小杉行政書士事務所 小杉 幹のブログ

自然を愛し、単独で山を歩き廻ることを好み、たまにはロードや近くの山を走る、50代オヤジのブログです。

奥秩父の秘峰・和名倉山トレイルラン

2013年06月09日 | 奥秩父山行記

平成25年6月8日(土)に友人の希夷斎氏と二人、山梨県丹波山村三ノ瀬から和名倉山を往復してきた。

和名倉山といえば「玄人好み・通好み」の山と言われ、奥秩父縦走路から離れた独立峰であることも相まってそれほど訪れる人の多くない山として知られる。また遭難騒ぎの多い山でもある。整備された登山道は無く、山域が広大で山深く、一旦踏跡を外すと道迷い遭難に直結しかねない危ない山でもある。最近では分岐点の案内表示など少しは整備されてはいるようだが、それでも単独でトレランをするようなお気軽な山では全く無い。この日は友人で幼馴染の希夷斎氏という心強い同行者を得て、往復20kmの和名倉山トレイルランを敢行した。 

午前7時半に民宿みはらし有料駐車場(一日500円)に車を止め、三ノ瀬登山口から山ノ神土経由で和名倉山に向かい、帰路は山ノ神土から将監峠を通って帰ってきた。全行程約20km、およそ7時間半のヘロヘロバテバテトレイルランであった。

コース詳細は私のヤマレコ(和名倉山)を参照下さい。

三ノ瀬から七ツ石尾根を登り山ノ神土の分岐まで来るとそこはすでに標高1900m近く。あとは和名倉山(2036m)まで標高差100mほどの稜線を延々登ったり下りたり。大規模な山火事や伐採の影響で開けたササ原、ダケカンバ林、ツガ林、石楠花と目まぐるしく植生が変化して飽きない。ところどころで眺望の開けた箇所もある。残念ながらこの日は曇りであまり展望には恵まれなかったが…

西仙波、東仙波とピークを越え、その後は幾つかピークを巻きながら進むとやがて八百平を過ぎて川又分岐に着く。ここから二瀬分岐を経て和名倉山頂まで倒木だらけの樹林帯で踏跡を見失いやすい。慎重に踏跡を辿りながら行くと、平坦な樹林帯の中にポツンと和名倉山の標識が木に括り付けられている。

カラマツ林

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西仙波に向かう稜線

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石楠花
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石楠花2

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和名倉山へと続く稜線

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山火事跡

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千代蔵の休場

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もうすぐ山頂

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和名倉山頂

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なんとツマラナイ!(笑)


周辺との標高差も無く、標識が無ければそこが頂上だとは絶対にわからないであろう一地点。そして展望絶無。なるほど「玄人好み・通好み」である(笑) というか、一般受けしないと言ったほうがいいような… 山頂というものは明らかに周囲より高くなっているのが通常で、周りも多少は開けていたりして、そこに辿りつくと今までの歩行の苦労が報われるような場所であるのが普通である。ところがこの和名倉山の山頂は、長い稜線を延々と辿ってようやく到着したのにそれまでの苦労が全く報われず、ただただ徒労感を増大させてくれるような珍しい山頂であった(笑)

帰路は山頂で味わった徒労感、長い稜線ランでの脚の疲労感、標高2000m前後での長時間の運動による動悸・息切れ・目眩、そしてエネルギー切れによるガス欠との闘い(笑) 同行者の希夷斎氏の足を思いっきり引っ張りながらのヨレヨレランと成り果てる結果に…


一度は行っておきたいと思っていた和名倉山でしたが、一度行って気が済みました(笑) これが往復コースではなく、周回コースがとれてもう少し短ければ秋の晴天のときにでも再訪してみたい気もありますがそれは無理な話ですしね。

コース詳細はこちらから⇒和名倉山(ヤマレコ)

写真集はこちらから⇒H25.6.8和名倉山(ウェブアルバム)

 

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奥秩父の名峰甲武信岳

2010年06月15日 | 奥秩父山行記

平成22年6月12日(土)奥秩父の名峰甲武信岳に友人の希夷斎氏と、西沢渓谷入口より日帰りで行ってきました。

登山口からの標高差約1,400m。登りおよそ6時間。日帰りにしてはチト無謀な気もしますが、果たして「ヘタレ山歩きスト」の私は無事登頂できたのでしょうか。

当日は川越の自宅を午前3時45分に車で出発、途中で希夷斎氏を乗せて一路雁坂トンネルを目指します。雁坂トンネルを抜けるともうそこは三富。午前6時半に西沢渓谷入口駐車場に到着、準備をして歩き出します。実は当日、甲武信岳山頂にはちょっとした「楽しみ」が待っていたのですが、それは後述します。

登山口の公衆トイレ

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近丸新道登山口

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西沢渓谷入口から木賊山を経て甲武信岳に至る戸渡尾根は、途中の1869m分岐まで登山道が2本あります。尾根通しの「徳ちゃん新道」と、途中でヌク沢を渡って尾根を詰め上げる「近丸新道」と。

この日は行きに近丸新道、帰りに徳ちゃん新道を通ることにして近丸新道登山口よりいよいよ甲武信岳に取り付きます。

森林軌道跡

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しばらく進むと森林軌道の跡がありました。この沢の上流部では以前「珪石」を採取しており、その搬出のために戦後軌道が引かれ、昭和40年代半ばまで稼動していたとの事です。珪石は石灰岩に少量を混ぜてセメントの原料にするらしいです。

このような沢沿いの軌道跡って廃線や廃村と通じるノスタルジーを感じさせますね。

崩落した斜面

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近丸新道を行く

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ちなみに写っているのは私ではありません。友人の希夷斎氏です。

ブナの大木と

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これは私です(笑)

ヌク沢を渡る

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ヌク沢を渡るといよいよ戸渡尾根への急登に取り付きます。相当な傾斜の登りでした。

近丸新道を行く

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ヤシオツツジ

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徳ちゃん新道分岐点

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ここが1869m分岐です。ここまで約2時間半の登り、尾根に詰め上げる急登はかなりキツかったです。ここから木賊山(2468m)までもあと2時間半。はやくも先が思いやられます…

この辺りから石楠花が見られるようになります。

石楠花

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先週行った唐松尾山や笠取山ではほんの少しだけ早かったようですが、今日は満開のようです!

原生林の真っ只中を行きます

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素晴しい原生林です。所々道が狭まって原生林の回廊のような所もあります。

木賊山手前の崩落斜面

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奥秩父主脈尾根上の道標

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木賊山への登り

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木賊山山頂(2468.6m)

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原生林に囲まれた山頂は展望皆無!到着時間は午前11時半、ぴったり標準コースタイム(昭文社 山と高原地図より)通りです。ヘタレにしては悪くないようです(笑)

甲武信岳を望む

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ここまで5時間を要して歩いてきてさらに前方にこのようなピラミダルな姿を見せてくれると、「まだあんなに登るのか!」と気持ちが萎えそうになります…(笑)

甲武信小屋

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まだお昼前ですが、山頂は登山者で溢れかえっているとの情報もあり、ここで昼食をとることにします。いつものごとくお湯を沸かしてカップ麺。大休止ののち、甲武信山頂を目指して歩き始めます。

甲武信岳への登り

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標高2000mを超えるとやっぱり空気が薄いことを実感します。ちょっとした登りでもすぐに息が切れて心拍数がガンガン上がります。普段トレーニングで走っている飯能アルプス(標高300~400m位)辺りだとスイスイ登っていける程度の傾斜でも、この高度ではカメの歩み。少しづつ着実に歩を進めます。

昨年秋に雲取山に行きまして、同じように空気が薄くて苦しみました。その後、これじゃイカンと禁煙し、ロードランや山ランで多少はトレーニングをしてきましたので少しは心肺機能も向上したようで、ゆっくりながら確実に登って行けました。多分1年前だったら苦しくて歩けなかったかも…

ガレ場を行く

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甲武信岳への最後の登り

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甲武信岳山頂(2475m)

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なんとか午後1時前に山頂に到達することが出来ました!ツィッターで「甲武信山頂なう」の報告をしたかったのですが、AU携帯が圏外で出来ず…

山頂は霧であまり展望が楽しめなかったのが少し残念ではありますが、西沢渓谷入口を出発しておよそ6時間半。よくもここまで辿り着いたものです!

西沢渓谷を見下ろす

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国師岳方面を望む

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一泊山行の予定であればここでノンビリ過ごすのですが、なにせ日帰りなもんであまりゆっくりしているわけにも行きません。帰路も約4時間ほどかかりそうなので午後1時過ぎには山頂を辞して下山開始です。

一旦甲武信小屋まで下り、木賊山は北面を巻いて肩に出て、そのまま戸渡尾根を徳ちゃん新道で下ります。

甲武信岳を下る

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残雪

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北側斜面にはまだ残雪がありました。所々凍結してアイスバーンになっておりました。もう6月も中旬だというのに…

この辺りも原生林が素晴しいです。

原生林

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木賊山の肩への登り

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木賊山の肩

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ようやくここまで辿り着きました。あとはひたすら戸渡尾根を下るだけ!といってもまだ3時間程かかります。

戸渡尾根を下る

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近丸新道分岐を過ぎて徳ちゃん新道に入ると、石楠花とヤシオツツジが見事に咲いています。

石楠花

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ヤシオツツジ

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見事に咲いていますよね~!

カラマツ林

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不思議な大木

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徳ちゃん新道を下る

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徳ちゃん新道登山口

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午後4時20分、ようやく下山口である徳ちゃん新道登山口に下りてこられました。あと20分ほど歩くと西沢渓谷入口駐車場です。ようやく10時間に及んだ甲武信岳日帰り山行は終わりを告げました。お疲れ様でした… (イヤ、本当に疲れました)

やっぱり2500m近い山に日帰りとは相当キツかったですね。昨年の雲取山や、前週の唐松尾山・笠取山縦走と比べても相当キツかった印象でした。もう日帰りエリアの限界でしょう。泊まりならば山頂や山小屋で夕方はノンビリできるのですけどね…

でもやっぱり山は良いです!口ではキツイ、キツイと言ってますが、満開の石楠花やヤシオツツジの花、悠久の昔から変わらないであろう苔むした原生林はやはり苦労して標高2000m辺りまで登って来ないと見ることは出来ません。大多数の人がこの光景を見ずに生涯を終えるのだろうと思えば、多少の疲れもまた良しとしましょう!

で、冒頭に書いた「甲武信山頂での楽しみ」とは何だったのでしょうか?

私はツイッターをやっているのですが、日頃ツイートのやり取りをしている人の中にこの週の金~日を甲武信岳で過ごす方がいらっしゃることが分かりまして、運が良ければその方と甲武信山頂でバッタリ!何て事があるのかなと。見ず知らずの方と、いついつどこぞの山に登りますよなんてツイッターで告知して、実際に会うことが出来たら面白いですよね!

この日はその事もひとつの楽しみではあったのですが、残念な事に私のAU携帯が道中全く繋がりません。携帯電話がネットに繋がってさえくれれば、ツイッターのやり取りで私が今どこにいて、相手の方がどこにいるのかが分かりますし、何時何分に山頂で会いましょうなんて約束も出来るのですが、携帯電話が圏外であればそれが全く不可能に。相手の方がどこにいるのかも分からなければ、私がどこにいるのかを伝える術もありません。結局この日はその方とお会いすることはかないませんでした。あとから分かったことでは、私が甲武信岳山頂を辞してから10分ほど後にその方も山頂に来られたようでした。全くもって残念でした…

前週の唐松尾山から笠取山の稜線上ではほぼAU携帯は繋がっていたので、甲武信岳でも繋がると思い込んでいましたが、実際には全く駄目でした。携帯電話キャリアーごとにどこの山なら電波が繋がるのかが分かると面白いんですけどね…

初夏の奥秩父、甲武信岳。確かにキツイ日帰り山行ではありましたが、何とか天気にも恵まれて素晴しい一日となりました。針葉樹の原生林、ヤシオツツジや石楠花の花、そして残雪。平地や近所の山では決して見ることの出来ない風景を目の当たりにすることができました。

徳ちゃん新道を下山中、希夷斎氏と「ここを20kgの荷物を背負って登るなんて、金貰ってもヤリたくねーな!」なんて話していましたが、下山して3日も経つとタダでもまた登ってみたくなってきました(笑) もっとも20kgは無理だと思いますが…

このときの写真をフォトアルバム甲武信岳にアップしてあります。ブログには載せきれない写真が満載ですので是非ご覧下さい。

 

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唐松尾山から笠取山

2010年06月08日 | 奥秩父山行記

平成22年6月5日(土)、多摩川源流最高峰の唐松尾山と多摩川水源の山である笠取山を単独で縦走してきました。



20代の余暇の大半をヤマメと鮎に費やした元釣りキ○○イとしては多摩川は思い入れのある川です。小河内ダム下流から青梅市街にかけては豊富な水量に育まれた本流ヤマメと鮎。小河内ダムから上流は丹波川と呼ばれ、丹波集落から上流はスケールの大きい大渓流で渓魚も豊富、奥多摩湖から遡上した40cmクラスのヤマメやイワナもよく釣り上げられています。武田金山にまつわる悲しい伝説が残る「おいらん淵」の上流からは一之瀬川と名を変えます。ダブルS字峡の通らずを過ぎて一之瀬集落に入ると流れはおとなしくなって、笠取山山頂下の水干に突き上げます。水干が多摩川138kmの源頭となります。

多摩川源頭「水干」

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唐松尾山から笠取山はタップリ1日コース。この日は早朝4時40分に川越の自宅を出発、青梅でR411青梅街道に入り、一路丹波山村を目指す。途中「道の駅たばやま」で休憩して一之瀬へと車を走らせます。

笠取山へは作場平から、唐松尾山へは三ノ瀬から登れます。作場平は駐車場完備なのでここに車を止め、一之瀬林道を30分ほど徒歩で下った三ノ瀬の将監峠登山口から唐松尾山を目指します。

一之瀬林道を歩く

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林道から見た新緑と渓流

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将監峠登山口

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ここから七ツ石尾根を牛王院平(ごおういんだいら)へと詰め、唐松尾山へと辿ります。

幅広い山道

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将監峠・牛王院平分岐

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新緑のカラマツ林

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カラマツ林の登山道

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道標無き分岐

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道標無き分岐2

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道標無き分岐3

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将監峠登山口からは幅広い山道が牛王院平分岐まで続きます。新緑のカラマツ林の中をダラダラと登っていきます。この七ツ石尾根では牛王院平までの間に道標の無い分岐が3箇所ありました。これらの分岐は地図にも記載が無く、その度に地図とにらめっこ。周りの地形と地図を照らし合わせながら判断します。なんとか無事に将監峠への稜線上の分岐点である牛王院平に着きました。

牛王院平

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ここから稜線を北西に辿ると、和名倉山への分岐となる山ノ神土に着きます。

山ノ神土

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山ノ神土の道標

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案内をよく見ると…

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唐松尾山、笠取方面の表示に手書きで、尾根道(ガチ用) まき道(ヘタレ用)と書いてあります(笑) 「ヘタレ山歩きスト」を自称するワタクシとしては是非ともまき道(ヘタレ用)を通りたいものですが、そうすると唐松尾山も笠取山も巻いてその先の笠取小屋まで行ってしまう。それだと何のためにココまできたのか分からないので、意を決して(ガチ用)の尾根道を辿ることにします(笑)

崩落した涸れ沢を渡る

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原生林の中を行く

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西御殿岩分岐

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本当に小さな分岐の道標があります。「西御殿岩」は唐松尾山へと向かう稜線上を少し戻ったところにある岩峰で、晴れていると360度の大展望だとか。ここに来る頃には随分雲が出て来ていたので素通りするつもりでしたが、丁度この分岐点に着いた時点で空が晴れ渡ってきたので大展望を期待して西御殿岩に立ち寄ってみる事にしました。←これが結果として自分の足を引っ張ることになりました…(笑)

西御殿岩への踏跡

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崩落地

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これがですね… 行き15分と道標には書いてあったのですが、細い踏跡を辿って登って行くのは非常にキツイ。途中崩落地もあります。いやいや、登りの苦手なワタクシとしては息も絶え絶えでカメのごとくゆっくり歩みます。すると…

おーっ! こんなところで今日初めて出会うことができました!

石楠花

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今年は少し開花が遅れているようでまだつぼみの方が多いですが、石楠花です! 石楠花に出会うことも今日の目的のひとつでした。

しばし石楠花に見とれた後、最後の岩場を越えて西御殿岩に辿り着きました。

岩場を見上げる

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西御殿岩

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写真で分かるとおり多少青空が広がっています。何とか少しの展望を得ることができました。

唐松尾山方面

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一之瀬方面

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竜喰山・大常木山方面

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牛王院平方面

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帰りは岩場を慎重に下り、分岐点まで戻りました。往復約1時間。この1時間のロスが後々ひびいてくることとなりました。

唐松尾山へと向かう道

唐松尾山の手前で昼食をとることにしました。というのは、西御殿岩分岐でそのまま唐松尾山へ向かう団体がいたためで、もし山頂でバッティングしてしまうと最悪昼食をとる場所もなくなることを懸念したものでした。ちょうどうまい具合に倒木がありましたのでベンチ代わりにして毎度のごとくお湯を沸かしてカップラーメンです。

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時間がもったいないので、昼食後はあまり休まずに歩きはじめます。

唐松尾山は目前

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唐松尾山山頂(2109.2m)

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山頂の標識

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山頂標識、二つともパッとしませんな(笑)

先ほどの団体とは別の20人くらいの団体がいました。笠取山から来たとのことでちょうど逆コースになりますね。集合写真を撮ってあげました。

しばし休憩の後、山頂を後にします。

唐松尾山を下る

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読めない案内

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石楠花3

 

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唐松尾山からの稜線は至るところ石楠花が咲いています。

石楠花の回廊

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奥秩父らしい景色

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原生林と石楠花、そしてササ

水干へと下る

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西御殿岩分岐で先行した団体が前を歩いています。追いついて雑談し、写真を撮って離され、また追いついてを繰り返しながら水干へと下っていきます。

水干・笠取山分岐点

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この時点で午後2時半近く。団体さんは時間の関係か、笠取山は登らずにここから下山していきました。私も少し迷ったのですが、笠取山に寄ってから下山しても何とか午後5時位には下山できそうだし多少トレランの心得もあるので走り下ることもできる。もし暗くなってもヘッドランプあるし、いざとなれば笠取小屋や雁峠小屋もある。ということで笠取山へ立ち寄ることにして、その前に多摩川源頭の水干に寄っていく。

水干

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ここから河口まで多摩川138kmの旅が始まるのです!

多摩川源頭のルンゼ

 

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ここから先ほどの笠取山分岐まで戻り、いよいよ最後の目的地である笠取山頂を目指します。

笠取山手前のピーク

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幾つかピークを越えていきます。さすがにここまで休憩込みで7時間。アップダウンはツラいですが、頑張って歩きます!

ここにも石楠花が

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ようやく笠取山東峰に着きました。

笠取山東峰(1953m)

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西峰へ向かいます。

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笠取山西峰

 

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ここ笠取山は東峰と西峰があり、標高をいうときは東峰の標高を取ります。山梨百名山に指定されているのは西峰のほうです。複雑ですね

雁峠と燕山を望む

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ここではあまりゆっくりせずに一気に下ります。

笠取山頂からの急下降

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笠取山頂を振り返る

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素晴しい急登です。心の底から逆コースで良かったと思いました(笑) 小雲取山の肩から富田新道分岐への急坂と雰囲気が似てますね!

笠取小屋へと向かう道

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すでに時間は午後3時半。笠取小屋まではトレランまがいに走ります。山靴に30Lザックで(笑)

笠取小屋

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ここでお茶をご馳走になりました。なんだよ、ずいぶんノンビリしてんじゃん(笑)   しばし談笑の後、下山口である作場平まで真っ直ぐに下ります。

整備された道

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新緑の下山路

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ヤシオツツジ

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せっかくキレイなのに遠くて不鮮明ですが…

一休坂

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一休坂分岐

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多摩川源流・一之瀬本谷源流部

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作場平への下山路

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下山口が見えてきた!

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笠取山登山口(作場平)

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午後4時45分、無事下山致しました。

もともと休憩時間を含まないで7時間半ほどのコースを西御殿岩で1時間のロス、約140枚の写真撮影でかなりのロス(笑)、休憩込みで9時間の行程でした。

振り返っての感想ですが、キツかった! …って、どこ行ってもキツかったを連発していますヘタレ山歩きストですが(笑)、キツかった。標高2,000m近くなると多少は空気が薄いのでしょうけど、登りが本当にキツいのなんの。心拍数ガンガンで息切れ切れ。多少ランニングしたりしてますが、やっぱり手抜きトレでは効果ありませんな!稜線歩きでは結構ヘロヘロでした。それでも水干への下りや笠取山からの下りなどでは結構走ったりしてましたから案外余力はあるもんです… 

実は今回の山行で気になった点がひとつ。

途中で団体登山者2グループと行き会っています。同方向で先行していたグループと、唐松尾山で行き会った逆コースと辿ったグループと。そのどちらのグループも同じところで同じコースミスをしそうになっているんです。

唐松尾山頂から見て、南東が将監峠で南西が笠取山。北に向かって滝川の釣橋小屋跡方面に下る尾根がありますが、地図には破線すら記載されておらず、さらには入口に1本倒木を渡して通行止めにしてあります。唐松尾山で行き会った団体は、写真撮影を終えるとサッサと北側の尾根に向かって歩き出しました。私が将監峠方面から登ってきたのを見ているにも関わらずです。「どちらに下りるんですか?」と私が声を掛けると「将監峠」との答え。手持ちの地図を見せて間違いを指摘し、正しい道を下らせました。唐松尾山を下って先行する別の団体に追いついた時にその話をすると、「私達も全く同じように北側の尾根道に入りかけた。そこにちょうど笠取山方面から団体が登ってきて間違いに気付いた。」とのこと。

団体の場合、誰かが進むと他の人たちもなんとなくついていってしまうんですよね…

これで思い出したのが秩父の熊倉山のこと。ここも日帰り登山者は絶対に南に向かう(酉谷山方面)尾根には行かないはずなのに、南の尾根に入り込んで道迷い遭難というケースが多発しています。

結局、地図を見ていないのと周りの道標類に注意を向けていないんですよね。地図を見ればすぐにわかります。分岐点で地図を見ないで進むことは私にはありえないです。例え道標があってもです。もちろん何回も行ってて分かっているところは別ですけど(笑)

私にとっては少しハードだった今回の山行ですが、何とか雨も降らず、多摩川水源の森林と石楠花(ホンの少し早かったようですが)を満喫できた1日でした。このときの写真をフォトアルバム唐松尾山から笠取山にアップしてあります。ブログには載せきれない写真が満載ですので(画質はあまり良くありませんが…)是非ご覧下さい。



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