けども終わりが見えない感じ。途中で酷使した両脚が攣り出す。大腿四頭筋は以前は良く攣ったが(笑)、この日はそれに加えて太腿裏側のハムストリングスまで攣った。これは初めての経験。ストレッチをして様子を見ながら行くと何とか大丈夫そう。歩いたりゆっくり走ったり、本当に長く感じたけどようやく18時近くになって下界の車道が見えてきた。奥多摩駅前の青梅街道に下りたのが18時過ぎ。なんと9時間近くも掛かってしまった。下山後、奥多摩駅近くのもえぎの湯は入場調整40分待ちのために諦め、青梅線で河辺まで行って河辺温泉「梅の湯」で一風呂浴びて、軽く呑んで食べて帰宅。長~い一日であった(笑)

振り返ってまず言える事は、本日のこのコースは完全に自分のキャパを超えていたということ。雲取山までの三つの急登で両脚を酷使し、七ツ石山の急登でトドメを刺した感じ(笑) 七ツ石山を下ってから後は大した登りの無い石尾根縦走路の巻き道。ここから一気にスピードアップして駆け下るはずが、全然走れない(笑) 下り坂はジョグペースでなんとか走れるものの、少しでも登りになると全然ダメ。なんとか早歩きで進むもののヨレヨレ(笑) しかしこの石尾根の巻き道は長かったな~ 七ツ石山を下ってから六ツ石山まで単調なトラバース道が延々と続く。もっとも雲取山から石尾根経由で奥多摩駅までは歩きの標準コースタイムで約7時間だから、通常は全コース通して歩く人などまずいないといえるほどの長尾根。脚はヨレヨレだしすぐに息が上がるしとヘロヘロ状態でなんとか下りてきたが、やっぱりいつもの飯能アルプスからいきなり雲取山~石尾根はいけませんな。あと1クッション、2クッション入れないと(笑) でも天気に恵まれて充実の一日、お疲れ様でした。

この日の他の写真はこちらから⇒H24.5.5雲取山~石尾根ラン

 

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